Sun, April 15, 2012 02:10:27 テーマ:クラシック・バレエ

振り返ってみると

前エントリー にリンクした関連記事には、自分自身の考察に迷いが感じられます。

あの頃はまだ若かった...^^;



今はもう確信しています。



バレエ用語における「引き上げ」は、人間の体幹を形成する筋肉のうち予測的姿勢制御機構を担う筋肉を随意的に収縮させて、その機能を強化することです。


そして、その強化に役立つトレーニング方法が、Michael Boyle 氏 の提唱するファンクショナル・トレーニング(特にドローイン関連)であること。

僕の提唱するトレーニングは、バレエ向けにアレンジしたもの。クライアントの方のコンディションとレベル、目標に応じて細やかに組み合わせが自在。要するに、老若男女、舞踊技術の習得レベルを問いません。必要なものを強いて言うならば、やる気とヨガマットくらい?

どうしても難易度と負荷を上げる必要性に迫られたときだけ、座布団・クッション類、バランスディスクを使います。


ただし、これはできれば無意識レベルで行われるべきですし、無意識レベルでの運動をコントロールする能力を獲得するには、日常的に訓練して習慣化する以外に方法はありません。

更には、幼少期(概ね6~12歳まで)に正しく教授を徹底し、少年期(概ね12~16歳まで)までに習慣化を獲得したならば、以後のダンステクニック習得に、非常に有利に働きます。


ここが、例えば日本人が国内でバレエを習い始めてから16歳までを過ごした後、ワガノワ・バレエ・アカデミーに留学したときに、現地の同い年の子供たちと決定的に違うことです。

1年生からワガノワで学んでいる生徒は、担任教師にもよりますが、経験学的に腹横筋と内腹斜筋を強化するトレーニングを、けっこうしっかり叩き込まれてます。


入学時の選抜が生む差異は、日本人が思うほど大きくないと考えます。

なぜなら、そもそも舞踊もトレーニングも後天的に獲得するものであり、生活環境や情操教育、舞踊に関連する教育が、差異の大半を占めているはずです。

逆に言えば、日本人が18歳以上~引退まで、ピーク時で約年間250公演、最も少ない時で約年間30公演をこなしてもやっていけます。そして、今よりもっともっと海外のトップダンサーに引けを取らない活躍ができるはずです。

もちろん、そう思わせてくださるのは、今まさに現役で海外のトップレベルに肩を並べ活躍するダンサーの方々です。

しかし、僕は可能性を見つけてしまった以上、満足できません。

もっともっと上に行ける!


相対的な頭部の大きさや四肢の長さを大きな問題とする考えでは、海外のトップ・プロと切磋琢磨することが、そもそも困難です。

ジュニアの皆さん、日本のバレエ界を変えましょう!

Amebaおすすめキーワード

    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト