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就活前の学生に“妊活”授業4月12日 17時41分
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就職活動を始める女子大学生に、出産も含めた人生設計を考えてもらうため、妊娠についての正しい知識を学ぶ授業が東京の大学で行われました。
就活にちなんで“妊活”と名付けられたこの授業は大妻女子大学で行われ、これから就職活動を始める3年生など62人が参加しました。
講師に招かれた国立成育医療研究センターの齊藤英和医師は、年齢とともに体内で卵子の老化が進むため、35歳を境に急激に妊娠が難しくなることを説明しました。
生殖の仕組みは中学校や高校で学びますが、望まない妊娠を防ぐ「避妊」に重点が置かれるのが現状です。
こうしたことから、イギリスの大学が行った調査で、「女性の妊娠能力は40代では30代より低下する」と正しく回答した人は46%にとどまるなど、日本は、正しい知識を持つ人の割合が世界最低レベルとされています。
齊藤医師は「40代になって出産を思い立っても妊娠できず後悔する人が多い。正しい知識を持って、人生設計を立ててほしい」と呼びかけていました。
参加した学生は「就活で頭がいっぱいでしたが、出産は若いほうがいいことを知ったので、出産や育児と両立できる仕事を探したいです」と話していました。
齊藤医師は「知識がないと産むタイミングを逃しかねない社会になっている。高校や大学などで知識を普及させる必要がある」と話しています。
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