- [PR]
国際
胡錦濤派大攻勢 背後で進む軍権掌握 江沢民派から軍首脳乗り換え
2012.3.22 22:08
(1/2ページ)
【北京=山本勲】薄煕来・共産党政治局員の重慶市党委書記解任を機に、中国では胡錦濤国家主席を中心とする共産主義青年団(共青団)派が秋の第18回党大会に向けた政治の主導権を握りつつある。その最大要因は江沢民前主席に忠誠を誓ってきた郭伯雄・党中央軍事委副主席ら軍首脳が、今年に入り相次ぎ胡主席支持へと乗り換え始めたことにある。江氏の健康の衰えや、胡主席が抜擢(ばってき)してきた軍の次世代幹部が台頭し始めたことなどで、軍首脳も保身のために転身を余儀なくされたようだ。
毛沢東は「銃口から政権が生まれる」と喝破したが、法治が浸透しない中国では軍の実権を握った政治家が最高権力者となる。
胡錦濤氏は2002年に党総書記、翌春、国家主席、04年、党中央軍事委主席に就任した。しかし軍事委の制服組首脳、郭伯雄、徐才厚の両軍事委副主席や梁光烈国防相、陳炳徳総参謀長ら首脳は江沢民前主席が抜擢。胡主席の意向は軍に浸透しなかった。
ところが今年に入り、これら軍首脳が相次ぎ胡主席への忠誠を表明。軍の各種催しを通じ「党中央軍事委と胡主席の権威を旗幟(きし)鮮明かつ断固擁護し、すべての指示に従う」大々的な教育、宣伝を始めた。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]