御前崎市長選:「脱原発、生活苦しい」現実路線を選択
毎日新聞 2012年04月15日 23時43分(最終更新 04月15日 23時56分)
中部電力浜岡原発の再稼働問題が争点となった15日の静岡県御前崎市長選は、再稼働の是非について態度を保留してきた現職の石原茂雄氏(64)が3選を果たした。石原氏に投票した有権者は「原発がないと地域経済が苦しくなる」と口々に訴えた。
同市池新田の投票所に足を運んだ50代の男性会社員は「(想定される津波高の)21メートルなんて、学者や国の人は言うけどどこまで根拠があるのか。原発反対派の人は、原発で働いている人の生活がどうなるのか考えてほしい」と話した。40代の男性会社員も「原発はこの町に必要。ないと経済的に大変厳しくなる」と訴えた。
これに対し、小学生の子ども2人がいる30代の主婦は石原氏に投票せず、「地元経済も大事だが、地震が起きて住めなくなったり健康被害が出るほうが怖い」と語った。