資料BOX


 ここは、案外にでもこんなのは有用かな? のそれをデータとして置いて置く、なんですが、と云う以外にも、どこに嵌め込んだらいいのか分からないんで、じゃあ取りあえずでここにでも置いとこうか、のそれが実に多いですね。
 で、ゴチャゴチャしてて、丸っきり物置みたいになってます。(^^;
 そーゆーことです。すみません。まっ、そのうちには整理しますが、いつの「そのうち」かは、しかし本人にも、いつも通りで、わかりません。アハハ・・・。(^^;
 (なお、かなりの数の数式や数値がありますので、もしかして間違った式・値を打ち込んじゃってるものがあるかも?なので、そんなことがありそれにお気付きの方はお知らせ下さい)
 また、天文に関する数値で特にことわっていない場合の基準春分点は2000.0分点です。

 おって。このページにある(説明のための)図は私が描いたものであり、表も私が編集したものです。ただしテキストは、コピーライト表示が有るのは勿論、それが無いものでも、私のオリジナルではないものがあります。ですから、もしコピーアンドペーストのようなことをなされる場合には、元権利者の著作権は侵されないようご配慮ください。仮にその際で何らかのトラブルが発生したとしても、私は一切の責任を負いません。念のため。



 GPSに関しては(精密な軌道計算のための時間補正(詰まりは位置補正)を相対性理論でやっているとかなんとかで)かなり可笑しなことがWebでは言われていますので、ご参考までに下にその概略を記載して置きます。

 ちなみに、GPSは相対性理論で動いていると言うとそう言った瞬間に相対性理論は全崩壊します。(だからですかね、それを利口ぶって得意顔で言ってた人たちがこの頃は全く言わなくなったのは? えっ? ただの恥の掻き捨てシラバクレ、なだけ?)

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 GPS(全地球測位システム) ジーピーエス Global Positioning Systemの略。人工衛星を利用した宇宙規模の無線航行システム
 GPSでは、信号の発信時間と受信時間の差を計算し、位置を特定している。GPSの人工衛星には、かなり正確に時をきざむ原子時計が搭載されている。人工衛星から発信される信号には時間の情報がはいっており、受信者はつねに発信時間をつかむことができる。この信号には、衛星の位置を把握するためのデータと、正確な位置特定のために必要な修正データがふくまれ、受信者は受信時間と発信時間の差から、衛星までの距離を計算するが、その際、電離圏や対流圏による信号伝達の遅れを考慮にいれなければならない。3個の人工衛星までの距離と、信号発信時の衛星の位置がわかれば、受信者は自分の3次元位置を把握することができる。
 GPSは「空間」「制御」「ユーザー」の3要素からなりたっている。
 「空間」は、人工衛星と衛星を発射するデルタロケットをさす。この人工衛星は高度1万7500kmの円軌道を12時間かけてまわっており、太陽電池の働きでつねにソーラーパネルを太陽に、アンテナを地球にむけている。衛星はそれぞれ原子時計を4個搭載している。
 「制御」は、コントロール・ステーションとモニター・ステーションをさす。コントロール・ステーションはコロラド州コロラド・スプリングスの空軍基地に、モニター・ステーションはハワイの空軍基地、大西洋のアセンション島をはじめ、大西洋、インド洋、南太平洋に設置されている。コントロール・ステーションは人工衛星を監視し、モニター・ステーションであつめたデータをもとに、各衛星の軌道および時計の変化を予測している。予測データは、衛星をとおしてユーザーにとどけられる。時計と軌道の動きが許容範囲をこえないように調整するのも、「制御」の仕事である。
 「ユーザー」は、GPSの信号を受信している軍関係者と民間人の設備をさす。軍関係のGPS受信設備はおもに、戦闘機、爆撃機、ヘリコプター、潜水艦、戦車、ジープなどである。軍隊では基本的な航行補助にくわえ、照準や空軍機による空中援護、ハイテク兵器などにGPSを利用している。
 人工衛星と通信する必要がないため、ユーザーに制限はない。
 GPSは2つの基本的な機能、すなわち標準位置把握システム(SPS)と、より精密な位置把握システム(PPS)をもっている。SPSの誤差が約100mであるのに対し、PPSは20mに設定されている。通常PPSは、米軍や軍関係者に使用がみとめられ、妨害電波や偽の信号を遮断する機能がそなわっている。
 目下のところGPSの有効性は、軌道にのっている人工衛星の数と精度に左右される。衛星の故障によるGPSの停止は今でも発生し、多数のユーザーに影響をあたえている。故障は瞬時に発見され、ユーザーの居場所によって差はあるが、数秒から数分以内に知らせることができる。たいていの故障は1時間以内に修復される。宇宙システムの中の交通整理という重大な機能をはたすために、GPSの精度を監視し故障を迅速に知らせる技術が、現在開発されている。
 1994年3月までに、GPSには計画どおり24の人工衛星がうちあげられた。

  Microsoft(R) Encarta(R) Encyclopedia 2001. (C) 1993-2000 Microsoft Corporation. All rights reserved.

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 (*もしかして立体幾何に弱い(?)人がいるかもしれないのでちょっと補足*)
 参照する3点の位置とそこまでの距離が分かれば自分のいる3次元座標が分かるってのは、底面の三角形が分かっていて斜辺の長さが分かっている三角錐の頂点を求める計算ですから、中学生以上なら誰でも計算できますよね?「オレはできない」 う〜ん・・・。ま、詰まりですね、自分のいる3次元座標を知るために必要最少限の衛星の数は3個なんですよ、ってことです。
 (だけど自称(?)院生・ポスドクや助手・助教授(今はこの名称は無いの?)更には教授でさえもこの(衛星の数は最少で幾つあればいいの?の)立体幾何が解からずで、でもWebでなら大啓蒙家として君臨していますから、念のため。なお「必要衛星数は4個」なるアホ説のネタ元・元凶は東京大学地震研究所と国立天文台です(そこらへんの大先生は、中学校でさえでももう落第生なんだってことですね、だから))
 実際には、1度に参照できる衛星は最大でなら12個もあるわけですから、最っとも底面の三角形が大きくなるその内の3個の衛星を選べば、GPSが怪しげな相対論補正(でも、衛星はある大きさを持っていますし電波もアンテナの理論上の焦点からのみ送信されて来るとしていいわけではありませんから、誤差には相対論補正値よりも大きな補正限界値があるんですが)をしていようとしていなかろうと、カーナビ程度の精度には何の影響も無いんですが。
 ちなみに。《モニター・ステーションであつめたデータをもとに、各衛星の軌道および時計の変化を予測している。予測データは、衛星をとおしてユーザーにとどけられる。》とゆーことは、衛星の位置の決定は、モニター・ステーションのパラボラが実測で決定しているということです。ですから、そのモニターで観測した衛星の現在位置の実測値をセンターからGPS衛星に送り、それを衛星からGPS受信機に転送しているだけのシステムです、GPSは。そうなんですから、衛星軌道計算値の相対性理論による補正、なんてものも必要ではないんです。計算値じゃなくて実測値なんですから、計算値の誤差の補正なんて要りません、衛星の位置決定には、当然に。また、《時計と軌道の動きが許容範囲をこえないように調整するのも、「制御」の仕事である》とゆーことは、地上のコントロール・ステーションからの指令で衛星軌道と搭載時計にフィードバックがかかっているとゆーことです。なら、相対性理論による補正もヘッタクレもありゃしませんよ。(でもまあ、相対論大好きのNASAとアメリカ空軍ですから、案外にやってるかも、そりゃ知れませんけど・・・)

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【A:】 しかし相対性理論による時間の遅れや進みが致命的になる場合もあります。たとえばGPSが代表例です。GPSは光の速さを元に距離を計測しています。光は短時間でもかなりの距離を進むので、わずかな誤差を無視できないのです。たとえば1秒当たり100億分の1秒の違いが出るとしましょう。すると1日は86400秒ですから、1日当たり100万分の8.64秒の違いが出ます。この時間の間に光は約2.6km進んでしまうのです。たった1日でこれほどの誤差が生じるのでは、GPSは役立たずになってしまいます。
 実はGPSを設計した初期の人達の間で相対性理論を考慮すべきかどうか意見が分かれていたのです。そこで機能を搭載してスイッチをOFFにしてスタートしたのです。ところが見る間に誤差が増大していき、慌ててスイッチをONにしたのです。

【B:】 GPSの時間補正について、少しだけ補足したいと思います。 別の回答に書いたJ.ハーフェルとR.キーティングによる、原子時計を使った時間の遅れの実験は、GPS衛星の時間調整に応用されています。
 GPSの時間調整には、特殊相対性理論と一般相対性理論のふたつを用いて割り出しています。衛星が速い速度(秒速4km)で等速度運動しているために時計が遅れる(特殊相対性理論)のと、衛星が重力の影響を受けないために時間が早く進む(一般相対性理論)というふたつの効果を受けるためです。(*無断転載者の注* 「衛星が重力の影響を受けない」はこういった人たちがよく使う用語で表現すれば『とんでも』、のそれです。重力の影響を受けているから衛星として回っていられるのです。また衛星のいる位置にはちゃんと重力ポテンシャルがあり、そのポテンシャルでそこにある衛星の時間を云々するのが、即ち一般相対性理論です。念のため)
 面白いのは、等速度運動と重力による影響の両方を合わせた結果、GPS衛星の時間は地球上よりも時間がわずかに早く進むことが証明されている点です。このため、GPS衛星の時計は地上の時計よりも毎秒100億分の4.45秒遅く進むように補正されています。
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 ↑ の【A:】と【B:】は「かなり可笑しなことがWebでは言われていますので」のその一例です(ハイ、これも、或るQ&Aサイトにあった回答の無断転載です。アハハ。(^^; 【A:】と【B:】は別の人みたいですけど)

 さて、とです。実はカーナビの受信機には時計は全く無くてかまわないんです。
 詰まりです。位置の分っている3個以上の地点から信号が同時に発射されているなら、その到着時刻のズレだけでその地点までの距離は分かるんです。ですから、それぞれの送信機の時計は全て同時刻に同期していなければなりませんが、受信機はその信号の到着時刻のズレだけが分かればいいんです。勿論、そのことで受信機の時計は正確に合わせられますが、それはしかし位置決定とは別の応用です。
 【位置の分かっている「A」,「B」,「C」の3つの送信機があります。3台の送信機は同じ時刻に同期しています。その3台の送信機が同じ時刻に参照信号を発信すれば、受信機の位置はそれだけで分かる】、そうゆうことです。
 ( ↑ このための計算は、簡単にやるなら、底辺だけは分っている3角形を作ればいいだけなので、中学生でもこの答は出せます。図を載せてありますので、ホントかな?と思う人はやってみて下さい。
 この到着時刻のズレは到着電波の位相の差で簡単に求められます。(ですからもうちょっと代数的にスマートに、で多分ロランでの船舶の位置決定のように、位置の分かっている3点のそれぞれ2つを焦点として描く双曲線の交点を求めて位置の決定をしているんだと思います。なのでそれは中学幾何では無理ですが、同時に信号を送る(位置の異なる)送信機が3台あれば信号の到着時刻のズレだけで受信機の位置決定は出来る、だけのことなんです))

 で【B:】なんですが、上述のように、時刻を一意に合わせなければならないのは、衛星と地上の時計じゃなくて衛星同士の時計だってことなんです。24個の衛星は仮に同じ軌道を回っていても、遠く離れた位置にそれぞれ別個独立で存在しているんですから、それぞれは他のそれぞれから見て各々が個々別々の速度で動いています。ですから相対論補正をしているならその24個の衛星それぞれ同士の2個1組でしているんです。24個のそれぞれで(何通りになりますかねえ?私組み合わせ計算得意じゃないんで・・・)2個1組それぞれ通りの何組もの時間補正をしかし一つの時刻として合わせる(!)なんて、正にこれこそ双子のパラドックス超デラックス版になるそれでしょうよ・・・。

 24個の衛星の時刻を同じ時刻に同期させる、原子時計では動いていない受信機で信号の到着時刻のズレを正確に測る。それはテクノロジーの問題であって、相対性理論の計算問題じゃありません。

 でもこーゆったことを、どこの便所から盗んで来たんだ、のエピソードと数値付きで、まことしやかに世に語っているのが、Webの自称最先端科学研究者なんですよね。まっ、しかしそれはWebじゃなくても、他称(?)最先端科学研究者でもそうですけどね。・・・・・・。

    *蛇足*
 【2定点F,F'からの距離の差が一定である点の軌跡を双曲線といい、定点F,F'をその焦点という】 ←ですね。
 「A」,「B」2つの送信機からのその信号の到着時刻のズレ(即ち距離の差)で1本の双曲線が描けます。もう1つの「C」の送信機からのその信号の到着時刻のズレは「A」,「B」どちらと組み合わせて作ったものでもいいんですが、そのズレでもう1本の双曲線が描けます。この2本の双曲線は必ず1点で交わります。その交点の位置が、即ち受信機が存在している位置だって云うことです。
 GPSは今時のシステムですから、アナログ語ではなくてデジタル語で書かれていますけど、詰まるところは同じです。(GPSは信号の発信時刻を数値列パターン(言うまでもありませんがGPSは軍用ですから暗号パターンです。システム管理者から解読キーをもらっていない限り受信機では真の数値には復号できません)で送っている。位置は直近の予想軌道(最も古くて2時間前までのデータで予想した値)を直前に送信してあるので、発信時刻で予想軌道を参照すれば衛星の発信位置は確定する。とかってことなだけです)
 なお、底辺が分かっていて頂点を求める計算(上で掲げている図ですね)では共通の長さ(図のA)+ズレ(x,y)で求めるわけで、その共通の長さを求めるのにゴチャゴチャしたあれこれの計算が必要になります。「共通の長さ」を必要としない双曲線で求める方が簡単です(ここに掲げている図ですね)。ですから高校生以上の人は、やはり三角錐ではなくて双曲線で求めましょう。(^^;
 ま、要するに、ただそれだけのことだとゆーことです。

   *注(さらなる蛇足で)*
 位相差が単純な正弦波のようなものでのそれなら、描かれる双曲線はとびとびの双曲線群になります。
 複雑な波形やそうでなくても波の数の差も数えられるシステムでは、位相差で描く双曲線は一本だと云うことです。
 ただGPSのように三次元での位置決定ですと方向を正確に決定はできませんから、この場合でも、描かれる双曲線は一つにはならず、連続した双曲線群(つまり双曲面)です。しかし二つの双曲面の交差する部分は線です。もう一つの双曲面との交差した面による線との交点はただひとつだけになり、それが受信機が存在している位置になります。
 なお求められた交点の解は二つになりますが、一つは地球側とは反対方向の宇宙空間になりますからGPSでは無意味な解で「解」とはしません。

   *注( 本項引用の Encyclopedia 2001の記述にも逆らって ^^; )*
 衛星は静止しているのではなくて動いています。ですから同じ発射位置でも、衛星が車に対して近づき続けているか遠ざかり続けているか(このことはドップラー効果でわかります)で電波の到達時間が異なります。また、電離層内では電波は速くなります(ただ普通には屈折しますから直線距離よりは長くなります。結果、到達に要する時間が短くなるか?長くなるか?は結構面倒なデータ処理をやっているんでしょうね)。
 要するに、詰まり、相対論を応用しているどころか、そもそもで相対論をそのものズバリで否定しているのがカーナビだということです。(これに関してはtext_lを参照してください)



 「午後12時は一体何時?」と云う質問がクイズになるのは、1950年前後生まれの人達にとってだけです。その人達よりも老人達は「夜中の12時に決まってる」ですし、その人達より若い人達は「お昼じゃん」です。「えっ?あれ?えーと、あれれ?今日?明日?」と考えあぐねるのは、ですから今現在ではその人達だけだ、と云うことなのです。
 さて、実は、「数は幾つから数えるのか?ゼロからかそれとも一からか?」のこれがこのクイズの本題です。今の日本人はゼロ歳で誕生しますが、昔の(50年代より前の)日本人は1歳で生まれて来ました。ゼロは数ではなかったからです。時刻も従って当時は同じで、ゼロがありません。ですからこの質問は「時刻の12は12か?それとも0か?」と質問していることと同じです。ですから老人は12だとして迷わず、若い人達は0だとして矢張り迷うことなどないのです。「一体何時だ?今日か?明日か?えーと、えーと」と心千々に乱れて悩み苦しむのは、ただ尺貫←→メートル換算世代だけなのだと云うことです。
 ところで理系の人達はしかし世代とは無関係に数をゼロから数え始めます。彼らはですから勿論12を桁の上がったゼロとします。逆に言いますと、理系の人達には、12と云う数は12進法には存在していないのです。昔2進法の勉強をした時に「10進法には10と云う数があるのに2進法には2と云う数が出て来ないのは何故か?」と云う戯問に苦しんだ記憶がありますが、要はそれです。詰まり文系の人間にとっては、12進法では最後の数は必ず12にならなければならないので す。
 しかし時刻ではなくて年次となるとこれは違います。年次は1から数えます。ゼロは絶対に存在しません。ですから+1の前は0ではなくて−1になっています。AD1年の前はBC1年です。AD0年ではありません。で2000年から21世紀、ではなくて2001年から21世紀になるのは、勿論皆様ご承知の通りのことです。詰まり、世紀は、文系の、それもその時の老世代が数えた100年なのです。
 文系では「1から出直し」ですが、それは理系では「0からの再スタート」ってことですってことですね。
 さてしかし帝国海軍(旧帝国海軍という表現は誤りです。新帝国海軍などというものが無いからです。新が無いのに旧の有る筈がありません。同じ理由で、旧国鉄、も勿論誤った表現です。現行JRは新国鉄ではありません)では100進法に100と云う数はありませんでした。ですから、100年制式の戦闘機は零式艦上戦闘機、です。ところが帝国陸軍では逆で、0が有りませんでした。それで、0年制式の偵察機は百式司令部偵察機、になる訳です。勿論、海軍が理科的で陸軍が文科的だったなんてことはコジツケでも言いませんけれど、ちょっと面白いでしょう?これは。



 ピーナッツは豆(ピー)か?ナッツか? を考えることは重要です。これを考え始めると豆とは?ナッツとは?の酒席での戯れの論争が、そもそも野菜とは?果物とは?穀物とは? の深い反省を必要とする真面目な植物学になるからです。
 本来食用植物は、実は野菜と云う大きなカテゴリーに全部入れられているのです。その野菜の内で実を食用にするものだけを取り出して果物として別ジャンルにしたので残ったものを野菜とした、そうゆうことです。更に実を食用にするもののうち、種を食べるものをナッツとしてまた別のカテゴリーにしました。で、残った果肉食植物を果物としたのです。そして更に、果物の内でおかずにする果物を果菜として野菜の中に返し、残ったお菓子にする果物だけを果物(フルーツ)としたのです。野菜と果物の分類学をこう説明すれば、トマトは野菜だ、はすぐにご理解いただけるでしょう。ハイ、そうなんです。
 ナッツの内で主食(つまり広義でのメシ)にするものを穀物と云う別ジャンルに入れます。それからサヤのあるものを豆として別ジャンルにします。そうしてから豆のジャンルからサヤがイガになっているものを栗として別のジャンルにして取り除きます。これで、やれやれ、で食用植物分類学は終わりです。お分かりですね? 詰まりピーナッツはナッツではなくて、豆なのです。
 要するに、食用植物分類学は排除と純化の分類学です。ですから、なんかファイルの保守管理みたいな感じで、コンピュータ時代に暮らす人ならなんとなくわかってしまう分類学ですよね、しかしこれは?
 しかしこの分類学に敢然と挑戦状を叩きつけるものがあります。それが枝豆です。枝豆は大豆だから豆だ、の解答では枝豆をつまみにビールを飲んでいる人は誰も納得しません。なぜなら彼は間違いなく枝豆をナッツとしてつまみにしているからです。かくしてピーナッツは豆か?ナッツか? の論争は、枝豆とは何か? の大難問に突入してしまい侃侃諤諤の大論争が起こってしまうのです。
 枝豆とは何か?に答えを見出すためには植物学はもう役に立ちません。かくして哲学にその問題を委ねることにあいなります。
 哲学の解答はしかし実に単純明快なものです。「枝豆は大豆ではない。故に豆と云うカテゴリーの性質には縛られない。従って枝豆はナッツである」だからです。その理由もまた極めて単純明快です。「大豆とは、サヤのない豆のことである。ナッツとは、ビールのつまみに供する種のことである」だからです。それじゃあまたピーナッツは豆か?ナッツか? に戻ってしまうじゃないか?ですって? でもピーナッツをビールのつまみにする人って?いるんですか?今時? 私はそんな人を全く知りません。



   【一般定数表】

 氷点の絶対温度(水の三重点)    :273.15       K
 熱の仕事当量           :4.1855      103  J・kcal
 真空誘電率        ε0   :8.85418782  10-12 C・V-1・m-1
 真空透磁率        μ0   :1.25663706  10-6  H・m-1
 真空の固有インピーダンス     :376.7(≒120π)     Ω  [(μ00)1/2
 素電荷          e   :4.803242    10-10 esu
 アボガドロ数       NA  :6.022045    1023  mol-1
 電子の質量        me  :9.109534    10-31 kg
 陽子の質量        mp  :1.6726485   10-27 kg
 ボルツマン定数      k   :1.380658    10-23 J・K-1
 ボーア半径(水素原子半径)ae  :5.2917706   10-11 m
 古典論での電子の半径       :2.818       10-15 m
 理想気体モル体積     Vm  :2.241383    10-2  m3・mol-1
 万有引力定数       G   :6.6720      10-11 N・m2・kg-2
 原子質量単位       amu  :1.6605655   10-27 kg
 1eVのエネルギー        :1.60219     10-19 J

   [ AUX ]
 固定した電子からrÅにある電子のポテンシャルエネルギー W(電子ボルト)     :
                                W=e2/4πε0r=14.42/r
 E電子ボルトのエネルギーを持つ光子の波長        λ (オングストローム Å):
                                λ=12,398/E
 E電子ボルトの運動エネルギーを持つ電子の波長      λ (オングストローム Å):
                                λ≒(150/E)1/2
 TNT火薬1tの爆発エネルギー  :4×106 J



   【地球から見た天体の位置】

 (恒星時から始まって、赤経赤緯の地平座標(地球上の観測者がその時に実際に見ている空)への変換、更には惑星の天球上の位置決定のためまでの資料です。(おいおい少しずつ追加して行き、ある程度たまったら(小学生からお年寄りまでの誰にでもで解かるように)丁寧に説明する心算ですが、しかしそれはいったい何時のことになるんだろうかな〜? は、例によってで、本人にも全く分かりません。(^^; ))

 1900年1月0日(1899/12/31)正午から(1900+Y)年M月D日0時までの経過日数 K
 K=365Y+30M+D−33.5+int(3(M+1)/5)+int(Y/4)
     1月は13月、2月は14月と置く。1900年3月1日から2100年2月28日まで有効。

 グリニッジ平均恒星時 Θ0
 Θ0=6h38m45s.836+86 40184s.542Tu+0s.0929Tu2
   Tu : グリニッジ1900年1月0日正午UT(1899/12/31正午)からの経過日数を36525で割ったもの

    象 限  │  T  U  V  W  
  ━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━
    sin  │  +  +  −  −
    cos  │  +  −  −  +
    tan  │  +  −  +  −


   観測地点の東経λ,世界時0時からの経過時間tiの恒星時 Θ
 Θ=Θ0+λ+ti+補正値

   [赤道座標から地平座標への変換公式]
 sin    = sinψsinδ+cosψcosδcos(Θ−α)
 coscos=−cosψsinδ+sinψcosδcos(Θ−α)
 cossin= cosδsin(Θ−α)
 α:赤経, δ:赤緯,   ψ:観測点の緯度, Θ:観測点の恒星時
 :方位角, :高度

   [黄道座標から赤道座標への変換公式]
 cosδcosα= cosβcosλ
 cosδsinα=−sinβsinε+cosβsinλcosε
 sinδ    = sinβcosε+cosβsinλsinε
 λ:黄経, β:黄緯,   ε:黄道傾角
   (*注* (太陽位置は黄道そのものですが)普通には「黄道座標」と云うものが天体の位置を表すために使われることはありません。太陽を公転する天体の赤経,赤緯の位置決定のための中継用途として主に使われます)



   【天文定数表】

 光速度            :c=299,792,458m/s (30万km/s)  
 天文単位(地球公転軌道長半径):AU=1.49597870×1011m (1億4960万km)  
 1AU=6.3×10-6光年 (8分19秒(499秒)光の通過時間)
 パーセク(pc) 年周視差の逆数 1pc=3.26光年

 平均黄道傾角         :23°26′21″.682
 光行差定数          :20″.4955
 黄経の一般歳差        :50″.2909
 赤経の一般歳差        :46″.1243
 赤緯の一般歳差        :20″.0431
 章動定数           : 9″.2025
 太陽年            :365.242190年
 恒星年            :365.256363年
 近点年            :365.259636年
 食年             :346.620076年

   [ AUX ]
   ユリウス暦からグレゴリオ暦に改暦移行した年月日
 1582年10月05日 → 1582年10月15日(カトリック教国。∴05日〜14日は不存在)
 1752年11月24日 → 1752年12月05日(イギリス。(1600年は両暦ともにうるう年))

   実視等級 ⇔ 地球表面上での実際の星の明るさ (大気による減衰は無視)
        =−2.5logS−14      : 実視等級  :S(照度[ルクス])  



   【天の川銀河表】

     銀河中心
        赤経 17h45m.6  赤緯 −28°56′
     銀河北極
        赤経 12h51m.4  赤緯 27°08′
     対赤道傾角
        62°52′
 有効直径 :円盤部 10万光年  球状星団系 15万光年
 厚さ   :中核部 1.5万光年 太陽近傍 0.5万光年
 総質量  :太陽質量の2×1011
 物質密度 :1.0×10-23g/cm3(太陽近傍)
 回転速度 :220km/s(太陽近傍)
 太陽位置 :銀河中心から3万光年(銀河面内)
 (*注* 銀河座標系(銀経,銀緯)と云うものがありますが、銀河中心を座標系の原点に置いたものではなくて銀河中心方向の赤経 17h45m.6  赤緯 −28°56′を(銀経,銀緯)の(0,0)としただけのものです。)



   【太陽表】

 オールトの雲  :おおよそ半径1光年の距離(太陽引力の到達限界距離)
 カイパー・ベルト:おおよそ半径50AU±α(冥王星の遠日点距離±α)の距離。彗星の巣、太陽系の終端
 太陽半径    :6.960×108
 平均視半径   :959″.64
 質量      :1.9891×1030kg
 平均密度    :1.41g/cm3
 コロナ様密度  :1.5×10-17g/cm3
 脱出速度    :618km/s
 自転周期    :25.38日(対恒星) 27.28日(対地球)
 実視等級    :−26.74
 実視絶対等級  :4.83
 スペクトル型  :G2V
 有効温度    :5780°K
 表面重力    :2.74×102m/s2
 太陽定数    :1.96cal/cm2・min
 総輻射量    :3.85×1026
 標準太陽運動  :太陽向点 赤経18h05m 赤緯+29″  速度 19.5km/s



   【星雲[Nebula]】

 星間空間に存在している、ガスと細かいちりの集まり。望遠鏡が発明される以前は、ぼやっとしてみえる天体はすべて星雲とよばれていた。英語名は「雲」という意味のラテン語からきている。現在は、それが星団や銀河であることがわかったものも多い。
 星雲は、わたしたちの銀河系(天の川)と同様、ほかの銀河にも存在している。惑星状星雲、超新星残骸(ざんがい)、散光星雲に分類され、散光星雲はさらに反射星雲・輝線星雲・暗黒星雲にわけられる。
 散光星雲はひじょうに大きく、しばしば何光年にもわたってひろがっているが、はっきりした輪郭がなく、うすい雲のような外見をしている。明るいものも暗いものもあり、明るい星雲は近くの星の光によってかがやいている。明るいものではオリオン大星雲が代表的で、美しいものがいくつか見られる。
 散光星雲の中には巨大な物質の流れがあり、あらあらしく無秩序にまざりあっている。スペクトル観測によって、星雲から放出されている光には、星の光を反射するものと、輝線星雲のようにイオン化されたガスやちりが発光するものとがあることがわかった。

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   【銀河の種類】

     [楕円銀河 (E)]
       目立つ内部構造は無い。星間物質が少なく、年老いた星が大部分。金属含有量が高い。
          例 カシオペア座NGC147,アンドロメダ座NGC221
     [渦巻き銀河 (SA)]
       若い星、散開星団、散光星雲などで渦巻きが作られている。中心部は年老いた星が楕円状。
          例 天の川銀河,アンドロメダ銀河
     [渦巻き−棒渦巻き銀河 (SAB)]
       渦巻き銀河と棒渦巻き銀河の中間の形
          例 おおぐま座M101
     [棒渦巻き銀河 (SB)]
       中心部の楕円が棒状。その外はおおむね渦巻き銀河と同じ。
          例 エリダヌス座NGC1300
     [レンズ状銀河 (S0)]
       楕円銀河と渦巻き銀河・棒渦巻き銀河の中間。渦巻き構造は無い。新しい星は生まれない。
          例 おとめ座NGC4594
     [不規則銀河 (Im,IBm)]
       小さくて星間物質が豊富。星が盛んに生まれている。若くて青い星が全体に分布。
          例 おおぐま座M82



   【年周視差が分からない恒星の距離の決定】

 @ ウイーンの変位則から表面温度を推測。スペクトルを決定。
 A スペクトルをH・R図に置いて絶対等級を推定。
 B 実観測の等級と絶対等級から年周視差を計算で出す。
 C 年周視差の逆数にパーセクを掛けて距離を決定する。
    ウイーンの変位則   : λT=0.0029
                 λ(恒星の放射の強度の最大の波長 [m]),T(表面温度 [K])
    計算による年周視差  : log P=0.2(M−m)−1 ⇔ P=100.2(M-m)-1
                     P(年周視差),M(絶対等級),m(みかけの等級)
    恒星までの距離【r】 : r(光年)=3.26/P





   【銀河までの距離の決定】

 その銀河を構成している個々の恒星にまで分解できる銀河では、脈動型変光星の内の、こと座RR型や古典的ケフェイド型の短周期型の変光星が主に距離の決定に使われる。 このタイプの変光星は周期の長いもの程明るくなる性質(周期光度関係)があり、距離を決定するのに都合が良い。
 恒星にまで分解できない銀河では、みかけの大きさ・明るさや、スペクトルの赤方偏移によってのハッブルの法則で決定することになる。

   [古典的ケフェイド型の周期Πと実視絶対等級の関係式]
         =−2.5logΠ−1.5



   【電波銀河・セイファート銀河・クエーサー】

 [電波銀河(Radio Galaxy)]
 電波、すなわち可視光や赤外線より長い波長の電磁放射で強いエネルギーを放射する銀河。われわれの銀河系(天の川)のような通常の渦巻銀河もふくめた、すべての銀河は電波を放射している。しかし、電波銀河は時間当たりにすると、通常の銀河の1000倍から1億倍のエネルギーの電波を放射する。
 典型的な電波楕円(だえん)銀河では、電波中心核とよばれる銀河の中心の小さな領域から、また銀河の双方向に対称的に広がる電波ローブとよばれる2つの巨大な領域から、電波が放射される。
 もっとも強い電波銀河は楕円銀河である。渦巻銀河も電波を放射するが、楕円銀河にくらべるとはるかに弱い。楕円銀河10個に1個の割合で電波銀河が観測される。そこで、電波を放射し電波銀河になっている期間は比較的短く、銀河の寿命のせいぜい10%ぐらいではないかと考えられる。強い電波銀河はたいてい可視光でも銀河団でいちばん明るいメンバーである。銀河団の中では電波銀河の電波ローブは、銀河間ガスとの相互作用によって変形していることが多い。
       電波を放出するメカニズム
 電波銀河から放射される電波は、シンクロトロン放射によって放出されたものである。シンクロトロン放射と物体が熱せられたときにはなつ熱放射とは、放射された電波が偏光しているかいないかによって区別できる。シンクロトロン放射では電波の偏光度が10%以上に達する。  (電波銀河がこのようなシンクロトロン放射をおこなうのは、その中心にブラックホールが存在し、そこに流入するガスとともに電子が光速度近くまで加速され、強い磁場が発生するためであると一般に考えられている。(?))
 (シンクロトロン放射 → 真空中を光速に近い速度で運動する荷電粒子が磁場によって円軌道をえがくときに、中心にむかう力をうけて、エネルギーの一部を電磁波として放出する現象、あるいはその電磁波のこと。この電磁波はシンクロトロン放射光、シンクロトロン軌道放射光、軌道放射光、SORともよばれる。また、宇宙背景放射の一部や電波銀河の電波は、天体磁場におかれた電子がこの機構で発したものだと考えられる。 シンクロトロン放射には、(1)X線、紫外線、可視光、赤外線領域にわたる高輝度の連続スペクトル分布をもつ、(2)電子の運動方向に放射が集中する、(3)磁場と垂直に偏光する、(4)パルス特性がある、などの特徴がある)
       活動銀河核(Active Galactic Nucleus)
 渦巻銀河や楕円銀河の中心には、光や電波などによって小さく明るい領域が観測され、これを銀河の中心核という。この銀河中心核のうち、とくにはげしい活動性をみせ、きわめて大きなエネルギーを放射しているものを活動銀河核とよぶ。
 活動銀河核では、広い波長領域で莫大なエネルギーを放射するものや、電波や可視光でたしかめられる宇宙ジェットをもつもの、爆発的な増光などひじょうに短い時間で光度が変化するものなど、さまざまな現象がみられる。(これらの現象は、活動銀河の中心核に大きな質量のブラックホールが存在し、その周りに物質が降着円盤を形成してブラックホールにおちこむことから生じると考えられている。(?))
 活動銀河核をもつと考えられている活動銀河の多くは、通常の銀河のすべての放射エネルギーをはるかにこえるエネルギーを電磁波として放射している電波銀河である。

 [セイファート銀河(Seyfert Galaxy)]
 ふつうの銀河と電波銀河との中間の強さの電波を放出する、ひじょうに明るい核をもつ活動銀河のこと。強いX線を放射しているものもある。この種類の銀河は、1943年アメリカ合衆国の天文学者カール・セイファートによって発見され、以来セイファート銀河とよばれるようになった。約2%の銀河がこの種類に属していると考えられている。現在の理論では、セイファート銀河と電波銀河、クエーサーは構造上密接に関係していることがしめされている。
 セイファート銀河は明るい銀河に多く、明るくかがやく中心核をもつことはN型銀河と同様であるが、ひじょうに幅広い輝線スペクトルをしめし、中心核の明るさが変動する。これらの銀河よりもっと活動性をしめすものに、とかげ座BL天体がある。とかげ座BL天体は一見すると恒星状にみえるが、そのスペクトルには吸収線や輝線がみられない。また、電波を放射しているがその電磁波は熱的なものではなく、高速の電子が磁力線の周囲を螺旋(らせん)状に運動するときに発するシンクロトロン放射から生まれる。さらに、中心核の明るさは短時間、あるいは長期間でも大きな変光をしめす。長時間の露出でとかげ座BL天体を撮影すると、その周囲にきわめてあわい光がみえることから、じつはこの種の天体はきわめて活動的な中心核をもつ遠方の銀河であることがわかった。

 [クエーサー(Quasar)]
 quasi-stellar radio source(準恒星状電波源)を短縮した言葉。準星ともいう。
 活動銀河核がみせる現象と同様な現象がみられるのがクエーサーである。クエーサーは、可視光で青く恒星状にみえる強い電波源で、その放射エネルギーは活動銀河のどの種類より大きい。また観測できる宇宙のもっとも遠方にある天体である。このクエーサーの周囲にもあわい光が観測されることから、クエーサーとは、異常なほど活動的なわかい銀河の活動銀河核であるといえる。クエーサーはふつう他のどんな天体よりも大きい赤方偏移をしめす。赤方偏移からならば、クエーサー3C273は地球から15億光年はなれた所にあることになる。
 1980年代の終わりまでに数千個のクエーサーが確認され、数百個の赤方偏移が測定された。赤方偏移の値が4より大きいものはそのうちのごく一部である。赤方偏移が宇宙の膨張によるものとすると、クエーサーは光速の93%以上の速度で遠ざかっていることになる。ハッブルの法則によれば、その距離は100億光年よりも遠くなり、観測される光は、宇宙の年齢と同じくらい長い間旅をしてきたことになる。
 1991年には、120億光年のかなたにあるクエーサーが、パロマー山天文台で発見された。そんな遠い天体から地球にとどいたエネルギーから判断すると、一部のクエーサーは銀河2000個分以上のエネルギーをつくりだしていることになる。S50014 + 81とよばれるクエーサーは、銀河系の6万倍も明るい。しかし、電波測定と、一部のクエーサーの放射する電磁波が数カ月の周期で大きく変化するということを考えあわせると、クエーサーはふつうの銀河よりもはるかに小さいにちがいない。なぜなら、振動する電波源の変動の大きさは、1回の変動周期のあいだに光が天体の端から端までいける距離よりも小さいはずである。そこで天文学者は、変動するクエーサーの直径は1光年よりも小さいと推定している。これは銀河系の10万分の1以下である。
 比較的小さな体積の中で、これほど大量のエネルギーをつくりだすクエーサーのメカニズムについては、まだよくわかっていない。このため一部の天文学者は、クエーサーにみられる赤方偏移がドップラー効果とはちがう仕組みによるもので、クエーサーは実際はそんなに遠い天体ではないのではないかと推測している。
 クエーサーは恒星のように点状にみえるが、それが放射する電波は電波銀河のあるものとほとんど同じ様相をみせる。このことから、電波銀河をことなった方向からみたものがクエーサーであると考える学者も多い。
 いま、ひろく支持をえているのは、クエーサーはひじょうに明るい銀河の中心核であり、クエーサーと電波銀河は、同じような天体を別の角度からみたものであるという説である。

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   【新星・超新星(Nova・Supernova)】

  一部の星でおこる2種類の爆発的な現象についての呼び名。新星は、暗かった星が突然明るさをまし、ゆっくりと暗くなっていく現象で、しばらくの間見えている。超新星も同様であるが、明るさを増す度合いがはるかに大きく、爆発によって星が破壊されたり変化したりする。ひんぱんに観測される新星にくらべ、超新星はまれにしか観測されない。
 新星は数日から数時間の間に、もとの光度の数千倍にまで明るくなる。移行段階にはいると、暗くなってふたたび明るくなり、その後しだいにもとの明るさのレベルまで暗くなって行く。
 新星は、進化の最終段階にある変光星だと考えられる。新星となる星はふつう連星系をなし、主星は白色矮星である。伴星からふってきたガスが白色矮星の表面にふりつもり、層の底で核融合反応がおこる。反応によって、大量に放出されたエネルギーでガスが爆発的に放出され、光度がますが、やがてもとの状態にもどる。
 超新星爆発は新星よりもはるかに壮大で破壊的であるが、まれにしかおこらない。新星の1万倍程度の明るさがある。超新星の出現は銀河系の中で100年に1回くらいである。何十億倍も明るくなるにもかかわらず、肉眼で観測されたのはこれまでに数個しかない。
 超新星のおこる仕組みは新星ほどよくはわかっていない。質量の大きな星は進化の最終段階で、重力崩壊をおこし爆発に転じる。爆発後には、パルサーあるいは高速で回転する中性子星と、膨張するガスの殻しかのこらない。かに星雲の中にパルサーが発見されている。超新星は、新しい星を形成する星間物質に、多くの重元素を供給する。
 超新星には大きく分けてT型とU型がある。T型の絶対等級は−19等前後、スペクトルに水素が無い。U型は絶対等級が−17等前後、極大期を過ぎて減光が始まると高速膨張の赤方偏移を示す水素の輝線が顕著になる。爆発後半年くらいでどちらも(恒星ではない)星雲のスペクトルになる。T型は星雲のスペクトルになっても、しかし水素線は現れない。
 T型は水素が無いヘリウムや炭素からなる白色矮星が連星相手の影響で爆発したもの、U型は大質量星が一生の終りに爆発したものと考えられている。



   【パルサー(Pulsar)】

 規則的に変動する、宇宙からの強い電波源で、中性子星がその本体だと考えられている。天の川銀河系では500個以上のパルサーが発見されている。
 超新星爆発のとき超巨星の中心核がつぶれて中性子星ができる。中性子星は、もともとの恒星がもっていた質量とともに磁場も凝縮されるため、ひじょうに強い磁場をもつ。高速で自転する中性子星の強い磁場が、強い電波の放射を生みだし、それがパルサーとして地球上で観測される。
 中性子星は、太陽の1.4倍から3倍までの質量の物質が、自身の重力で圧縮され、直径約20kmかそれ以下の大きさまでちぢまったものである。ちぢまっていくにつれて中性子星の自転速度ははやくなる。もともと大きな球状の星で自転周期が数日から数週間であったものが、最後には超高密度の小さなやや扁平の球となり、1秒間に数百回も自転するようになる。
 星の物質が高密度に圧縮され高速に自転する中性子星になると、星の磁場もまた圧縮されてその磁極では地球の1兆倍の強さになる。これほどの強い磁場が高速に回転していれば、指向性の強い電波ビームが、中性子星の自転にともなって灯台のように宇宙空間を照射する。
 パルサーはもともと電波源として発見されたが、可視光をふくむ光のすべての波長領域で電磁放射をおこなっている。かに星雲パルサーはもっとも有名な電波パルサーであるだけではなく、長年の間可視光でも光の点滅がみられるただひとつのパルサーであった。
 パルサーは周期的に、すなわち一定の時間ごとに電波を放射するが、その周期は約4秒から約1000分の1秒の間である。その周期の規則性を測定すると少なくとも100億分の1の精度がある。これは、パルサーはわれわれが知っているものの中ではもっとも正確な時計であることをしめす。しかしながら、パルサーの自転は常に一定ではなく、放射によってエネルギーをうしなうにしたがって自転速度はしだいにおそくなっていく。また、パルサーから放射される可視光やガンマ線の強度も、パルサーがエネルギーをうしなうにつれて弱くなっていく。
 パルサーの多くがおよそ100万年かそれ以上の年齢である。ただし、かに星雲に代表されるような例外的に若いパルサーもある。

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   【ブラックホール】

 ブラックホールの概念は、アルバート・アインシュタインの一般相対性理論をもとに、1916年にドイツの天文学者カール・シュワルツシルトによって発表された。シュワルツシルトによるブラックホールの地平面の半径は、ブラックホールの質量だけに依存しており、太陽の質量で割った値に2.95kmをかけたものである。もしブラックホールが電荷を帯びたり回転したりしていれば、シュワルツシルトの結果は修正される。地平面の外側には「エルゴ球」が形成され、その中の物質はブラックホールとともに強制的に回転させられる。原理的には、エルゴ球をとおしてエネルギーを放出することができる。
 一般相対性理論によれば、重力はブラックホール近くの空間と時間を大きく変化させる。外部からブラックホールの地平面に接近するにつれて、遠くの観測者からみると、時間の進行はおそくなり、地平面では完全に停止してしまう。物体がひとたびそのシュワルツシルト半径内まで収縮すると、理論的には特異点に達する。すなわち無限の密度をもつ、大きさのない物体へと崩壊してしまう。
 ブラックホールは、星が進化していく過程で形成されると考えられる。星の中心で核燃料が消費されていくにつれて、その熱によって生じる圧力は、さらに高密度になろうとする収縮の力に、もはや対抗できなくなる。水の100万倍、または1000兆倍の密度になると、これまでにはなかった電子の圧力、または中性子の圧力が生じて、小さな白色矮星か、中性子星が形成される。しかし、芯の質量が太陽質量の約1.7倍以上になると、電子と中性子のどちらの圧力も、ブラックホールへと崩壊するのを停止できなくなってしまう。
 ブラックホールの存在は、1939年に、オッペンハイマーによって、理論的に示されていた。70年ごろに、近年、白鳥座X−1という連星系から、X線が放射されているのが発見された。この連星系の主星は、質量が太陽の約30倍の普通の星である。そのスペクトルに見られるドップラー偏移は、質量が太陽の10〜15倍ある伴星が、その周りをまわっていなければならないことを示していた。X線はこの伴星の近くから放射されている。このようなX線は大抵、普通の星からブラックホールへとガスが渦巻き状に流れ込むときに作られる、降着円盤と呼ばれる密度の濃い厚いガス円盤によって生じる。白鳥座X−1の伴星は、その質量からいっても、白色矮星や中性子星ではなく、ブラックホールであるらしい、と考えられている。
 そのほかにブラックホールと考えられているのは、近くの銀河である大マゼラン雲の中のX線源と、いっかくじゅう座にある別のX線源である。1980年代末までに、多くの天体物理学者は、すべてではないまでも、かなり大きな銀河の多くが、中心にブラックホールをもっているのではないかと推測するようになった。94年、ハッブル宇宙望遠鏡が、銀河M87の中心にブラックホールが存在していることをしめす、説得力のある証拠をはじめて提供した。銀河中心をとりまくガスの加速度を測定したところ、太陽質量の25億〜35億倍の天体が存在することがしめされたのである。
 イギリスの物理学者スティーブン・ホーキングは、宇宙初期に多くのブラックホールが形成された可能性を示唆した。もしそうならば、これらのブラックホールは、降着円盤を形成するには、ほかの物質からあまりにはなれているので検出することはできないが、宇宙全体の質量のかなりの部分を占めていると考えられる。また、ホーキングは、ブラックホールは特異点をつくるようなかたちで崩壊することはなく、わたしたち自身の宇宙以外の宇宙につながる、いわゆる「ワーム・ホール」を形成する、と発表している。
 質量がかなり小さいブラックホールの場合、地平面近くの電子と陽電子のペアのうち一方だけがブラックホールに落ち、もう一方は逃がれることも可能である。その結果生じる放射は、ブラックホール自体のエネルギーをもちさることになる。これは、ある意味でブラックホールの蒸発であり、重いものはまだのこっているかもしれないが、数億トンよりも小さな原始のブラックホールは、すでに蒸発してしまった可能性もある。

     ↑  トかナントカだとかとゆーことなんだそーです。



   【ダークマター】

 「私たちの銀河系にある星は(太陽も含めて)同じ線速度の200km/sほどでどれも中心の周りを回っている。このことは銀河系に大量にダークマターが存在していることの証拠である」
 ↑ なんだそうです。
 しかし万有引力だけで、銀河系にある星総てを、同じ線速度で回転させるように、ダークマターを銀河に分布させる、なんてことは、神様じゃなきゃできません。
 土星の輪を作っている微粒子が、同じ線速度で土星の周りを回転するようにするためには、どーゆー風にダークマターを分布させたらいいんですか? でしょ?。
 ダークなんとかの存在の証拠、なんてものの証拠価値って、いつもそんな程度のものなんです。
 (でも土星の輪ってどんなメカニズムで、少なくとも400年間、あの恒常性を維持してるんだろう? 羊飼い衛星がどうのこうのったっても、万有引力だけであの輪を維持するなんてことは出来ないよねえ、それは・・・。なんらかのフィードバックを考えなくちゃ、なんだけど、単純な帰還回路じゃなくてインテリジェントなフィードバックシステムにしなければ、土星の輪の維持は無理だって思うんだよねえ・・・)



   恒星の大きさ【R】と連星の主星の質量【m1】伴星の質量【m2】

     log(r/R)+2log(t/T)=(M−m)/5
          T:恒星の表面温度  M:絶対等級    t,m,r:太陽の表面温度,絶対等級,直径
     3/P2=G(m1+m2)/4π2
         m1/m2=s/(a−s)
          G:引力定数 a:伴星の主星からの平均距離 s:共通重心からの距離 P:伴星の公転周期



   【特異な天体・人気の天体】

     はくちょう座X−1 (Cygnus−X(Cyg−X))
        赤経 20h22m.6  赤緯 +40°23′
          連星 HDE226868(9等星)
            はくちょう座 η(イータ)星の近傍 (ブラックホール?「えっ?」)

     かに星雲 (メシエ1番)
        赤経 5h34m.5  赤緯 +22°01′
          視直径 6′×4′(8.6等)
            距離 7200光年(6500光年?)
              おうし座 ζ(シータ)星の近傍
       1054年の超新星 1300km/sで現在拡散中(毎年約0.4%の割合)
 中心星 PSR0531+21(かにパルサー(中性子星?)) 16等星(変光)  パルス周期 0.0331秒

     馬頭星雲とその周辺 (IC 434)
        赤経 5h41m.0  赤緯 −2°24′
          視直径 90′×30′(2.05等)
            距離 1600光年
              オリオン座 ζ星(中央3連星の一番左)の近傍
                暗黒星雲の代表例

     プロキシマ 
        赤経 14h30m  赤緯 −62°41′
          実視等級 11.05等  絶対等級 15.49等  スペクトル M5,5Ve
            距離 4.2光年
              ケンタウルス座 α星の近傍
                距離が実測されている中では最も近い恒星

     バーナード星 
        赤経 17h58m  赤緯 −4°34′
          実視等級 9.54等  絶対等級 13.22等  スペクトル M4V
            距離 6.0光年
              へびつかい座 γ(ガンマ)星の近傍
                固有運動最大の恒星 10″.31/年  −140km/s

     シリウス(天狼星) 
        赤経 6h45ms  赤緯 −16°42′58″
          実視等級 −1.46等  絶対等級 1.42等  スペクトル A1Vm
            距離 8.6光年
              おおいぬ座 α星
       全天で最も明るい恒星  シリウスB(実視8.3等,絶対11.2等)と連星

     カノープス(南極老人) 
        赤経 6h23m57s  赤緯 −52°41′44″
          実視等級 −0.72等  絶対等級−2.7等?  スペクトル F0U
            距離 80光年
              りゅうこつ座 α星
       全天で2番目に明るい恒星  見ると長生きができる(カノープス=七福神の寿老人)

     ベテルギウス(平家星)
        赤経 5h55m10s  赤緯 7°24′25″
          実視等級 0.50等  絶対等級 −  スペクトル M21a−ab
            距離 500光年(300光年?)
              オリオン座 α星
                直径は4億1900万km⇔5億8000万km。火星軌道よりも大きい。

     アンタレス
        赤経 16h29m24s  赤緯 −26°25′55″
          実視等級 0.96等  絶対等級 −  スペクトル M1,5Iab+B4Ve
            距離 500光年(400光年?)
              さそり座 α星
                赤い火星(アレス)に対抗するもの、の意。変光連星。直径は約4億8280万km。

     北極星(ポラリス)
        赤経 2h31m48s.7  赤緯 89°15′51″
          実視等級 2.02等  絶対等級 −  スペクトル F7:Tb−U
            距離 −
              こぐま座 α星

     α Dra 
        赤経 14hms.8  赤緯 64°22′33″
          実視等級 3.65等  絶対等級 −  スペクトル A0V
            距離 −
              りゅう座 α星
                エジプトピラミッド建設の時の北極星。

     ベガ 
        赤経 18h36m56s  赤緯 38°47′1″
          実視等級 0.03等  絶対等級 −  スペクトル A0V
            距離 25光年
              こと座 α星
                遠い未来の北極星。七夕の織姫。

     アルタイル 
        赤経 19h50m47s  赤緯 8°52′6″
          実視等級 0.77等  絶対等級 −  スペクトル A7V
            距離 16光年
              わし座 α星
                牽牛星。七夕の彦星。

     61Cyg 
        赤経 21hm  赤緯 38°45′
          実視等級 5.22等  絶対等級 7.56等  スペクトル K4Ve
            距離 11.1光年
              はくちょう座(α星(デネブ)γ星(十字の交点)ε星とで作る四角形の頂点辺り))
                一番最初(1838年)に年周視差が発見された恒星  61CygBと連星

     3C273 
        赤経 12h29m.1  赤緯 2°3′
          実視等級 12.8等(変光)
            距離 15億光年?
              おとめ座
                光学観測で同定できた、明るいクェーサーの一つ  赤方偏移 0.16

     プレアデス(すばる) (メシエ45番(Mel.22))
        赤経 3h47m.5  赤緯 +24°7′
          視直径 120′×120′(1.4等)
            距離 410光年
              おうし座

     フォーマルハウト 
        赤経 22h57m39s  赤緯 −29°37′20″
          実視等級 1.16等  絶対等級 −0.01等?  スペクトル A3V
            距離 22光年
              みなみのうお座 α星
                周囲に強い赤外線を出している円盤状の雲(惑星の種)がある?
  みんなの力で、この星をみずがめ座のα星にしましょう! (無いんだ、1等星が、みずがめ座に・・・)

     ヒアデス (Mel.25)
        赤経 4h19m.5  赤緯 +15°38′
          視直径 400′(0.8等)
            距離 130光年
              おうし座

     アンドロメダ銀河 (メシエ31番(NGC224))
        赤経 0h42m.7  赤緯 +41°16′
          視直径 180′×63′(実視等級 4.4等  絶対等級 −21.1等)
            距離 240万光年
              アンドロメダ座 ν(ニュー)星の近傍
                伴星雲 M32(NGC221),M110(NGC205)

     大マゼラン雲 (LMC)
        赤経 5h24m.0  赤緯 −69°45′
          視直径 650′×550′(0.6等)
            距離 16万光年
              かじき座 (りゅうこつ座カノープスの南)
                型:SBm

     小マゼラン雲 (SMC)
        赤経 0h53m.0  赤緯 −72°50′
          視直径 280′×160′(2.8等)
            距離 20万光年
              きょしちょう座 (エリダヌス座アケルナルの南西)
                型:SBmp

     M87星雲(Vir A) (メシエ87番(NGC4486))
        赤経 12h30m.8  赤緯 +12°23′
          視直径 7′×7′(9.6等⇔10.8等)
            距離 5900万光年
              おとめ座(おとめ座ε(イプシロン)星としし座β星の中間辺り)
   銀河中心から真っ直ぐにジェットが延びている  電波銀河(3C274)  ウルトラマン・ファミリーの銀河

     3C84(Perseus−A) (NGC1275)
        赤経 3h19m.8  赤緯 +41°32′
          視直径 −−
            距離 −−
              ペルセウス座
                セイファート銀河

     ケンタウルス座 ω(オメガ)星 (球状星団 NGC5139)
        赤経 13h26m.8  赤緯 −47°19′
          視直径 23′(4.8等)
            距離 1万7000光年
              ケンタウルス座 ω星
                全天でもっとも明るい球状星団

     オリオン座大星雲(散光星雲) (メシエ42番)
        赤経 5h35m.5  赤緯 −5°23′
          視直径 66′×60′(2.9等)
            距離 1500光年
              オリオン座 下の3つ星の真ん中
                鳥が翼を広げた形  新しい星が誕生している?

     RR Lyr(こと座RR) (短周期型変光星)
        赤経 19h23m.9  赤緯 +42°41′
          変光範囲 7.06〜8.12
            周期 0.5668678日(P)
              こと座

     δ Cep(ケフェウス座δ(デルタ)) (短周期型変光星)
        赤経 22h27m.3  赤緯 +58°10′
          変光範囲 3.48〜4.37
            周期 5.366341日(P)
              ケフェウス座δ星
  古典的ケフェイド型変光星。このタイプの変光星がアンドロメダ銀河に発見され、その銀河までの距離が決定された。

     アルゴル (食変光星)
        赤経 03h04m.9  赤緯 +40°46′
          変光範囲 2.1〜3.4
            周期 2.8673043日(P)
              ペルセウス座β星
                見ると石になってしまうかも?(ギリシャ神話メドゥーサの首)

     ミラ (ミラ型変光星)
        赤経 02h16m.8  赤緯 −03°12′
          変光範囲 2.0〜10.1
            周期 332日
              くじら座ο星
                いわゆるミラ型変光星の代表

     ハレー彗星
        周期 74.7年
          大きさ 7×7×16 (km)
            近日点 0.593 (AU)
              遠日点 34.9 (AU)
                次回出現年 2061年
                  出現回数 30回

     ハーシェル - リゴレット彗星
        周期 165年
          大きさ −
            近日点 0.748 (AU)
              遠日点 56.9 (AU)
                次回出現年 2094年
                  出現回数 2回
           太陽を公転する軌道が分かっている天体では、太陽から最も遠く離れる天体。

     ミザール
        実視等級 : 3.8
          すぐ側のアルコル(4等星)と連星
            周期 : 60年
              おおぐま座ξ(ゼータ)星
                肉眼で2つの星に分解して見ることができる2重連星



 昔作ったクイズ。
 フグかフグでないかの見分けがつかない魚食魚が任意数います。フグがその100倍、フグではない魚も100倍います。魚食魚は一日に一匹の魚を餌にします。さて、では、100日後、魚食魚とフグとフグではない魚の比はそれぞれどうなっているでしょうか?
 ヒントは、魚食魚はフグを生涯で一匹しか食べられないけれど(フグを食べたら頓死しますから)フグではない魚は何匹でも連続して毎日食べられる、です。(詰まり、51日目にフグを食べて死んだ魚食魚はフグではない魚を50匹食べているけど、フグは1匹しか食べてはいない、ですね、勿論)
 この正解、面白いですよ。ですから、よーく考えてください。(^^;



   【星座名⇔略称】

 みずがめ(水瓶)     Aqr  アンドロメダ       And  ふうちょう(風鳥)    Aps
 ぎょしゃ(馭者)     Aur  さいだん(祭壇)     Ara  わし(鷲)        Aql
 ポンプ          Ant  おひつじ(牡羊)     Ari  うしかい(牛飼)     Boo
 カシオペア        Cas | おおいぬ(大犬)     CMa  ケンタウルス       Cen
 からす(烏)       Crv  カメレオン        Cha  ちょうこくぐ(彫刻具)  Cae
 かに(蟹)        Cnc  くじら(鯨)       Cet  コンパス         Cir
 かみのけ(髪)      Com  はと(鳩)        Col  はくちょう(白鳥)    Cyg
 コップ          Crt  かんむり(冠)      CrB  ケフェウス        Cep
 きりん(麒麟)      Cam  こいぬ(小犬)      CMi  りゅうこつ(竜骨)    Car
 みなみじゅうじ(南十字) Cru  やぎ(山羊)       Cap  りょうけん(猟犬)    CVn
 みなみのかんむり(南冠) CrA  かじき(旗魚)      Dor  りゅう(竜)       Dra
 いるか(海豚)      Del  エリダヌス        Eri  こうま(小馬)      Equ
 ろ(炉)         For  つる(鶴)        Gru  ふたご(双子)      Gem
 みずへび(水蛇)     Hyi  とけい(時計)      Hor  ヘルクレス        Her
 うみへび(海蛇)     Hya  インデアン        Ind  うさぎ(兎)       Lep
 とかげ(蜥蜴)      Lac  こじし(小獅子)     LMi  てんびん(天秤)     Lib 
 こと(琴)        Lyr  いっかくじゅう(一角獣) Mon  おおかみ(狼)      Lup
 しし(獅子)       Leo  テーブルさん(テーブル山)Men  はえ(蝿)        Mus
 けんびきょう(顕微鏡)  Mic  じょうぎ(定規)     Nor  はちぶんぎ(八分儀)   Oct
 へびつかい(蛇遣)    Oph  オリオン         Ori  ぺガスス         Peg
 ペルセウス        Per  ほうおう(鳳凰)     Phe  みなみのうお(南魚)   PsA
 うお(魚)        Psc  がか(画架)       Pic  らしんばん(羅針盤)   Pyx
 くじゃく(孔雀)     Pav  とも(船尾)       Pup  いて(射手)       Sgr
 さそり(蠍)       Sco  へび(蛇)頭       Ser  へび(蛇)尾       Ser
 たて(盾)        Sct  ちょうこくしつ(彫刻室) Scl  ろくぶんぎ(六分儀)   Sex
 や(矢)         Sge  レチクル         Ret  やまねこ(山猫)     Lyn
 きょしちょう(巨嘴鳥)  Tuc  さんかく(三角)     Tri  ぼうえんきょう(望遠鏡) Tel
 おうし(牡牛)      Tau  みなみのさんかく(南三角)TrA  おおぐま(大熊)     UMa
 こぐま(小熊)      UMi  おとめ(乙女)      Vir  こぎつね(小狐)     Vul
 とびうお(飛魚)     Vol  ほ(帆)         Vel 







   【惑星の平均軌道要素表】  元期1979年7月1日0時ET(含冥王星)

    長半径    離心率  平均近点角  昇交点黄経Ω  軌道傾斜角 近日点引数ω 平均運動 
水星  0.3870986011 0.20562441 318_13_15.63  47_44_19.32 07_00_13.60  28_56_23.24 5380 90133.74
金星  0.7233316286 0.00679676 311_23_ 3.65  76_13_45.85 03_23_38.57  54_38_ 9.84 2106 59636.81
地球  1.000000230  0.01673012 357_55_43.56 174_24_58.95   −−   288_39_36.64 1295 94974.35
火星  1.523688174  0.09335426 169_24_51.38  49_10_16.59 01_50_59.89 285_57_59.97  689 03635.84
木星  5.202833481  0.04827062 302_54_34.93  99_46_51.76 01_18_29.17 273_30_52.07
土星  9.538762055  0.05604508  66_45_52.63 113_29_17.38 02_29_16.60 338_02_36.95
天王星 19.19139128  0.04613734 287_01_38.82  73_42_22.91 00_46_24.92  98_21_10.55
海王星 30.06106906  0.00971449 150_07_00.96 131_14_21.79 01_46_27.00 267_04_09.34
冥王星 39.52940243  0.24824802 302_44_33.71 109_38_09.51 17_08_53.46 113_16_40.52



   【惑星表】  (含冥王星・地球を除く)

     公転周期  近日点距離 遠日点距離 自転周期 赤道半径 視直径   質量  密度 極大等級  会合周期
水星   0.240847  0.307499  0.466698  58.6462  2440   11.0  0.33022 5.43  -2.4   115.9
金星   0.615197  0.718431  0.728228 243.0185  6052   60.2  4.8690  5.24  -4.7   584.0
火星   1.880848  1.381368  1.665991  1.02596  3397   17.9  0.64191 3.94  -3.0   779.9
木星   11.861983  4.950312  5.454895  0.41354  71492   46.9   1898.8 1.33  -2.8   398.9
土星   29.457159  9.024498  10.085321  0.44401  60268   19.5   568.50 0.70  -0.5   378.1
天王星  84.020473  18.328706  20.108186  0.71833  25559   03.9   86.625 1.30  +5.3   369.6
海王星 164.770132  29.839754  30.381020  0.67125  24764   02.3   102.78 1.76  +7.8   367.5
冥王星 247.790362  29.694578  49.386048  6.3872  1195   0.01   0.015  1.1  +13.6   366.7

 公転周期:ユリウス年 近日点距離,遠日点距離:AU 自転周期,会合周期: 赤道半径:km 質量:1024kg



   【地球表】

 赤道半径       6378.140km       極半径       6356.755km
 偏率         1/298.257        形状力学係数    0.00108263
 地心重力定数     3.98005×10143/s2   重力加速度(赤道上)9.78032m/s2
 質量比(太陽/地球) 332946.0         質量        5.9742×1024kg
 平均密度       5.515g/cm3        反射能       0.12
 平均太陽日      1.00273791平均恒星日(24h03m56s.5554平均恒星時)
 平均恒星日      0.99726957平均太陽日(23h56m04s.0905平均太陽時)
 自転周期(対恒星)  23h56m04s.0990平均太陽時
 自転周期角速度    7.2921151×10-5rad/s
 自転速度(赤道表面) 465.1m/s         平均運動      0″.985609/d
 軌道離心率      0.0167088(1999.5年)
 第1宇宙速度     7.906km/s        第2宇宙速度    11.180/s(脱出速度)
 第3宇宙速度     16.65km/s(地球から公転方向への打ち上げによる太陽系からの脱出速度)
 衛星静止軌道     高度:35,786km 速度:3.075km/s 周期:23h56m04s



   【月表】

 半径         1738km           平均視半径    932″.59
 質量比(月/地球)  0.01230002       質量       0.073483×1024kg
 重力加速度      1.67m/s2          密度       3.34g/cm3
 極大光度       −12.6等           反射能      0.12
 朔望月        29.530589日       恒星月      27.321662日
 交点月        27.212221日       分点月      27.321582日
 近点月        27.554550日       軌道長半径    384400km
 軌道離心率      0.0549005        平均赤道地平視差 57′02″.6
 軌道傾角(対黄道)  5°08′43″.4       赤道傾角(対黄道)1°32′32″.7
 中心差        6°17′19″.6       出差       1°16′26″.5
 二均差        39′29″.9         年差       11′06″.4
 月角差        2′05″.2          脱出速度     2.38km/s







   【等級・色指数・恒星のスペクトル】

 [等級]
 V等級:実視等級(人間の目の光に対する感受性に基ずく。[visual])
 B等級:写真等級(初期の写真乾板の乳剤の感光特性に基ずく。[blue])
 U等級:紫外等級(紫外線に重みを置いた明るさ。[UltraViolet])
   放射等級:全放射エネルギーの量に対応する等級
   [各等級それぞれの有効波長(最も感度の高い波長)と半値幅(有効波長とその感度の半分の波長との差]
     UBV式(3色式) │ 有効波長(μm)  │ 半値幅(μm)
     ━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━╋━━━━━━━
        V:実視   │ 0.55     │ 0.084
        B:写真   │ 0.44     │ 0.073
        U:紫外   │ 0.35     │ 0.084

 [色指数]
 各種等級の差を[色指数]あるいは単に[色]という。
   B−V:普通には色指数は写真等級と実視等級との差[B−V]を用いることが多い。
    即ち、[B−V]が小さい方が青く、大きいものは赤い。
      例:ベテルギウス⇒ 1.85, アンタレス⇒ 1.83, スピカ(おとめ座α星)⇒ −0.23
        惑星・月⇒ 水:0.93 金:0.82 火:1.36 木:0.83
              土:1.04 天:0.56 海:0.41 冥:0.80 月:0.92

 [恒星のスペクトル]
   高温から順に、O,B,A,F,G,K,M型。
     各型を更に温度の高い方から0〜9の10に分割。
       また温度スペクトルの生ずる層の密度(光度階級)の小さい順にT,U,V,W,X,Yを振る。
        (T,U:超巨星 V:巨星 W:準巨星 X:主系列星(or矮星) Y:準矮星)
 例:太陽[G2V] ⇒Gグループ2→((6000−5300)/10)温度刻みで3番目X→主系列星

 スペクトル:温度(°K) 色指数スペクトルの吸収線         ,例示の恒星
 O5   : 45000−0.3電離ヘリウム、高電離炭素、窒素、酸素とも座ζ星
 B0   : 29000−0.3中性水素、中性ヘリウム       ,オリオン座γ星
 A0   :  9600 0.0水素のパルマー系列、電離した金属元素シリウス
 F0   :  7200 0.3水素、電離金属元素、Ca     プロキオン(こいぬ座α星)
 G0   :  6000 0.6金属元素、Ca          ,カペラ(ぎょしゃ座α星)
 K0   :  5300 0.8Ca、金属元素は重なり合う    アルデバラン(おうし座α星)
 M0   :  3900 1.4酸化チタン、金属元素        ,ベテルギウス




   【散乱 Scattering】
 波動の伝播が物体(散乱体)に障害されたとき、その物体を中心とする球面波が生じて周囲に広がっていく現象を散乱と云う。
 一般に散乱は散乱体の直径と光の波長の比によって影響を受ける。

 [トムソン散乱]
 自由電子に波長の比較的長い電磁波が作用する場合は自由電子がそのエネルギーを吸収して再放射すると考えて良い。このような過程をトムソン散乱と呼ぶ。

 [レーリー散乱]
 正電荷を持った粒子に束縛されている電子(原子・分子内の電子)は、その固有の振動数によって振動するとしてよい。光の波長よりも原子・分子の直径が小さく、その比が10分の1程度以下の場合は光が原子・分子に当たると、束縛されている電子は固有振動数よりも高い振動数の電磁波に対してはトムソン散乱の自由電子と同様に、その光を散乱する。
 この散乱はレーリー散乱と呼ばれている。
 レーリー散乱での散乱光の強度は光の波長の4乗に反比例するので、波長の短い青い光のほうが赤い光より強く散乱される。 太陽の白色光が大気に入射したとき、青い成分は散乱によって元の光軸から外ずれ、赤い成分は直進する。このため、白く光っているはずの太陽は青みが薄れて黄色に見え、空は大気中の分子に散乱された青い光を受けて青く見える。
 系の固有振動数とほぼ等しい振動数の光に対しては、強い吸収と再放出が見られる。

 [ミー散乱]
 光の波長に対して比較的大きな粒子による散乱は、ミー散乱と呼ばれている。
 煙やほこり、雲粒などによる太陽光の散乱はミー散乱である。このような粒子はすべての波長の光を同じように反射する。したがって、それらによって反射された太陽光は白く見え、空が霞んだりする。また、ある角度で強く散乱が起こるため、晴れた日に太陽の周りに青白いリングが出来たりもする。

 [コンプトン散乱]
 X線が物質にあたって散乱されるとき、散乱X線の波長が入射X線より長くなる現象。
 高いエネルギーをもった光子が電子に衝突すると、電子も光子も入射光子の進行方向からある角度だけ曲げられる。入射光子のエネルギーの一部が電子に与えられるため、長い波長となって現われる。このような波長の変化を伴なう偏向は、コンプトン散乱と呼ばれている。
 この逆で、高エネルギーの電子から光子に移る過程を逆コンプトン散乱と呼ぶ。
 (言わずもがな。詰まりは ↑ これが、光子なる粒子が電子に当たっているってことのそれなんですよね。でも、波の粒子性とか放射圧力の量子化とかってことだけでこれは説明出来ないもんでしょうかねえ? だって光子とかって粒子がのたくってる姿で光の絵を描くとか、更には光子の運動量なんて変てこ極まりない概念を持ち出すなんて、全く美しくないどころかもう丸っきり醜いだけじゃないですか。だから・・・。そうです、光は美しくなくちゃいけません。理論も絵姿も概念も

 [弾性波と散乱]
 地表で感じる地震の揺れが徐々に収まって行くのにも、散乱の影響がある。
 地中を伝わる地震波は、地中の弾性的構造の不均一性によって強く散乱を受ける。
 震源の振動自体はパルス波に近い。しかし、一般に、全体の不均一性によって多重散乱をうけるため尾を引くような包絡線が見られる。この包絡線の形状から、地中の不均一性を逆に求めることが出来る。
 もし地中に特に顕著な反射体があれば、地震波の観測波形では初期微動に時間差を置いて続くように反射波が見られる。
 空気中を伝わる音波も同じように散乱を受ける。



 一個の固体である電気抵抗を見せて、「これは【抵抗体】そのものなだけであり、これが持っている電気的性質が【抵抗】かどうかは別の話です」、と言ったら、「何のこっちゃ?」でしょうか?
 【抵抗】は勿論オームの法則に現れて来るもので、電気の通し難さを表すものですよね。その電気の通し難さ、が、即ち一個の固体である電気抵抗そのものですよね。でも、です。
 抵抗の直列・並列で全体の抵抗はどうなるか?の問題は電気の問題では必ず例題で出て来るそれですけど、直列は単純な足し算なのに、並列は逆数の足し算になりますよね? なんでなんでしょうか?
 の、答が、先ずはで右の絵の上です。ハイ、そうです。並列では通し難さの足し算ではなくて、【通し易さ】の足し算になるからですね。だから、通し易さ(通し難さの[逆数])の足し算で全体の【通し易さ】を求めているってわけです。
 詰まり、固体である電気抵抗が【抵抗】かどうか?はその固体の本質じゃなくて単なる解って貰うための便宜なだけなんです。常識とは逆に、電気抵抗そのものは【通し易さ】なんだってしてしまっても、だから全く差し支えは無いんです。
 さてここではついで、なんですが、このことはバネの直列・並列でも同じです。並列はバネの伸び難さの足し算で、直列は伸び易さの足し算です、と云うことですね。



        【おもな衛星】  (母惑星に冥王星を含む・月を除く)

        衛星名   光度等級  軌道長半径(103km)  公転周期(日)    半径(km)  質量(母惑星=1)
 火 星    フォボス  11.3      9.4    0.3189 14×11×10  1.5×10-8
 (2)    ディモス  12.4     23.5    1.2624   8×6×6     3×10-9
 木 星    イオ     5.0    422      1.7691    1815  4.68×10-5
 (16)   ユーロパ   5.3    671      3.5512    1569  2.52×10-5
        ガニメデ   4.6   1070      7.1546    2631  7.80×10-5
        カリスト   5.7   1883     16.6890    2400  5.66×10-5
       アマルテア  14.1    181      0.4982  135×79   3.8×10-9
        ヒマリア  14.8  11480    250.5662      93   5.0×10-9
         エララ  16.8  11737    259.6528      38   4×10-10
       パシファエ  17.0  23500    735           25   1×10-10
 土 星     ミマス  12.9    186      0.9424     196   8.0×10-8
 (18) エンケラズス  11.7    238      1.3702     250   1.3×10-7
        テティス  10.2    295      1.8778     530   1.3×10-6
        ディオネ  10.4    377      2.7369     560   1.9×10-6
          レア   9.7    527      4.5175     765   4.4×10-6
        タイタン   8.3   2575     15.9454    2575   2.4×10-4
      ヒュペリオン  14.2   1481     21.2761 205×120     3×10-8
        ヤペタス  11.1   3561     79.3302     730   3.3×10-6
        フェーベ  16.5  12952    550.48       110   7×10-10
 天王星    アリエル  14.2    191      2.5204     579  1.56×10-5
 (15) ウンブリエル  14.8    266      4.1442     586  1.35×10-5
        チタニア  13.7    436      8.7059     790  4.06×10-5
        オベロン  13.9    584     13.4632     762  3.47×10-5
        ミランダ  16.3    129      1.4135     240     8×10-7
 海王星    トリトン  13.5    355      5.8769    1353   2.1×10-4
 (8)    ネレイド  18.7   5513    360.1362     170     2×10-7
 冥王星     カロン  16.8     20      6.3873     593   0.22



   おひつじ座(牡羊座/aries)白羊宮
     獣帯(黄道十二宮)の第1宮にあたる火の宮で、火星に支配される。
 おひつじ座の人は人生を前向きにとらえ、開拓精神にあふれ、競争好きで勇気がある。ただし自意識が強く、利己的な人も多い。頑固でとりつかれたようにふるまう傾向があり、無茶をするときもある。すぐにカッとなるが、怒りがしずまるのもはやく、恨みはいだかない。天性の運動神経を生かし、体をうごかす活動的なことがすきである。危険や賭(か)けをこのみ、事業や活動に率先してとりくむ気概があるので、指導者として大成する。
 ふさわしいとされる職業は、医者(とくに外科医)、軍人、金属や重機をあつかう製造業、スポーツマン、大工、エンジニアなどである。
 聖ペトロ

   おうし座(牡牛座/taurus)金牛宮
     獣帯(黄道十二宮)の第2宮にあたる地の宮で、金星に支配される。
 おうし座の人は忠実で安定を志向し、保守的にして現実的である。我慢強い人情家で、性格はいい。けれども堪忍袋の緒が切れると、人がかわったように怒りを爆発させる。家庭を愛し、愛着をおぼえた人や物や場所にぐずぐずとこだわる傾向がある。嫉妬(しっと)深く、独占欲が強い人もいる。変化はこのまず、概して信頼できて甲斐性(かいしょう)もあるが、融通はきかない。物質界とはひじょうに相性がいい。感覚もするどく、ありとあらゆる美や悦楽をあじわう。物の価値にたいへんこだわるため、金銭をあつかったり、品質を鑑定する仕事にむいている。
 ふさわしいとされる職業は、銀行員、実業家(とくに貿易業)、会計係、服飾業、インテリアデザイナー、不動産業、歌手、農場経営、建築家などである。
 聖アンドレ

   ふたご座(双子座/gemini)双子(そうし)宮
     獣帯(黄道十二宮)の第3宮の風の宮で、水星に支配される。
 ふたご座の人は頭の回転がはやく、おしゃべりで才気にあふれている。自己表現の才にめぐまれ、ウィットにとみ冷静で、物知りが多い。いっぽうで、気がかわりやすい面があり、ずるがしこくて意地悪な人もいる。いっぺんに2つ以上のことをこなす能力があり、しばしばその必要にせまられることもある。なにごとにも強い興味をしめすので、今とりくんでいることにすぐ退屈し、こらえきれずに次の問題にうつってしまうことが多い。そのため、浅はかであきっぽい人間と思われることもある。
 ふさわしいとされる職業は、教師、ジャーナリスト、出版業、セールスマンなど、話術や臨機応変の才がもとめられる職業である。
 聖(大)ヤコブ

   かに座(蟹座/cancer)巨蟹(きょかい)宮
     獣帯(黄道十二宮)の第4宮の水の宮で、月に支配される。
 かに座の人は感情的、敏感、保守的で、家庭を愛する。毎日みちかけする月にゆかりの星座なので、気のかわりやすい人が多い。芸術的な才能があり、想像力や記憶力にめぐまれている。水の宮なので、なにを考えるかよりも、どのように感じるかに遥かにこだわる。相手の要求や感情をくみとる才能があるため、同情心やいたわりの心に富み、他人から愛される。しかし、自分の殻にとじこもりがちで、がいして客観的な見方ができず、悪口をいわれるとすぐに傷つく。心配をしすぎるともいわれる。
 ふさわしいとされる職業は、接客業・料理人・配膳業・子供の世話・不動産業のような家事などに関するものや、もの書きなどの想像力を要する仕事である。
 聖ヨハネ

   しし座(獅子座/leo)獅子宮
     獣帯(黄道十二宮)の第5宮の火の宮で、太陽に支配される。
 しし座の人は気高くて自己中心的だが、寛大であたたかい心の持ち主でもあり、子供や弱者をはじめ、自分としたしい人間をまもってあげるという。まためだちたがり屋で、おせじにはからきし弱いが、おどろくほど傷つきやすい。創造性には富むが、言動はおおげさである。
 人をまとめあげる才能にひじょうにめぐまれており、おのずとリーダーになる。あそぶのが大好きで、優雅で華やかなところのない人生など価値がないと思っている。夜遊び、ゲーム、パーティ、ギャンブルといったものを、派手好きなこの星座の人間はこのむ。ほかの星座の人間よりも概して雄大な計画をねり、かりにそれが失敗しても、たいてい前向きに考えることができるが、それが高じて現実ばなれしてしまうときもある。
 ふさわしいとされる職業は、芸能関係者・芸術家・美容師・投機家・渡世人などである。
 聖トマス

   おとめ座(乙女座/virgo)処女宮
     獣帯(黄道十二宮)の第6宮の地の宮で、水星に支配される。
 おとめ座の人は現実家肌でナンセンスなことをきらう。またおしゃべりが好きで、意思疎通能力にすぐれているが、むだ話にはあまり興味がないため、内気にみられる人もいる。口のわるい人や、健康や衛生にこだわる人も多い。身だしなみはつねにととのえ、きれい好きである。こまかいところにこだわるが、分析能力に富む知性派で、がんばり屋でもある。融通のきく有能なまとめ役なので、むずかしいことでも一見なんの努力もなしにこなしてしまう。ただ人にほめられることよりも仕事をうまくやることのほうに関心があるので、えてして控え目にみられがちである。完全主義者で、計画や状況が思いどおりにならないと気をもむ人もいる。
 ふさわしいとされる職業は、子守・サービス業・健康産業・秘書・事務所経営・教師・編集者などである。
 聖(小)ヤコブ

   てんびん座(天秤座/libra)天秤宮
     獣帯(黄道十二宮)の第7宮の風の宮で、金星に支配される。
 てんびん座の人は人づきあいがうまく、上品で知性的で思慮深く、あたたかくて社会性に富む。またロマンティックで人なつこい面があるが、礼儀ただしくて上品な関係を理想とする。異性関係では、一時的な情熱や歓喜はあまり重視せず、ゆったりした精神的充足をこのむ。
 正義感にみちみちており、どんな場合もプラスとマイナスの両面を慎重にはかりにかけ、人がどう考えるのかにひどくこだわる。親分肌ではあるが、公平な立場でみんなを満足させたいと思うので、優柔不断になるときもある。総じて、いつでもバランスや調和のとれた状態をのぞむ平和主義者や外交家になる素質があり、対立をさけるために最善をつくす。
 ふさわしいとされる職業は、法律家・政治家・芸術家・デザイナー・調停役・外交官・カウンセラーなどである。
 聖フィリポ

   さそり座(蠍座/scorpio)天蝎(てんかつ)宮
     獣帯(黄道十二宮)の第8宮の水の宮で、冥王星に支配される。
 さそり座の人は元気で情熱にあふれ、読みが深い。また勘がするどく、秘密主義で、自己管理能力にたけている。意志も強く、頑固ですぐに嫉妬(しっと)する。人をみる目には確かなものがあり、計算高くてごまかしがうまく、皮肉屋が多い。感受性が強く、傷つけられたり馬鹿にされたりすると、いつまでも根にもち、なかなか人をゆるすことができない。
 また、物事に一心に集中することができ、どんな障害があっても願いをかなえてしまう。分析力にすぐれ、エネルギッシュで、リーダーシップを発揮することが多い。危険をもてあそぶのもすきで、周囲をまきこみながらぎりぎりまでつきすすんでいく。
 ふさわしいとされる職業は、弁護士・警察官・刑事・軍人・医者・心理学者・大事業家・リサイクル業である。
 聖バルトロマイ

   いて座(射手座/sagittarius)人馬宮
     獣帯(黄道12宮)の第9宮の火の宮で、木星に支配される。
 いて座の人間は遊び好きで情にあつく頭もよい。性格は率直で大らかといえる。どんな障害があってもなんとかなると思っている人もいる。実際、いて座の人間には幸運がついてまわることが多く、必要なものはたいていなんでも労せずして手にはいってしまうため、総じて寛大で気前もよい。ただ、ものをはっきりいいすぎる嫌いがある。枠にはめられるのはきらいで、旅行などの変化を積極的にもとめていくが、保守的で伝統を重んじる面もある。
 ふさわしいとされる職業は、教師、法律家、医者、貿易業、出版業などである。
 聖マタイ

   やぎ座(山羊座/capricorn)磨羯(まかつ)宮
     獣帯(黄道十二宮)の第10宮の土の宮で、土星に支配される。
 やぎ座の人は責任感が強く、礼儀ただしい。また、現実的できちょうめん、用心深くてまじめである。最大限の努力をはらって獲得したものに最高の価値をおく。ただし、とっつきにくくて内気な人や、責任をはたすことを考えるあまり臆病になる人もいる。また、まじめすぎて、リラックスしたり開放的にたのしんだりすることが苦手で、そのため孤立してしまう人もいる。
 また、やぎ座の人は、権力・権威・伝統や古いものを重んじる。志が高く、一般に権力や権威を手にしないと満足できない。安心できる環境を強くもとめ、一所懸命はたらいて経済的に成功する人が多い。
 ふさわしいとされる職業は、銀行員・政治家・大事業主など上下関係のともなう仕事、鉱業、農場経営、建設業などである。
 聖シモン

   みずがめ座(水瓶座/aquarius)宝瓶(ほうへい)宮
    獣帯(黄道十二宮)の第11宮の風の宮で、天王星に支配される。
 みずがめ座の人は頭はよいが、夢想家で変わり者だという。また度量がひろく独創的で、自分の頭でものを考える。いつも超然としているが、友達は大切にするし、社会問題にも強い関心をよせる。平等意識がきわめて強く、政治活動や進歩的な団体にひかれる人も多い。風の宮なので知的好奇心は旺盛だが、俗事にはあまり関心がない。観念の世界にまどろんでいるととても気持ちがやすらぐが、一対一の関係といった情緒的対応がもとめられる状況には不快感をおぼえる。勘はひじょうによく、抽象概念でもたちまち把握できる。
 ふさわしいとされる職業は、しかし、ありません。アハハ。(^^;
 タダイの聖ユタ
 (*注* 星図はキリストの十字架(白鳥座)です)

   うお座(魚座/pisces)双魚宮
     獣帯(黄道十二宮)の第12宮の水の宮で、海王星に支配される。
 うお座の人は概して情にもろく、明るい性格をもっている。また感受性が強くて夢見がちだが、創造性にとみ、しばしば心霊問題に関心をよせる。理想をおいもとめる傾向があり、やるせない現実からのがれるために夢や空想の世界にとじこもり、人付き合いをさける人もいる。しかし慈善事業、芸術、宗教、瞑想などを通じ、世間との付き合いをさけながらも生産的活動をおこなう人もいる。
 相談相手としても有能である。問題をいろいろな面から検討することができ、人が苦労しているのをみると知らん顔ができない人も多い。ただスタミナはあまりなく、ストレスがたまっている場合は、とくに繊細で傷つきやすくなる。けれども順応性があり、頭をつかって難局を切りぬけることができるため、実力はどこでもたっぷり発揮できる。人生などなるようになる、と高をくくる楽観的な面もある。
 ふさわしいとされる職業は、音楽・映画・舞踏関係の芸術家、慈善事業家、カウンセラー、水・化学製品・油・薬にかかわる仕事、聖職者、保父保母などである。
 聖マティア



   【チチウス=ボーデの法則】
 なぜそうなっているのか?は解ってはいませんが、太陽と地球の距離を1.0と置くと、太陽と各惑星との距離には、
   0.4+0.3×2n
の関係があります。(海王星はちょっと、冥王星はかなり、しかしズレが大きいですが)

 水 0.4=        0.4     0.39 (実測値)
 金 0.4+0.3×20= 0.7     0.72 (実測値)
 地 0.4+0.3×21= 1.0     1.00 (実測値)
 火 0.4+0.3×22= 1.6     1.52 (実測値)
 ? 0.4+0.3×23= 2.8     2.77 (実測値)   (*注* ? は小惑星セレス)
 木 0.4+0.3×24= 5.2     5.20 (実測値)
 土 0.4+0.3×25=10.0     9.55 (実測値)
 天 0.4+0.3×26=19.6     19.2 (実測値)
 海 0.4+0.3×27=38.8     30.1 (実測値)
 冥 0.4+0.3×28=77.2     39.5 (実測値)




 小惑星帯には、木星との距離が2:1,7:3,5:2,3:1の整数比になっている付近には、
小惑星が殆ど存在しない、[カークウッドの空隙]と呼ばれるものがあります。



 【国際単位系 [SI] International System of Units】
 MKS(メートル・キログラム・秒)単位系に基づいて統一された、一貫性のある国際的に共通の単位系。

 1960年の第11回国際度量衡総会で、フランス語のLe System International d'Unitesに基づいてこの名称が採用された。国際単位系はSystem Internationalの頭文字をとって世界共通に「SI」といわれる。
 明治時代の初期から日本では、政府はメートル法を採用した。第2次世界大戦までは日本の古い単位系である尺貫法とメートル法の両方が使用されていたが、1951年(昭和26)には計量法という法律によって、尺貫法の廃止とメートル法の普及を更に進め、60年以降はSIの内容を取り入れて行った。
 93年(平成5)には、計量法の全面改正があり、日本ではSIは良く普及しているといえる。

      [長さ]
 メートルとキログラムはもともとメートル法から生まれた。国際的に標準メートルは、白金・イリジウム合金の棒にきざまれた2本の細い線の間の距離と定義されていた。
 1960年の国際度量衡総会でメートルはクリプトン86から放射される赤みがかったオレンジ色の光の波長の165万0763.73倍と再定義された。83年にはメートルは、光が真空中を1秒の2億9979万2458分の1の間に進む長さと、再び定義し直された。
      [質量]
 メートル法が作られた時、キログラムは純水が最大の密度になる温度(4.0℃)のときの純水1立方デシメートルの質量と定義されたが、のちに定義で必要とされる純粋で安定した水を作ることが出来ないことが分かった。
 そのため、ある条件の元でこの質量に等しくなるような白金の円柱が作られ、質量の標準となった。これは1889年に同様の質量をもつ白金・イリジウム合金の円柱に置き換えられた。現在もこの円柱が国際キログラム原器となっている。従がって、SIではキログラムは国際キログラム原器の質量と定義されている。
      [時間]
 時間は何世紀にもわたって、世界各地で地球の自転を基準に測定されてきた。時間の基本単位は秒で、地球の自転軸の周りの完全な1回転(対太陽)、つまり平均太陽日の8万6400分の1(1÷(24×60×60))と定義された。しかし地球の自転は時間の標準に使えるほど十分に安定したものではないことが明らかになり、1967年にセシウム133原子の共鳴周波数によって再定義された。
 それは「セシウム133原子の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の91億9263万1770周期の継続時間」となっている。
      [温度]
 1960年の国際度量衡総会で採用された温度目盛は、温度定点に基づいていた。それは水の三重点で、そこでは水の状態は、固体、液体、気体が平衡になっている。
 この定点が、273.16ケルビン(K)であると定義された。水の氷点は273.15Kであることが示され、これはセルシウス温度目盛(℃)でも正確に0℃である。
 セルシウス温度目盛は百分度目盛と同じで、18世紀のスウェーデンの天文学者セルシウスの名前にちなんでつけられた。セルシウスは水の氷点から沸点までを100度にわける目盛を最初に提案した人である。国際的な了解のもとに、センチグレード(百分度)という言葉は、公式にセルシウスで置き換えられた。



【光度・光束・照度】
      [光度]  単位=カンデラ(cd)
 1カンデラ(cd)は、初めは1気圧(101325パスカル)での白金の溶解点温度(1772℃)にある理想的な放射体である黒体の1平方メートルから放射される光の60万分の1と定義された。
 現在ではより精密に、周波数540×1012ヘルツ(HZ)の光を放射する光源の、放射強度が1ステラジアン(sr)当たり683分の1ワット(W)である方向における光度と定義されている。
 (100W白熱つや消し電球の光度が約100カンデラである)
      [光束]  単位=ルーメン(lm)
 光束とは、光の明るさを表す量で、単位時間にある面を通過する可視光線の量で定義される。
 1ルーメンは光度1カンデラ(cd)の点光源から1ステラジアン(sr)の中に放射される光束で、1lm = 1cd/srである。
 光源の全光束を4p、つまり全立体角で割ると、すべての方向で測った光源の平均の強さ、すなわち光度に等しくなる。
      [照度]  単位=ルクス(lx)
 照度とは、光に照らされた面の明るさの度合である。単位面積が単位時間に受ける光の量で測る。点光源から球面状に一様に広がる光では、光源の光度に比例し、光源からの距離に(逆2乗で)反比例する。
 1ルクス(lx)は1m2の面を1ルーメンの光束で一様に照らした時の照度である。


 (ステラジアンは立体角の単位で、角度を平面のそれではなく、球と球面のそれとして考える時に必要となるもので、SI補助単位である。[球の中心を頂点とし、その球の半径を1辺とする正方形に等しい面積を球の表面上で切り取る立体角]である)



【音】

                 ┃  [音速] c(m/s)  ┃  [密度] ρ(kg/m3
 ━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━
 乾燥空気(20℃,1atm)  ┃     344      ┃     1.205     
 水蒸気 (100℃)      ┃     405      ┃     0.598     
 酸素  (0℃)        ┃     317      ┃     1.430     
 水素  (0℃)        ┃    1270      ┃     0.090     
 ━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━
   水(20℃,1atm)   ┃    1483      ┃      998      
  水銀(20℃,1atm)   ┃    1451      ┃    13550      
 グリセリン(20℃,1atm) ┃    1923      ┃     1261      
       海 水       ┃    1500      ┃     1025      
     エチルアルコール    ┃    1207      ┃      786      
 ━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━
        鋼        ┃    5000      ┃     7800      
        銅        ┃    3560      ┃     8900      
      アルミニウム     ┃    5104      ┃     2600      
       木 材       ┃  1013〜4700   ┃    540〜850    


 (*注* 液体中の音速はその液体の物性には余り依らないことに留意(グリセリンの粘度は水の1412倍))

      【参考】       [特桐ダイナマイトの爆轟面速度]
                 ┃6700〜7200(m/s)┃        



【地震】

    [マグニチュード]
       M=logA+1.73logΔ−0.83
           M:マグニチュード
           A:地動の最大振幅(ミクロン)
           Δ:震央距離(km)
 マグニチュードは発震機構による方向性、地震波の経路、観測所の地盤の状態によりかなりの違いを生ずるため、気象庁で決めるマグニチュードの値は沢山の観測所で決めたマグニチュードの平均値である。
    [震度と地震加速度(gal)]
       logA=I/3−0.6
           A:地震加速度(gal)
           I:震度
    [マグニチュードと震度]
       I=2×M−9.7+I'(Δ)
           I:気象庁の震度階
           M:マグニチュード
        I'(Δ):震央距離Δに対する補正係数
          ━━━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━
           Δ(km) 14  34  63  100 156 239 355 509 702 635
          ━━━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━╋━━━
          I'(Δ)   2   2   1   0  −1  −2  −3  −4  −5  −6
          ━━━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━
    [マグニチュードと地震のエネルギー]
       logE=1.5M+4.8
           E:地震のエネルギー(ジュール(J))
           M:マグニチュード
 ∴マグニチュードの値は1だけ大きくなると、エネルギーは10√10倍(約32倍)になる。
 災害が大きく出る地震の規模はマグニチュード5以上と言われている。

[参考]
 広島型原爆の計算上のエネルギーはM=5.2、100メガトン核爆弾のそれはM=8.2に相当する。
 (言わずもがな。 で、E=mc2はもう全然丸っきり全く(怪奇・超常現象レベルで)怪しいなあ、なんですよ、ここでも。だって大き過ぎるでしょ、核爆発のエネルギー計算値が? 冷戦時代の地下核実験で、M=8.2なんて巨大地震が起こったことなんてありましたか?でしょ?なので。まあ、その差は全部ニュートリノが宇宙の彼方へと持ってっちゃったんだ、ってことなんでしょうけど・・・)

        * 注 *

     震度:
 ある地点において地震動によって生じた人体感覚や周囲の物体・構造物、さらには自然界への直接的な影響の程度から、地震動の強さを表現したものである。
     マグニチュード:
地震の大きさを表す数値。地震計に記された各地の地震計の振幅から算出する。便宜的な量であり、物理的意味は必ずしもはっきりしない。
(「地震の事典」朝倉書店)

 マグニチュードは、ですから、本当は、物理量というよりも感覚的数値です。
 詰まり、物理でいうエネルギーとは違います。
 言ってしまえば、実は、地震のエネルギーを表しているものじゃないんです
 マグニチュードの式にある【A】は瞬間最大振幅ですね? またその式は時間で積分されていませんよね?
 つまり、マグニチュードは地震のエネルギーではなくて揺れの大きさを普遍化したものだってことです。
 マグニチュードは、ですから、被害の広さ被害の大きさの指標になるけれど、さてそれはどんな物理量?ってことになると、よくわからないんですよね。



 日の出・日の入りは、太陽の上辺が地平線にかかった時です。(しかし月の出・月の入りは月の中心が地平線上にある時刻です)
 ただ実際は大気による屈折で浮き上がって(角度にして(1/3)°くらい)見えますから、本当の位置ではなくて見かけ上で太陽の上辺がそこに来た時を、日の出・日の入りの時刻だとします。
 ところで日の出前、日の出後のいつごろまでの時間を薄明かりとするか?ですが、天体観測のために、の「天文薄明」だと太陽中心が地平線下18°に位置する時までで、6等星が見えるようになる頃まで、が薄明かりです。
 でもそれではもう真っ暗ですから、地平線下6°の時までを「常用薄明」として普通の薄明かりの状態だとします。これが、大体日の出の40分前くらいなんですね。
 そのあたりの角度になると太陽の光が、それを見る人がいる場所からの大気の端にかかって散乱され、空がちょっと明るくなるんですね。



 どうして鳥たちは電線にとまっていても感電しないのか?
  ↑ ってのは案外に良く耳にする疑問ですよね? とゆーことで。

 このことの説明のための数値を簡単にするために、鳥の右足と左足の間隔を10cmとします。
 10cmの電線の抵抗と10cmの鳥の抵抗が、そこで並列になっているわけです。
 10cmの電線の抵抗は殆ど0オームで鳥の抵抗は(多分)数十キロ〜数百キロオーム。
その2つだけの並列の合成抵抗による電圧降下だけが、即ち鳥にかかっている実際の電圧なんです。(正確には、そこを流れる全電流を、鳥の足の幅にある電線の抵抗と鳥の抵抗のそれぞれの逆数(コンダクタンス)で按分比例した電流がそれぞれの中を流れている、それによる電圧降下ですが)
 どれほどの高圧送電線でも、それは1ボルトも無いでしょう?
 鳥の体内を流れている電流は、即ち、I=E/R。Eはそこでの電圧降下、Rは鳥の抵抗。
 ですから1マイクロアンペアも鳥の体内には電流は流れないんじゃないのかしらん?
 で、鳥は感電して落っこちては来ないんです。

【蛇足】
 地面(大地)は無限大の導体で常に0ボルトだとして考えて良いものです。そしてこの「0ボルト」の意味は、そもそもで電位が無いということです。詰まりあらゆるなにかしらの電位に対して、エコ贔屓無しで大地は0ボルトとしてお付き合いをする、とゆーことです。  地面にいる人間が電灯線に触れるとビリビリと感電するのは、詰まり人体でショートして、電灯線→人体→地面 の短絡回路を電流が流れて行くからです。


 いい国作ろう源頼朝、とか鮒一鉢二鉢一鉢二鉢至極惜しい(e=2.718281828459041)って、語呂合わせで数値は覚えますよね?
 ログさんは死なない(log3=0.4771)なんてのもありますけど、しかしこれはあんまり有名じゃないですね。実際log3の数値を覚えても仕方ないってば仕方ないわけで・・・
 円周率の数値を覚える語呂合わせもあんまり有名じゃありませんけど、3.14よりも細かい数値が必要になることもありますので、紹介しておきます。
 産医師異国に向う。産後厄無く産婦御社に、虫燦々闇に鳴く。
 π=3.141592653589793238462643383279  です。