「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「日本に行ったら、自分の趣味以外では何買ってくるのが得かな?」

中国オタクに限らず、中国から日本へ観光に来た場合は
「買い物」
が大きな目的となります。
しかし日本での買い物は人に頼まれたものも買ったりしなければならないことも多く、イロイロと苦労したりするのだとか。

そんな中でいざ自分のモノを買おうとなると逆に悩んでしまうこともあるらしく、先日中国のソッチ系の掲示板ではそういった
「趣味以外で日本で買うといいもの」
についてのやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本に行ったら、自分の趣味以外では何買ってくるのが得かな?
今回は仕事と旅行半々くらいで行くからわりと余裕があるんで、趣味で欲しいもの以外も何か買ってこようと思っているんだが。

いざとなると結構悩むよね。
最近は香港で出るゲームが楽に取り寄せられるし、国内で買えないもので割に合うものってのが案外少ない。PSVとかも今はアメリカ版があるし。

趣味とかぶるかもしれんが、コスパのTシャツとか良いよ。
こっちで手に入るのとは選択肢の数が段違いだ。

そういやこの間日本に行ったらユニクロでアニメ漫画関係のコラボTシャツ売ってたな。ああいうのも良いかも。

ありがちだが、AVのDVDかBDを手に入れるのだ!正規版を持っているだけで次のステップに進めるぞ!もし帰りに中国の税関で引っかかったら……まぁ、お気の毒ということで。

うむ。その辺に関しては気を付けないとな。
以前知り合いがエロライトノベルを買って帰ろうとしたら、運悪く税関の検査が厳しい時期だったらしく書籍までチェックされてしまい、「ポルノ」と判断され没収となってしまったそうだ。

コストパフォーマンス考えたら無難な所で化粧品とか?

日本のお菓子とカップラーメンがマジでオススメ。
問題はカバンの容量を食うことだが、値段も安いし軽いからカバンの空きがあるなら考慮してもいいと思う。

食の好み次第な話だけど、自分の場合は日本のチョコレートだな。日本のチョコレートって甘いだけじゃなくて、なんて言うか味が深いんだよ。生チョコとか非常にウマイ。

やはり化粧品じゃない?
使い易いし、値段も安い。知り合いへのお土産としても使い勝手が良い。

文房具とかかなり良いな。日本で手に入れた筆記用具は今でも重宝している。

私も文房具には同意。ただ文房具関係は事前に買う物や売っている場所をちょっと調べておかないと良いのが買えないので注意。

家電だと炊飯器とかが人気だけど、あれは気軽に買って帰るには大きすぎるからな……

日本刀とか、それがダメなら木刀とかどう?
秋葉原にはマジで武器屋があるぞ。

もし時間があるならスーツを一着買うとか悪くないかも。
日本ではブランドものじゃなくても結構良い感じのスーツが手頃な値段である。日本の服って平均がウチの国より高いから、日本で一般的な値段のを選べばまず失敗しないよ。

スマートフォンとかどうだろう。ウチの国とはまたちょっと選択肢が違ったりするし。

個人的におススメなのはブックカバーだね。日本のブックカバーは美しいのがいろいろとあるから、良い気分で読書ができるようになるよ。
大きな店に行けばサイズも揃っているし、自分の日頃読むジャンルの本のサイズを覚えておくか、1冊持っていくと選びやすいんじゃないかな。

和風な小物とかはどう?あと、ちょっと大きな荷物になるけど和傘とかは面白いよ。ウチの国にはまず無いし。時間が無ければ空港のお土産やに結構面白いアイテムがあったりするからのぞいてみるといいかも。成田の土産屋はわりと面白かった。

他人にあげるもので、失敗しないという方向で考えたら「白い恋人」がベター。あれはまず嫌いな人がいない。箱で買えば数もあるから、家族とか職場とかにあげても良い。
もちろん、自分で一箱食べてもOKだ!

万年筆とか良いぞ。使い心地の良いのがイロイロと選べる。デザインに関しても国内ではまず無いのがあるし、蒔絵のとかは人に贈ってもいい。あとノートや手帳も良いデザインのが多いよ。

好みにあえばだけど、紅茶なんてどうだろう?
フォートナム&メイソンとか日本にもある。ヨーロッパで買うのに比べたら楽だし、日本の店だから品質も安定しているしね。

あー、紅茶は確かにあるね。私も日本に行ったら買ってる。
紅茶は今でもウチの国が主要な原産地の一つのはずなんだが、なぜか国内では良い紅茶が出回っていないんだよな……

自分の場合は梅酒かな。ウチの家族はみんな梅酒が好きなんで、日本のおいしい梅酒を買って帰って楽しんでいる。

結局の所、自分が欲しいと思わなければ買っても得したとは思えないし、欲しいと思うものを買えばいいんじゃないかな。ある程度は勢いで買っちゃっていいと思う。旅先での買い物ってのは思いでネタこみなものだし。



とまぁ、こんな感じで。
化粧品なんかは比較的よく聞くおみやげですが、それ以外だと文房具関係というのが結構出ていました。

現在の中国では都市部では日本のコンビニに置いてあるような文房具は一通り揃うようにはなっていますが、ちょっとしたこだわりを持って文房具を選ぼうとするとまだ厳しいものがあるなんて話を聞いたことがあります。

そういったこともあってか、きちんとしたデザインで使い勝手の良い日本の文房具は重宝されるのかもしれませんね。考えてみれば、私も昔は中国へのお土産に日本の文房具を持っていった覚えがあります。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


念願の秋葉原行き直前で不安になっちゃった中国オタクの方

中国オタク「日本語ってどれくらい役に立つ言葉なんだろうか?」

先日ありがたいことに
「日本語学習について中国ではどう思われているのか?」
という質問をいただきましたので、
今回はこれについて一つやらせていただきます。

日本語を学ぼうとする中国オタクはかなりいますが、
それが実利面でどうかと言われるとちょっと不安になってしまったりもするようです。

中国のソッチ系の掲示板ではそういった
「日本語がどれくらい役に立つのか」
ということに関するやり取りが行われていましたので、
例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本語ってどれくらい役に立つ言葉なんだろうか?
就職とかを考えると、なんかいろいろ不安になって来て……

お前、オタクやっててそういうこと言うか。
まぁ就職とかに関してだと相対的な価値は昔に比べて間違いなく下がっているな。留学のツールとしてとか、趣味での活用を考えているとかじゃなければ、英語ではなく日本語を学ぶというメリットはないかも。

中国国内での日本語能力試験の動きを見た感じ、それなりに使えるものとして扱っても良いんじゃないかね。あとアウトソーシングの仕事増えてるし、別に使えないわけじゃないよ。

就職に関しては昔ほど日本企業が元気なわけじゃないし、外資系企業への就職だと英語の方が良いんじゃない。あと、最近高給取りで人材不足なのは一定レベル以上の技術系の人材でそれ以下は余ってる状態。だから、職歴をつけてキャリアアップするための最初の一歩として日本語はあまり使えるスキルじゃないってのはあるな。

社会的なイメージも変わったからねぇ。
「大学or専門学校で日本語勉強してます」で親も含めてそこら中から「スゴイ」と言われる時代ではなくなった。ただこれは日本語に限らいない話で、そもそも外語系のスキルの価値が相対的に落ちてるし、通訳を目指しているとかでもない限り外国語の習得だけで就職を考えるのはキツイな。

日本の留学考えた場合も良い大学や院に行くならTOEFL必要になってくるし、授業も英語だったりするから、結局は英語能力が必須なんだよね。
専門課程に関しても、経済学とかなら「なんでアメリカ行かないの」とか言われるし、プログラミングやゲーム関係でも最近の日本は携帯電話のゲームばかりだからイロイロとキツイ。

日本語覚えといて損は無いんじゃない?
通訳や翻訳系の仕事ってまだかなりあるぞ。文章の方に関してもネット翻訳とかじゃ正確に訳せないし安定しないし長文だと訳が分からなくなるしで、まだまだ需要は続くだろう。

でもなぁ……実際の話、仕事だと英語の方が使う場面多いぞ。
俺は一応日本語もできるけど、仕事で使うのは英語がメイン。しかも日本人と一緒に仕事したときでも、日本語と中国語ができるのは自分だけで、その場にいる中国人と日本人全員が分かるのが英語だったから結局カタコトの英語と筆談でやる方が効率よくできるってことで日本語の出番は無かった……

あー、そういうのあるな。私も仕事先で使うのは英語の方が多い。
日本語関係で上司にやれと言われたのは通訳ではなく「日本語が分からないフリをして、相手側の日本語の密談聞き取れ」だった。まぁ、結局は日本側は非常に正直な態度だったから密談とか何もやって無かったんだが。

自分のキャリア重視で、特に日本関係の興味が無ければ欧米系の言語の方が良いんじゃないか。

日本語は英語に比べると汎用性は間違いなく落ちるからね。
てか就職なんかに関しても日本語スキルだけで決まるような状況ではない。ただその辺に関しては英語なんかは昔からそうだし、そこまで悲観することも無いんじゃないかね。

こっちでは日本人の英語教育がダメとか言われているけど、仕事で会うような日本人ってたいていそれなりの英語ができるから交流自体は特に問題ないんだよね。それにビジネスになるとプロの通訳や翻訳を入れたりするし、実用的な面から考えるとそこまで必要ではないのは確か。
もちろん、外国語学科で専門に学ぶようなレベルなら役に立たないわけではないだろうけど。

でも、日本語って漢字のおかげで初級レベルの習得はわりと簡単なのがいいよ。
字幕見ないでアニメが分かるレベルになるのは結構キツイが、ある程度のレベルになれば日本語の関連資料や日本語のサイトを直接読めるようになるからスゲェ役に立つぞ。

アニメや漫画が自分の精神的な支えになっているんで、自分にとって日本語は非常に有用なものだな。他人にとってどうなのかは知らんが。

学習のモチベーションは間違いなく日本語の方が高いわ。趣味で使うから、いつの間にか第二外国語でとった日本語が自分の一番得意な外国語になってる。

日本語学科に落ちた私としては、そういう悩みを考えられること自体がウラヤマシイ。

他の言語ができて損は無い。言語だけで食っていくのが難しいだけ。
ここ数年で機械翻訳のレベルが格段に上昇したし、ネットの発達で特殊な語彙や参考になる関連例文の検索がすごい簡単になったから、言語関係のスキルってかなり価値が下がっている。
就職関係で考えるなら、覚える言葉の種類よりも覚える言葉と何を組み合わせるかを考える方が有用だぞ。

日本語って趣味の面では最強に近いんだけどね。上達すればアニメ見る以外にも日本語の原著とか読めるし。ま、覚えたければ覚えるという感じでいいんじゃない?

スキルとしてなら英語だろうけど、第二外国語で日本語取るのは別に邪魔にならんよ。
てか外国語の勉強していると、なんで自分の母国語が中国語なんだとこんがらがった憤りを感じてしまうことがあるわ。外国人からすれば中国語もかなりややこしいという話だが。

言葉に関してはできないよりもできた方が良いのは間違いない。てか外国語能力だけで食っていくつもりじゃなければ、英語も日本語も両方学んどけばいいんじゃない?
俺も日本語学んで1級とったのは大学に入って余裕が出来てからだし。

現在日本語学科で学んでいる人間としては、現在の就職市場の状況では今後日本語に関係した仕事につけるとは思えないので憂鬱になるよ。趣味に関しては毎日恩恵にあずかっているので損したとまでは思わんが……

とりあえず進学や就職で必須なのは英語、オタク関係の趣味の方で有用なのは日本語って所かね。



とまぁ、こんな感じで。
日本語に関しては就職面でのことを考えたらちょっと悩んでしまうのと同時に、趣味の方に直結した分野での価値を感じているようでした。

このブログでも何度かネタにしていますが、中国における日本語習得のモチベーションは昔とかなり違うことになっていますし、日本語教育の現場もかなり変化しています。

中国で日本語を学ぶ学生が、
日本語教育や日本語教師に対して求めるものもかなり変わってきているそうですし、
「日本人の知らない日本語」

でネタになっているようなことなんかも、中国オタクにとっては結構身近な「あるあるネタ」として実感できるのだとか。

それにしてもこういったやりとりを見ると、ここ十数年で日本語学習の動機も随分と変わったもんだと改めて実感してしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。



「アニメで日本語を学ぼう!」という中国の教材

中国オタク「ネギま!が終わった。良くも悪くも何とも言い難い感慨がある」

先日、ついに
「魔法先生ネギま!」

の連載が完結しました。

中国オタクには「ラブひな」や「ネギま!」といった赤松健作品のファンがかなりいますし、「ネギま!」についても追っかけていたのが結構いたそうです。

ありがたいことに
「魔法先生ネギま!の完結についての中国オタクの反応は?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについて一つやらせていただきます。

それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「ネギま!」が終わった。良くも悪くも何とも言い難い感慨がある。

俺が「ネギま!」を見始めたときはまだ正規の香港版も出ていなかった頃だったから、もう7年以上前かな。最近の展開はちょっと自分の好みに合わない所もあったけど、終わるのはなんか寂しいね。

寂しいんだが、感動を感じないのはちょっと残念だ。
まだ学園祭編が終わった辺りの方が感動があったが、これは自分が歳をとったのか作品に慣れ過ぎてしまったのか。

終わった……終わったが、なんか考えれば考えるほどこの終わり方が受け入れられなくなる!一体、何なんだよコレ!?最終回を適当に文字だけで補完するとか、マジで受け入れられない!!

当時は「ネギま!」系のフォーラムもそこら中にあったが、今はもう寂れてしまっているよな。でも、完結したってことで久々に色んなところ巡っている。懐かしい思い出が蘇るよ。

私は6年になるかな、「ネギま!」を追っかけたのは。
小学生の時からずっと今まで追っかけていし、この終わり方も含めて複雑な気持ちになる。でも、私がアニメや漫画に本格的にハマったのはこの作品のおかげだし、赤松健先生に感謝している。

私は「ラブひな」にハマってオタクになって、そのまま「ネギま!」に移行した。考えてみると、「ネギま!」ってかなり長く続いたんだなぁ。

伏線投げっぱなしすぎる……
赤松健があと3話で終わりとかいってから、どうなるか多くの心配と少しの期待をしていたんだがこういう展開になってしまうとは。赤松健はこんな終わり方が、読者に受け入れられると思っていたんだろうか?もしそうなら、漫画家としての感性が摩耗してしまったのかと心配になる。

これで終わりなのか……伏線とか全然回収していないのに。第二部的な続編を心から望む。せめて木乃香と刹那の件の決着をつけて欲しい!

あと3話で終わりと聞いて「謎はどうすんの?」と思ったけど、なんかイロイロと自分の予想を超える終わり方になった。もしこれで本当に終わりというなら、「ネギま!」は打ち切りってことになるのかな……
気を取り直して、赤松健先生の次回作を待つことにするよ。

「ネギま!」は自分のオタク人生の中で一番ハマったと言える作品だから、こんな最低な終わらせ方をされるなんて正直すごいショック。いまだに自分の気持ちの整理がつけられない。しばらくは漫画連載を追っかけることはできないかもしれない。

私はこの打ち切りのような終わり方に深く遺憾の意を示します。
どうしてこうなった!

「ラブひな」を追っかけてエンディングまで行った時はスゴイ良かったのに、「ネギま!」はホントなんでこうなったのか。造物主とか火星移民、明日菜の封印なんかの謎についてもそうだが、そもそも最初の村の人達すら救っていない!
なんか考えれば考えるほど落ち込んでくるわ……

「ネギま!」は設定を考察する人間にかなりウケたよね。
個人的にはまだ妄想する余地あるし、悪くないかとも思う。現実的に考えればこれ以上続けるとどんどんダメになっていきそうだし、この終わりはまだ良い方なんじゃないかと。

謎とかはもう、しょうがない。
でもせめて本命エンドかハーレムエンドかくらいハッキリして欲しかった。

最後が夕映の話になったことからも分かる通り、赤松健は人気を重視するから決定的なカップリングは作らないだろうし、そこは赤松健が妄想の余地を残してくれたって考えようぜ。俺はとりあえず木乃香と刹那の結婚ルートを妄想することにするよ。

じゃあ、俺は茶々丸ねじまきエンドでいくか。

結論出すとファンが離れるからじゃね?
赤松健はファンが離れるのを良い意味でも悪い意味でも嫌うタイプの作家だから。ただ、最大公約数的なファンを狙うのは今の時代じゃ難しいし、ここで終わりにするのもある意味正しい判断なんだろう。

そうか、これが打ち切りをくらうってやつか。
もちろんそういう事例は知っていたんだが、長編で自分がずっと追いかけていた作品でこうなるのは初めてだから、気持ちの整理がまだできない。

「ネギま!」に関しては赤松健は設定とキャラデザと萌えだけに注力して、他の展開に関しては監修的なポジションの方が良かったんじゃないかな。それかシェアードワールドにしてもっと他のクリエイターを参加させるとか。

今考えてみると「ネギま!」は一人の漫画家が連載するには設定を大きく、しかも細かくしすぎたように思うし、なんだかもったいない作品になってしまったように思うね。現代風の学園に魔法やSF的なものを加えた巨大な学園都市なんてのはホントに魅力的だった。

あー、確かにそうだな。「ネギま!」は設定の魅力を漫画で表現しきれなかったのかも。他の少年漫画と比べてみると、赤松健は設定というか話の点と点の間を説得力を持って描けていないと思う。「ラブひな」のような作品だったらまだそこまで問題ではなかったんだろうだけど……

9年で355話か。週間ペースだと思ったより少なく感じるが、作業量は多いし漫画以外にも展開していたから休みがちょくちょく入るのは当たり前か。グダグダになって終わったけど、まだ悪くない終わり方じゃないかな。ちょっとした不満が残るけど、そういうのはどんな作品にもそれなりにあるし。

今思えば深夜アニメ枠の放映形態と作品の傾向が合わなかったのが痛いし、最初のアニメのクオリティが低かったのも痛い。実写版の方がまだわりと見れたのは……
アニメでファンが拡大するということが無かったからファンもあまり活発にならなかったんだよなぁ。

赤松健と「ネギま!」にとって不幸だったのは、オタク業界の環境の変化が「速すぎた」ことじゃないかな。
作品の方向性や盛り上げ方が時代に取り残されたように思う。ネギまの作品展開やキャラクターは現在のオタク作品の中では古く感じるし、記号だけに思えてしまう。

最近出て来る情報や発言からは赤松健は疲れすぎているという印象も受けていたから、ここで終わりというのも少し納得できる。充電して、また新たな何か(必ずしも漫画でなくても良い)を創り出して欲しいね。

とりあえず、私は「魔法先生ネギま!ダークネス」を待つことにします。



とまぁ、こんな感じで。
「ネギま!」の終わり方に関しては残念に思っている中国オタクは結構多いようでした。

中国オタクの間での「魔法先生ネギま!」のファンの広がりを振り返ってみると、上の発言にもありますがアニメがそれほどウケなかったこともあり、コアなファン以外にはいまいち広まらなかったような印象があります。この辺りに関しては、「ラブひな」と比べるとかなりハッキリした差が出ていましたね。


中国オタクの中には「ラブひな」で道を踏み外したという人間が少なくありませんが、それに関してはアニメの影響も非常に大きなものでした。

「ネギま!」は「ラブひな」のファンになった中国オタクがそのままファンとしてかなり移動したものの、アニメによる新規のファンの獲得が無かったこと、中国オタクの方にはアニメ以外の作品展開やCDやグッズなどの関連商品があまり伝わらないこと等から「燃料補給」が途絶え、ファンのコミュニティもだんだんと縮小していった感があります。
個人的には中国オタク内のそういった動向が見て取れたのも印象深い作品でしたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「赤松健先生が萌え系は終わったと言っただって!?」

中国オタク「アニメや漫画のキャラのネタにしか思えないけど実在する名字とか、現実に多いのはどんな名字だとか、ちょっと教えてくれないか」

私も昨日いただいたメールで初めて知ったのですが、
このブログのまとめ本である
「オタ中国人の憂鬱」

の繁体字中国語版が3月15日に台湾で出版されたそうです。
中国語版のタイトルは
「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」
だそうです。

実は昨年翻訳出版のお話をいただいて契約書にもサインをしていたのですが、その後全く音沙汰が無かったので私はてっきり立ち消えになったもんだと思い込んでおりました。いやもう、わざわざ翻訳出版していただけるなんてありがたい限りです。

そんな訳で、私もその翻訳版を手に入れようと慌てて海外への発送もやってくれる台湾の通販サイトで探して注文したのですが、現在在庫無しになっているらしく、生殺し状態がしばらく続きそうです……


さて、何はともあれ今回の更新を。

アニメや漫画の作品の中には特徴的な名前のキャラが出てくるかと思います。
そんなキャラの名字の中には、実在するのかどうか分からないものがあったり、実在するとしても珍しいものだったりすることが少なくありません。

この辺の感覚について、日本人の場合はそれなりに実在と非実在(或いは珍しいかどうか)についての区別がつきますが、中国オタクからすれば日本人の名字のほとんどが馴染みのないものなので
「このキャラの名字というのは実在するものなのか?」
といった疑問は尽きないようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういったキャラの名字についてのやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画のキャラの名字ってこっちの感覚では奇怪なものに感じてしまうが、あれってどれくらい実在するものなんだ?
ネタにしか思えないけど実在する名字とか、現実に多いのはどんな名字だとか、ちょっと教えてくれないか。

アニメや漫画のキャラの名前って独特だよなぁ。確か以前聞いた話では日本で多い名字は「田中」だったと思うが……

アニメや漫画で個人的に多いと感じるのは「小鳥遊」かな。
小鳥遊はなんか田中とかと同じくらい普通にあるように感じるけど、実際は実在はするけどかなり少ないらしいね。

最近印象に残っているのは「未来日記」の「我妻由乃」の「我妻」だな。ヤンデレキャラにピッタリすぎる名字だったんで、ネタ創作の名字かと思ったら実在するんだと。

実在する名字ということで俺が一番驚いたのは「獅子王」だね。
日本にホントにいるのかよ、勇者王一家!!

私の印象だと、アニメや漫画では「日向」って比較的よく出て来る名字だと思うんだけど、どうなのかな?実在は間違いないんだろうけど、日本に日向という名字の人がどれくらいいるのかは気になるな。

「江戸川」とか「服部」はどうなんだろう?あと「灰原」とか。

「名探偵コナン」は主要キャラの名前に元ネタがあって、それに漢字をあてはめているから実際に無い名字が多いらしい。とりあえず服部や毛利、工藤とかは昔から普通にある名字のはずだが、それ以外だとちょっと分からんな。あと一応メインの小学生キャラとかは普通にいる名字のはず。

「サクラ大戦」にハマった青春を送ったので、「真宮寺さん」という方にはあってみたいと思う。でも「3×3EYES」の方みたいな人だったら夢が壊れるから会わない方が幸せなのかもしれないとも思う。

見た瞬間に吹いたのは「逆転裁判」の「小中大」だね。ああいうのが普通に成立する日本の名前ってスゴイんだかタイヘンなんだか分からんが、非常に印象に残っている。

アニメや漫画と直接関係ないけど、日本の名字でインパクトのあるものと言えば「我孫子」だよね。百度百科に我孫子のページあるし。

ついでに私も聞きたいんだけれど「越前」とか「手塚」とか「不二」って日本の名字の中に本当に存在するものなの?それとも適当に創作したものなの?

「テニスの王子様」のキャラは一般的な名字だね。手塚なんかは有名な実在人物では「手塚治虫」がいる。創作でつけられた名字が多いのは「NARUTO」らしいよ。

「NARUTO」の場合は原作だとひらがな表記の名字がほとんど創作だね。
例えばこっちの中国語訳の表記で使われている「宇智波」は翻訳の過程でひらがなの「うちは」に漢字をあてたものだから、実際には存在しない名字だ。
ただそういうのって中国語の漢字になると区別がつかないし、こっちの感覚では分かんないよね。

私の印象だと日本の作品では「橘」をよく見るように思う。これは日本でもそれなりに多いんじゃなかったっけ。

日本の「大姓」は「佐藤」と「鈴木」だね。ウチの国の張や李みたいなもんらしい。

鈴木さんは多いね。私の日本人の知り合いにも数人鈴木さんがいる。

今まで見た中で個人的に一番スゲェと思ったのは「防人操」だな。女性キャラの名前とは思えん。

「防人」は確か今は使われていないという話を聞いた覚えがある。あと珍しいのは「四月一日」とか「百目鬼」とかかね。こっちは存在するらしい。こっちの感覚だと、実際に名乗るのはかなりキツイ名字に思うが、日本人の感覚だとどうなんだろう?

「如月」や「水無月」、「神無月」のように「月」がつくとアニメや漫画の名字っぽいよね。これらは実在するみたいだけど、こういうのって日本では「アニメみたいな名前」だと笑われないんだろうか?

名家のキャラには「西園寺」や「伊集院」なんてのが多いと思うが、これ実際はどうなんだろう?日本では名家の名字といえばコレなのかな。

スゴイ名字のキャラを知りたければ、西尾維新作品の登場人物を見るといい。てか西尾維新先生の名前からしてなんかスゴイ。他にも鎌池和馬作品もスゴイね。

でも、「球磨川」とか実在する名字らしいぞ……
西尾維新作品の名字ってどこまで実在するのか、考え始めると気になってしょうがない。

個人的に気になるのは「風早」と「飛鳥」かな。
あと、昔から気になっているんだが「源」って名字は今でも使われているのかな?歴史上の人物にいるのは知っているけど、実在を疑ってしまう。

日本の名字でややこしいのは漢字で見るとスゴイヘンな感じだけど実際の日本語の発音はかなり普通ってケースが少なくないことだよね。それに加えて「NARUTO」とか私達のよく知るキャラの名字や名前が原文だとひらがなで、翻訳の時に強引に漢字をあてているなんてことも珍しくない。
だから中国では日本のアニメや漫画のキャラの名前に対してより一層ヘンな印象を受けているんじゃないかな。

アニメや漫画のキャラの名前って作者がある程度イメージをもってつけるものだろうし、日本の名字って中国と違って適当につけてもなんかそれっぽい名前になるらしい。
日本の感覚ではその辺りに関してきちんと判断できるんだろうけど、ウチの国の感覚ではなんかどれもわりと特殊な名字に感じられるから本当に混乱するよね。



とまぁ、こんな感じで。
名字に関しては実在すると判断する基準がイマイチ分からないようで、結構混乱しているようでした。

日本語と中国語では漢字の発音は違うものの、同じような意味で使われる漢字が多いことから、名前から受ける印象についてはそこまで大きな違いはありませんし、最近では日本で言う所の「中二病っぽい」といった感覚についてもある程度通じるようになっています。

しかし、作品の中に出て来る名前が現実の社会においてはどうなのか、日本人的にはどうなのかといった所まではなかなか分からないみたいです。

考えてみれば、私自身中国関係にはかなり長いこと接していますが、いまだに中国の名前の感覚についてはハッキリしない所がありますし、その言語圏なり文化圏なりで育った人間でないとこういった感覚は分かり難いのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的に「スゴイ名前」だと感じるキャラは

中国オタク的疑問「おばさんが主役のアニメってあるの?」

今回は中国オタクの面々がアニメや漫画を見ていてふと疑問に感じたことについてのやりとりの紹介をさせていただきます。

日本のアニメや漫画、ゲームは壮年のキャラの活躍が少なく、少年キャラが主人公の作品ばかりだという指摘はよく出ますが、そこからもう一歩踏み込んで
「おばさんキャラが活躍する作品が少ないのは何故だろう?」
という疑問が出たりしているようです。

それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画、ゲームは少年の主人公ばかりとか言われているけど、有名作品に少ないだけでおっさんが主人公の作品はそれなりにあると思う。
しかし、ふと思いついたんだがおばさんが主役扱いの作品ってあるんだろうか?

言われてみればそうかも。
おっさん系の主人公に関しては最近のアニメだと「TIGER & BUNNY」、昔のでも「カウボーイビバップ」「ZOE」「シティハンター」とかあるけど、女の場合は思いつかんぞ……

「働きマン」とかどうだろ?
年齢的にはおばさんとの境界線上っぽい感じだと思うが。

「めぞん一刻」の音無響子はおばさんって扱いじゃなかったけ?

20代後半とかの設定だと、少女ではないけどおばさんってわけでもないキャラにならないか?
個人的には「精霊の守り人」はおばさんが主人公ってことでいいんじゃないかと思う。確かストーリー開始時のバルサの年齢って30歳だったはず。

言われてみれば、それなりに年齢のいった女性キャラで美女キャラ枠でもなく普通に活躍しているのは珍しいよね。
あと、「めぞん一刻」の管理人さんをおばさんと呼ぶヤツはちょっと俺と「お話」しようぜ。

視聴者に感情移入させるキャラってどうしても美形になるから、「おばさん」じゃなくて美女になっちゃうように思う。

「攻殻機動隊」の草薙素子とかは年齢も声もおばさんキャラだと思うが。

おい、草薙素子は「御姐」キャラだし、おばさんキャラじゃねぇよ!
草薙素子がおばさんキャラだったら主人公より年上になるキャラ全部おばさんだろうが!!
(訳注:「御姐」は中国オタク独自ジャンルの一つで、モノスゴイ大雑把に言うと年上系女性キャラの一ジャンルといった感じのものです)

精霊の守り人のバルサだって「おばさん」という印象無いぞ。
アニメや漫画で「若くない」女性キャラで主役級キャラの場合、美女系のキャラとかはいるけど「おばさん」て感じのはマジで少ないような。

そこん所はあれだ、女性主人公キャラの「設定上」は「平凡で特徴が無い」「別にカワイイわけでも美人なわけでもない」というのに似ているんじゃないか。
感情移入する対象はそれなりのレベルが無いと受け入れてもらえないんじゃないかね。

美女や熟女が主役級ってことは普通にある。
しかし、太ったおばさんが主人公ってのはマジで無いな。

おばさんキャラって普通過ぎてアニメや漫画のメインキャラでは動かしにくいとかじゃないか?

えーと、メインキャラなのかちょっと微妙な所だが「ちびまる子ちゃん」のお母さんとか?
あとは「クレヨンしんちゃん」のみさえとか。日常系のコメディ作品で家族がメインになる作品の場合、母親はおばさんキャラなことが結構あると思う。

「あたしンち」はまさにおばさんキャラが活躍する作品だと思うぞ。
でも、日常系のコメディ以外ではおばさんが中心人物になるってのは思い浮かばないな。

おばさんキャラっていい意味でも悪い意味でも「日常」の象徴になるような存在だから、非日常的な展開になる作品とは合わないのかもね。

アニメの主役に更年期のおばさんが出てきて、誰が得するんだよ……
よほどうまいストーリーでもなければ見てもらえないだろ。

やはりおばさん主人公が目につかないのは、アニメや漫画を見ている層の影響なんじゃないかと。男性キャラの場合は歳とったおっさんキャラでも男女共に需要があるが、おばさんキャラの場合はどこにも需要が無い。

でも、日本のAVとかだとおばさんものがきちんとジャンルを形成しているそうだし、需要は無くはないんじゃない?俺には分からん世界だが。

ギャルゲーではそういうの無いぞ。少なくとも、二次元世界でおばさんヒロインは滅多に無いと思う。

明らかにおばさんの年齢であろう母親系や人妻系のキャラとかも基本的に美人(キャラデザの影響もあるだろうけど)だよね。

二次元の場合女性に関しては一気に老人になるといったイメージだ。
ただメインキャラでなければおばさんキャラは珍しくないから、デザイン方面の問題ではないはず。だとすると、やはり需要の問題か?

「海月姫」とかにはそういうおばさん年代のキャラが揃っているよ。
私は知らないけど、そういったネタ方向の描写が出来る作品だと、おばさんキャラが主役になるケースもあるんじゃないかな。

おばさんキャラが主役の作品はテレビドラマとかの領域になっちゃうんじゃないだろうか。アニメや漫画、ゲームではユーザーの需要的に難しそう。

「ハウルの動く城」……とか思ったが、あれは主人公は老人の年齢になってるよな。でも考えてみると宮崎アニメは結構おばさんキャラが活躍しているんじゃないかな?例えば「天空の城ラピュタ」のドーラとか「魔女の宅急便」のパン屋のおかみさんとか。

いわゆる「おばさん」なキャラって視聴者がカッコイイと感じられる範疇に入っていないからでしょ。
男のおっさんキャラもにしても大体はクールだったりマッチョだったりしてカッコイイキャラで、デブで汗かきなおっさんキャラみたいなのはなかなかメインで活躍するキャラにはならないわけだし。

そうだ!思いついた!「毎日かあさん」がまさにおばさんが主人公だ!
しかしこれだけ無いとなると、おばさんというキャラを主役として普通に作品を作るのって難しいのかもな。



とまぁ、こんな感じで。
ふとした思いつきからイロイロな考えが出ているようでした。

しかし、言われてみればおばさんキャラが主役扱いな作品ってなかなかないかもしれませんね。
私がすぐに思いついた「おばさんが主役」の作品は
「スプーンおばさん」

だったのですが、他の作品についてはなかなか思いつきませんでした。

アニメや漫画に出て来るメインキャラで、
年齢的に中年に達しているようなキャラは特に珍しくもないですが、
「おばさん」
という言葉から感じられるイメージのキャラとなるとかなり少ないのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタクの間で流行っている「御姐」とは

中国オタク「日本ではなぜか制服のコスプレ衣装が売れるらしい」

初期の頃の中国オタクの活動は「コスプレ」を中心として広がっていったこともあり、
「コスプレ」は中国オタクの間では非常に重要な位置にあります。
アニメや漫画、ゲーム関係のイベントでは賞金のかかったコスプレコンテストがよく開催されたりもしていますね。

そんな中国オタクにとって、やはり日本のコスプレ事情は気になってしまうようです。
先日、中国のソッチ系の掲示板で「コスパ」の作品別コスプレ衣装販売ランキングについて話題になっていました。

コスプレランキング:衣装でも「けいおん!」が人気 定番化へ(まんたんウェブ)

そんな訳で、今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


コスプレ衣装の販売店の「コスパ」の売上ランキングが出ていたんだが、ちょっと面白いことになっている。日本ではなぜか制服のコスプレが売れるらしい。

どれも特徴のある制服だね。
それにしても、セーラー服系のって人気無いのかな。「花咲くいろは」がその系統に思うが、それ以外はセーラー服じゃない。セーラー服って日本では普通にあるからコスプレにならないのだろうか?

え?ホントだ。ほとんどが制服のコスだ!
私はてっきり初音ミクとかが上位に来ているもんだとばっかり……

日本ではいつもカッコイイ制服着ているのに、コスプレする時まで制服着るのか。

制服のコスプレってなんか難しい気もするんだがなぁ。着たらヤバイことになりそうで、自分にはできない。

コスパか。あそこのTシャツはオタクアイテムとして結構好きだ。
よく売れるのはああいうのかと思ったが、制服なのか。

Tシャツと本格的なコスプレ衣装は集計対象が違うんでないかね。
それにしてもシェリルのナースと黒猫の衣装の他は全部制服か。せっかくのコスプレなのに、あえて制服が選択されるのはちょっと意外。

そりゃ、作品によっては制服以外コスプレのやりようが無いのもあるしね。日常系の作品なんかは特に。

これ見てて意外だったのは「IS」の制服が人気高いってことだな。確か昨年のランキングでも上位にいたし、あの作品ってそんなに人気あったの?

ISの制服ってなんかとても普通な感じだよね。でもそれが良いんじゃない?デザインも悪くないし。

「けいおん」は分かるが、「IS」も人気なのか。てか「IS」なんかは制服じゃなくあのスーツがあるだろうに……

うーむ、「まどか☆マギカ」とかが猛威を振るってるのかと思いきや、「IS」か。あ、でも俺もISの制服のコスはなぜか持ってるな。

売れるコスプレってことなら、プリキュアとかじゃないの?
あれって市場規模がでかいと思っていたんだが。それとも子供向けということでカウントされないのか。

プリキュアなんかの衣装は児童向け玩具分野になるらしいから、オタク向けのコスプレではカウントされないんじゃないかね。

「常盤台中学校」とか「桜が丘女子高等学校」とかは予想通りだけど、「IS」の人気はホントに意外。でも、それなりにカッコイイし、これ来て外出とか悪くないかも。

ランキングに特殊なコスプレというのが無いのはちょっと不思議だな。学生の制服が人気なのは、直接来て街に出られるのが理由だったりするんじゃないかな。

学校の制服コスって一般受けするだろうし、経済的なんだろうね。ランキングの上位を占めるのも当然か。

特殊なコスプレをする人間はマニアだろうし、こういうランキングには反映されないんじゃない?そういう人はコスプレ衣装を自分で作っていそう。

確かにディープなのとか、レベルの高いの特殊なのは別になってそうだね。ウチの国もオーダーメイドでコスプレ衣装作ったりするし。

でも、オーダーメイドだと注文から完成まで時間かかるんだよな。作っている人間も趣味入っているから期日を守る意思が薄いし。上手い人は順番待ちで、更にそれが加速するから、今コスプレしたい時にはほぼ間に合わない……

個人的には「ゆるゆり」の制服とか良いと思ってたんで、上位なのはちょっと嬉しい。あと昨年のランキングでは「マリア様がみてる」とかも入っていたのは嬉しかったな。

あー、「けいおん!」の制服とか良い出来に感じたから値段はどんなもんなんだろうとamazonを調べていたら、タイヘンなことに気づいてしまった。女子の制服なのに、男性向けのカテゴリに入っているのもある!

おおおおい!?まじで男女共用、しかもXXXLなんてのもあるじゃないか!
そうか、そういう世界もあるのか……やはり日本はスゴイ。

あーそうなのか。男向けのコスプレや男子制服のコスプレがランキングに来ないのも少し不思議に感じていたが、そういう方面の需要も存在したから女子が上に来たりするのか。

「あの花」のめんまのワンピースとかならネタ込みでの需要も分かるが、普通の制服コスにそんな需要があるのか……

男性向けのコスプレで思い出したが、軍服系のは無いのかな?軍装は市場が違うんだろうか?

日本のコスプレって軍服はダメなんじゃなかったっけ?
コミケなんかでもそういうの禁止されているという話だったと思う。

コミケでダメなのは、警察なんかの実在する権力機構の職業のコスプレだね。過去に存在した軍隊なんかは問題ない。以前コミケでウチの国の八路軍のコスプレがいたのには驚いた。
あと軍服のコスは種類が細分化しそうだしこういった作品別ランキングに載るのは難しいのでは。それか軍装は専門店があるとかじゃないかな。

それにしても、アニメや漫画の制服を売るという商売が個人で請け負うとかじゃなく、企業レベルでしっかり成り立っているのは改めてスゴイと思うわ。企業レベルになると在庫も確保できるだろうから、買う方の選択できる範囲も多いんだろうなぁ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的にコスプレはわりと身近なネタだけに、日本のコスプレ事情に関してもイロイロと感じるものがあるようですね。

ちなみに、最近では中国の方にも日本のコスプレ系のグッズが結構入っていて、日本のアニメや漫画、ゲーム関係のコスプレに関してもそれなりに選択肢は出ているそうです。
また中国のコスプレの衣装制作には美術系の人間や服飾学科の人間が入っていたり、コスプレイヤーにもモデル系の人間がいるなど、玄人はだしなレベルも存在するということです。

ただ中国のコスプレはショーやコンテストを目的にしていたり、
そこまでいかないものに関してもコスプレしたキャラになりきって「コスプレ劇」(ごっこ遊びの延長線上のようなノリですかね)をするというのがメインになっていますので、基本的には
「観客に見せる」
という方向になっていることが多く、日本のようにファンがコスプレをして楽しむというのとはちょっと違った雰囲気のものになっていたりします。

一応同人イベント関係などでは日本のコミケのコスプレ広場のような雰囲気でコスプレを楽しめる所も出てきているそうですが、そういった形のコスプレは中国では主流にはなっていないという話です。

上の発言から感じられる中国オタクのコスプレ衣装に関するイメージについては、そういったことも影響しているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国では「コスプレ」に政府から補助金が出ます

中国の動画サイト二巨頭が合併した件への中国オタクの反応

今週の初めに、中国の動画サイトの大手同士が合併するというニュースが出てきました。

中国動画サイト最大手の優酷、ライバルの土豆網を株式交換で買収へ(Reuters)

優酷と土豆はちょっと前まで版権関連の泥仕合を繰り広げていたので、この合併の話は中国でも非常に驚かれているようです。
「閃婚」(電撃結婚)
などといった例えも出ていますね。

動画サイトは中国のオタク生活でも重要なものとなっていますし、この件については中国オタクの間でもかなりの話題となっているようです。
そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


優酷と土豆が合併だ!ネタじゃなくマジで!

まさかこうなるなんて、先月、いや先週まで予想もしなかったなぁ。これでどうなるんだろ。

おいおいおい……・朝起きてみたら優酷と土豆が一つになっているなんてどういうことよ!?

明らかに土豆が合併「された」って感じだな。買収で土豆は市場から消えるし。

なんか、実際の営業とかブランドとかは分けたままらしいが、どの辺が変わるんだ?
基本的に版権コストを安く済ませるってことだけっぽい気がしてきた。

名前どうすんだろね。
優酷(youku)と土豆(tudou)だから、優豆?土酷?それかいっそ某youtubeのパクリっぽく優土豆でyoutukuとか?

名前は優酷土豆になるっぽいよ。さてどうなるやら。
でもこれ、1+1で2には絶対ならないよな……基本的には1+1<2、希望的観測で1+1>2か?

そりゃユーザーアカウントだけ見ても二倍にはならんだなろ。俺もそうだが、優酷と土豆両方のアカウント持っているのが多いし。

ま、とりあえず双方の競争というか足の引っ張り合いが無くなったのは大きいんじゃないか。それでできた余力をちゃんとユーザーへのサービス向上に使ってくれればいいんだが。

やった!これできっと広告が無くなって見やすくなる!
……なんてことはナイデスヨネ。

それにしても一体どういう流れでこうなったんだ?
ちょっと前まで版権関連の訴訟合戦みたいなことになってたじゃないか。

版権のコストがでかくなりすぎたんかね。それとも、最近の版権購入はこの合体の条件を吊り上げるための交渉カードだったのか。

さすがにそんな余裕無かっただろ。むしろ、予想以上に土豆がヤバかったってことじゃないか。他の動画サイトだってどんどん勢力拡大していたし。

合併でもっと版権確保してくれると嬉しいんだが、どうなんだろうな。
サッカーのライブ中継とかは面白いし、重宝しているんだけど。

土豆のアニメの輸入はどうなるんだろ?
てか、1週間前の土豆のCEOの発言では昨年の第4四半期は日本のアニメの版権購入で欠損が出たが、今期は好調になるだろうとかだったのに、今週になったらコレだよ!

そもそも、土豆のアニメチャンネルみんな見てんの?
俺は見てないんだが、実際どうなんだ?オフィシャル字幕の質とか。

悪くないよ。むしろ、かなり良い。
私が土豆で追っかけているのは「銀魂」と「モーレツ宇宙海賊」だけど、どっちも良い感じ。

俺にとって「モーレツ宇宙海賊」は正直嬉しい誤算だった。土豆で放映されなければチェックしてなかったな。恐らく「モーレツ宇宙海賊」に関しては土豆のオフィシャル字幕の質が一番良いんじゃないか。
字幕組はどうしても事前の注目や人気が高い作品に集中するから、オフィシャルで一定以上の質の字幕付き動画を提供してくれるのはかなり嬉しかったんだが……

今までのオフィシャル提供の字幕って作品の愛が無い微妙な出来なのが多いというイメージが強いし、最初から回避されることが多いんだよね。
少しいい感じになってきた所に今回の合併だから、先行き不明だわな。また前のように戻ってしまうのかね。ファンサブ動画で見れるとは言っても、中国だけ公式放映から除外状態なのはイロイロと肩身が狭いんだよなぁ。

合併はバックグラウンドだけで、当面は今のままっぽいね。
正直クライアントとかサイトも一体化してくれると助かるんだけどね。あっちこっちで使うのはめんどくさかったし。

しかし競争が無くなるとなぁ……放映禁止になる作品が増えたりしちゃうんじゃないかという気が……

企業にとっては独占状態になるのは最高なんだろうけど、ユーザーとしては不安になるよね。

独占状態にするのは案外難しいんじゃない?
他の動画サイトの動きも活発だし今後どういう展開になるかは全く分からん。優酷にしても、最近どんどん追い上げられていた。今回の件は中国のネット動画業界の再配置が起こっているってことなんじゃないかね。

それにしても、合体か……優酷攻め、土豆受けだよな!

俺は百合の方が……しかし優酷と土豆が合併するなんて愛情というものを信じても良いのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
この合併はまさに驚きのニュースだったようで、色んなところで話題になっているようです。

それにしても、今の時期に合併ということは中国の動画サイトの現状ってかなり厳しくなっているようですね。
最近は百度や捜狐、テンセント等の大手が動画ビジネスの領域に本格的に乗り出してきていましたから土豆がいよいよ追い詰められているっぽいというのはある程度見えていましたが、今回の動きからは優酷も余裕のある状況ではなかったというのが見えてきます。

ちなみに、今まで優酷と土豆はライバル関係にあるというイメージがありましたし、両者の衝突はある意味中国のネットの定番のネタでもありました。そのため、今回の突然の合併はネタとしてもおいしかったなんて話も聞こえてきます。

教えていただいた情報によれば、こんな感じの擬人化カップリングも盛り上がっているとか。
優酷攻土豆受















とりあえず、こんな所で。
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中国オタク「三国志だけが日本で人気になる理由を考えてみた」

今回は思い出したころにやってみる三国志ネタというので一つやらせていただきます。

日本における三国志の人気に関して中国では
「なぜ三国志だけがあそこまで突出した人気なのか」
というのは不思議に思われているそうです。

先日、中国のソッチ系の掲示板で日本の三国志人気に関してイロイロな意見が出ているのを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では春秋戦国時代とかが全く人気ないのに、三国志だけが突出した人気なのが納得できなくて、
三国志だけが日本で人気になる理由を考えてみた。
とりあえず思いついたのは、日本では複雑な謀略がウケないからってことなんだがどうだろうか?

三国志の人気は不思議だよね。コーエーとかあれで何年飯食ってるんだろう。
私としては三国志の場合は歴史を題材にした名著があるからああいう人気になったんじゃないかと思うが。

三国演義の影響だけであそこまで突出した扱いになるもんだろうか?
他の時代や名著が日本で三国志ほどの人気を得たなんて聞いたこと無いぞ。

個人的には吉川英治の三国志の存在が大きいと思う。

案外、日本の歴史には同じ名前の時代が存在するからだったりして。
南北朝や戦国は日本の歴史にあるが「三国」は存在しない。イメージとして、「日本の」戦国や南北朝が先に出てしまって、中国のその時代が認識されないんじゃないだろうか。冗談のつもりだったが、なんかこの説もアリな気がしてきた……

戦国策とかには白話版が無かったからじゃない?
(訳注:「白話」は中国語の口語です。「三国演義」は白話小説になります)

他のは時代が長すぎるからじゃないか?
時代が幅広い年代にわたっているし、有名人も同時期に活動しているわけではない。

後漢の光武帝とか、立身出世としても良いしキャラも多いから結構いけると思うんだが、なぜ日本では全く人気にならないのだろうか?

それなんだが、日本人は悲劇を好むという傾向が強いらしい。それと英雄が地位も金も美女も全てを手にして幸福な一生を送るというのも好まれないそうだ。
だから劉備たちが死に、諸葛亮も死ぬ三国志が日本人にウケているんじゃないかな。

悲劇が好きなら水滸伝はなんでダメなんだ?あれも最後の方は好漢がバタバタ死ぬぞ。

この件に関しては戦国というのが理解する上でカギになるんじゃないか?
ウチの国にも日本にも戦国時代はあるし、その違いが好みの違いに影響するのでは。

三国志が日本で人気になって様々な作品に影響を与えているのは、勢力の均衡した時代が長く存在するからじゃないかな。各勢力が強くなって最終的に天下三分の状態になるというのがウケているようだし、その過程のストーリーが影響を与えているんじゃないかと。

中国と日本では「乱世」という言葉のイメージが違うことになっていて、それが影響しているんだと思う。
日本では乱世=日本の戦国時代のようなイメージで、それに近いのが三国志。それ以外のウチの国の乱世の多くはかなりトンデモナイことになるわ範囲も広いわで日本人のイメージに合わないんじゃないかね。

日本人は中華の英雄故事が好きなだけで、一般の日本人が中国の文明を理解しているわけではない。三国志以外は彼らにとって難しすぎるんだろ。

策謀や外交というのが分かり難いからじゃないかね。縦横家とか私は非常に面白い職業だと思っているが、日本では全く理解されていない。

やはり他の歴史時代ネタに関しては時間軸が長過ぎるからじゃないかな。
中国の歴史を考えた場合、三国志に勝るとも劣らない有名で面白い故事は多いけど、三国時代のような群雄が集結していることは無い。
他の時代の英傑に関してはスーパー中華英雄大戦にでもするか、サーヴァントで召喚するかでもしないかと。

考えてみればゲームにした場合は水滸伝ですらも梁山泊の好漢以外のキャラが不足気味に感じるからなぁ。むしろ、三国志が特殊と考えるべきなのか。

確かに春秋戦国時代とか長いし、有名な人物も集中していないな。
故事に関しても面白いがそれぞれ独立した内容で、主要人物数名の短い場面で終わることが多い。一貫したストーリーとして理解され、人気が出るのは難しいかもしれん……

もうちょっと中国の有名人が日本で知られていてもいいとは思うんだが、三国志と関係していないと全くダメっぽいのがなんとも。伊達政宗を知っているなら、李克用くらい知っておいてくれよ……

「東周列国志」とかなぜ人気にならないのか。

戦国の七雄での秦と六国の関係とか、絶対に面白いし演劇性も高くて面白いと思うんだけどね。三国志とあんなに人気の差が出ているのは本当に不思議だ。

一応、日本でもその辺りの時代の作品が無いわけじゃないみたいだよ。「キングダム」は李信が主人公だし。あと漢楚の辺りに関してもそこそこ作品はあるようで、項羽の人気が高いらしい。

結局は三国以外の時代には「通俗演義」が存在しないからじゃないかな。
通俗演義という叩き台があれば、日本の方で日本人好みのアレンジが加えられるんだろう。てかうまく魔改造してくれるような気がする。

ドラゴンボールなんか見ると日本のアレンジにはちょっと期待したくなるよね。
基本的には背景などの知識がうまく伝わっていないってことなのかな。まぁ、ウチの国でも武霊王って誰と聞かれて答えられる人間がどれくらいいるか分からんしな……一応胡服騎射の故事は教科書に載っていたと思うが……



とまぁ、こんな感じで。
やはりこういうことまで考えるのはディープな所に行っている人間なようで、イロイロな考察が出ていました。

それにしても、上の発言にもある
「有名な人物が同じ時代にいない」
っていうのは結構大きいような気もしますね。
三国志の魅力に関しては、魅力的な武将たちのドラマという面も無視できませんし。

それから三国志ほどではないとは言え、日本では春秋から漢楚の辺りも中国史の中では比較的人気が高いということについては、あんまり知られていないようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的疑問「日本で中国の古典ってどのくらい研究されてるの?」

中国オタク的疑問「なんで相互理解で戦争が終わるの?」

中国オタクに対して比較的受け入れられやすいジャンルの一つに、
「軍事ネタ」
というのがあったりします。

中国では軍事関係のニュースがわりと重要な扱いになっていますし、
(国内、国際と来て次が軍事か財政経済といった順番でしょうか)
学校でも軍事訓練が行われたりしていますから、日本に比べて軍事ネタは身近で分かり易いネタとなっています。

ただ、具体的な「感覚」に関してはちょっとした違いが存在するようで、日本のアニメや漫画に出て来る軍事関係のネタは楽しめるモノではあるものの、不思議に感じたりすることもあるようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板で
「アニメの中の戦争と相互理解」
といったことに関してのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ちょっと疑問なんだが、日本のアニメってなんで相互理解で戦争が終わるの?
別にその考え方を否定するつもりはないんだが、あまりにもそれが正しい解答として扱われ過ぎているのはヘンに感じる。

確かに日本のアニメって「分かり合える」とか「相互理解」みたいなのを重視しているよね。私もそれで戦争が終わるってのは、いくらアニメでも非現実的すぎるとは思う。

日本アニメや漫画の戦いって、互いに分かり合うことがテーマになるよね。ガンダムのNTとか、マクロスの歌とかそういったテーマの象徴だ。

これに関しては自分も非常にヘンな考えだと思っていた。世の中には相互理解したってどうしようもないことが多いし、戦争なんてその最もたるものだろう。

現実は相互理解じゃなくて相互妥協か相互譲歩だよな。

相互の理解で止まる戦争ってのは、双方が戦争を望んでいないという前提が必要だよね。まぁアニメなんかだと戦争には不幸な原因があることが多いからな。それか、戦争の黒幕に明確な敵がいるとか。そういった設定の場合はなんとかなるんだろ。

相互理解と戦争って、適用できる範囲が狭い。せいぜいが「誤解」によって生じた戦争くらいにしか使えないでしょ。

まぁ、アメリカが「石油と土地よこせ、さもなくば戦争だ。ヒャッハー!」とやって来て、その「戦争の理由」に関して「理解」してもどーしようもないからなー

これは日本が第二次世界大戦で負けたからじゃないか?
彼らは理解という道筋で戦争を処理するしかなかったんだろう。

戦争というか、戦いに関する感覚が日本は独特だと思う。「理解」もそうだが、敵が味方になったりする。アニメや漫画やゲームに限らず、こういった物語やルールがありふれている。

ヘンな話だけど、日本の作品の「戦い」って平和的なんだよね。戦争まで行かなくとも、戦いが理解の手段になっちゃっている所がある。
これは日本の歴史上には異文明や異民族との消滅をかけた戦争の経験が無かったからじゃないかな。あるのはせいぜい第二次世界大戦で負けたくらいだし、それにしたってヒドイ展開にはならず、むしろアメリカ文化を「理解」して新しい発展の材料にしているし。

そう言えば日本の漫画では殴り合ったあとに友人関係になるというのがお約束になっているね。
これについては、日本人は感情を表に出さず自分の意見を周囲と調整するから、殴り合いまで到達してようやく感情や本当の考えが露出するからだという説明を聞いた覚えがあるわ。

日本のアニメの相互理解ってのは相手を理解するってだけじゃなく、互いに考え方を転換してみるって部分もあるよ。そこから合意というか妥協点を見出すというのも、一種の「相互理解」じゃないかと。
理想主義的すぎるとは思うけど、こういった目標に向かって人類というか周りの人間を変えていこうとする努力は尊重する価値があるんじゃないかね。

なるほど。信じるというか、スローガン的なものとしての「分かり合える」という理想は必要だな。そう考えると、アニメの描写もそう悪いもんじゃないのかね。考えてみれば理想主義者が絶対的な作品ってのは少ないし。
実際問題、相手を全滅させるまでの戦争ってのも逆に現実的じゃなくなるし、妥協点を見出す上での理想という意味での相互理解ってのは有用か。

分かり合えないと言って相互理解を放棄するのもある種の中二病的だろ。「現実はそうじゃない」「子供の考え」というところで全て否定するのもどうかなーと思う。
てかアニメの中くらい、理想があってもいいじゃないか……

でもさ、戦争系の作品で戦争を終結させるための手段が「分かり合えるから」というのだと、作品そのものが嘘くさく思えてこない?
戦争というテーマなのに、そこだけあまりにも理想的すぎると作品から現実に引き戻されてしまう様な気分になって来るよ。

ガンダムなんかで富野由悠季は人が分かりあえるってことや、戦争を止められるってことを言っているが、これはやはり日本の過去の影響からなのかなぁ。個人的には日本が敗戦のあとにアメリカに教えられた人道やら人権やらが見て取れるように感じるんだが。

現実的には、圧倒的に相手より強くなって戦わずに相手の兵を屈することができるということを背景にしての「相互理解」になるよな。

ガンダムも実際は単純なものではないよ。
初代〜逆シャアまでは「分かり合える」という方向だったけど、SEEDは「分かり合えない」、DESTINYは「正義で統一」、00は戦争介入とコントロールに別種の生命体との接触と単純なものにはなっていない。

NTにしてもアムロとララァは分かり合えたけど、ララァは死ぬし、アムロとシャアはその後ずっとララァの死を引きずるしなぁ。カミーユは分かり合いすぎて精神崩壊、ジュドーはハマーンを拒絶しているし。

「逆襲のシャア」はわりとシビアに「相互理解」と「戦争」というのを描写していると思うが。
かつて希望を抱いていたシャアは地球の人間に絶望、代表的なNTのアムロは分かり合える能力のはずのNT能力を戦闘分野に特化してしまっている。
最後にサイコフレームの共振でアクシズを押し返すが、結局二人は行方不明。こういうのがあるので私は少なくともガンダムで描写される「相互理解」については理想主義と笑うことはできないね。

「理解」という面から考えると、00が面白いね。
刹那は最終的にイノベイターという人類から離れた存在になるし、劇場版の敵のELSはそれまでの一応分かり合える人類とは異なる存在で、それとの「理解」は今までとは異なるレベルの話になってる。

てか、富野由悠季は別に相互理解で戦争が止められるとは言っていないぞ。
イデオンやザンボット3見ればそれは明らかだろ……あれは見ると非常に憂鬱になるというか、絶望的な気分になったりしちゃうぜ。



とまぁ、こんな感じで。
日本ではある程度普通に受け入れられているような所も、中国オタクからすると引っかかったりするようですね。

この辺に関しては、
中国オタク的には軍事ネタが「分かる」ネタであると同時に、
ある程度身近で現実的な話題であり、
マジメに考えるようなものということなどが影響しているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本では軍事評論家がロボットの強さを論じるらしい」

中国オタク「なんでウチの国の漫画は背景が白いままの作品が多いんだろう?」

中国では漫画に関しては市場の形成がなかなかうまくいかないことから、漫画を描いてある程度の収入を得ることや、商業誌に漫画を掲載すること自体が難しかったりするなど、厳しい状況が続いているようです。

ただそういう事情があったとしても、中国オタク的には中国の国産漫画に関してちょっと気になる点があったりするようです。
先日、中国のソッチ系の掲示板で
「中国の国産漫画作品の背景描写について」
のやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、雑誌やネット連載まで含めたウチの国の国産漫画をじっくり読んでみて感じるんだが、なんでウチの国の漫画は背景が白いままの作品が多いんだろう?
昔はスクリーントーンとか出回ってないか、あっても高かったからしょうがないと思っていたが、最近はデジタル化でそういった処理もできるようになったんじゃないの?それなのになんで今でも背景とかがあんまり変わってないんだ?

ウチの国の漫画に関して、背景と構図は大きな問題だよね。
構図の方は経験と才能の影響もあるだろうからしょうがないかと思うが、背景はちょっとまずいかもな。意識的に残すんじゃなく、普通に放置で白いまま。
日本の漫画とかでは「画でぺージが埋まっている」という感じなんだが。

もっとお金がもらえるなら、ちゃんと描くんじゃない?
ウチの国の漫画はホント金にならないから、そこまでやる意義を感じないんでしょ。日本の漫画界みたいにも競争して勝利したら有名になれるとか大金持ちになれるとか無いし。

同人じゃない、プロの漫画家がそうだからちょっとアレな気分になってしまうんだよね。別にスクリーントーンが好きってわけじゃないんだが。漫画雑誌買って、載ってる漫画のほとんどが白背景+キャラの立ち絵みたいな感じになってるとさすがに。

日本の漫画は劣悪な紙の上に印刷するもので、スクリーントーンとかもそれに合わせて発展したものだろ。アメコミとかで使ってるの見たことない。
今のウチの国の漫画はそういう悪い紙質の上に印刷してるわけじゃないし、別に日本のスクリーントーン技術を学ぶ必要はない。もし学ぶならアメコミの陰影や色の使い方を学ぶべき。

背景に関してはかける手間もそうだが、空白を強く感じるのは漫画家の能力の問題もあるんじゃないか?
冨樫の下書き漫画とか、白いのに速度感や空間のイメージに満ちている。自分でもどうすればああなるのかよくわからんが、違いは感じる。

そうなんだよな。ウチの国の漫画ってすごい空白というかスカスカ感がある。
日本の漫画にしろ、アメリカの漫画にしろ、漫画の空間が埋まっているんだよな。怠けているのかそれとも描き方の問題なのか、正直分からなくなってきたが。

漫画の構図については漫画家の経験やセンスによるものだし、漫画家の才能と努力に期待するしかないと思う。でも、背景の真っ白さは作品に対する態度の問題じゃないか?そこまで難しいってわけでもないだろ。

背景は金と時間と読者の問題だ。
今の読者が背景白い漫画で満足してるし、漫画家は金もそこまでもらえるわけでも無いから多くの時間をかけて背景を描いたりしなくなる。背景をきっちり描くとページごとの生産効率は落ちるし、原稿料が上がるわけでもないんだから、収入の減少に直結する。

アシスタントを雇うお金がありません。
てか、国内の漫画界ってアシスタントは存在するもんなの?

国内の漫画家もアシスタントは普通にいるよ。あと、複数のクリエイターによるスタジオという形式を取って共同作業にするというケースもあるね。
自分は同人で描いているだけなんだが、自分の描きたいストーリーやキャラを描いた段階で力尽きることが多い。背景(自然風景や建造物)は手間かかるんだよね……

Photoshopに慣れてくれば、トーン処理とか1ページ30分くらいでできるし、そこまで面倒なもんではないと思う。まぁ、カラー漫画処理も似たようなもんではあるが。

ウチの国ではカラーの漫画の方が流行しているし、カラーでの表現はともかく、スクリーントーンなんかも含めた白黒での表現は発展していないんじゃないかな。
あと、背景に関しては国内の漫画家がプロのアシスタントを使えないってのが大きいと思う。漫画家一人だけの仕事量だと、出来ることには限界がある。

えーと、自分は一応カラー漫画描いているもんだけど、背景に関しては読者の要求ってそんなに高くないんだよ。読者が重要視するというか漫画の良し悪しを判断するのは「キャラの顔」だったりする。
ただ、これは漫画を描くというハードルが低いってことでもあるから、新人もどんどん参加できるし、そこまで悪いことではないと思うんだよね。人気が落ちたら切られるのは変わらないし。

今はPhotoshopやComicStudioのようなツールはあるけど、範囲指定や何やらで手間自体は熟練した人間が手で描くのとそこまで変わっていないと思う。消費する用具やトーンのコストが減ったのは大きな変化だけどね。
背景の書き込みについては、現在の中国国内の漫画市場では背景まで細かく漫画を描いても割に合わないって点が問題なんじゃないかな。背景も含めた描写が評価されるのと、その評価で原稿料が上がるような状況になればいいんだが……

雑誌の表紙とか一枚絵のキャライラストとかはまだしっかり描きこみがあるけど、漫画の背景は白いんだよなぁ。まあ単行本の売り上げ見ると、そこまで手間かけてられないってのは想像できるが。

疑問なんだが、なんで日本の漫画ってどんなレベルの売り上げの漫画でも、連載開始時は下手だった作者が連載中にうまくなっていくんだ?背景とかならアシスタントである程度説明がつくかもしれないが、キャラや構図まできっちりうまくなるのが不思議。
国内の漫画って、1〜2年おっかけても進歩が見えなかったりするし、ウチの国の漫画に関する体制がなんか足りないんじゃないかと思えてくる。

技術の上達に関しては、そもそも漫画を描くことの基礎的な部分が足りていないんじゃないか?
やる必要性を感じないのと同時に、どうやってうまく背景を描いたりスクリーントーンで表現したりするかが見えていないんじゃないかと。
てかスクリーントーンに関しては今の日本の漫画はそれほど多用していないよ。ここ何年かの流れはどんどん簡略的な方向になっているようにも感じられる。ただ、使い方に関しては更に上手くなっているように思う。

漫画は原稿料が低いんだよ……雑誌の連載あっても食っていけないし、質を落として量を稼ぐ方法を選択せざるを得ない。
同じ手間やスキルの場合、挿絵やゲームの原画を描いたら漫画の倍以上を稼げる。漫画は自分でストーリーや構図も考えなければならないのに報酬は少ない。しかも出版関係だからか税金で持ってかれる額だって多い……

イラストに関してはともかく、漫画に関してはウチの国のレベルが低いというのは認めないといけない。ウチの国は漫画に携わっている人間が少ないし、編集から描き手まで全てがまだ未成熟。
雑誌やっててもきちんとしたアシスタントを見つけるのが難しいから若い漫画好きな人間を適当に見つけて使わざるを得ないし、漫画家にしても仕事をしているという意識が無いのかみんな切守らないし、編集も作品の水準をコントロールする方法を持たないし。それに加えて、漫画の単行本や雑誌の流通の問題もある……

そうそう。編集のレベルが低いのもキツイよね。
漫画家と作品について相談できるような人間がなかなかいないし、ちょっと良い編集は引き抜きやら独立やらで安定しないから漫画家を育てるなんてのも難しい。

日本の漫画を見ていると感じるんだが、今の一流レベルの漫画って一人で描けるもんじゃないと感じる。時間をかければ一人で描けないこともないだろうけど、連載という時間制限の上では無理だろう。
ウチの国ではそういった制作環境を作れる金は出ないし、当分は難しいままんじゃないかな……

厳しい状況ではあるけど、国内の環境だけが問題とは考えたくないのが正直な所。
現在のウチの国のアニメ・漫画産業は十年前とは比べ物にならないほどよくなっている。投資や販売ルートなんかもかなり整備されてきている。ネットゲームやネット小説なんかの大きなバックグラウンドのあるジャンルでは、競争も激しいしレベルも急上昇している。
ここまで来れたのだから、将来は更によくなると信じたいよ。



とまぁ、こんな感じで。
背景のことだけにとどまらず中国の漫画界の現状についてまで話が及んでいました。

現在の中国の漫画界の問題として、
「漫画を描くのが割に合わない」
というのは非常に大きな問題だそうです。

上の発言の中にもありますが、
漫画はただでさえ手間がかかる上に、
「漫画を描くよりもイラストを描いた方が儲かる」
「細部まで描く余裕が無い、そういった漫画が出てこない」
「漫画で細部まできちんと描いても評価され難い」
といったことから、
「そこまでできる人がなかなか育たない」
といった状況になってしまっているのだとか。

しかしこういった難しい事情はあるものの、一時期の海賊版などの影響で壊滅していた状況を思えば、今の中国漫画市場はかなり持ち直しているように見えますし、昔よりは着実に良い方向には向かっているように感じられます。
昔はこういった不満や問題点の指摘が出る以前の状態でしたから。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

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このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
表紙は日本鬼子&小日本、帯の推薦は岡田斗司夫様と、本の外側については管理人が怖気づくようなレベルになっています。中身も表紙サギにならないようできる限り頑張ってみましたので、よろしくお願いします。 ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
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このブログの親玉やネタ元

北京の漫画喫茶B3

日本からだと存在そのものを疑われる事も有る北京の漫画喫茶B3のHPです。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

中国オタク的に気になる(らしい)アイテム

一部の中国オタクの間で注目を集めていた「這いよれ! ニャル子さん」ですが、本格的なアニメ化ということで徐々に中国オタクを侵食している模様です。現在「SUN値」という言葉を覚えた中国オタクがちらほらと。ちなみに「這いよる」は中国語にうまく訳せないらしく、「潜行」と訳されることが多いようです。それにしても「ニャル子さん」をきっかけにして、中国オタクの間にクトゥルフネタが今までにない規模で広まるという事態には、正直アレな気もしてきます、はい。

「ギルティクラウン」は中国オタクの一部の間で結構な人気になったようで、比較的コアなファンが多いという印象です。2クールの昨今ではやや長めになる放映中も、ファンのテンションが下がらないまま続いていました。ファンの傾向としてはわりと玄人(?)なのが多いようで、ある種のネタアニメとして楽しむ層もいるのだとか。放映終了後もそういったネタ的な要素は記憶に残っているようで、関連商品の展開についてもちょっとした話題になっている模様です。

TYPE MOONは中国オタクの間でも知らないものはいないというくらいの知名度となっていますが、その最新作の「魔法使いの夜」がなかなか発売されないことも有名でした。そんな訳で先日ついにマスターアップとなり発売日も正式に決まったことは、中国オタクの間でもちょっとしたニュースとなっていました。TYPE MOONの作品に関して、現在中国オタクの間ではFate関係の話が一番知られていますが、「魔法使いの夜」がFateとどういった関係になるのかというのも気になっているようです。

マクロスが今年で30周年になるということで、何らかの特別な動きや作品が出ないかと期待している中国オタクが結構いるそうです。そんな中でとりあえずこの「超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ Hybrid Pack ハイブリッドパック」もちょっとばかり注目を集めているようです。ちなみに中国にマクロスが初めて入ったのはアメリカで編集合体された「robotech」としてだったので、初代の作品やキャラのイメージに関しては今でもわりと混乱しているとかなんとか。

中国オタクの間でも4月からの新作アニメへの注目が集まってきていますが、その中で「氷菓」は独特な立ち位置となっているようです。京アニブランド作品としての期待に加えて、日本の小説読みからの期待等もあるようで、色んな層から期待半分不安半分な感じで注目されているようです。ざっと見た感じでは、京アニブランドのファンは以前「日常」がいまいちブレイクしなかったことから不安寄り、日本の小説読みの間では推理モノという題材などから期待寄りといった感じになっているようでした。

「サクラ大戦」は当時中国語版が発売されるくらいの人気となった作品で、現地のゲーム屋が集まっている所はサクラ大戦一色になっていたこともあります。またサクラ大戦で深みにハマってしまったオタクは古参のゲームオタクが多いことから、ファンの数はともかくパワーはかなりスゴイものがあります。そんな訳でサクラ大戦のねんどろいど化、しかも光武がセットというのは彼らにとって非常に嬉しいアイテムとなっているようです。

「おさわり探偵 なめこ栽培キット」が何やら中国オタクの一部でも妙に人気になっているそうです。アプリとしての人気もさることながら、PV動画やなめこ関連動画の「んふんふんふんふ」というのがウケているらしく、キャラとしてもネタとしてもちょっとしたインパクトを与えているとかなんとか。スマートフォン用のアプリという方面から中国オタクにウケるネタが来るというのは、私としても正直かなり意外でした。

「モーレツ宇宙海賊」は現在中国の動画サイト土豆で正規配信されたりしていますが、中国オタクのややディープな層、特にSFネタが好きな層にウケているそうです。中国オタク的にも「一昔前のノリの作品」ととられているようで、そういった作品を今の時代に見るのがある意味新鮮に感じられたりもするそうです。また「なんか妙に考えて戦うめんどくさい戦闘が好み」なんて反応も出ていました。ちなみに、中国で配信される際のタイトルは何故か原作の「ミニスカ宇宙海賊」の方の名前で中国語訳になっていました。

紅玉いづきの作品は中国オタクの間の文学青年寄りな層から結構注目されているらしく、正規ルートでの翻訳出版の動きもきちんと行われているようです。この「ガーデン・ロスト」は現時点では未翻訳ですが、その他の電撃文庫での既刊の3冊は昨年後半辺りから続けて翻訳出版されています。現時点ではMW文庫からの翻訳出版はまだ出ていないのでこの作品が翻訳出版されるか分からないのですが、中国オタクの間ではできれば読んでみたいという声は出ているそうです。

「フルメタル・パニック」のせいでオタクの道に踏み込んでしまった中国オタクというのは結構多く、ずっとファンを続けているという人もかなりいるとか。そしてそんな彼らにとって「フルメタル・パニック! アナザー」はかなり楽しめるモノとなっているそうです。1巻発売当初は作者が新人、賀東招二は監修ということに不安を覚えていたりもしたようですが、最近は新刊と新展開が待ち遠しくなっているという話です。

ポケモンも信長の野望も中国オタクの間では有名ですが、まさかそれが一緒になるとは思いもしなかったようで、この作品は一体どんなものなのかと混乱気味のようです。また、流れてくる情報からして戦国無双系の信長らしいということから、中国オタクの間での「分かり易さ」というかブショーキャラの把握が楽になったようで、このキャラとこのポケモンはどうだろうというようなやり取りも出ているとか。

テッカマンブレードはかなり初期の段階で中国に入ったアニメで、中国オタクの古い世代にとってはちょっとした「心の名作」となっているそうです。以前スパロボに参戦したときも、かなり盛り上がっていましたね。そんなテッカマンブレードのfigmaということで、中国オタクも子供頃の思い出の一品として欲しくなってしまうのだとか。

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