北朝鮮:側近が党・軍の要職占める…新体制で威信回復狙う

毎日新聞 2012年04月15日 00時14分(最終更新 04月15日 00時30分)

平壌で開かれた最高人民会議第12期第5回会議で国防第1委員長に推戴された金正恩朝鮮労働党第1書記(中央)=2012年4月13日、朝鮮中央通信・朝鮮通信
平壌で開かれた最高人民会議第12期第5回会議で国防第1委員長に推戴された金正恩朝鮮労働党第1書記(中央)=2012年4月13日、朝鮮中央通信・朝鮮通信

 金第1書記が新体制を安定させるには、軍と治安機関の掌握が絶対条件であり、新たに昇格させた側近たちを国家運営の幅広い分野で政策決定に関与させる狙いだとみられる。張氏は金第1書記の後見役として、幹部たちに「にらみ」をきかせる立場だといえそうだ。

 最高人民会議では、崔永林(チェ・ヨンリム)首相が内閣の活動報告で「今年は軽工業、農業部門に力を集中し、経済強国の土台を築く」と演説。今年の国家予算は前年比で全体の歳入が8.7%増、歳出が10.1%増。軽工業と農業部門には前年比で9.4%増の予算を振り向けると報告された。国防費の割合は前年と同じ15.8%。金額は公表されていない。

 金主席生誕100年を前に平壌は既に祝賀ムードに入っている。14日には記念の中央報告大会が開かれ、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が、金第1書記の指導に従って国家建設を進めるよう訴えた。

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