相対性理論は偽科学

 高速に運動する物体の長さが縮んだり、時計が遅れる現象は相対論効果と呼ばれ、相対性理論の正しさを裏付ける現象とされています。しかし、これはたいへんな誤りで、これらの現象の真の意味は、空間中には速度の基準となる絶対的な座標系が存在していて、速度は相対的な量ではないことを示す現象なのです。相対性理論の正しさを説く人たちは、相対性理論の誤りを示す現象を相対性理論が正しいとする現象にすりかえてしまっているのです。

このことを理解するために、宇宙船に超高精度の原子時計を積んだとき、この時計の遅れについて考えてみましょう。人工衛星の軌道には北極と南極の上空を通過する極軌道と呼ばれる軌道があります。この軌道に「アイン号」と「シュタイン号」という2機の宇宙船を打ち上げ、北極と南極の上空ですれ違うように管制したとします。宇宙船の中の飛行士は無重量状態なので速度も加速度もまったく感じません。ただ宇宙船の中に浮いているだけで、窓からはゆっくりと回転する地球と、北極と南極の上空で猛烈なスピードで通り過ぎる仲間の宇宙船が見えるだけです。

 さて、宇宙船が南極の上空に来たとき、南極の基地から電波を発射して2つの宇宙船の時計を基地局の時計に合わせ、次に南極の上空に回って来たときに時計がどのように遅れているかについて考えてみましょう。相対性理論によれば、「アイン号」の宇宙飛行士は自分が静止していて、「シュタイン号」が高速で運動しているのですから、当然「シュタイン号」の時計が遅れていなければなりません。一方、「シュタイン号」の宇宙飛行士は自分が静止していて「アイン号」が高速で運動しているのですから「アイン号」の時計が遅れていなければなりません。また、南極の基地から見れば「アイン号」と「シュタイン号」が運動しているのですから、2つの宇宙船の時計は同じ時間遅れていなければなりません。逆に「アイン号」や「シュタイン号」から見れば南極の基地が動いているのですから基地の時計が遅れていなければならなりません。このように速度として相対速度を用いると矛盾が生じてしまい、時計の遅れを説明しようとすると支離滅裂になってしまいます。
 
 それでは絶対速度が速いと時計は遅れると考えるとどうなるでしょうか。絶対速度では南極の基地は静止していて、2機の宇宙船は同じスピードで運動しているのですから、2機の宇宙船の時計は基地の時計に対して同じ時間だけ遅れるということになります。したがって、「アイン号」の時計も「シュタイン号」の時計も同じ時間を示し、基地から宇宙船の時計を調べれば遅れているし、衛星から地上の時計を調べれば進んでいることになり、なんの矛盾も生じません。つまり、「絶対速度が高速のときに時計は遅れる」とすれば、時計の遅れを矛盾なく説明できるのです。このことは、速度が相対的な物理量であると主張する相対性理論が誤りであることを意味しています。
  なお、地球が動いているのだから南極の基地も動いているのですが、地球の動きによる時間の遅れは基地も宇宙船も同じですから、基地と宇宙船の時計の遅れについて考える場合は南極の基地が静止していると考えてもよいのです。

 相対性理論の解説書には東回りの飛行機と西回りの飛行機を用いて時計の遅れを測定した結果がのせられています。それには、飛行機の速度には地球の自転の速度が加算されるから、東回りの飛行機は西回りの飛行機より速い速度で運動する。したがって、東回りの飛行機の時計の方が西回りの飛行機より遅れるはずであり、測定した結果も理論どおりに遅れているから相対性理論は正しいのだと書かれています。しかし、ここにはとんでもないごまかしがあります。東回りの飛行機が西回りの飛行機より速いのは絶対速度であって、地上に対する相対速度は西回りも東回りも同じなのです。したがって、相対性理論が正しければ、東回りの飛行機の時計も西回りの飛行機の時計も地上の時計に対し同じ時間遅れなければならないのです。また飛行機のほうから見れば動いているのは地上ですから、地上の時計が飛行機の時計に対して遅れなければならないのです。それが実際には時間の遅れを絶対速度を用いて計算したとおりになっていたのですか。この結果は相対性理論がまったくのニセ科学であることを示しているのです。それを「計算ロボット」のような学者たちは、逆に相対性理論の正しさを示した実験だということにすりかえてしまっているのです。

 それでも高速で運動する物体の時計が遅れる現象は相対論効果ではないかと思われる方もいるかもしれませんが、この効果は相対性理論が出てくる前から知られているのです。運動の方程式がローレンツ変換という数学的な処理によって式の形が変わらなけれ、時計が遅れたり、長さが縮む現象が起こるということが知られていたのです。したがって相対論効果といわれている現象はローレンツ効果と呼ぶべきなのです。そしてローレンツ変換は絶対速度を使わなければ意味がなくなるので、相対性理論などは、はじめから問題にならないのです。それがどういうわけか相対論効果と名づけられたために、時計が遅れる現象などが観測されますと、相対性理論の正しさが証明されたなどということになってしまっているのです。


(付録)
 ニュートン力学はローレンツ変換によって不変でないから高速の現象をとり扱えないと言われていますが、これも誤りです。なぜなら、物質は原子レベルでは波動の性質を示し、この波動の振る舞いを表すクライン・ゴルドン方程式はニュートン方程式によって導かれ、この方程式はローレンツ変換に対して不変だからです。つまりニュートン方程式は直接にはローレンツ変換によって不変でないのですが、ニュートン方程式から導かれるクライン・ゴルドン方程式がローレンツ変換によって不変ですから、時間の遅れや長さの短縮についてニュートン力学の立場から説明できるのです。

 ニュートン力学は微小な世界や宇宙規模の巨大な世界を記述できないと言われていますが、アインシュタインの方程式にせよ、シュレーディンガー方程式にせよニュートン力学を用いて導くことができます。つまり相対性理論にせよ、量子力学にせよニュートン力学の枝葉でしかないのです。これらの枝葉の理論を根拠に根幹であるニュートン力学を否定することはまさに本末転倒と言うべきです。
 音が空中を遠距離伝わるのは空気という目に見えない媒質と、媒質内に音速の百万倍も速い電気的な力が働いているからです。同じように光が真空中を超々遠距離伝わるのは、エーテルという媒質と、光の速度に比べて無限に速いといってよい速さの力が働いているからです。このことを認めれば、相対論効果と言われている現象や量子効果と言われている現象はすべてニュートン力学によって矛盾なく物理的に説明できるのです。 

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