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近親相姦

処女

ラブラブ
愛妹(あいまい)とした日常
「んっ……」

 初めて唇と唇で触れあった妹の感触は、とても弾力があって、柔らかくて、痺れる様で、そして……少しだけリップクリームの甘い香りがした。

「私、お兄ちゃんの彼女に成りたかったなぁ。なんで私達兄妹なんだろう」

 ポツリと真奈美の漏らした小さな言葉。その言葉は、俺の中で幾度と無く繰り返され、自ら抑圧し、否定し、それでも消える事無く大きくなり続け……。

「もう……無理なんだよ真奈美。これ以上我慢出来ないんだ」

 カーテンの隙間から差し込んだ月明かりは、暗闇の中で寝息をたてる真奈美を浮かび上がらせる。
 可愛い……。
 どうしようもなく愛おしい。
 軽く頭を撫でてやると、んんっ、と僅かばかりに吐息を漏らし、擽ったそうに瞼に力が入った。その仕草がまた可愛くて、本当に可愛くて、直ぐにでも力強く抱きしめてしまいたくなる。
 でも、それは出来ない。
 起きてしまうような事は、起きて当然のような事はしてはならない。例え、この後行う行為が寝たままで終わる訳が無い様な事だとしても、それは俺と真奈美にとって大事な境界線なのだ。
 寝ている妹に悪戯を働く兄。妹は、決して起きる事はない。だからと言って、服を破ったり、強引に抱いたりしてはならない。それが俺達二人の大事な、そして最後の境界線なのだから。

「最初で最後だから……、真奈美の初めてを俺にくれ」

 寝息が止まる。
 真奈美が微かに頷いた様に見え、その頬に触れた俺は再び唇を重ねた。
 
「んんっ……」

 目を閉じたままの瞼に指を添え、そのまま滑る様に額へ、そして昔よくしたように静かに髪を梳いてやる。
 閉じたままの瞼が気持ち良さそうに半円に変わっていく。
 俺が好きだと言ったアイドルと同じ、脱色した茶色の髪。本当は真奈美に似ている目鼻立ちが気に入っていたので口に出しただけなのに、真奈美は髪を脱色してしまった。
 傷んだ髪は、昔梳いてやった時とは違って少しザラザラとした手触りを返してくる。でもこれは真奈美が俺の為にした事なんだと思えば、この感触も真奈美が俺を擽っている様に感じられた。

「あのね、お兄ちゃん。真奈美……今日は……、その……、疲れてるから何があっても……起きないと思うんだ。だからその……、悪い人が来たら起こしてね」

 つい一時間前の事。猫の顔がめいいっぱいの大きさで書かれたピンク色のパジャマ、そのパジャマの裾をギュウ、と吹き出しが出そうなくらい握り締めて、真っ赤な顔を俯かせたまま真奈美は口を開いた。
 
「悪いお兄ちゃんの場合は、起こさないといけないのかな?」

 指先で真奈美の頬を優しく撫でそのまま首筋へ、パジャマの一番上のボタンで止める。

「いや、これは真奈美の夢なんだよ。夢じゃ無かったら真奈美の大好きなお兄ちゃんがとっくに起こしてくれてる筈だから」

 指に掛かったボタンを静かに一つ外す。華奢な首元に思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。
 聞こえて来るのは真奈美の吐息と、自分の呼吸。普段は意識など全くもってしないのに、ハアハアと繰り返す自らの呼吸がやけに鮮明に耳に届いてくる。
 真奈美も同じなのだろうか?

「そう、これは夢なんだから真奈美は何も後悔しなくていいんだよ。目が覚めたらいつもの、いつもと同じ日常に戻るんだから」

 二つ目のボタンを外す。真奈美の身体が一瞬だけピクリと震える。露出した鎖骨が艶めかしく月明かりに映え渡り、俺の欲望を誘う。
 ボタンから手を離すと、開いたパジャマの間から真奈美の胸板が見える。少し骨の浮き上がった胸板に、人差し指を滑らせて三つ目のボタンへと向かう。

「真奈美はね、お兄ちゃんに可愛いって言われるより綺麗って言われたいんだぁ。だって可愛いって言うより綺麗って言われる方が女としては上な感じがするんだもん」

 いつだったか、真奈美が漏らした言葉。真奈美はとても可愛い、愛らしい瞳に小さな唇は万人が可愛いと溜め息を漏らす程に。でも、今日この瞬間、真奈美を妹としてではなく一人の女として抱くのであれば……。
 三つ目のボタンを外す。人差し指はそのまま下へと進み、真奈美の臍で止まる。
 首元から臍までパジャマのはだけた真奈美。白い肌が薄闇に包まれた部屋の中で、鮮明に浮かび上がる。

「綺麗だよ、真奈美」

 真奈美の瞼にキュウっと力が入り、可愛い小さな唇が泣きそうに歪む。
 パジャマのボタンは間隔が長く、後一つで全てが外される。
 俺は真奈美の横に添い寝すると、そのボタンを外した。隆起する胸に合わせて、開いたパジャマの隙間から真奈美の小さな胸が覗く。
 真奈美のお腹に乗せていた指先を掌に変える。シットリと吸いつく様に肌が触れ、その感触をゆっくりと楽しむ様に味わってから上へと登っていく。
 お腹よりも柔らかな膨らみに親指が触れる。
 真奈美の身体が強張って行くのが手に取る様にわかる。

「胸……、触るからね」

 真奈美の耳元で囁く。そして掌で包み込む様に真奈美の胸に触れる。真奈美の背中が少しだけ、少しだけのけぞった。

「くぅ……ぅん」

 甘い、甘い吐息。それを胸いっぱいに吸い込む様にして唇で唇を塞ぎ、胸に添えた手を動かした。

「んっ、んっ……」

 掌に返される柔らかな反発に、乱暴なまでに揉みしだきたい欲望が心の中に生まれる。それをどうにか自制しながら優しく手の中で弄ぶ。

「おっ、お兄ちゃんもやっぱりおっきいおっぱいの方が好きなの?」

「俺は断然貧乳派だな。そうだ真奈美のおっぱいとかちょうどいい感じだな」

「ばっ、馬鹿じゃないのお兄ちゃん! ちょっとこっち見ないで!」

 茹で蛸みたいに赤くなった顔を背け、小さな胸を両腕で隠した真奈美。あの時から触れたかった真奈美のおっぱい。
 真奈美の小さなおっぱいは、俺の掌の中で形を変えていく。小さい方が感度が良いなんてのは本当の事なのだろうか? 真奈美の頬が薄闇の中でもはっきりわかる程に紅く上気している。

「はぁ……ふっ、んっ……」

 隠れたままのもう片方のおっぱいを外気に晒す。ピンと上を向いた乳首が真奈美の呼吸に合わせて揺れている。
 俺は真奈美の顔を伺いながら、その先端へと舌を伸ばした。

「んんっ!? はっ……ぅぅ」

 乳首の先端だけを撫でる様に、ペロペロと味見していく。次第に舌への反発が固くなり、揉んでいる手の中の乳首も固くなっていくのがわかる。

「真奈美の乳首、美味しいよ」

 馬鹿じゃない、お兄ちゃん。そんな声が聞こえてきそうだけど、何も言わず吐息を漏らすだけの真奈美は、漏れそうになる声を押し込める様に唇に力を入れて顔を背けた。
 本当に可愛い。仕草の一つ一つが愛おしい。だからもっと感じて欲しくて、俺は真奈美の乳首を口に含む。

「くふぅ……、んんん……はぁ」

 真奈美が身体を捩って舌から逃げようと僅かばかりの抵抗を見せた。
 左手で真奈美の肩を押さえつける。そっと添える様に、それでいてしっかりと。
 口内で真奈美の乳首は固さを増し、舌先へ反発を返す。固く力を入れた舌で真奈美の小さな胸の中に乳首を押し込め、跳ね返り前歯に当たるその感触を楽しんでいく。
 身体は熱を帯び、赤みと共に汗ばんで、真奈美の身体が女としての準備を始めていく。その汗を舐め取る様にして右の乳房も堪能した俺は、真奈美に覆い被さり、その舌を真奈美の腹へと向かわせる。

「ふむぅ……、んっ、はぁ……」

 臍に到達した舌は、まるで別の生き物の様に蠢き、真奈美の臍を這い回り、ほじくり回し、唾液の海を作る。
 月明かりで浮かび上がる真奈美の部屋を、真奈美の吐息と俺の舌が生み出すピチャピチャという卑猥な音だけが支配していく。
 真奈美の身体から力が抜け、その音に身を委ねていくのが手に取る様に分かる。
 熱い……、身体が燃える様に熱い。真奈美に触れている部分から熱は絶え間無く沸き起こり、逃げる事無く体内を巡り、自らの股間で固く、熱く、結実する。
 下着が擦れるだけで、ピリピリ痺れる様な、それでいて這い上がる様な快感が沸き起こり、先端からトロトロと、実の妹を犯す為の薄汚い欲望が溢れだすのを感じる。

「あぁ……真奈美、好きだ」

 その欲望に突き動かされ伸ばされた俺の指が、パジャマのズボンの上から真奈美の中心を捉えた。

「ふあっ!? ……んっ」

 思わず口先から声を出した真奈美は、再び唇へ力を込めて眉間に皺を寄せる。
 指先から伝わる真奈美の中心はズボン越しだというのに殊更熱く、その周囲は湿気を帯びている。真奈美ももう準備は出来ているのだ。
 そう思うだけで俺の股間で猛る思いが、ビクビクとその瞬間を待ちわびる。
 ズボンに手を掛けて、スルスルとズボンを脱がせていく。真奈美は無言のまま僅かばかりに腰を浮かせその行為に身を委ねる。いつ買ったのだろう。左右を紐で括られた黒い下着が現れる。真奈美の中心を隠すクロッチ部分の上は薄いレースになっており、真奈美の下の毛が透けている。
 子供の様な体型に、精一杯大人びたその下着は一際卑猥に感じられる。

「お兄ちゃんに抱かれるのを想像して買ったのかな? だとしたら嬉しいな。とても似合っているよ真奈美」

 真奈美の顔が一際紅く染まる。
 ズボンを全て脱がせた後、真奈美の両足の間に身体を落ち着かせた。眼前には真奈美の大事な部分が薄い布一枚で隠されており、その中心の色が濃くなり、染みを作っているのが薄暗い部屋の中でさえ見て取れる。

「ひぁっ!?」

 染みの中心に人差し指が触れる。ジットリとした感触が指先に訪れ、そのまま飲み込まれそうな程の柔らかさに思わず溜め息が漏れた。

「ハァ……、真奈美のここ凄く濡れてる……」

 余程恥ずかしいのだろう。真奈美の太ももに力が入り、俺の身体を左右から挟み込む。
 柔らかなその圧迫感を楽しみながら、人差し指を染みの中心から円を描く様に動かしていく。

「あっ、んぁ……。んんぅっ……」

 人差し指が柔らかな中心の中で、少しだけ自己主張をする小さな突起に触れる。

「ふあっ!!! くふんっ……んぁっ」

 真奈美の太ももが震え、身体に力が入る。
 あぁ、これが真奈美の……。

「やぁっ!? んんんっ!」

 下着の上から真奈美の突起を爪先で何度も擦る。思わず声を漏らした真奈美は、横に置いてあったタオルケットを抱き寄せると噛みしめ、その声を押し殺す。
 指先に感じる湿り気はますます増していく。中心に指先を押し込めば、グジュリと音がしそうな程に。
 真奈美の腰が小刻みに震え、僅かばかりに背が仰け反った。

「ふわぁっ! んっ……んぁぁっ!!!」

 真奈美の全身から汗が吹き出し、その肌が湿り気を殊更強く帯びる。
 タオルケットを噛みしめたまま真奈美は息を必死に殺してはいる。でもその小さな胸は盛んに上下を繰り返し、隠す事なく感じている事を教えてくれる。
 その様子に嬉しさを感じながら、真奈美の中心へと顔を近づける。
 真奈美の愛液で濡れた下着に口が触れる。
 俺は、未だ上下を繰り返す胸越しに真奈美の顔を見つめると、一気にその部分を吸い込んだ。
 タオルケットを噛み締める真奈美の顎に殊更力が入る。ズズっと音がして真奈美の愛液が口内に広がっていく。
 僅かな石鹸の匂いと若干のアンモニア臭。興奮を煽るその臭いと、舌の上に広がるある種の酸に近い味わい。
 それらを逃すまいと下着の上から真奈美の愛液を吸い出し、その一方で左右に伸ばした手を下着を繋ぎ止める紐部分へと近づけた。

「はっ……くっ……んんん」

 真奈美の声を聞きながら紐を摘み、そのまま左右へと力を込める。一瞬の抵抗感の後、ハラリと結び目が解けるのを感じた。

「真奈美の……見せて」

 押さえきれない興奮が、真奈美の身体と俺の身体を包み込んでいくのを感じる。
 股間の怒張は特に刺激を与えられていないというのに、痛みを感じる程に自己主張しており、ドクドクと鼓動に合わせて脈打つのがわかる。
 下着をずらすと真奈美の中心が現れる。一度果てたからだろうか? 僅かな月明かりの中でさえテラテラと光を反射して、左右に桃色の花びらを広げている

「綺麗だ。凄く綺麗だ……」

 恥ずかしさが増したのだろう。俺がその部分に視線を奪われている間に、真奈美は枕を抱き寄せるとその可愛い顔を枕に埋めて隠してしまっていた。
 太ももの内側に添えた親指で、真奈美の中心を割開く。真奈美の敏感な突起部分は勃起し、その下で少し盛り上がった部分に開いた尿道、そしてその下には俺と真奈美が一つになる為の穴が白っぽい粘液を溢れさせているのが見てとれた。
 何も、何も考えずにその部分へとむしゃぶりつく。
 勃起したクリトリスを口に含んで転がし、尿道を確かめる様に舌先で何度も全体をなぞり、膣穴から溢れる愛液を啜り、嚥下し、再び舐め回す。

「あっ、ふわぁっ! んぁっ……んっ、んっ、くぅぅん」

 その度に押し殺した真奈美の喘ぎ声が部屋の中を満たしていく。
 そして、再び真奈美は絶頂した。

「んああぁぁぁぁぁ!」

 一気に膣穴から溢れ出す愛液を一滴も逃さないように、ビクビクと震える真奈美の腰を押さえつける。
 その震えが止まり、溢れ出す愛液が止まってから俺は口を離した。
 愛液を全て吸い取られ、ポッカリと開いた膣口がパクパクと呼吸する様にこちらを誘う。
 もう我慢出来そうに無い。早く真奈美と繋がりたい。
 俺は逸る気持ちを押さえながらズボンと下着を脱ぎ捨てると、真奈美の足を抱え、膝をその下に差し入れる。
 そして、用意していたコンドームの袋に手を掛けた。
 兄と妹、肉欲に負けたとしても、最低限必要な事だろうと用意したコンドーム。だが、その手を真奈美の手が掴んだ。

「最初で最後だから……お願い、お兄ちゃん」

 いつの間にかハッキリと目を見開いた真奈美が、潤んだ瞳で真っ直ぐに俺を見つめていた。

「真奈美……寝てなきゃ駄目じゃないか」

 俺達がこれからも兄妹でいる為の暗黙の了解を破った真奈美に、冷静に考えればかなり変な言葉を俺はかけた。
 真奈美はその言葉にクスリと笑みを浮かべ、そのまま言葉を続ける。

「もういいの。どうせイケナイ事をしているのは事実なんだし、なら真奈美はお兄ちゃんと一つになれるこの瞬間を、最初で最後のこの瞬間を、後悔しないようにしたい」

「真奈美……」

 真奈美が上半身を起こして顔を近づけてくる。
 重なり合う唇。
 唾液の糸を引いて離れていく唇。

「このまま……、このままお兄ちゃんの頂戴」

 今度はこちらから唇を重ねた。数度の啄む様なキスの後、舌をねじ込む。
 真奈美は、俺の舌を受け入れ、舌を絡ませる。
 そして、再び見つめ合う。

「愛してる……、愛しているんだ真奈美」

「私も愛してるよ……お兄ちゃん」

 見つめ合ったまま触れ合う真奈美と俺の性器。十分に濡れそぼった感触を自らの先端で感じながら、添えた手で自らの性器を動かし、真奈美の性器に馴染ませていく。
 真奈美のバルトリン線液と俺のカウパー線液が混じり合い、クチュクチュと喜びの音を奏でていく。

「真奈美……、お兄ちゃんと一つになる所……よく見てて」

「……うん」

 コクンと頷く真奈美と額を重ね合わせ、二人で結合する部分を見ながら膣口へとあてがう。
 対面座位……。
 亀頭の先端が、ヌチっと卑猥な音をたてて真奈美の膣内へと埋没した。

「んんっ……あくぅ」

「ああぁ……」

 真奈美の身体が強張り、俺の二の腕を掴む手に力が入る。俺はというと先端を覆う圧迫感に、ただ、ただ溜め息を漏らすばかり。

「入ってる……お兄ちゃんのが入って来てる……」

「大丈夫? 少しこのままにしようか?」

 精一杯の虚勢。本当は今すぐにでも根本まで押し込んで、真奈美の全てを性器全体で感じたい。

「大丈……夫……。そのまま、んっ……来て……」

 言葉は返さずに結合部を見つめ続ける真奈美に顔を上げさせ、唇を重ねる。

「んっ……ふわっ、お兄ひゃ……」

 互いに貪る様に、唇を舐め回し、舌をからませ、お互いの口内を行き交う。
 次第に夢中になって舌を絡ませる真奈美の頭を撫でながら、腰に力を入れていく。
 肉を分け入る感触と、濡れていない竿の部分が突っ張る軽い痛みが訪れる。

「あうぅ……、ふわぁ。お兄ちゃんの……、凄い熱い……」

「真奈美の中も凄く熱くなってるよ」

 痛みに腰を震わせ、それでも尚真奈美は俺にしがみついて泣き事一つ言わない。
 そんな真奈美がどうしようもない程愛しくて、大好きで、可愛くて、だから俺はひたすらに真奈美の頭を撫でながら口づけを重ねていく。
 ジンジンとした股関の疼きとトロける様な膣内の感触に、過剰なまでの快感と本能のままに擦りあげたくなる欲望にかられる。それでもひたすらにその欲望を抑えつけ、少しずつ、少しずつ真奈美の中へと侵入していく。

「全部……入ったよ真奈美」

「嬉しい……、あたし達一つになっちゃったね」

 痛みがあるのだろう。少しだけ眉間に皺を寄せながらも真奈美は嬉しそうに微笑んでくれた。
 そんな真奈美と再び額を突き合わせ、今度は膣内から出ていく所を二人で見る。
 熱い真奈美の膣内から出た根本の部分にヒヤリとした空気の感触が訪れた。竿やカリの部分に与えられる感触は、挿入した時よりも強く、強く俺の物を擦りあげてくる。

「あっ、凄い……こんなに大きいのが真奈美の中に……」

「今からこれが何度も真奈美の中に入るんだよ」

「……、お兄ちゃんのエッチ。んあぁっ!」

 流石にもう我慢出来なくなった俺は、半ばまで抜き取った所で再び真奈美の膣内に突き入れた。
 途端にあがる真奈美の驚声。その大きさにそのまま動くのを躊躇する。

「大丈夫、いきなりだったから……。いいよ……お兄ちゃんの好きに……好きに動いて」

 痛みに強ばる真奈美の身体。本当はこのまま、馴染むまでゆっくりと動くべきなんだろうとは思う。でも俺の分身を包み込む甘美な誘惑は、真奈美の言葉を否定してまでゆっくりと動く事を許してはくれなかった。

「ごめん真奈美! ああぁぁ……」

「ひゃんっ! あっ、くぅん……ふわぁ、あっ、あっ」

 俺の理性など一瞬で食い尽くした本能が、次第に早く腰を突き動かしていく。
 真奈美を抱きしめ、舌を絡ませ、乳房にむしゃぶりつき、尻を鷲掴みにして真奈美の膣内に突き入れる。

「あっ、お兄ちゃ……ん、凄……い、んあぁ……あくぅ!」

「真奈美、真奈美、真奈美、真奈美ぃぃぃぃぃ!」

 愛らしい喘ぎ声を漏らし、時折痛みに顔をしかめ、俺の全てを受け入れる。
 絶対に誰にも渡したくはない。
 喩えそれが間違った欲望だとしても、その果てにあるのが悲しみだけだとしても、真奈美を他の誰かに渡したくはない。

 抑えつけてきた欲望が爆発する。

 だから俺は、真奈美の肩を掴みベッドに押し倒した。

 だから俺は、その両手に指を絡ませベッドに押し付けた。

 だから俺は、俺の下に組み敷かれた真奈美に告げた。

「渡さない、渡さない。誰にも渡してやるもんか! 真奈美はお兄ちゃんの物だ! これからもずっとずっとずっとずっと!」

「んんんっ! お兄ちゃ……!?」

 真奈美の瞳が驚きに包まれる。その表情が、激しく揺れ動きながら極上の笑みへと変わっていく。

「うん……うん……、真奈美はお兄ちゃんの物だよ。ずっと、ずっと、ずぅっと。あっ、あっ、だからいい……んぁぁっ! っよ、……このまま……」

 真奈美の瞳から涙が溢れ出す。

「出すからな! 真奈美の膣内なかで出すからな! 真奈美はお兄ちゃんの物なんだからちゃんと全部受け止めろ!」

 最後の確認。
 
「頂戴! お兄ちゃんの精液ぃぃぃ……、あっ、真奈美の膣内なかにぃぃぃぃぃ!」

 せり上がる射精感。
 もう、どうなってもいい。

「孕ませてやる! お兄ちゃんの精液で孕ませてやるからな!」

「孕ませて! お兄ちゃんの子供……ああぁぁぁぁぁ!」

 ドクンッ……。
 欲望が強烈な快感と共に吐き出される。

「ああぁぁぁぁ! 感じる……お兄ちゃんのドクドク膣内なかでっ! あっ、ああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 目を閉じ、少しだけ背中を仰け反らせながら真奈美は俺の精液を受け止めていく。真奈美を孕ませる為に、奥へ奥へと注ぎ込まれた精液が真奈美な膣内に広がっていくのを、自らの性器の先端で感じる。
 真奈美の小さな胸に顔を埋め、ひたすらに強く抱きしめ続ける。そうしていると真奈美から匂いたつ甘酸っぱい匂いに俺の全てが包みこまれるように感じられたからだ。

「真奈美……、大好きだよ」

「私も……、お兄ちゃん」

 顔を上げて真奈美と唇を重ねる。
 そして俺達は、再び愛し合う。
 何度も。
 何度も。


Fin










「で、どうだった?」

 シャワーを浴びて来た真奈美が俺の隣に腰を下ろす。

「まあ……、良かった……かな?」

「でしょ、やっぱりセックスには刺激が必要だよね」

 頭に乗せたままのタオルで全裸のままクシャクシャと髪を無造作に拭く真奈美。

「でも流石に台本まで作るのは……」

 俺の手の中には『愛妹とした日常』とタイトルの書かれた一冊のノート。

「真奈美ぃ、真奈美ぃ、真奈美ぃぃぃぃ。あんなに求められたら感じちゃうわ。ああん、まだ膣内なかに残ってる感じ」

 鳥の嘴の様に唇を尖らせて、情事の最中の俺を真似る真奈美。

「やめてくれ。羞恥心で死ねる」

「ふふふ、所で……。もう一本書いてみたんだけど」

 どこから取り出したのか真奈美の手の中には一冊のノート。
 タイトル部分には、『真奈美、愛欲の果て~もう許してお兄ちゃん~』と書かれている。

「……」

「お兄ちゃん……真奈美のお願い。来週もお兄ちゃんに抱かれたいの」

 瞳をトロンとさせて身体を密着させた真奈美が、上目使いに懇願してくる。
 ゴクリ……。

「分かった、来週までに完璧に読んでこよう」

「本当に? 真奈美嬉しいなぁ。来週もいっぱい、いっぱい真奈美の膣内なかにお兄ちゃんの出してね」

「ムキャー! 今から注いでくれるわぁぁぁ!」

「やん、シャワー浴びたばっかりなのにぃぃぃ! あっ、ひゃん……んあっ」

 そして、真奈美と俺は来週も再来週もそれから先も愛し合うのだ。


ホントにfin
『この作品は、ノクターンノベルズwiki(仮)主催の短編企画、「エロ小説みたいな恋をしよう」参加作品です。』


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