【論 文】 
                                2001.12.15 制作開始
                                2004.11.25  完
                                2007.02.22 光子のモデル修正
                                2007.03.03
 重力場の仮説追加
                                2007.03.13 図9一部追加
                                2010.10.07 見直し
                                2010.11.03 付記@)水星の近日点移動追加
                                2011.07.07
付記A)ダークマター追加

                                               


                            重力理論
                    
                光粒子誘電分極論
                               Written  by  Masatoshi  Mihara

                
T.序文
 ニユートンの万有引力の法則は、物体の運動を精度良く説明出来る優れた理論であるが、重力の本質については現象論的な説明に留まっており、いささか抽象的で不満足な点が残る。
この論文ではこうした点を踏まえ、
光量子論の一考察[光の粒子性と干渉回折概論]で考察した光1)について、"量子”を”粒子”に格上げし、更に仮説を加え光粒子誘電分極論として重力の理論に適用したものである。

U.光粒子誘電分極論の概要
 二つ以上の磁石を同じ容器の中に入れて(図1)掻き混ぜると、一時的には反発しても最終的には接合し(図2)、決して反発した状態では存在しない。即ち、接合状態が安定状態であると云う”
偏りの原則”が存在する。
この接合状態を解くためには、更に別の力(エネルギー)が必要なことは周知の事実である。
光子も又同様で、荷電粒子に接近すると正、負に分極し最終的には静電気力により荷電粒子と接合し安定化する。
              
            図1 容器の中の磁石   図2 最終的には接合
V.光子の仮説
 光子に次の仮説を設ける。      

@ 運動している光子(光)は物体に作用し斥力として働く
A 静止した光子(静止光子)は荷電粒子に作用すると誘電分極し引力として働く


W.光子、静止光子、物体
 正、負の荷電粒子を基本に光子、静止光子、及び物体の概要を説明する。
図3に光子、静止光子を構成する正、負の基本荷電粒子を示す。

                
                図3 光子、静止光子を構成する
                  正、負の基本
荷電粒子

4-1.光子
 光子のモデルを図4に示す。
光子は、正、負共複数の基本荷電粒子からなり、中性、且つスピンを有し光速度cで飛翔する。
この光子は光源から放射されるときは勿論、物体に作用したときも斥力として働く。

              
               図4 光子のモデル  
4-2.静止光子
 静止光子のモデルを図5に示す。
物体の電荷に拘束され、光速度cを失った光子を静止光子と定義する。
但し光速度cのスピンは保持する。

             
               図5 静止光子のモデル

静止光子同士も誘電分極し接合する(図6)。
                        
            図6 分極し接合した静止光子のモデル
4-3. 物体
 物体は原子の集合体である。
物体の最小単位である原子の陽子及び電子の荷電粒子モデルを図7に示す。

                       
              図7 原子の荷電粒子モデル
     
X.重力
5-1 力
 正、負の荷電粒子間に静止光子(中性)が作用すると誘電分極し、正、負が引き合って力が発生する(図8)。
図8の荷電粒子とは、例えば、正電荷を持つ原子核の陽子であり、負電荷を持つ電子である。

             
              図8 静止光子の誘電分極による力の発生

5-2 引力
 荷電粒子の集合体である物体A及びBに静止光子が作用すると、静止光子が誘電分極し引力として働く。その接合模式図を図9に示す。

                  
                 図9 物体A、Bが静止光子の働きで引力が発生する

5-3 重力
 天体運動の一例(太陽と地球)を図10に示す。
静止光子の誘電分極作用により、地球太陽(他の天体も含む)に重力場を形成する。
この重力場が太陽と地球間の引力として働き、光子の運動エネルギー(=太陽からの光の運動エネルギー)は地球に斥力として働くが、そのバランスは太陽の自転による引きずり回転運動(公転)による遠心力で保たれる。これを、図6 原子の荷電粒子モデルに適用すると、電子が陽子に落ちないことが理解できる。

             
               図10 天体運動の一例(太陽と地球)
Y. 結論
 物体には誘電分極した静止光子がまつわり付き、この静止光子が重力場
2)のポテンシャルを形成する。

1);光量子論の一考察における光の仮説
  @ 光は正、負等量の電気量を持つ荷電粒子からなる
  
A 光子は自転角運動量(L)と自転角運動エネルギー(ELを持つ
  
B 光の明るさは光子のもつ自転角運動エネルギー(EL)による
2)重力場の仮説
   
重力場は電場である。電場は正、負等量の電気量を持つ荷電粒子からなり、質量を持つ

付記@)
 上記重力理論によれば
  @ 水星の近日点移動は、単なる太陽の自転による引きずり現象である。
  同様にして、原子核(≡太陽)のスピンにより、電子(≡地球)が引きずられて回転する。(2011.02.11記)

付記A)
 重力場を形成する電場がダークマターである。
 電場は正、負の基本荷電粒子(光子)からなる。



                                     以上