日本人女性人身売買考 |
(最新見直し2009.6.27日)
【「日本人女性人身売買考」】 | ||||||||||||
「豊臣秀吉の『伴天連(ばてれん)追放令』」で触れたが、ここで改めて「日本人女性人身売買」について考察する。 豊臣秀吉側近の軍記作者にして「九州御動座記」の著者であるの大村由己は次のような文面の手紙を遺している。
「★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ42」のくじら氏の2009.5.10日付け投稿「Re: 日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?」は、次のように補足している。
徳富蘇峰の「近世日本国民史」の初版に、秀吉の朝鮮出兵従軍記者の見聞録がのっている。
山田盟子氏は、「ウサギたちが渡った断魂橋」(新日本出版社)のP26−27文中で次のように記していると云う。
山田盟子氏の「ウサギたちが渡った断魂橋」は、 「天正遣欧使節」の次のような遣り取りを記していると云う。
これにつき、「天正遣欧使節記」(デ・サンデ著/雄松堂書店)は、上述のミゲル、マンショ、・マルチノ(マルテー)の発言につき、意味内容が多少異なる形で次のように記している。
TORA氏が「阿修羅空耳の丘43」の2006.1.27日付投稿「日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?」、 2006.3.6日付投稿「明治から大正にかけて、30万人もの日本の若い女性が売られたり騙されたりして、海外に売られていった」で採りあげている。出所は「株式日記と経済展望」で、出典は「日本宣教論序説(16) 2005年4月 日本のためのとりなし」のようである。これをれんだいこ流に意訳整理する。 鬼塚英昭氏の著「天皇のロザリオ」(P249〜257)は、次のように述べている。
かなり護教的な論調で解説しているが、奴隷売買に言及している。
鬼塚氏の指摘は、若桑みどり著「クアトロ・ラガッツィ(四人の少年の意)」(天正少年使節と世界帝国)P.414〜417」でも裏付けられている。若菜氏は、徳當蘇峰「近世日本国民史豊臣時代乙篇P337-387」からの引用で次のように述べている。但し、肝腎の「火薬一樽につき日本娘50人」の記述を省いている。
この説明の後、売られた女性たちの末路の悲惨さを記している。かなり婉曲に触れていることになる。 秀吉は、準管区長コエリヨに対して次のように命じている。
2002.7.9日付北國新聞の「バテレン追放令」も当時の「宣教師達による日本人女性人身売買」について触れている。豊臣秀吉のバテレン追放令第10条の「日本人を南蛮に売り渡す(奴隷売買)ことを禁止」を紹介し、次のように述べている。
日本の娘などがキリシタンによって奴隷として売りさばかれた史実は、さまざまな文献資料によっても証明されている。日本の歴史教科書では、秀吉のキリシタン弾圧は教えても、日本女性が奴隷としてキリシタンたちが海外売りさばいた事は教えていない。高山右近などのキリシタン大名が出てくるだろうが、娘たちを火薬一樽で娘50人を売った事などはドラマには出てこない。それでは、秀吉がなぜキリシタン弾圧に乗り出したかが分からない。ましてや宣教師のザビエルなどが改宗ユダヤ人であることなどと指摘する歴史教科書はない。 |
【「株式日記と経済展望」氏の「日本人女性人身売買考」】 | |||
これらを踏まえて、「株式日記と経済展望」氏は次のようにコメントしている。
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(私論.私見)