地球規模の温暖化が進み、その対策が求められる中、国では世界の先例となる「低炭素社会」への転換を進め国際社会を先導していくという第169回国会における福田内閣総理大臣施政方針演説(平成20年1月18日)を受け、温室効果ガスの大幅な削減など低炭素社会の実現に向け、高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジする「環境モデル都市」を10か所選定することとし、平成20年4月11日より募集が開始され、本市を含む82件(89団体)が応募しました。
平成20年7月22日に82件の提案の中から、提案内容が5つの選定基準(1.大幅なCO2削減目標、2.先導性・モデル性、3.地域適応性、4.実現可能性、5.持続性)を満たす本市を含む6団体(横浜市、北九州市、帯広市、富山市、下川町(北海道)、水俣市)が「環境モデル都市」に選定されました。また、平成21年1月22日には、7つの候補都市・地区(京都市、堺市、飯田市、豊田市、檮原市、宮古島市、千代田区)が追加で選定され、計13都市となりました。
選定には、総理大臣が有識者の参集を求めて開催する「地球温暖化問題に関する懇談会」の下に設けられた「環境モデル都市・低炭素社会づくり分科会」の助言を得て行われましたが、本市が選定された理由として、本市がこれまで取り組んできました公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを核に据えたCO2の削減計画が、他地域の提案にはみられない先駆的な取組みとして高く評価されたものと考えています。
選定された13都市では、「環境モデル都市アクションプラン(注)」を策定し、実施に取り組むことになります。
注)アクションプランの内容(提案を基に平成20年度中に策定)
1. 2050年までの長期の温室効果ガスの削減目標と、その中間的な目標としての中期(2030年前後)の温室効果ガスの削減目標とその達成に向けた取り組み方針。(2005年の温室効果ガス排出量と2020年の削減見込みを記載)
2. 平成21年度以降25年度末までの5年以内に具体化する予定の取り組み内容と温室効果ガスの削減見込み。
3. 提案全体の進捗や定期的な温室効果ガスの排出状況の把握等フォローアップの方法。
本市は、2008年(平成20年)7月に、環境モデル都市に選定されたことを受けて、地球温暖化防止に向けたCO2排出量を大幅に削減するための「富山市環境モデル都市行動計画」を策定しました。
富山市環境モデル都市行動計画
参考資料
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環境モデル都市行動計画のフォローアップ結果について
本市は、環境モデル都市として、低炭素社会の姿の先行的なモデルを具体的に分かりやすく示し、情報発信を行うという役割を担っていることを踏まえ、各環境モデル都市の取り組みの進捗状況などについてフォローアップを行っています。施策の進捗状況等については毎年5月頃、温室効果ガス排出状況は毎年9月頃に公表する予定です。
施策の進捗状況等
平成21年度 (278kbyte)
(平成22年5月)
温室効果ガスの排出状況
平成21年度 (228kbyte)
(平成23年2月)
「コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部」の設置について
環境モデル都市として、地球温暖化の主原因である温室効果ガス排出抑制対策並びに低炭素社会への転換を計画・推進していくため、コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部を設置しました。
設置年月日 |
平成20年8月28日 |
設置要綱 |
コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部設置要綱 |
協議事項 |
(1)「環境モデル都市」について (2)「コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部設置要綱」について (3)「今後のスケジュール」について (4)その他 |
組織 |
(1)本部長 |
市長 |
(2)副本部長 |
副市長 |
(3)委員 |
企画管理部長、財務部長、福祉保健部長、市民生活部長、環境部長、商工労働部長、農林水産部長、都市整備部長、建設部長、市民病院事務局長、上下水道局長、消防局長、教育長 |
「コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部」
本部長 | 市長 |
副本部長 | 副市長 |
委員 | 各部局長 |
事務局 | 環境部環境政策課 |
コンパクトなまちづくり推進部会
部会長 | 都市整備部次長 |
副部会長 | 都市政策課長 |
事務局 | 都市政策課 |
チーム富山市・エコ活動推進部会
部会長 | 環境部次長 |
副部会長 | 環境政策課長 |
事務局 | 環境政策課 |
第1回コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部会議録[平成20年8月28日] (13kbyte)
資料1
「環境モデル都市」について (12kbyte)
「環境モデル都市提案書」 (1,492kbyte)
資料2
コンパクトなまちづくりによるCO2削減推進本部設置要綱 (10kbyte)
「低炭素都市づくり・ベストプラクティス」の受賞について
低炭素都市推進協議会が選出する、低炭素都市づくりに資する先進的な事例(低炭素都市づくり・ベストプラクティス)として、富山市の「LRTネットワークの形成」が大賞を受賞しました。
1.表彰制度 表彰制度の概要について (121kbyte)
2.受賞者
大 賞 特別賞 | 富山市「LRTネットワークの形成」 下川町「環境先進企業等と連携した森林づくりプロジェクト」 ほか7団体 |
「日本クリエイション大賞」の受賞について
(財)日本ファッション協会が選出する、未来に向けて新たな足跡を残しうる優秀なクリエイションとして、富山市の「路面電車や自転車シェアリングでCO2削減と中心市街地の活性化を両立」が大賞を受賞しました。
1.表彰制度 表彰制度の概要について (126kbyte)
2.受賞者
大 賞 | 富山市「路面電車や自転車シェアリングでCO2削減と中心市街地の活性化を両立」 |
宇宙航空研究開発機構はやぶさプロジェクトチーム
「“トラブルを乗り越えて帰還した「はやぶさ」が教えてくれたあきらめない大切さ”」
ほか2団体
富山市エコツアーについて
低炭素社会づくりに向けた環境モデル都市の取組を広く普及・拡大すべく、国内外への情報発信を行うため、「環境モデル都市国際セミナー2008」が開催されました。 国際セミナーにおいて、環境モデル都市の取組に対する有益なアドバイスを国内外の有識者から得るため、「環境モデル都市 富山市エコツアー」を開催しました。
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富山市エコツアーでは、海外の環境先進地(米国・ポートランド市、スウェーデン・マルメ市)の関係者らが、富山市総曲輪のグランドプラザ、富山ライトレール、エコタウン産業団地などを視察し、森市長、五本市議会議長、高木富山経済同友会副代表幹事、桑名富山地方鉄道株式会社代表取締役社長、根塚富山ライトレール株式会社代表取締役社長と意見交換を行いました。
低炭素都市推進協議会・国際セミナーについて
低炭素型の都市・地域づくりに向けて、環境モデル都市の優れた取組の全国展開を図るとともに、低炭素社会づくりに積極的に取組む海外の都市と連携し、日本の優れた取組みを世界に発信することを目的として、平成20年12月14日に低炭素都市推進協議会が設立されました。
協議会には、本市を含む環境モデル都市や候補都市、低炭素型都市・地域づくりに向けたアクションプランを策定する意思のある市町村、関係省庁、都道府県、関係政府機関等140団体が参加し、北橋北九州市長が初代会長に選出されました。
また、低炭素社会の実現に向けての行動宣言である「低炭素都市宣言」が採択され、午後から行われました「環境モデル都市国際セミナー2008」において麻生総理に、協議会の行動理念と意気込みを報告しました。
今後、協議会では新たな社会実験・実証実験的なテーマと取組を選定し、その選定テーマごとのワーキンググループにおいて、先進的な取組の検討を行います。
国際セミナーでは、村上周三氏(環境モデル都市・低炭素社会づくり分科会座長)の基調講演、環境モデル都市の取組み紹介、海外の環境都市(フライブルグ、マルメ、ポートランド)の取組み紹介などが行われ、森市長が「富山市コンパクトシティ戦略によるCO2削減計画」を紹介しました。
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『環境モデル都市富山』イメージデザインについて
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「環境モデル都市富山」デザインマーク。コンセプトは「太陽のもとの環境、太陽のもとの富山市」。中心から外に向かう螺旋は太陽をイメージし、市民一人ひとりの温暖化防止行動の広がり、波及、地球への愛を表しています。
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「コンパクトシティ富山」デザインマーク。コンセプトは「『まち』と『まち』とのつながり」。7つの輪が形づくる1つの大きな輪は、旧7市町村のコミュニティがつながり、誰もが安心して暮らせる富山市を表しています。
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