4月は花見や歓迎会など酒席が多い時季。大学では、これから5月末ごろまで歓迎コンパなどが続き、未成年の飲酒や「イッキ飲み」によるトラブルも増えがちだ。県内各大学は新入生らに注意を呼び掛けている。
熊本学園大にある飲酒事故防止を呼び掛ける掲示コーナー。県内外で起こった過去の事故を伝える記事も紹介している=熊本市
熊本市の熊本大は入学式があった4日、学部ごとのガイダンスで学生生活の注意点をまとめた冊子を配布。各大学とも、新入生向けに資料やチラシを配り、未成年の飲酒や、イッキ飲みなどをしないよう指導している。
チラシには、無理な飲酒や強制で、子どもを亡くした全国の親たちでつくるイッキ飲み防止連絡協議会の呼び掛けも。「無謀な飲ませ方は、人の命を奪う」と訴えている。
熊本学園大(同市)は、学生課前に飲酒事故防止コーナーを設置。2001年に同大のサークル歓迎会で起きた新入生の急性アルコール中毒死など、県内外の飲酒死亡事故の新聞記事を張り出している。「学生たちが危機意識を持つよう、実際の出来事を知らせている」と同課。
サークルがコンパを開く場合、「未成年者の飲酒やイッキ飲みをしない」との誓約書を提出するよう義務付け。今月下旬には新入生向けの事故防止キャンペーンも予定する。
熊本学園大の井上博司学生課長は「一連の取り組みが歯止めになっているが、学生が友人同士で酒を飲む機会まで把握できない。一人一人に注意喚起する必要がある」と話している。(小多崇)
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