2012年4月12日 16時56分 更新

3月の中国人民元建て新規融資は予想上回る1.01兆元

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 中国人民銀行(中央銀行)が12日に発表した3月の人民元建て新規融資は、1兆0100億元(約1601億ドル)となり、エコノミスト予想の8000億元を大幅に上回った。

 人民元建て新規融資が1兆元を突破するのは、2011年1月以来。

 3月のマネーサプライM2伸び率は、前年同月比13.4%となり、市場予想の12.9%を上回った。2月のM2伸び率は13%だった。

 野村のエコノミストは「新規融資の数字は非常に強い。融資需要の回復、景気の転換を示している。第1・四半期がサイクルの底で、経済は勢いを増している、というわれわれの見方が裏付けられた」と述べた。

 中国では、銀行の融資は当局が厳しく管理している。関係筋によると、当局は銀行に対し、今年の融資を8兆元とするよう指導。2011年の7兆─7兆5000億元から、ターゲットを引き上げたとされる。

 外貨準備は第1・四半期に1240億ドル増加し、3月末時点では3兆3050億ドル。外貨準備は第4・四半期は206億ドル減少した。

 また、3月末時点の人民元建て融資残高は57兆2500億元となり、前年比15.7%増加した。市場予想は15.4%の増加だった。



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