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中国 人民元の変動幅拡大へ4月14日 12時5分
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中国の中央銀行、「中国人民銀行」は、通貨・人民元の為替レートのアメリカドルに対する1日の変動幅を、現在の上下0.5%から上下1%に拡大すると発表し、為替レートの管理に対するアメリカなどからの批判を和らげるねらいがあるとみられます。
「中国人民銀行」は14日、1日上下0.5%の範囲に制限している人民元の為替レートのアメリカドルに対する変動幅を、16日から上下1%に拡大すると発表しました。
変動幅の拡大は、2007年5月に、上下0.3%から0.5%に変更されて以来のことです。
中国は、これまで、人民元の為替レートを厳しく管理して実力よりも低く抑えることで世界最大の輸出国に成長し、高い経済成長を実現してきました。
しかし、貿易量の拡大に伴って、相手国との貿易摩擦も増え、特に中国との間で巨額の貿易赤字を抱えるアメリカなどから為替レートの柔軟性を求める声が日増しに強まっています。
このため中国政府としては人民元の変動幅を僅かでも拡大させることで、こうした批判を和らげるねらいがあるとみられます。
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