|
||
「おねがい☆ティーチャー」放送10周年を機に始まったこの作品もいよいよ最終回。まあ、前回の予想通り、このまますんなり大団円にはならないよねっ事で、逃れられない別離に対するお互いの絆の確認と再会の決意、そしてそれから…エンドでした。未完成版だった映画が、数年後に学園祭で恒例となってる上映会で流されている映像の中では、ボリビア土産の服を着ているイチカ先輩が映っていて、続編が撮影されて完結したと言う見せ方だけでその後を想像させる演出は、タイトルに相応しい終わらせかたではあると思うけど、懲りすぎていて、逆に余韻に浸れなくなってしまった印象があるなあ。聖地巡礼の先駆けとなった、お馴染み海ノ口駅で下車し、目的地の木崎湖に着いた時、イチカ先輩が地球に残れる唯一の手掛かりは無くなってしまっていたけれど、地球に残ったりのんの存在を檸檬先輩が知っていて、しかも、その檸檬先輩(と真奈美さんの旦那)の正体がガチMIBだった事で、地球の文明レベルがイチカ先輩の母星と交流できる段階まで進めたからイチカ先輩は地球に帰ってこられた、という解釈で良いんだよね?ご先祖様の遺産に頼るのでは無く、結果的にはイチカ自身が地球に戻れる礎を築いていたと思えばなかなか感動的だ。しかし、まさかご先祖様の声が井上喜久子おねえさんだとは…。そのまんま解釈したら、おねてぃがバッドエンドじゃないか!ただ、おねてぃの時代がご先祖様と言われるほど未来の地球だったようには見えないし、みずほ先生の時は、戻ってきて記憶封鎖も解けて、家族も普通に来られるようになってたから、もしかして、「あの夏で待ってる」の世界観は、おねてぃで、記憶封鎖が解けず、みずほ先生も帰ってこなかった“もしも”の世界がベースになってるパラレルって事なのかな?とりあえず、ラストの流れでイチャラブ分が不足してるので、はちみつ授業的な補完コンテンツ頼みます(笑)。
案の定、救助ポッドを破壊したせいでおおごとになっていて、事態の解決のため、イチカ先輩のお姉さんがイチカ先輩を連れ帰りに来たので、海人たちが一致団結して、イチカ先輩が帰らずに済む一縷の望みに賭けて奔走する話。帰る帰らないで悩む展開になるのは予想するまでも無く明らかだったし、記憶にある場所が鍵になるであろう事も予想通りだったけど、路線は微妙に予想の斜め上だった(笑)。しかし、2話ぐらい前に、好きな人に好きだと伝えること>帰らなければならないこと、と、柑菜に後押しされて意識を変える決断をしたのに、イチカ先輩は、また似たようなことで柑菜に後押しされなければ前に進めないとは。柑菜ちゃんの精神力減らしすぎ!哲朗と美桜は、なんだかんだでデートの約束まで漕ぎ着けて良い雰囲気なのに…。そして、相変わらず檸檬先輩の“こんなこともあろうかと”スキルは異常。でも、今回ばかりはお節介キャラに感謝だな。銀河連盟やら、貴月姉妹の遺伝子に組み込まれた記憶の源流とか、おねてぃ好きにはニヤニヤが止まらない設定の連発でしたが、結局、どこまでおねてぃと繋がりがあるんだろうなあ?あの夏は、おねがいシリーズとは銘打ってないし、製作会社が違うから、最後まで匂わすだけで終わりそうだけど、せっかくこの設定でやるなら、最後ぐらい思い切った遊び心を見せて欲しいぜ。次回、思惑通り記憶の場所にたどり着けたとしても、やっぱり、連盟の法律を覆すには説得力に欠けて、結局イチカ先輩とは別離することになる予感。このままあっさり大団円だと、最終回のサブタイトルにタイトルを使ってるのに、全然あの夏で『待ってる』感が無いまま終わって締まりが悪いし(笑)。
敗戦処理一方通行の恋愛関係に一先ずの決着が付く話。いつから「アマガミ」を見ていると錯覚していた?イチカ先輩はくっついてるのが好きだとか、破壊力高すぎて悶絶する。ゴム1個じゃとても足りそうにないです、檸檬先輩!つか、そのゴムの入手経路も気になります、檸檬先輩。まあ、そんなリア充メガネカップルはさておき、2人がくっついたことを知った哲朗たちの決断。海人も柑菜もどちらも応援したかったと八方美人な建前を言ってたけど、美桜の後押しと、海人のケジメの言葉を受けて、柑菜に告白した時には、あわよくばを狙っていた本音もポロリと。哲朗も美桜も、想い人にフラれた後の傷心を癒やしたいと言う打算があったのは一緒だけど、したたかさでは美桜に軍配があがったなあ。美桜のストーキング能力高すぎ(笑)。一方、哲朗に後押しされて、告白した柑菜ちゃんと海人の結末は思いのほか清々しい幕引きだった。海人の気持ちに気付いてた柑菜ちゃんはもちろんだけど、結果的には、哲朗のフライングで、海人も柑菜ちゃんの気持ちを知らされていたことで、心の準備ができていたことが大きかったな。人間関係がすっきりしたところで、張りきって撮影再開と思いきや、イチカを溺愛してそうなお姉ちゃんが来訪。最終回のサブタイトルが、アニメのタイトルと同じで、明らかに別離を匂わせてるわけですが、記憶を消して別れて、再会して記憶が戻ると言うベタベタな展開をやって、おねてぃのオマージュを徹底するのか、それとも、全く違うアプローチを見せてくれるのか?イチカの記憶にある、木と池のある場所が鍵を握ってるんだとは思うけど、さて。
ただご都合主義の多いこの作品だからCパートで次の夏になって思い出の場所で再開で幕を引くなんてありそう。
ところでもしイチカが『おねティー』の子孫なら一体この作品の時代設定は何年後なんだ?
見た所、そんな未来を感じさせる描写もないが、自分に地球人の血が流れている(?)事を知らないという事はもう何代も昔の話だろうからひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんより前の話だろうしなぁ。