中部電力・浜岡原発の地元・静岡県御前崎市の市長選挙は、3期目を目指した現職が当選し、再稼働反対を訴えた候補が落選しました。
御前崎市長選は、現職の石原茂雄さん(64)が当選しました。石原さんは選挙戦で、浜岡原発について「市民の意見を聞いて方向性を決める」と再稼働への考えを明確にしませんでした。これに対し、「任期中の再稼働は認めない」と明言した元市議と「永久停止・廃炉」を訴えた共産党推薦の候補は支持を広げることができませんでした。浜岡原発は国の検討会から21メートルの津波が襲う可能性を指摘されていますが、中部電力は16日にも「現時点で安全性は確保できている」と国に報告する方針で、新市長は早速、難しい対応を迫られることになります。