御前崎市長選:「脱原発、生活苦しい」現実路線を選択

毎日新聞 2012年04月15日 23時43分(最終更新 04月15日 23時56分)

再選が確実となり、記者の質問に答える石原茂雄御前崎市長=静岡県御前崎市で2012年4月15日午後10時8分、手塚耕一郎撮影
再選が確実となり、記者の質問に答える石原茂雄御前崎市長=静岡県御前崎市で2012年4月15日午後10時8分、手塚耕一郎撮影

 石原氏は当選について「批判票というものも重く受け止めるつもりでいる。選挙が終わったので、御前崎の一体化をしっかりやっていきたい。しこりは残したくない」と述べた。21メートルの津波想定については「国から根拠をしっかりと聞かせてもらいたい。21メートルが独り歩きしてしまうことは街づくりにも影響する」と語り、中部電力の対応については「(防波壁の建設を)海抜高18メートルでやっている中で、今になって21メートルと言われても、後出しじゃんけんのようなもの。中部電力と話をして行く中で、対策を取ってもらうしかないだろうと思う」と話した。

 福島第1原発事故以降も、原発を抱える自治体の首長選では、脱原発にまでは踏み込まない現職に対して、脱原発などを掲げる新人が敗れるケースが続くが、今回もその傾向は変わらなかった。【平塚雄太、沢田均、山本佳孝】

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