ソーシャルゲーム:高額請求が増加 未成年者の利用、制限する動き
2012年04月14日
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)内で提供されるゲームで遊び、多額の利用料を支払うケースが増えている。ゲーム内で使うツール(アイテム)やカードを購入したり、違うカードをそろえて珍しいカードを手に入れようとしてやめられなくなることから「ギャンブルのようだ」との声も。カードをサイト外で現金化できることも問題を大きくしている。SNS大手「GREE(グリー)」は4月から、15歳以下は月額5000円以下に制限するなど業界はようやく対策に動きだした。【岡礼子】
■中1に80万円
今年1月、東京都消費生活総合センター(新宿区)に「中学1年の息子がスマートフォンから無断で有料のゲームを使い、約80万円の請求が来た」と相談があった。電話を受けた相談員の福永さつきさんによると、少年がスマートフォンを使うため、父親がクレジットカードを登録。少年はそれを利用してゲームに参加し、くじ引きのような仕組みでカードをそろえていく「ガチャ」と呼ばれるシステムにお金をつぎこんでいた。ゲーム内だけで通用する通貨をクレジットカードで買うのだが、現実のお金を使っている感覚がなかったという。