国際胡錦濤派大攻勢 背後で進む軍権掌握 江沢民派から軍首脳乗り換え+(2/2ページ)(2012.3.22 22:08

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胡錦濤派大攻勢 背後で進む軍権掌握 江沢民派から軍首脳乗り換え

2012.3.22 22:08 (2/2ページ)
中国の胡錦濤国家主席

中国の胡錦濤国家主席

 軍機関紙「解放軍報」によると、1月10日に北京で開いた全軍規律検査工作会議を手始めに、2月には広東省広州(13日)、北京(17日、27日)、江蘇省南京(17日)、3月にも全国人民代表大会の会期中に北京などで実施された。

 陣頭指揮をとったのは、いずれも郭、徐の両副主席ら。「軍事委主席としての胡錦濤氏」にこれほど絶対服従を求めたのは異例だ。しかも各地で「法に基づき軍を治め、社会の安全、安定を重視する」(徐副主席)よう求めた。党大会を控え権力闘争が激化する中で、軍が胡錦濤支持を明確に打ち出したわけだ。

 軍首脳転身の背景には、江氏の健康の衰えと軍次世代幹部の台頭がある。昨年末の軍事委拡大会議で劉少奇元国家主席の子息、劉源・軍総後勤部政治委員(大将、1951年生まれ)が軍の腐敗を放置した現首脳を厳しく批判したとされる。

 劉氏が一例とした、首脳部に近い谷俊山中将は翌月に汚職で身柄を拘束され、彼らの威信もかなり低下しているようだ。胡主席系の次世代としては房峰輝・北京軍区司令員(51年生まれ)らが台頭している。

 胡派は「胡主席が江前主席のように党大会後も軍事委主席に留任する」との情報を流すなどして軍権掌握を内外に印象付け、政局を有利に展開しつつある。

 政治局常務委員(9人)中、「薄煕来解任に反対したのは周永康氏(中央政法委員会書記)のみ」とされるのもその表れだ。

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