ぎょのSF界、自由経済
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これは、生存競争からの続きです。

今、世界は自由経済社会へとかわりました。 この経過報告をします。 まず経済先進国諸国は歩調を合わせて、経済格差のない世界を目指し、 輸入品に関税を掛けないようにしました。

未開発国は先進国と比べ物価は格段に安いので、 農産物を低価格で先進国に輸出します。 また、人件費も安いので、 先進国の工場は次々に未開発国へ移動しています。 そして未開発国の安い製品が先進国へ輸出されるようになりました。

先進国には、安い製品が輸入されるため、収益が減った企業は 人件費削減のためリストラ旋風が吹き、 失業者が増大していきました。 また失業者の自殺者も増加しました。 彼らうちの少数は、生命保険に入っていたので、 残された家族は当面の暮らしには困りませんでした。 でも、保険に入る余裕のない者が多く、 残された家族は悲惨な生活を強いられていました。

リストラは、不幸な人間を増やすことに気がつきました。 リストラされなかった人を救うだけではだめなことに気づきました。 新しい産業は、リストラされた人を吸収できるほど、生まれなかったのです。 そして考え方を変えたのです。 経済の自由化によって経済格差をなくそうという初心に戻ろうと。

未開発国から安い信頼できる商品を買いうことで、 未開発国の経済発展を援助しましょう。 これで未開発国の人件費も次第に上がり、住民の生活も豊かになる。

先進国は、産業の衰退を国民全体で受け止めよう。 働く場所が少なくなったので、企業全体の収入が少なくなった。 このため社員に支払う給料も少なくなった。 だから人件費をしだいに少なくしよう。 社員全員の給料を下げるのです。 もちろん役職の給料は、 今までが高給取りだったので平均以上に下げます。 このようにして社長が社員から搾取する割合を低くしました。

このようにして、未開発国は産業が発展し、 人件費も上昇し文化的な生活を営むようになりました。 逆に先進国は人件費が下がったので、 世界的に平均された給料になりました。

先進国では給料が下がったため、金融的手当もされました。 給料が減収する割合で、利息や負債、貯金高も変動させました。 中には貯金がわずかでも目減りするのを嫌って、 お金を降ろして現金で持っている人もいました。 でも、この人たちは散財する割合が高く、 経済活動を活発化するのに役立ちました。

最後になりましたが、人類は人類の異常繁殖も、 中国の一人っ子政策を、まねしたり 改善して解決したことを付け加えておきます。

また、気候の安定化と沼地の再生、生物の多様化のために、 混合樹種による植林活動が世界的協力で今も続けられています。

お楽しみいただけましたか。
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