gyoのSF界、異常気象 目次へ戻ります。 砂漠では昼間の太陽エネルギーはすべて熱エネルギーに変わります。 ○太陽 ↓ 熱 この熱は地球の上空へ移動します。そして地球の自転との :::: 速度差と、この遠心力の分力により、赤道上を東から西へ ・・・・砂漠 移動するエネルギーを、この気団に与えます。 人間は開拓と称して、森林を伐採し焼却して、耕地に変えていきます。こ の行為も、上と同様に、気団に赤道上を東から西へ移動するエネルギーを 与えます。この原因は、森林を伐採した後に焼却することで熱に変わるた めです。樹木が生長する期間に蓄えた太陽エネルギーが、焼却によって熱 に代わるのです。これは、森林を焼却するのでなく、堆肥に変えて肥料化 することで、ある程度発熱量を減らせます。これは、堆肥生産時に樹木を 分解する役目を果たす生物の多様化にも役立ちます。 熱 ・・・ ::: → 〜=〜 発熱を抑え、微生物などの ===樹木の焼却 =〜=樹木の堆肥化 多様化ができます。 また、森林を耕地化すると、森林よりも耕地のほうが発熱量が多くなりま す。耕地は収穫後に裸地になる期間があります。この裸地は太陽エネルギ ーを植物に吸収させることができません。このため裸地である期間は太陽 エネルギーは、砂漠と同様に、すべてが熱エネルギーに変わります。 また、収穫後の植物体や、樹体を小さく維持し収穫しやすくするための剪 定後の枝を、焼却することでも、熱が発生します。これらの植物体や枝を 堆肥化すれば熱の発生量を少なくできます。堆肥化すれば、農業にも、ま た街路樹の肥料としても使えます。 しかし、堆肥中に有害生物が発生し、農作物に病害虫の被害を与えること を防ぐため、これらを焼却する方法をとっている方が多いのが現状です。 病害虫の発生は、農業収入を減少させます。このため、経済的に成り立た なくなる危険があります。これを防ぐために、収穫後の植物体や枝を焼却 するところが多いのです。また病害虫が多発すれば農薬の使用量が増え、 農薬代や散布の手間がかかります。このような事から、植物体の焼却が続 いています。このように、耕地からの熱の発生は、森林よりも多いと考え ています。 また農耕に適さない荒地には、牛や羊などが飼われています。これらの地 域は、雨量が少ない場所が多いのです。牧草も少なく、裸地が多い地域で す。このような気象条件下では、家畜の放牧でしか生命の糧をうる事はで きません。ここでは、人口増加と共に、放牧頭数も増加します。しかし雨 量が少ないため、牛や羊が食べる草原の増加はできません。このため、増 加した放牧頭数のために草原は食べられ、草原が減少します。草原の減少 は、裸地の増加になります。裸地の増加は、太陽エネルギーを熱に変換す る割合を増加させます。 先進国や発展途上国では、乾燥による山火事や、開拓による森林の減少が 日常的に行われています。これらも地球の温暖化の原因になっています。 しかし、先進国で起きているこの様な活動が、どのように地球環境を破壊 しているかは問題にされないことが多いと思います。先進国の山火事や開 墾は問題にせず、発展途上国の森林火災や開墾を非難している先進国が多 いのではないでしょうか。 山火事は、人間の火によるものが原因です。開拓も人間が森林を伐採する ことで行われます。森林の減少は前述のように地球の温暖化の原因のひと つです。 また、都市開発も地球の温暖化に加担しています。建造物は、太陽エネル ギーをそのまま熱に変えます。道路も同様です。建造物を植物で覆う試み は始まったばかりです。道路を街路樹で覆うことは、強風による樹木の倒 壊の危険を考慮し、樹高を制限しています。でも、これらの行為は、地球 の温暖化を防ぐ方法です。ただし、除草や剪定枝を焼却すれば、地球を温 暖化することになります。 自動車の廃熱、発電所の廃熱など、人間の活動からの廃熱も地球の温暖化 の原因になっています。人間のエネルギー消費によっても熱が発生します。 エルニーニョは、南アメリカの太平洋側の赤道上の海が高温になります。 エルニーニョの原因を解説した本を私はまだ見つけ出すことはできません。 エルニーニョの原因は、砂漠化の拡大や、人間のエネルギー消費量の増加 にあると私は考えています。赤道上を東から西に向かって流れる高温の気 団があります。この気団は、南アメリカの手前の大西洋で、水蒸気を吸収 します。そして、アマゾンの原生林の光合成作用により冷やされるため、 水蒸気が雨や霧となって、気団から搾り取られます。そして南アメリカを 通過した後、下降気流となります。この時フェーン現象が起きます。つま り、アンデス山脈から下る時に、気団の温度がフェーン現象で高温になる のです。この気団の高温が、太平洋の水面に吹き付けます。そして気団の 高温が海水に移り、海面の温度が上昇し、エルニーニョ現象として表れる のです。でもこれは、海水温度のほんのわずかの温度上昇でしかありませ ん。問題とすべきなのは、高温気団の量が増加していることです。 赤道上を東から西に向かって流れる気流は、季節によって移動します。夏 は北半球へ、冬は南半球へ太陽高度に引きずられて移動すると考えていま す。これは冬になる時期の半球にある気団は、冷たいため、気団密度が高 くなります。高温の気圧密度が薄い気団は、低温の気圧密度が濃い気団を 容易に動かせないためと私は考えています。それとも冬になる半球のほう は、高温の気団の発生量が少ないためなのかもしれません。 砂漠化や人間活動の増加により、高温気団のエネルギーは次第に増加しま す。気団が流れるエネルギーが増加するということは、風の流量が多くな ることです。この流れは、大陸の複雑な地形によって流れる方向を変えら れます。大雑把に言うと、それぞれの大洋部分を、北半球では時計回りに、 南半球では反時計回りに回る流れになります。この流れは、大陸が気流の 流れを邪魔するために起きると考えています。そして中緯度以上では西か ら東へ、それぞれの極地を中心として回転します。 気流の流れが増大すると、寒気と暖気の衝突場所で、激しい風や雨という 気象が起きます。ここで気団の水分が搾り出されます。そして豪雨が起き ます。その後、気団は乾燥気味になります。気流の流れはエネルギーが大 きいので、その経路はある程度一定になります。このため、乾燥気流が流 れ続ける場所では、乾燥が続きます。乾燥が続く場所は、次第に砂漠化し ます。現在、砂漠になっている場所は、人類が火によって森林を長年にわ たって焼き払ったためにできたと私は考えています。この結果、砂漠地帯 は乾燥気流しか流れてこなくなったと考えています。 人間の経済活動は、もう止めることはできないと思います。そこで、砂漠 を緑化することが、異常気象を解消する方法だと考えています。もし、砂 漠の拡大を止めなければ、異常気象はもっと進み、食料の生産高が減少す ると思います。乾燥や豪雨によって、農作物や家畜が順調には育たなくな るからです。 乾燥気流が流れてくる砂漠を緑化するのは非常に難しいのです。このため 先進国の緑化をまず始めます。先進国は、植物を育てるための技術がある からです。肥料・農薬・灌漑施設・機械設備など、緑化のための技術が揃 っているからです。先進国の地帯を緑化するのは、太陽エネルギーを熱に 変える量を少なくするためです。 緑化とは、樹木を植え、巨大化することです。樹木が巨大化すれば、その 根は地中深くまで伸びていきます。深くまで伸びた根は、乾燥に強くなり ます。長期の乾燥で地表が乾燥しても、深い部分にはまだ地下水がありま す。この地下水を、深く張った根が吸い上げて、樹体の生命を守ることが できるからです。 地球全体を緑化すれば、樹木の光合成作用が太陽エネルギーを吸収して、 水蒸気を発生し、気温を下げ、空中の飽和水蒸気量を相対的に上昇させま す。すると、夜間の低温で空中の水蒸気が結露し、草や樹木を水滴で濡ら すからです。これはやさしい雨となります。人類が火で樹木を焼き始める 前は、地球はこの様な気象状態だったと思います。風が無いため、海は波 がほとんど無い状態だったと思います。そして、海岸の植物や海底の海草 が波に破損されず、大きく育っていたと思います。この周りには、様々な 動物も生存していたと思います。現在の荒い気象条件は、弱い動植物は育 つことが困難です。 先進国の地帯が緑化されたら、気象条件も少しは動植物にやさしくなって いると思います。また空中の水蒸気量も増加すると思います。この気象は 乾燥した砂漠の雨量をきっと増加させることでしょう。こうなれば砂漠の 緑化作業は、現在よりも容易にできるでしょう。 このような緑化作業を、先頭に立って実行しなければならない国は、アメ リカ合衆国です。イラクと戦争して、泥沼にはまっているのは、イラクで 暮らす人たちの求めているものを、考えることができなかったためです。 フセイン大統領は、湾岸戦争後、人民が求めているのは、日々仕事ができ 生活を成り立たせることだと悟ったと思います。そして経済の発展に努力 し始めたと思います。これは中国やロシアが協力したと思います。このよ うな変化を見抜けず、大量殺戮兵器を製造しているというあいまいな情報 をもとに、戦争を始めてしまったのです。アメリカ合衆国はイラクに謝り すぐに全兵力を撤退すべきだと思います。だれも戦争をしたがる人はいま せん。生きていくために、手段が無い場合、人々は戦争をするのです。生 きていくための手段を与えてあげるのが、アメリカ合衆国がすべきことだ と思います。戦争をするのではなく、工場や教育を援助すべきです。軍隊 はいらない。働くための知識と、場がほしいのです。これが本音だと思い ます。戦争は、対話の努力や待つという忍耐がないため、アメリカ合衆国 が引き起こしてしまったイラクの悲劇だと思います。あえて言いますが、 アメリカがイラクの石油権を奪うための戦争だったのではないかと、私は 考えています。北朝鮮に対する韓国や中国の対話を見習ってほしいと思い ます。戦争では解決できない。逆に反感を買うことが多いものです。これ はイラク戦争で実感していることでしょう。 今からぜひ、アメリカ合衆国の緑化に取り掛かって、地球の温暖化を阻止 していただきたいと思います。京都会議は、地球を守るための会議である ことを、もう一度考え直してみてください。今、地球規模で自然を考えな ければならない大切な時であると思いませんか。 お楽しみいただけましたか。 先頭へ戻ります。