gyoのSF界、亀井静香様
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突然の発言をお許しください。亀井静香様のお元気な御様子を、このごろ
よくテレビで拝見させていただきます。この時に、経済を元気にさせると
いう御意見をよく発表なされています。これはどの様に実行なされるおつ
もりなのでしょうか。

経済を考える時、この国際化時代の中で、日本国内だけの狭い視野では、
間違った方向に進む危険性があります。もちろん亀井静香様は、この事に
思い至っていられると思います。国内だけで経済を考えた結果、日本国政
府は返済を考えずに国債を大量発行してしまいました。このつけは、すべ
て国民が払っていかなければなりません。この支払方法は増税になると思
います。同時に、公務員の給料の減額や、公共事業の独立採算や民営化も
実行しなければなりません。

国民はリストラに苦しめられています。その上、国民は増税を強いられな
ければなりません。当然為政者側である公務員も、給料の減額という苦し
みを受けなければ、国民の不満が高まります。そして公共事業は、きちん
と独立採算制にするため、収支の合った内容にしていかなければなりませ
ん。この様に考えると、国内だけで経済を元気にさせる方法は無いと思わ
れます。しかし、国内経済が、まったく破綻しているわけではありません。
今でも国民生活は、平常どおりに動いています。この状態が維持できてい
れば、国民は生きていけるのです。国内ではこの状態を維持するしか方法
はありません。

一番大切なことは、亀井静香様が国民と同じ経済感覚を持つことです。つ
まり収入と支出のバランスを、国の財政にも当てはめるということです。
国債を際限なく発行し続け、国民から、国債への信用をなくしてしまうこ
とが無いようにしなければなりません。国債というのは、国の借金である。
そして、国債の回収時期が遅くなればなるほど、利息がかさむということ
は、御存知だと思います。今、利息を払うために、国債を発行している状
態があるということを、御存じないとは思えません。これは、借金地獄に
陥った人が、借金を返すために、借金を重ねている状態です。この人は、
自己破産という手続きをして、借金地獄から開放されます。しかし、国が
自己破産するということは、ありえない話です。しかしやがて借金を返す
ために予算の大部分が使われる状態になり、国のすべき業務ができなくな
るはずです。このまま国債を発行し続ければ、このような状態に必ず陥り
ます。この時、国債を強制的に日本の通貨である円で買い上げるざるをえ
ません。私にはこれしか赤字国債の解消方法はないと考えています。その
結果、日本国内は、円が大量に出回ることになります。この状態が何を引
き起こすか、私には予想できません。物価が上昇するか、今までどおりの
水準を維持するかは、国民の群集心理の向かう方向により変わると思いま
す。もし物価が上昇したら、国内だけでなく国債経済も混乱するかもしれ
ません。この場合、自民党は政権を維持できるかどうか、わかりません。
このような状態を引き起こさないために、国債の借金地獄を解消する努力
をしなければなりません。この解決方法は増税と公務員の給料の減額、公
共事業の民営化しか考えられません。手を打つのは早いほうが良いことは
言うまでもありません。早急に計画を立て実行すべきだと思います。この
計画は、国会議員にはできないでしょう。なぜなら、予算の奪い合いしか
しない国会議員が財政を牛耳り、国の財政収支を考えない人たちだからで
す。当然この計画を立てるのは、常識のある国会議員ではない国民の中か
ら選ばれた人たちが立てることになると思います。国会議員は、収支を考
えるという常識が無い人たちだからです。亀井静香様はこの様なことは、
御存知のはずでしょう。亀井静香様は、きっと財政の健全化も実行なされ
るでしょう。

これから、日本の人口は減少し続けるでしょう。もうこの狭い日本にこれ
以上人間が増えたら、食糧難に陥り、飢餓状態になるのは分かりきったこ
とです。日本中どこへ行っても人間の住んでいないところはありません。
このような状況を見て、人口が減少するのは、日本に暮らす人たちには、
当然の防衛本能だと思います。この防衛本能を無視してまで、人口増加政
策を続けるのは、現状を見ていないとしか思えません。
当然、政策は、人口減少に向けたものにならなければなりません。今日本
では人口は減少しますが、平均寿命はのびています。これは、60歳を過
ぎても、働く場所があり、これが生きがいとなっているからです。働ける
ということは、まだ自分が社会で必要とされているという価値を感じるこ
とです。もちろん、第2の職場に勤めるために、事前に準備している必要
があります。こう考えると労働力の減少は、人口の減少よりも緩やかであ
ると思います。また、生きがいが、痴呆を防ぎ、養護老人にならないよう
にできます。
人口の減少は、労働の場所と、住居の減少に表れてきます。これは自然な
流れです。使わなくなった建物は取り壊して、早く自然に戻すのが良いと
思います。でも、建物の使用者が死亡した後に、自分が使っていた建物を
取り壊すことは不可能です。使用者がいなくなった建物は自然に朽ち果て
させる状態になるのが普通だと思います。使用者がいなくなった建物を取
り壊す場合は、為政者がすることになると思います。
しかし、交通機関は、維持していかなければならないと思います。道路は、
耐用年数があります。特に立体的に作られた道路は、建て替えしなければ、
倒壊の危険を防げません。建て替えの時の建築廃材が大量に出ます。この
建築廃材はリサイクルで再活用する方法が、良いと思います。
年金の加入率は、国に対する信用度が大きく関わっています。これは、収
入と支出を公開し、国民に納得できる方法を講じるしかありません。過去
の人口増加の時期には、国民が積み立てた年金を湯水のごとく使っていま
した。しかし、これから人口が減少すると、国民年金の積み立て額は減り、
国民が受け取る金額は逆に少なくなります。こうなると、過去に積み立て
た年金を湯水のごとく使った人に責任を取ってもらいたいと私は思います。
これは、他の国民も同じ思いだと思います。これから先も、年金の収支や
運用方法を明らかにせず、勝手な運用をするなら、きっと裁判に訴える人
も出てくると思います。年金の未納者に対して、強制収用することになっ
たようなので、訴え出る人は出てくると思います。また、年金の収支や運
用方法を明らかにすることは国会議員にはできないことだと思います。こ
れも国会議員以外の国民から選ばれた人たちが、担当することになると思
います。
私には、今のところ、これしか人口減少に伴って起きる問題を思いつきま
せん。しかし、この他にも、処理しなければならない問題が多数あるはず
です。この様なことは、国会議員である亀井静香様は、すでにお考えでし
ょう。

経済は、世界的視野で考えなければなりません。今、世界中で使われる製
品の生産工場は、中国に移っています。中国では工業技術を世界中から吸
収しようとする政策が行われています。まず一人っ子政策により、子供一
人にかかる教育費を多くすることができるようにしました。これによって、
中国の人々の教育水準が上がりました。さらに安い賃金で外国の工場を、
国内に誘致しました。そして今までの教育による基礎が工業技術を吸収す
るのに役立ったのです。またドルに対する元の価値を安く据え置くことで、
労働賃金を国際的に安く設定し続けています。この安い労働賃金によって
世界中から工場を中国国内に呼び込んでいます。そして今、中国は先進国
と同じ技術を持ちました。さらに、世界最高の技術を開発しようと、外国
から研究所を誘致したり、自社で研究所を開設しています。

今、最先端の技術は、すべて中国国内にあります。しかも中国で作られた
製品は低原価で世界中に輸出されています。低原価の製品を輸入している
販売店では、100円ショップに見られるように低価格で販売しています。
パソコンや携帯電話は、労働賃金が高い日本国内で生産したら、中国の
20倍の原価になってしまいます。このため、生産工場は次々に中国に移
っています。日本で生産が成り立つのは、数えるほどの業種になっていま
す。たとえば自動車産業です。この自動車産業が生き残っているのは、海
外に進出した工場で生産した低原価の自動車を、日本国内に輸入していな
いためです。現地生産、現地消費を守っているからです。しかし、パソコ
ンや携帯電話は、低原価の中国製品を日本国内に輸入しています。このた
め、この業種は国内生産が成り立たなくなっています。今、鉄鋼業界も中
国に合弁会社を作ります。この業界は、日本へ製品を輸入するつもりはな
いと言っています。しかし、低価格競争が国内で起きれば、この発言は変
わるかもしれません。

生産工場は労働賃金の安い国へ移動するのが、自由経済では自然なことで
す。このような言葉を聞いたことがあります。過去にアメリカの自動車産
業が日本の低価格で高品質な自動車によって販路を奪われました。これは、
この言葉を良く表したできごとです。そこで、アメリカの自動車産業は、
日本の低価格製品と対抗できるように、日本の技術を取り入れました。同
時に工場労働者の再教育もしたようです。この努力の結果、アメリカの自
動車産業は、危機を脱することができました。その後、アメリカ政府は自
動車産業に限らず、ほとんどの業種に共通な、国内生産国内消費を暗に進
めているように思えます。私は、この国内生産国内消費がこれからの世界
経済の進む方向だと思います。これは、それぞれの国の間で、相手国の産
業を、思いやる事が基本です。そして、失業者を出さないために、自国の
労働量と同じ労働量の生産品を、お互いに交換し合う貿易をします。アメ
リカは、輸入超過により、自国産業を倒産の危機に陥れようとしました。
この状態が、今、中国の安い製品により、全世界に起きているのです。ま
ず、日本からこの様な自国生産自国消費の姿勢を見せる必要があると思い
ます。すでにトヨタ自動車様は、このことを実行しています。この様な状
態を全世界に広める必要があります。このためには、全世界が同じ経済水
準になるようにしなければなりません。日本政府や企業は、未開発国に、
工場を建設しなければなりません。その地域で必要な量だけ生産できるよ
うにします。もし他国製品を購入したら、同じ労働量分だけの製品を輸出
するのです。これは、輸入と輸出のバランスがとれた状態です。

全世界の国々の生産業が、この様な状態になるために、日本の企業は、貢
献できると思います。しかし、大切なことがあります。それは地球環境が
壊されていることです。この環境を修復しなければなりません。これは、
陸地をできる限り緑化することです。樹木が地球の湿度を上げ、大気を飽
和水蒸気量状態に維持し、天候を安定させます。樹木が水蒸気を大気中に
蒸散し、太陽光線を和らげ、水蒸気の比熱により気温を安定化します。樹
木が光合成により、太陽光線を吸収し、これをエネルギーとして、炭酸同
化作用で、二酸化炭素を酸素に変えます。このような働きをする樹木で、
世界中を覆うことです。このために、先進国には、自国内を植樹していた
だくように働きかけます。なぜなら、過去に森林だった土地を開墾して農
地に変えたはずです。ですから少なくとも、農地に相当する面積の荒野や
砂漠を植樹する必要があります。また、森林火災を絶対に起こさせないよ
う、森林の大切さを教えていく必要があります。過剰な農地や牧場は、気
候を安定させるため、森林に変える必要があります。未開発国には、様々
な産業の工場建設と同時に、農業生産に必要な農薬や農具の工場も建設し
ます。同時に農業技術も伝えます。これによって、未開発国は農業活動が
でき、食料の自給率が向上します。そして、灌漑施設も、移動可能な資材
を使って設置していきます。この灌漑施設を使って、農業をしながら防風
林として樹木を育てます。樹木が育ち人間が手を入れなくても森林状態に
育っていくくらいに大きくなったら、この地帯は、農業を放棄します。そ
して隣接する荒地に灌漑施設を移します。ここに農業も移します。これは
長い年月が必要です。人間は長い年月をかけて、森林を焼き払ってきたで
あろうと私は考えています。だから、これは人間が地球に対してしてきた
ことの罪滅ぼしだと思います。このために日本政府は、日本の円というお
金を使えばいいと思います。海外資金協力も、このような計画を立てて実
行すれば、日本の人達は、喜んで海外に転出していくでしょう。昔、海外
移住は、人減らしの一つで、政府は何も移住者の状態を把握しませんでし
た。これは、移住者を日本から追い出したも同然でした。しかし、これか
ら日本政府はきっと移住者と連絡を取り合って、この計画を進めるでしょ
う。地球のために、日本政府は、計画を立て、実行することでしょう。も
ちろん、未開発国の人を、現地や日本国内で指導することも、含まれてい
ると思います。このような新しい働く場を創造していくことが、経済を活
性化することでしょう。もう日本国内の工業生産は、発展の頂点に近づい
ています。新しい職場は、未開発国援助という場しかないと思います。こ
れが、亀井静香様の言われる、経済活性化なのでしょうか。

ところで、亀井静香様から、このようなお話はまったく伺ったことがない
のです。小泉首相は、丸投げとか、経済政策を行っていない、と非難する
方が、自民党内にもおられます。しかし小泉首相は、国際社会の中で、経
済を考えていると思います。また、信頼できる人達を選んで、仕事を任せ
ていられます。選ばれた人たちは、正常な考えを持って、公平な立場で、
注意深く仕事をなさっています。偏った考えは、日本を誤った方向へ進ま
せる危険があることを、小泉首相は良く知っていると思います。だからこ
そ、小泉首相は意見を言わないのだと思います。今までの自民党が、国民
の常識から外れた事をしてきた事を、痛感しているからこそ、丸投げをし
ていると思います。亀井静香様は、この事はよく御存知なのでしょうか。
知っていて、小泉首相を非難しているのでしょうか。だとしたら、亀井静
香様は、私と同じ、ピエロなのかもしれませんね。さらに、私と同じ口だ
けの人間なのかもしれませんね。もし、亀井静香様が自分は行動の人だと
言われるのでしたら北朝鮮の総書記長に会いに出かけられたらどうですか。
北朝鮮の実態を見たら、どの様なことを北朝鮮にしてあげられるか、分か
ると思います。さらに、北朝鮮の総書記長を、国民思いの指導者に変える
ことができたら、亀井静香様はノーベル平和賞がもらえるかもしれません。
亀井静香様は、北朝鮮に行って、がんばってみる勇気はありますか。視察
とは名ばかりで、公費でヨーロッパ観光旅行をしている議員より、よほど
価値があります。自衛隊を派遣し、戦争の危険を招くより、亀井静香様が
平和の使者として北朝鮮で活躍するほうが、やりがいがあると思いません
か。また、国会議員が北朝鮮へ訪問したのに、北朝鮮に収監されたれたら、
その時こそ、平和へのきっかけになると思いませんか。あなたが収監され
たら、日本のみでなく世界中が北朝鮮に平和を働きかける動きが始まると
思います。この時、絶対にアメリカ軍は出動させてはなりません。アメリ
カ軍が出動したら、かえって泥沼化させます。なぜなら北朝鮮の実情を知
っているのは、総書記長自身なのですから。総書記長がひとたび開戦を宣
言したら、北朝鮮の国民は総書記長を守るために必死に戦うでしょう。ま
たゲリラ戦は、北朝鮮の国民の心に住んでいることをよく考えて行動しな
ければなりません。亀井静香様一人で北朝鮮に行っても、能力不足で、満
足に行動できないと思います。そこで組織をつくり、事前研究や事前折衝
が必要になります。これを北朝鮮で実行する勇気と思考力が亀井静香様に
はおありですか。私は口先だけの人間です。私は、これを実行する組織に
加わる勇気はまったくありません。

お楽しみいただけましたか。
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