進行する方向との角度と時間経過

θで時間経過が異なるの?

第二変換式は、観測者の進行方向と角度θを成す方向の時間の経過を表しています。 つまり、方向により時間の経過が異なるのです。この点は理解し難かった様です。 角度により時間の経過が異なるとは、不可解と思われたことでしょう。

CATBIRDモデル

この理論は、CATBIRDモデルに基づいています。そのモデルは、物質、及びそれを動かす4つの力重力・電磁力・強い力・弱い力)全ては、超ひもの振動であり、超ひも自体は動きません。 物質や光の移動及び4つの力の伝播は、超ひもから隣の超ひもへと次々と振動が伝わっていると言う モデルです。分かりやすいイメージを使えば、超ひもの網があり、物質波・光波・重力波・電磁波・ 強い力の波・弱い力の振動が、網の目の上を伝わっているモデルです。
※何故このモデルが必然なのかは、トップページを参照ください。

超ひもの網

物質と物質との相互作用は4つの力(重力・電磁力・強い力・弱い力)のみであり、光速で超ひもの 網の目上を振動として伝わります。光も光速で、超ひも上を振動として伝わります。物質も波であり、 同様に超ひもの網の目上を速度Vで伝わります(図4では右に動いています)。

物質Aの進行方向(右から左へ)から来る4つの力(青矢印a)は速くAに到達します(物質波Aと 4つの力の波aが向かい合うので)。逆方向(左から右へ)から来る4つの力(青矢印b) は遅くAに到達します(物質波Aを4つの力の波aが追いかけるので)。

物質Aの慣性系を、静止している者が見ると、右から左には速く物質反応が進んで行き、 逆に左から右には遅く物質反応が進んでいると見えます。しかし、物質Aの慣性系に居る者には、 それは分かりません。全ての方向の物質反応は、同じスピードで進行しているとしか観測出来ません。
何故なら、右から左には物質反応が速くなることにより、物質時間 自体が速く経過し、 左から右へは遅く物質時間が経過しているからです。
従って、その慣性系においては進行方向との角度θにより、物質時間の進み方が異なって来るのです。


物質を動かす力の伝播に要する時間の変化

物質を動かす力の伝わる時間の変化

a(矢印青)は物質Pからの4つの力です。観測者AはOを出発し、X軸上を速度Vでプラス方向へ移動しています。本来、 観測者AがOで静止していれば、力at秒でAに到達します。 速度Vで移動するAには、矢印青は、(√(C2+V2−2CVcosθ)) /C*t秒後にR地点において到達します(a/C=到達時間)。

静止していれば、t秒で届いていた力が、速度Vで動いた為、(√(C2+V2−2CVcosθ))/C*t秒で届くようになりました。
このことは、観測者Aを構成する個々の粒子間においても同様です。即ち、Aにはθ方向からO方向に向かう物質変化のスピードは、
s’=s/(√(C2+V2−2cosθ)/C)に変化しており
観測者Aのθ方向の物質時間は
t’=t*√(C2 +V2−2VCcosθ)/C
 に変化しています。

(観測者Aを構成する粒子は、他の物質や、観測者Aを構成する粒子相互間の力により移動し、物質変化をして時を刻んでいます。 その力が到達する時間がAの移動により変化し、物質変化の速度が変わってきます。物質変化の速度が変われば、 物質時間が変わってきます。変化の速度が遅くなれば、時計はゆっくり時を刻み、人間はゆっくり動き・考え・年を取ります。 あくまでも時間自体は変化しません。その物質時間の変化が、進行方向との角度により異なる事は、図3より分かると思います。)

空間は、AがX軸方向へVt進んでいるので、QRがAにとっての距離となります。よって、
x’=x−Vt
(図2のCt=1では、x’=x−(Vt)/Ct=x−V/Cとなる)
Y軸及びZ軸について変化はありません。よって、
y’= y z’= z 
となります。
(説明の為に、第二変換式とは光の向きが逆になる様に、θ角を設定しました。この様にθを設定すると−2cosθの正負が逆になります。)

分かりやすいイメージ

第二変換式による変換を、単純にイメージ出来る図で表すと、図4となります。

距離と時間の変化

観測者Aには、光は(=RP)進んだと見えます(観測者と光のみ考える)。Aにとって、光の移動距離は
=t*√(C2+V2−2CVcosθ)
です。しかし、Aにとって時間の進行が
t’=t*√(C2+V2−2CVcosθ)/C
となっています。距離÷時間=速度なので、Aにとって光の速度は
a/t’=√(C2+V2−2CVcosθ)t/( t*√(C2+V2−2CVcosθ)/C)= (√(C2+V2−2CVcosθ) t*C)/( t*√(C2+V2−2CVcosθ)=C
となります。観測者Aの速度に関係なく、光は一定に計れます。




第二変換は、Aが移動することにより、Aを変化させる力の到達時間が変化する事実に起因するものです。