自費出版について 1

April 07 [Sat], 2012, 21:14
この記事は自費出版についてのレポートになります。
今日の題材は、自費出版の話になったまでの経緯と、初期的な認識についてなので、

・作品の送り方
・自費出版再考の切欠について
・一般的感覚の自費出版に対する初期認識について

以上のことについて記します。
無駄に長くなることが予想される為、追記にしまいます。

…今日、台所で鼠ちゃんを見かけました。
生まれて初めて鼠ちゃんを見たよ。
我が家に鼠ちゃんがいたなんてショック。
でも、思ったよりも随分小さくて可愛かった。子鼠なのかな。
当然捕まえられませんので、後日ほいほいを購入予定です。

※この記事は「自費出版について」カテゴリに放り込みました。
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当自費出版レポートについての趣旨は、「自費出版に対する明確な情報の集約」にある。
以降は、管理人個人ケースの出版についてであることについて留意すること。
詳しい記載経緯は「自費出版について」カテゴリ内の前記事を参照。

一応レポートを気取っている手前、本来なら「ですます口調」で記すことは適さないのですが、読みやすさを考慮して柔らかくいこうと思います。
時折「だである口調」が混ざるかもしれませんが、ご了承ください。
前記しましたが、今回は私個人のケースです。
他にも多種多様なケースが考えられることをお忘れ無く。


【導入】
まずは、今回の話の根本となった作品の送付から記していこうと思います。
定期的若しくは突飛的に開催される小説のコンテストや賞などの広告は、日常生活していても目に入るでしょう。
大賞は小説化などは分かりやすい魅力であり且つ出版社の宣伝になります。
しかし、それとは別に各出版社はホームページ上から年中無休で原稿を募集している所が多くあります。
文芸社や幻冬舎や新風舎の名が通っているかと思いますが、このうち新風舎は自費出版悪評ののち倒産しました。
文芸社と幻冬舎にも同等の自費出版悪質稼ぎの悪評が広く知れ渡っています。
実際がどうなのかというのが、今回のレポートの趣旨にもなります。
今回私が利用するのは「文芸社」であることをここに明記します。
以降は文芸社の自費出版であることを認識の上、お読みください。


【作品の送り方】
今回の作品をWEB上からファイルで出版社に送ったのは、もう年単位で昔になります。
長い小説を書いて書き終えたため、区切りの意味で送りました。
その理由は「どんな原稿でも感想を添えてお返しします」という記載があったからです。
今でこそ日記に書いたりサイトに書いたり小説部に書いたりしてますが、当時は私はまるっきり書くだけであって、特別誰かに見せるという感覚も薄い状態にありました。
折角長い話を書いたのだが勿論友人以外に見せる予定もなく、たまたま目に付いたサイトに感想をもらえるという広告があったため、感想だけもらっておこうと送りました。
郵送でも勿論送れますが、サイトから直接データを送ることができたので、ワードデータを添付しました。
この段階で、恐らくある程度褒められるだろうなという予想は付けておりました。
何故なら、
褒める→自費出版を勧める→商売になる
…という構図が、所謂出版社の自費出版部門営業スタイルであるからです。
褒めなければ客は得られない。
当然です。何の疑問もありません。
会社はボランティアではありません。
利益追求とそれに伴う社会貢献が使命のはずです。
案の定、数日後に返事が届きました。
内容は褒めてくださっていましたがご指摘の点もいくつかついていて、思ったよりもしっかりとした返事が返ってきました。
そして自費出版どうですか話が付いていました。
断りました。
だって300万円もかかるっていうし、そもそも本にする気はなく、感想さえもらえれば良かったので。
感想が欲しい為に、出版社の原稿募集を利用させていただいただけなんです。
参考に感想が欲しいという方は、どんどん利用していいと思います。
企業が利益追求を目的としているように、我々個々人は個人の愉悦の為に利用できるものを利用していいはずです。
ありがとうございますごめんなさいまた次回、でこの時の話は終わりました。
その他、コンクールや賞に応募したけど落選し、しかし良い作品なので自費出版しませんか?という運びもよく聞きます。
網は広く張っているのでしょう。
因みに、文芸社は自費出版を“自費出版”だとは自認していません。
出版社の営業的バックアップがあるので、造るだけではなく営業運営も行うので、一般的な自費出版以上のサービスがある。
それ故に自費出版ではないと主張しています。
なるほど、個人でただ制作することを自費出版であるというのならば、+αで営業運営編集作業がセットになっているのでしたら、ただ造るだけの会社と同等に並べられては嘸ご不満でしょう。
しかし、視点を変えて利用者側から見ますと、本の制作に編集営業が含まれていたとしても、その殆どを自らの金額で支払うのですから、金額は寧ろ造るだけの自費出版よりは高値であって、利用者側の感覚としては自費出版と変わりません。
自費出版の定義というものが明確になっているのかどうなのか、分かりかねますが、「自分でお金を出して本をつくる」の、“つくる”に物品としての完成のみならず出版社に対する営業サービスを初めから含まれているような外貌をしているならば、それは“自費出版”に間違いはない。
寧ろ、つくって販売はしない制作専門出版社印刷社が数多くある現状では、名のある出版社で自費出版を謳っている以上、出版社の販売バックアップがないなら利用者が名のある出版社で自費出版するメリットは何一つなくなる。
編集販売営業のサービスが付いているからこそ、一般的な出版社印刷所より高値の金額を提示するのであろう。
それでも制作のみの自費出版同等に扱われては困るというのであれば、端的に「営業販売付き自費出版」と位置づけするのが適している。
本を作ること自体なら、出版社印刷所のどこでも可能だ。
名のある出版社からの出版には、編集販売営業というサービスが付いていることが、特徴でありメリットになる。
それはメリットであり強みであるのだから、変に覆い隠す必要はなく、販売流通を手伝う代わりに割高ですくらい断言しても良いだろう。
参考:<文芸社原稿募集ページ
   <幻冬舎ルネッサンス原稿募集ページ


【一般的感覚の自費出版に対する初期認識について】
今から本を作るという現段階の認識とイメージを記しておきます。
自費出版に対するイメージは、一言で言ってしまえば出版社の商売。
上記で少し認識を先述べしてしまったが、会社にとって赤字になることをするわけがない。
自費出版を勧める、費用は利用者が払ってくれる、会社は労力とサービスを提供するが費用面では利益が出る、売れずに外れても問題がない、売れたら売れたで出版社の宣伝と利益になる。
あくまで利用者側が、客であると同時に“利用者側”であることの認識が必要に思います。
傍目、出版社側のメリットは、自費出版では大きいような気がします。
できあがった本が売れても売れなくても、リスクは低い。
そのくせ、滅多にないのでしょうけど当たればリターンが大きい。
勿論、編集販売営業をやるでしょうから対価としての労力は必要ですが、結果の善し悪しに左右されにくくある程度の利益には繋がるのではないだろうか。
狡いと思えもしますけど、売れるか売れないかは読者が決めることであって、つくる側が決めることではないから、売れないとしても出版社の責任ではない。
ビジネスとしてはとても良いと思います。
ただ、看板作家や売れる本がたくさんあった方が良いのは出版社も同じでしょうから、売れる本を作るという目的が同じ以上、利用者側と同じ方向を向いているということに違いはありません。
相互の利害が一致しているのなら、例えば端から詐欺を謀ろうと考えていない限り、お互い最善を尽くせば良いだけです。
その最善を尽くしてくれているのかどうかは外側から見ているだけでは分かりませんから不安は残ります。
実際の営業活動はどのようなことをしているのか、見られるものなら直で見てみたい。
どうせまともにやってないだろう、怠けているのではと疑ってかかるのは簡単ですが、それで実際営業さんがあちこちの書店を回って頭を下げて売り込みを行ってくれていたらどうします。
不明なうちはなんともいえません。
軽蔑するのも賞賛するのも事実が分かってからです。
現状では、一般的な認識としてきちんと営業活動をしてくださっていると仮定しておきます。
利潤としては、自費出版で黒字を出すことは至難のように思います。
小説家だけで食べていける作家さんは、全国で数える程ではないでしょうか。
そこに自費出版で飛び込んだ一つの作品が爆発的に売れるなんてことは有り得ないとまでは言い切れないが、極めて可能性が少ない。
今回の出版に関して、頭から赤字のつもりでいます。
電話でお話しした相手も、採算はまずとれないと思ってくださいと断言くださいました。
そういう方が助かります。
変に期待させるより誠実だ。
黒字にするには、やはりコンクールや賞を狙って大賞を取る必要があるだろう。
費用は一般に単行本で100万円〜300万円と聞いています。
本を作るというだけであれば、10万〜100万円の間でできるようです。
先述したとおり、それに+で編集、営業販売のサービスが付随されてその値段になるのでしょう。
かなり高い金額で吃驚しましたが、例えば単行本の本一冊が1800円だとして、それを500部つくればそれだけで90万円。
300部でも54万円です。
人件費などもかかるわけですから、何だか100万円くらいなら寧ろ妥当のように思います。
300万円までいくと詳細が気になりますが。
ページが増えるや表紙が豪華になるくらいで、100万単位の差がつくのであればそこは素直に疑問を持ちたい。
以上が自費出版に対する初期イメージです。
私が物を知らないだけで、きっと出版社にもリスクがあり苦労があり、若しくは悪意があるのかもしれませんが、このイメージが今後どのように変じていくかも興味があります。


【自費出版再考の切欠について】
では、一度断った話が何故今になって浮上したのか。
それは、出版社からの郵送書類が届いたからです。
現在、過去に届いた原稿の中で良いものであったが資金面から出版を断らざるを得なかった方に対して、文庫サイズの本を以前よりも安く出版しないかと再度案内を送っているという内容でした。
「過去に届いた原稿の中で良いもの〜」の下りが嘘なのか真なのか、受け取った側の私には分かりません。
現実的には無理でしょうが、ひょっとしたら過去に原稿送った人全てに同じ書類と同じ文言を送っていたとしても、私は気づけませんから。
その話が本当であれば、今本をつくることを決めた手前のように、過去作品を送って今更再度つくりませんか?という案内が届いている方がたくさんいることになる。
毎月多くの作品が送られているようなので同時期に本を作られている方などごまんといらっしゃるのでしょうが…。
重要なのは、その書類で過去300万円だった費用が100万円以下に抑えられるということです。
尤も、以前のお話では単行本であった話が、今回は文庫サイズという違いがあります。
ただ、伺った話では、単行本にせよ文庫サイズにせよ、工程は編集製本営業販売と同じなので、費用自体は材料費以外そこまでの差が出ることは、本来ないらしい。
今回は新人発掘という狙いもあり、費用の半額ほどは出版社が出資という形をとっているから100万円以下でつくりませんか?という話であったように思う。
実際にそのようであれば、大変嬉しく光栄な話だ。
だが、それを鵜呑みにして信用できるほど、私は相手の出版社をよく知らない。
信頼するならするで今後その信頼をつくっていかなければならない。
うまい話を目の前に下げられて、ぱくつけるような度胸があればいいが、よく知らないことに対して信頼せよというのも無理な話だ。
信頼は、今後の応対や関係によって、白紙から良くもなるし悪くもなるだろう。
ただ、会話する相手が営業のプロでありセールストークが巧みであることは、頭の片隅に置いておかねばならない。
費用が100万円以下であることと分割払いが可能なことから、話を受けることにした。
ただ、やっぱり怪しくて今回も一度断ったが、その際に引き留められた。
引き留めてくれるのなら、実態もよく分からないしやっぱり経験してみようと思った傍ら、その引き留め方が些か気を害した。
本当に些かだが。
前回同様、また次の機会にと断った際、次があるかどうかも分からないし、今回話がいったからといって、私がやっぱり出版したいと思い直したタイミングで会社側が動けるとも限らない、全ては出版社の都合なんだという趣旨と記憶している。
出版に憧れてはいるものの、私はそこまで強く何が何でも出版したいと願っているわけでもないから、今回も一度話を断ったのだ。
こんな機会が滅多にないことも分かっている。
それを、今後もうチャンスはないかもしれない、次に話を持ち込まれても出版できないかもしれない的にいわれても困惑する。
いやだから、それならそれでいいから一度断ったのであって…と、思わず突っ込みそうになった。
まあ、それに引っかかって引き留まったのだが。
無自覚であるように思うが、言動から察するに、どうやら出版者側優位という心持ちであるらしい。
相手はプロであって、手前は右も左も分からぬ素人だ。
年上でもなければ名のある小説家でもない。
まして、その時の段階では客になるかどうかも分からない。
対応としてはこんなものだろうが、こういった細部に会社のサービスのレベルが垣間見える。
尤も、これは電話口で対応した人物個人の個性兼性分であって、一概に全ての出版社の人間がそうであるとは言い切れない。
もっと悪印象を与えずに巧く引き留められる方もいるだろうから、上記の点を出版社全体の悪印象として受け取るには感情的が過ぎる。
それに、私個人的には自分が相手に遠慮しすぎて深い関係をつくることが苦手な性分なので、物怖じせずにずばずば物を言ったり土足で人の領域に踏み込もうとする人は、加減が過ぎると拒否だが、現実それほど嫌いではない。
ともかく、費用が手の届く範囲に下がったことと再度話がやってきたという2点を踏まえて、文庫出版を決意した。
お受けする意思を伝えたところ、契約書を送るので目を通して了承するのなら金額の一回目払いを支払って欲しいという。
次回カテゴリ更新は、契約書以下の話をする。
以上。
  • URL:http://yaplog.jp/bloomlamp/archive/105
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葉未
うんうん。
そうかもしれませんね。

ねえ、いちこじんさん。
色々説明くださっていますけど、マナーのなさと主張の押しつけと、何より文章からのあなたの人間性の無さを考慮し、私はあなたを荒らしと認識しました。
わたしは、ですからね。
QA倉庫記事は消しました。
意味がありませんから。話が一切通じていないし。
感情的にならずにちゃんと理解してください。

あなたのような書き込みをする人に会ったことがないので、私は今酷く衝撃を受けています。
「はあ?何言ってんだこいつ。人がせっかく教えてやってんのに!」ときっと思ってるんでしょうけど、同じようにあなたを哀れんで蔑視している人間がいることを忘れない方がいいっすよ。マジで。

私とあなたは一切日記の管理者と閲覧者以外の何の関係もないんですが、察するに、あなたは私の財産の心配をしてるんですよね。
主張は「もっと安くいいものが創れんだからちゃんと調べながらすれば?」だよね。
私はあなたの主張も知識も人間性も戯れ言もこれ以上必要としていないので、必要としている他の人にあげて。

世の中色んな人がいるね。
あなたもきっと私より年上の同じ人間なんだろう。
そう思うと虚しい…。
何故そんな風に育ってしまったんだろう。
友達はいるの?家族は?
この日記を読んでいる他の方々の為にも、来ても良いけどもうコメント書き込まないで。
あなたの心ない文字を見ていると心臓が苦しくなる。
April 14 [Sat], 2012, 11:24
いちこじん
ところが、高い配当にだけ目が行ってしまった人は、実際に和牛飼育の実態を確かめることなく契約書にハンを押してしまいました。「自分の投資対象をよく知りもしないのに大金を預ける」というとんでもないことを平気でしてしまったのです。ネットで悪いうわさを聞いても、たかだか「あぐ〜らぼくじょお〜」のCMを見ただけで「知名度が高くて安心できる企業だ」と思い込んでしまったのです。

そして、和牛預託業界トップのAグラ牧場は2011年に破綻。最も契約者数が多かった企業のため、投資したお金が返ってこない被害者も過去最大規模になってしまいました……。

もっとも知名度の高い企業が、もっとも大きな被害を出す。このような事例は和牛預託に限りません。分譲マンション業界最大手のHューザーしかり。かつて自費出版業界トップの知名度を誇ったS風舎もまたしかりです……。

和牛飼育の実態を確かめるのはちょっと大変。マンションの床板をひっぺがして施工状態を調べるのもちょっと大変。しかし書籍は自分で実際に買って読むことができるので比較的簡単です。契約の前に、自分の投資対象をよく調べること。契約前に調査できないようなら契約しない。これが何より大切でしょう。「プロの本でさえ売れない時代に、アマチュアの本を書店に営業かけてくれるなんて。いったいどういうことなのかしら……」こういう疑問を持ち、契約前に十二分に調査する。それが一番大切でしょう……。
April 14 [Sat], 2012, 1:51