海自ヘリ墜落:海底から機長の遺体発見 陸奥湾
毎日新聞 2012年04月16日 08時54分(最終更新 04月16日 11時01分)
青森県の陸奥湾で15日、海上自衛隊大湊航空基地(同県むつ市)所属のSH60しょう戒ヘリコプターが護衛艦「まつゆき」に接触して墜落した事故で、行方不明だった機長の宮永雅彦3等海佐(37)が16日午前6時ごろ、現場近くの海底で見つかった。宮永3佐はヘリで病院に搬送され、死亡が確認された。
海自によると、捜索中の海自の潜水員が、深さ約50メートルの海底に沈んだヘリから約1〜2メートル離れた場所で宮永3佐を見つけた。救命胴衣はつけていたが、空気を入れて膨らませた状態ではなかった。ヘリは海底であおむけにひっくり返り、操縦席部分が泥で埋まった状態だった。
墜落したヘリは7人乗りで、ほか6人は墜落直後に救助されていた。ヘリが接触した「まつゆき」は16日午前7時35分ごろ、事故調査のため海自大湊航空基地に入った。海自の事故調査委員会の14人が現地入りして事故原因などを調べている。【鈴木泰広、宮城裕也】