大飯再稼働:福井知事、立地県の貢献強調…周辺県をけん制

毎日新聞 2012年04月14日 22時08分(最終更新 04月14日 23時38分)

枝野幸男経済産業相との会談を終えて記者会見する西川一誠・福井県知事=福井市の福井県庁で2012年4月14日午後6時31分、宮間俊樹撮影
枝野幸男経済産業相との会談を終えて記者会見する西川一誠・福井県知事=福井市の福井県庁で2012年4月14日午後6時31分、宮間俊樹撮影

 西川知事は「福井はこれまで40年余にわたって国のエネルギー政策に積極的に協力、貢献してきた。しかし、立地地域が果たしてきた努力や貢献が電力消費地に必ずしも理解されているとは言えない」と漏らし、「このような状況で再稼働について県民の理解を得ることは困難だ」と語気を強めた。

 さらに、安全規制についての県の取り組みをまとめた資料を枝野氏に渡し、「原発立地の福井県に安全神話はなく、大臣には、こうした安全への努力の跡についてぜひともご理解いただきたい。これは県民はもちろん、消費地・関西一円の安全を守る努力でもあった」と強調した。

 会談終了間際、枝野氏が「長年にわたって安定的な電力供給を担っていただいたことに対する感謝の思いをしっかり持ちながら対応させていただく。ぜひご理解をいただければありがたい」と恐縮した様子で語りかけると、緊張が解けたのか、西川知事はかすかに笑みを浮かべて、おじぎした。

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