ストーリー:橋下氏、野心の源流 破れた革ジャン5万円−−司法修習同期の証言

2012年04月15日

橋下徹という“渦”は、中央政界をも巻き込もうとしている=大阪市役所で12日、三浦博之撮影
橋下徹という“渦”は、中央政界をも巻き込もうとしている=大阪市役所で12日、三浦博之撮影

 「口元チェック」が問題化したなか、中原氏は自身のブログで、事実関係を詳細に説明し、一部報道の内容には反論もしている。その事実関係を確認しながら、「ウエット(情緒的)な日本」という言葉を繰り返し使っていた。どうやら米国暮らしが長い中原氏と大阪の教職員たちの文化摩擦が今回の問題の根底にありそうだ。

 「これは君が代の問題ではないんですよ。公務員が(国歌斉唱を定めた)条例を守るかどうかという問題。校歌を歌うかどうかなら問題にならなかったはず。それを一部のメディアが『口元チェック』という陰湿な印象を与える報道をした。でも、今回の件で、僕自身も勉強させてもらった。日の丸、君が代の問題が、これほどまで日本でセンシティブ(敏感)なのだということを」

 一方、橋下氏は「起立斉唱の職務命令が出ているのだから、口元を見るのは当たり前で素晴らしいマネジメント」と中原氏を絶賛した。当初から中原氏の国際感覚が一部の教育委員や教職員と衝突し、メディアに取り上げられて、教育改革の起爆剤となることを予想していたのではないか。中原氏も「橋下の友人である以上、現場との摩擦は織り込み済みだった」という。

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