福島第1原発:2号機の温度計1個異常
毎日新聞 2012年04月15日 18時28分(最終更新 04月15日 21時02分)
東京電力は15日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計1個に異常が生じたと発表した。「冷温停止状態」の判断に使う温度計7個のうちの1個で、正常に作動するのは2個だけになった。異常がある計器は3個となり、残り2個は故障している。
東電によると、問題の温度計は14日午後9時ごろ、瞬時に6.1度上がり約60度を記録。このため、温度計を点検し電気抵抗を調べたところ、抵抗値が大きく増えていて正しく測れない状態になっていた。
正常に作動している他の温度計は45度前後で推移しており、東電の担当者は「炉内の温度は安定しており、冷温停止状態を維持している。異常を示した計器でも温度の傾向は把握できる」と話している。東電は7月に新たな温度計の設置を目指している。【奥山智己】