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海自ヘリ墜落 機長の捜索続く
4月15日 21時46分

海自ヘリ墜落 機長の捜索続く
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15日午前、海上自衛隊の哨戒ヘリコプターが青森県の陸奥湾に墜落し、乗っていた7人のうち6人は救助されましたが、機長の行方が分からなくなっています。
ヘリコプターは、湾内にいた護衛艦に接触して海に落ちたということで、海上自衛隊は機長の捜索を続けるとともに事故の詳しい状況を調べています。

機長の捜索続く

15日午前11時5分ごろ、青森県の陸奥湾に海上自衛隊大湊航空基地所属の哨戒ヘリコプター、SH60が墜落しました。
搭乗していた7人のうち6人が救助され、いずれも命に別状はないということですが、機長の宮永雅彦3等海佐の行方が分からなくなっています。
その後、現場付近の海底にヘリコプターの機体が沈んでいるのが確認されましたが、宮永3佐の発見には至っておらず、海上自衛隊で捜索を続けています。
防衛省によりますと、墜落した哨戒ヘリコプターは、15日、大湊基地を出港した海上自衛隊練習艦隊の3隻を見送るため、低空で展示飛行をしている最中に、このうちの1隻の護衛艦「まつゆき」の左舷の格納庫に接触し、海に落ちたということです。
「まつゆき」の格納庫には、一直線にえぐられたような傷が付いていて、ヘリコプターの回転翼がぶつかってできたものとみられています。
防衛省海上幕僚監部は、事故調査委員会を設けて事故の詳しい状況を調べています。
今回の墜落について、海上自衛隊トップの杉本正彦海上幕僚長は「国民の皆様に大変なご心配をおかけしたことを心からおわびします。引き続き事故調査を厳格に行い、原因の究明と再発防止に万全を期します」とコメントしています。

「展示飛行」とは

墜落したヘリコプターが行っていた「展示飛行」は、自衛隊の航空機がさまざまな行事や催しの際に、訓練などを兼ねて行うものです。
海上自衛隊では、広島県江田島市にある幹部候補生学校の卒業式や「観艦式」などの際に行われ、参加者たちに近くで見てもらうため艦艇に接近することもあります。
15日に陸奥湾にいた練習艦隊は、先月、幹部候補生学校を卒業したばかりの新任幹部など700人余りを乗せて、全国の基地を周りながら航海の訓練を行っています。
13日に陸奥湾の奥にある大湊基地に寄港し、15日に出港して舞鶴基地へと向かう予定で、ヘリコプターは、この出港を見送るため展示飛行をしていたということです。

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