ストーリー:橋下氏、野心の源流 破れた革ジャン5万円−−司法修習同期の証言
2012年04月15日
大阪都自体も日本地図を書き換える壮大な構想だ。そこに明石市が飛び地として参加するには法改正も必要になる。疑問を口にすると、「法律は政治で変えればいい」と即答した。
具体策はあるのか。「私や橋下も含めて弁護士資格を持つ地方自治体の首長は全国に13人。今後さらなる連携を模索したい」。まずは、来月11日に「近畿弁護士市長懇話会」(仮称)の初会合を開く予定だ。
橋下氏は取材に対し、大阪都への飛び地参加構想へのコメントは避けたが、関連法改正を求める地方発の動きについては「うれしいですよ。今までは中央が動かないと何も変わらなかったが、地方の声で法律が少しでも変わるということであれば」と語った。
橋下現象という大きな“渦”が新たな地殻変動を引き起こそうとしているようにも見える。大飯原発再稼働問題では、関西電力筆頭株主の大阪市トップとして野田政権との対決構図を鮮明にし、存在感を増してきた。橋下市長のエネルギーの源流を探ろうと、司法修習生時代の同期を訪ねる取材を始めた。