gyoのSF界、森林伐採で起きる山火事
目次へ戻ります。

手つかずの森林よりも、最近伐採された森林の方が山火事になりやすいようだ。

1997年から98年にかけてのエルニーニョ現象による影響で、インドネシアは乾燥気候にみまわれ各地の山林で大規模な山火事が発生した。この山火事の発生状況から、その規模や広がりに傾向が見られることが分かった。
ドイツ、ルドウィグ・マクシミリアン大学のシーガート博士らは、インドネシアのカリマンタン地域における山火事の発生状況について調べた。その結果、この地域では、最近伐採が行われた森林に山火事の発生が多く、逆に1960年代に伐採された森林や、手つかずの原生林では、山火事が発生していない事実をつきとめた。
博士らは、新しく伐採された森林では、燃えやすい枯れ木や死にかけた樹木が立木のまま放置され、これが山火事の発生率や規模を大きくしているとみている。一方、古い森林では、生きている樹木が圧倒的に多く、枯れ木も地面に倒れている。このことが山火事の広がりを防いでいると見ている。
これはnature2001年11月22日の記事をNewton2002年3月号が紹介したものです。

最近伐採が行われた森林は、新しい道路ができており、ここを通り、人は安全に森林に入り込むことができる。しかし40年以上も前に伐採された森林へ続く道路は、草やツルがはびこって隠れ、その中には蛇や危険な動植物が生息している可能性が高い。このため、人間はかなり用心しなければこの森林には入り込めない。また、原生林は、そこに住む原住民でなければ、迷子になる危険性が高い。この様な状況から、最近伐採された森林の方が、40年以上前に伐採された森林や原生林よりも、人間が入り込む割合が高い。

さらにこの地方では当時、日本の植物油需要に答えるために、鬼椰子を栽培する農園開発のブームが起きていた。この森林に住んでいる原住民を追い出し、農園を作るため、商人が森林を焼き払うよな働きかけがあったように聞く。火をおこし樹木に放火できるのは人間だけである。この人間は様々な欲望を持っており、欲望が人間に行動を起こさせる。

シーガート博士らは、この辺まで調べてほしかった。natureもNewtonも、投稿記事をそのまま載せるのではなく、詳細に調べるように博士に助言してほしかった。もっとも、この様な報告をnatureに出す人は、ある予測を立てて調査する傾向がある。そして予測通りの結果が見つかると、これ以外の原因は考えられないので、調査は終了する。これが科学者の陥りやすい失敗です。

これは欲望に支配され、経済成長のみを追い求める人たちが、自然破壊をしている危険性に気がつかない状態に似ている。一つのことにのみ目が向き、全体を見ることができない状態です。そして、人口爆発を起こした人類に、自然の消滅が襲いかかるのです。自然とは、動植物など人間以外の生命体全ての事です。これらの自然が、自然全体のうちの、半分でも消滅したら、・・・。きっとこれは取り越し苦労でしょう。でもこの頃息苦しくなった気がするけど・・。やっぱりこれも、気のせいでしょう。

お楽しみいただけましたか。
先頭へ戻ります。