March 23, 2011 13:07:53
原子力倫理を専門とする研究員さん、母の立場からのレポート。 抜粋 その2
テーマ:震災に際して
その1はこちら
金沢工業大学科学技術応用倫理研究所研究員・大場恭子さん(東京都在住)がご自身のママ友さん達にメール配信していたものをmixiで公開されたものです。
mixiをやっている方はぜひこちらから読んでください。
今回は主に食品の影響について
以下に抜粋させていただきます
---
食品等への放射性物質による汚染について
福島第一原子力発電所の事故にともない、何度か放射性物質が環境に放出されました。その際に飛び散った放射性物質は風に流され、各地で観測されていたわけですが、このたびホウレンソウやかき菜、原乳、水等々で食品衛生法上のや暫定規制値を超える放射性物質が検出され出荷停止や飲料禁止となりました。ただ、そうした報道の中で同時に「食べたからといって、健康に影響がでるわけではない」とも言われていたり・・・正直、よくわかりませんよね。そこで、私なりにこの問題を調べてみることにしました。
まず、みなさんに押さえて頂きたいのは、私たちは、普段からカリウム(カリウムは、人体に欠かせないミネラル源です!)など、放射性物質を伴う食品を食べているということです。つまり、今回の福島の事故があったから、食べ物に放射性物質がついているのではなく、そもそもで私達はそうしたものを食べている。今回問題になっているホウレンソウや牛乳はもちろん、米であれ魚であれ・・・食品を測れば放射線物質が検出されます。
そのうえで、食品衛生法の暫定規制値ですが、食品安全委員会のQ&Aには「国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した放射線防護の基準をもとに、原子力安全委員会が食品の採取量等を考慮して定めたものであり、これを上回る食品を食べた場合であっても直ちに健康に悪影響が生じるものではないとされている。」とありました。さらに、原子力発電環境整備機構・フェローの河田東海夫さんによると、規制値は、この食品を一年間毎日食べてもそれによる被曝が1ミリシーベルトを超えないように決めた値だそうです。
そして、この1ミリシ―ベルトという被曝の害を煙草の害と比べると一月あたり2本半の喫煙を1年続けた場合、すなわち1年に30本分の煙草を吸った発癌リスクに相当するのだそうです。
これはまったく心配する必要のないレベルであり、むしろそこまで些細なことを心配すること自体が身体によくないといえると書かれていらっしゃいました。
また、京都大学原子炉実験所原子力基礎工学研究部門教授の宇根崎先生が私が情報発信していることを御存知で、本件について、「表面についたものは洗えば落ちる」という定量的なデータをみつけ、お知らせくださいました!
■原子力環境整備促進・資金管理センターのライブラリ、にある「環境パラメーターシリーズ4 「食品の調理・加工による放射性核種の除去率」」(PDFファイル3つに分割されています)によると、ホウレンソウの表面が汚染されている場合、ヨウ素131、セシウム137は水洗いでおよそ90%が除去されるようです。また、牛乳中のヨウ素やセシウムは、バターに加工することにより96%から99%は取り除くことができるそうです。つまり、汚染されている野菜だったとしても、洗っていればまったく問題ない状態になるのです。
今後、食品衛生法の暫定規制値に基づく出荷停止はもちろん、「消費者に安心を与える」という視点から、生産者あるいは自治体による出荷自粛の動きもあるでしょう。でも、今回検出された放射性物質は主にヨウ素131とセシウム137ですが、ヨウ素は8日で半分、1ヶ月で1/16と減り、3ヶ月もすると、ほぼゼロになるという性質を持っています。そのため現在出荷停止となった地域のものでも、福島第一原子力発電所での放射性物質の放出が連続的ではない以上、数日後、数週間後には暫定値以下となると考えられます。また同じ産地でも、葉物で表面積が大きいホウレンソウやかき菜放射性物質を吸収しやすかったわけですが、そうではないものもありますし、同じホウレンソウでも、露地栽培ではないものはまた値がちがってきます。あっ、なぜ牛乳かっていうのは、水に溶けやすいヨウ素が雨に溶けて地中にしむ→牧草地の草が吸い取→牛がそれを食べた結果で、そうした食物連鎖の中で放射性ヨウ素が濃縮されていったためです(牛は一日に青草を50~60 kg。干した草で約15kgも食べるそうです!)
すでにたいへんなご苦労およびご心労を受けている生産者、流通関係者のためにも、市場に出回っているものは安心して購入いただけるとうれしいです。
---
子にとっては、何より親が冷静でいることが大切と思います。私は、それに少しでも助けになればと思い、情報発信しています。
---
金沢工業大学科学技術応用倫理研究所研究員・大場恭子さん(東京都在住)がご自身のママ友さん達にメール配信していたものをmixiで公開されたものです。
mixiをやっている方はぜひこちらから読んでください。
今回は主に食品の影響について
以下に抜粋させていただきます
---
食品等への放射性物質による汚染について
福島第一原子力発電所の事故にともない、何度か放射性物質が環境に放出されました。その際に飛び散った放射性物質は風に流され、各地で観測されていたわけですが、このたびホウレンソウやかき菜、原乳、水等々で食品衛生法上のや暫定規制値を超える放射性物質が検出され出荷停止や飲料禁止となりました。ただ、そうした報道の中で同時に「食べたからといって、健康に影響がでるわけではない」とも言われていたり・・・正直、よくわかりませんよね。そこで、私なりにこの問題を調べてみることにしました。
まず、みなさんに押さえて頂きたいのは、私たちは、普段からカリウム(カリウムは、人体に欠かせないミネラル源です!)など、放射性物質を伴う食品を食べているということです。つまり、今回の福島の事故があったから、食べ物に放射性物質がついているのではなく、そもそもで私達はそうしたものを食べている。今回問題になっているホウレンソウや牛乳はもちろん、米であれ魚であれ・・・食品を測れば放射線物質が検出されます。
そのうえで、食品衛生法の暫定規制値ですが、食品安全委員会のQ&Aには「国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した放射線防護の基準をもとに、原子力安全委員会が食品の採取量等を考慮して定めたものであり、これを上回る食品を食べた場合であっても直ちに健康に悪影響が生じるものではないとされている。」とありました。さらに、原子力発電環境整備機構・フェローの河田東海夫さんによると、規制値は、この食品を一年間毎日食べてもそれによる被曝が1ミリシーベルトを超えないように決めた値だそうです。
そして、この1ミリシ―ベルトという被曝の害を煙草の害と比べると一月あたり2本半の喫煙を1年続けた場合、すなわち1年に30本分の煙草を吸った発癌リスクに相当するのだそうです。
これはまったく心配する必要のないレベルであり、むしろそこまで些細なことを心配すること自体が身体によくないといえると書かれていらっしゃいました。
また、京都大学原子炉実験所原子力基礎工学研究部門教授の宇根崎先生が私が情報発信していることを御存知で、本件について、「表面についたものは洗えば落ちる」という定量的なデータをみつけ、お知らせくださいました!
■原子力環境整備促進・資金管理センターのライブラリ、にある「環境パラメーターシリーズ4 「食品の調理・加工による放射性核種の除去率」」(PDFファイル3つに分割されています)によると、ホウレンソウの表面が汚染されている場合、ヨウ素131、セシウム137は水洗いでおよそ90%が除去されるようです。また、牛乳中のヨウ素やセシウムは、バターに加工することにより96%から99%は取り除くことができるそうです。つまり、汚染されている野菜だったとしても、洗っていればまったく問題ない状態になるのです。
今後、食品衛生法の暫定規制値に基づく出荷停止はもちろん、「消費者に安心を与える」という視点から、生産者あるいは自治体による出荷自粛の動きもあるでしょう。でも、今回検出された放射性物質は主にヨウ素131とセシウム137ですが、ヨウ素は8日で半分、1ヶ月で1/16と減り、3ヶ月もすると、ほぼゼロになるという性質を持っています。そのため現在出荷停止となった地域のものでも、福島第一原子力発電所での放射性物質の放出が連続的ではない以上、数日後、数週間後には暫定値以下となると考えられます。また同じ産地でも、葉物で表面積が大きいホウレンソウやかき菜放射性物質を吸収しやすかったわけですが、そうではないものもありますし、同じホウレンソウでも、露地栽培ではないものはまた値がちがってきます。あっ、なぜ牛乳かっていうのは、水に溶けやすいヨウ素が雨に溶けて地中にしむ→牧草地の草が吸い取→牛がそれを食べた結果で、そうした食物連鎖の中で放射性ヨウ素が濃縮されていったためです(牛は一日に青草を50~60 kg。干した草で約15kgも食べるそうです!)
すでにたいへんなご苦労およびご心労を受けている生産者、流通関係者のためにも、市場に出回っているものは安心して購入いただけるとうれしいです。
---
子にとっては、何より親が冷静でいることが大切と思います。私は、それに少しでも助けになればと思い、情報発信しています。
---