水原バラバラ殺人:呉元春容疑者に浮上した疑問点

 京畿道水原市で起きた28歳女性バラバラ殺人事件で、呉元春(オ・ウォンチュン)容疑者(42)の犯行は、「偶発的」に起きたという当初の供述とは異なり、計画的犯罪だったことが判明したことから、呉容疑者の犯行をめぐるさまざまな疑問点が指摘されている。今回の事件が偶発的ではなく、計画的なものだったとすれば、余罪の可能性もあるからだ。呉容疑者の供述をそのまま信じ、「偶発的犯罪」だと説明していた警察も、監視カメラの映像を分析した結果、「余罪を追及する」と態度を変えた。

■初犯に思えない手口

 呉容疑者は被害者の遺体を280の部分に切断しており、その手口が初犯とは思えないとの指摘が出ている。呉容疑者は取り調べに対し「2日午前5時ごろ、被害者の首を絞めて殺害した後、遺体をかばんに入れようとしたが、思ったよりも大きかったため切断した」と話したという。

 東国大警察行政学科の郭大瓊(クァク・テギョン)教授は「初犯ならば、できるだけ早く遺体を処理しようとするはずだ。単純に運搬目的ならば、遺体をいくつかに切断すれば済むはずだ。呉容疑者は遺体を細かく切断することに興奮を感じていた可能性もある。経験や知識がなければできないことだ」と分析した。

 また、郭教授は呉容疑者が中国・内モンゴル自治区の出身だという点を挙げ、刃物を使い慣れているという文化的背景もあったのではないかと指摘した。

パク・サンギ記者
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