続いて、韓国人が普段食べているサムジャン(合わせみそソース)を添えて野菜に載せたサムギョプサル(豚バラ肉)と、真空包装して36時間低温熟成させたサムギョプサルに白キムチとみそを混ぜたソースで和えた豚肉料理が登場した。最後に、コチュジャンを添えた昔ながらのビビンバと、コチュジャンとクリームを混ぜたソースであえたパスタ料理が並んだ。
シンガポールのシェフたちは「韓国料理は好きで、よく知っているつもりだったが、ジャンについては全く知らなかった」と驚いた様子だった。シンガポールの最高級ホテル「ザ・フラートン・シンガポール」の飲茶・点心専門シェフ羅家宝さんは「韓国と中国は距離的に近いが、これほど料理の味が違うとは知らなかった」と語った。
羅さんは「特にコチュジャン・クリーム・パスタがおいしい。新しい点心の開発をしているので、コチュジャンを使った点心を作ってみたい」と言った。米国やシンガポールで活躍しているフィリピン出身のシェフ、アン・サンディエゴさんは「プルコギ・キムチ・カルビは知っていたが、ジャンのことは知らなかった。きょう学んだ韓国のジャンから多くのインスピレーションを得た」と語った。
コンラッド・センテニアル・シンガポールの総料理長ウォルフガング・レンナーさんは「アジアで16年暮らしているので、韓国料理についてもよく知っていると思っていたが、韓国のジャンがこれほどおいしく、健康にいいとは知らなかった。なぜ今までジャンをPRしなかったのか。韓国のジャンは隠れたアジア最高の味の秘密」と絶賛した。
シンガポールの経済紙「ザ・ビジネス・タイムズ」でグルメ・旅行記事を担当しているジェフリー・ユ記者は「韓国料理に対する関心が、単なる料理からその根幹をなすジャンにまで深まるきっかけになるだろう」とコメントした。コンラッド・センテニアル・シンガポール副総料理長のウィリアム・リムさんは「ジャンのことを知ったのを機に、韓国で働きながら韓国料理についてより詳しく学びたい」と語った。