ストーリー:橋下氏、野心の源流 破れた革ジャン5万円−−司法修習同期の証言

2012年04月15日

橋下徹という“渦”は、中央政界をも巻き込もうとしている=大阪市役所で12日、三浦博之撮影
橋下徹という“渦”は、中央政界をも巻き込もうとしている=大阪市役所で12日、三浦博之撮影

 橋下氏が合格した94年の司法試験は約2万2000人が出願し、約740人がパスした。約30倍の狭き門だった。難関を乗り越えてきた秀才たちはその後も「第○期司法修習の同期」と仲間同士で呼び合う。

 当時、合格者には2年(現在は1年)の司法修習が義務づけられており、埼玉県和光市の司法研修所で最初と最後の4カ月を過ごし、残りを希望する地域で実務修習に励む。この2年間で修習生たちは仲間意識をはぐくみながら、裁判官、検察官、弁護士の中から進路を決めるのだ。自分が選択しなかった進路を選んだ同期生たちを「もしかしたら、自分が送っていたかもしれない人生」として互いに意識し続けているのではないか。私が修習生時代の橋下氏の同期生たちに関心を持った理由である。

 「ポピュリスト」「独裁者」とレッテルを貼って橋下氏を論じることはたやすい。だが、新聞記者に求められているのは、そんな批評、評論ばかりだけではないだろう。一方で、メディアの露出は格段に多いにもかかわらず、橋下氏の実像はなかなかイメージできない。人物像を浮き彫りにする具体的な証言がほしい−−。

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