不審火?:現場騒然 青森山田高の野球練習場で火災 前監督ら、煙吸い搬送 /青森
毎日新聞 2012年04月14日 地方版
青森山田高(青森市青葉3)の野球研修センター室内練習場で13日に起きた火災。建物から黒煙が上がり、避難した生徒や火災を見守る近所の人々で、現場は騒然となった。出火当時、練習場は使われておらず、青森署は不審火の可能性もあるとみて捜査している。
同校によると、普段は部活の時間帯だが、この日は新入生歓迎会が午後3時15分まであり、その後は同3時40分までホームルームの時間だった。火災は同3時半ごろに発生。練習場の人工芝約20平方メートルとネット2枚を燃やすボヤとなり、美斉津忠也前監督(34)ら男性教員2人が煙を吸って病院に運ばれる騒ぎとなった。
センター近くにある室内プールで部活の準備をしていた2年生の男子水泳部員(16)は「先生から『火事だ。危ないから避難しろ』と指示を受けて、部員数人で走って逃げた。出火当時、みんなまだ着替えていなかったので、すぐに逃げることができた」と驚いた様子だった。サッカー部の男子1年生は「午後4時ごろに研修センターから煙が上がっているのがグラウンドからも見えた。びっくりした」と語った。【鈴木久美、吉田勝】