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遼 人知れずトヨタと契約切れ いったい何があったのか?- ゲンダイネット(2012年4月14日17時00分)

 <東建ホームメイトカップ三重・東建多度 CC名古屋=7081ヤード・パー71>

 

  男子ツアーが12日開幕した。始まりがあれば終わりがあるのが、この世の常。

  初日2アンダー16位発進、石川遼(20)のキャップから「TOYOTA」のロゴマークが消えていた。

  プロ1年目の2008年から4年間もスポンサー契約してきたトヨタ自動車が、3月末で石川との契約を打ち切っていたのだ。大手スポンサーが石川と契約解消したのはNTTドコモに次いで2社目となる。

 「3月31日で石川選手と契約満了したのは事実です。ちょうど契約の区切りに当たり、契約を満了しました」(トヨタ自動車広報部)

  米国で運転免許を取得して、昨年6月に国内では運転できない“無免許運転事件”が発覚したが、それも「今回の契約満了と、まったく関係ございません」(同広報部)という。しかし、関係者はこう語る。

 「トヨタは年5000万円のスポンサー料を払ってきたとみられ、当初は2年契約で、以降も更新してきました。

  無免許運転が発覚した時、同社広報部は『法令を守らなかったことは遺憾です。ただ、本人は深く反省しており、年齢も若い。今後に期待したい』と、実質おとがめなしの姿勢でした。

  しかし、石川が無免許運転したのは優勝副賞で手に入れた高級外車のアウディだった。これにはトヨタ幹部も『トヨタ車で無免許運転でなかったのは不幸中の幸いだが、それにしても高額スポンサー料を払って、外車を乗り回されたらかなわない』と、カンカンでした」

  これまでも石川はキャップ左側面のロゴをサングラスのつるで隠して、トヨタ側の感情を逆なでしていた。

  そして、トヨタが見限った一番の理由は、石川とスポンサー契約を続けるメリットが何もなかったからだ。

  そもそも、俳優の妻夫木聡、ジャン・レノ、水川あさみらをCMに起用し、若者の車離れを食い止めようと昨秋から「免許を、とろう。」キャンペーンを始めた。このCMに当初、石川の起用案もあったが、無免許運転のイメージが悪かった。「それに、二十数社と契約する石川選手はCM撮影や発表会なども制限が多く、思うような宣伝活動ができなかった」(同社幹部)のも問題だったのだ。

  来季から米ツアーに主戦場を移す石川との契約更新を推す話も社内にあったようだが、それも見送られた。

 「米国市場での売れ行きやイメージアップを考慮したが、石川選手周辺にはトラブルが多く、契約を打ち切った方が得策と判断した」(同社関係者)

  くしくも、石川サイドとスポーツ紙記者とのトラブルが週刊誌上を賑わしており、「契約解消は正しい判断だった」(別の同社関係者)という声も聞こえてくる。

  契約スポンサーは二十数社で、年間30億円ともいわれていたが、国内最大手のトヨタ自動車が離れたことで、「営業成績不振から後追いする企業も出てきそう」(ツアー関係者)と、契約金が大幅に目減りしそうだ。

  こうなったら、本業のゴルフでしっかり稼ぐしかないか。

 

 【第1日成績】

 -7(1)額賀 辰徳

 -6(2)小田 龍一

 -5(3)小山内 護

   (3)上田 諭尉

 ……………………

 -3(8)室田 淳

   (8)金 庚 泰

   (8)横尾 要

 -2(16)谷口 徹

   (16)片山 晋呉

   (16)宮里 優作

   (16)石川 遼

   (16)伊沢 利光

 -1(33)池田 勇太

 +3(99)倉本 昌弘

 +4(109)尾崎 将司

 (日刊ゲンダイ2012年4月13日掲載)

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