森林の樹木は太陽エネルギーと二酸化炭素と地下水を吸収し、 光合成を行い樹体を作ります。 また蒸散作用により地中深く伸びた根から空中へ水蒸気を送り出します。 樹木が吸収した太陽エネルギーの分だけ気温の上昇を抑えます。 このため森林では、水蒸気が常時供給されることと、 気温上昇が抑えられることで、飽和水蒸気量になりやすいので、 降雨量が多くなります。 この森林大気が気流によって地球規模で移動していきます。
砂漠の地表は乾燥しています。 太陽熱の届く範囲の地下から水分が短期間に空中へ放出され、 それより深いところからは水分の空中への供給はほとんどありません。 太陽エネルギーは砂漠の地表でほとんどが熱エネルギーになり、 砂漠の気温を上昇させます。 このため砂漠は森林と反対に、水蒸気の供給は非常に少なく、 気温の上昇も大きいため、飽和水蒸気量にはなりにくいので、 降雨量は少なくなります。 この砂漠大気も気流によって地球規模で移動していきます。
未開発国の森林は建築材料や紙原料として伐採され、 経済大国へ輸出されます。 未開発国の労働賃金は非常に安いため、 未開発国の森林伐採業者に落ちるお金はわずかです。 このわずかなお金では、未開発国の住民はその日暮らしが精一杯で、 植林という重要な活動はできません。 経済大国は安く買って高く売る経済効率が優先されるため、 継続的な植林事業は、先進国のほんの一部の業者が、 宣伝用にわずかに行っているだけです。 大部分を占める木材関連中小企業は、植林には全く関心を持ちません。 このようにして、地上から次々と森林が消滅していきます。
森林は減少し、やがて砂漠に変わります。 そして森林大気よりも砂漠大気の方が多くなります。 森林大気と砂漠大気は、やがて混合していきます。 そして地球の大気は、空中湿度が減少し、気温は上昇するので、 飽和水蒸気量になりにくくなります。
地球の表面の7割は海面です。 この海面からは常時一定量の水蒸気が空中に蒸散されているとします。
砂漠からは、高温の気団が生成されます。 高温の気団は密度が減少するため、浮力が増し上昇します。 上昇した高温の気団は地球の中心からの距離が、 上昇した分だけ長くなります。 上昇気団は地球表面の自転速度と同じ方向と速度を持っています。 上昇気団は地球の中心からの距離が長くなったことと、 地球表面の自転速度と同じ速度を持っているため、 地球表面の動きから遅れます。 上昇した気団が地球表面と同じ位置を維持するためには、 速度を増加させなければなりません。 しかし速度を増加させる要因はありません。 このため砂漠の上昇気団は東から西へ移動させられます。
オモリに紐をつけて振り回します。
振り回した円の中心を通り、円に垂直な軸を回転軸とします。
この回転軸にオモリつけた紐のはしを結びます。
回転運動により、
オモリは結び目の位置から回転軸に対して垂直な方向へ移動させる力を受けます。
地球も自転軸を持ち回転しています。
このため上昇気団はオモリと同じように、
地球の中心から自転軸に対して垂直な位置へ移動させる力を受けます。
このため上昇気団は砂漠上空から赤道上空へと移動させられます。
このようにして上昇気団は、東から西へ、
砂漠上空から赤道上空への2つの力の合力を受けます。
そして上昇気団は赤道上空へ集まり、
東から西へ移動することになります。
この参考にした本は、「宇宙から見た地球」プリシラ・ストレイン&
フレデリック・エングル著、同朋舎出版、5800円です。
この写真集の砂漠の風紋を見て考えたことです。
砂漠の上昇気団が地表の空気を引きずった痕跡が風紋に表れたと考ます。
砂漠化により上昇気団が増加し、移動エネルギーも増加します。 そして気団と気団の衝突速度が大きくなります。 この衝突が水蒸気量の多い気団に急激な気温低下をもたらした場合、 豪雨を発生します。 また普段は砂漠化により空気は乾燥し温度上昇しているため、 雨量が少ない。
このようにして人類は地球の砂漠化に向け、日々前進している。
お楽しみいただけましたか。
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