ストーリー:橋下氏、野心の源流 破れた革ジャン5万円−−司法修習同期の証言
2012年04月15日
招き入れられた校長室には、日の丸があるにはあったが、学校運営や教材関係の資料の山の方が目立つ。記者の視線に気付いたのか、「さっきまで生徒たちに英語を教えていたので(散らかっている)」と頭をかく。首にはペンダント。なんだかIT企業の経営者のようだ。
中原氏はこう話し始めた。「この件には下地があって、大阪府の教育基本条例の原形が固まるか、固まらないかという昨年7月の段階で、橋下府知事(当時)と5時間ほど意見交換をした。その内容が条例に反映されていることを(大阪の)メディアの人たちは知っていましたから、中原と橋下は密接だぞ、軍国主義を復活させようとしているのではないか、そのうち徴兵制の話をし出すぞと曲解し、国民に警鐘を鳴らそう、と過剰反応して大きな記事になったのではないでしょうか」
ちなみに大阪府の教育基本条例(教育行政基本条例など)は、教育行政への政治関与を強化し、職員処分の厳格化を進めようとしているとして激しい反対論があったが、成立、4月から施行された。