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シリア 政権側の攻撃が停止か
4月12日 20時55分

シリア 政権側の攻撃が停止か
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シリアでは、アサド政権が全土で軍事行動を停止するとした期限の12日を迎え、住民からの情報では、現地時間の朝から政権側の攻撃が各地で停止したもようですが、部隊は街の中に留まっているとみられ、このまま停戦が維持されるかどうか依然予断を許さない状況です。

市民への弾圧を続けるシリアのアサド政権は、国連などの特使として仲介にあたっているアナン前事務総長に対し、12日までに全土で軍事行動を停止することを書簡で伝えています。
期限の12日を迎え、政権側の無差別な攻撃が続いていた中部ホムスの住民は、NHKの電話取材に対し、「朝から攻撃が止まった。しかし、戦車は街から出ていない。狙撃手もまだ配置についているので、市民は家の中に留まっている」と、街の様子を説明しました。
また、南部ダラアの住民も「砲撃が止まり、街は朝から静かだ」と話すなど政権側の攻撃が各地で停止したもようです。
一方で、アサド政権は、部隊を街の外には移動させず、すぐに攻撃を再開できる態勢を維持しているとみられています。
アナン氏に送られた書簡でも「反政府勢力による攻撃に対し、適切に反撃する権利はある」と伝えていることから、反政府勢力側の何らかの動きを口実に、攻撃を再開する可能性があり、このまま停戦が維持されるかどうか依然予断を許さない状況です。

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