京畿道水原市で起きた女性バラバラ殺人事件をめぐり、被害者からの112番(日本の110番に相当)通報を受けた警察が先に電話を切ったという疑惑が浮上した。これを受け警察は、録音記録を国立科学捜査研究院に提出し、精密鑑定を依頼した。
13日、被害者Aさん(28)による112番通報の内容を録音したファイルの最後に「切らなければならない。だめだこれは」という警察官の声が入っていたことが判明し「112番通報の電話を警察が先に切ったのではないか」という疑惑が浮上した。これに対し警察は、112番通報センターが事件当時、通報内容を録音したファイルと、通話記録が保存されたサーバーのログ記録を分析し「Aさんが先に電話を切り、2秒後に警察官が電話を切った」と説明した。警察によると、今月1日午後10時50分13秒にAさんの携帯電話から通報が入り、7分34秒がたった同57分47秒に電話が切れたという。
警察は「Aさんが電話を切ったため、1秒後に警察官が『切らなければならない。だめだこれは』とつぶやいたのが録音された」と主張した。問題の声は、被害者からの電話が切れた後、警察官たちが話した内容とみられるというわけだ。電話はこの声が発せられてから1秒後に切れている。警察は、録音された声が誰のものなのかや、正確な会話の内容について明らかにするため、国立科学捜査研究院に録音記録を提出し、精密鑑定を依頼した。だが、この過程で警察は、異なるファイルを国立科学捜査研究院に送っていたことが分かった。警察の関係者は「国立科学捜査研究院に送ったファイルに問題があったため、原本を提出し直すよう要請された」と語った。