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見た目通りの性悪女だった不二子ちゃんには、身体を使っていくら誘惑されてもブレなかった渋格好良い次元さんが、自殺癖があって、途中何を言ってるのかわかりません的な護衛対象のメンヘラ女に入れ込みすぎて、体よく利用された挙げ句、見た目じゃわからない女心に振り回されて、女性に対する苦手意識をこじらせて殺し屋用心棒を廃業する、寝取り寝取られ愛憎劇。前回のルパンに続き、今度は不二子ちゃんと次元の出会いエピソードではあるんあだけど、今回の不二子ちゃんは、盗み自体が茶番であって、傍観者に徹していることもあるため、完全に次元が主役だった。チッチョリーナさんがもう少し魅力的なら、ハードボイルドな次元の苦悩も、もっと共感できたんだろうけど、同じ『性悪』というカテゴリにあっても、全然似ていないのだと次元に言わしめるために、不二子ちゃんとの対比ありきで作られたキャラだろうからある程度は仕方ないか。ただ、あの間男への寝取られ設定の効果は疑問だったが(笑)。マフィアのボスの女を次元が寝取った(と思わせる)展開への代償なんだろうけど、次元が煽り耐性強すぎてまるで意味なかったぞ。あと、次元のスペックはチートすぎ(笑)。マフィアのゴロツキに囲まれても無傷ってどんだけだよ。墓前で次元と不二子ちゃんが別れるラストシーン、過去の自分に殺されるくだりと、パートナー云々の話は、2人の未来に対する当て付けというか、皮肉が効いてて良かったな。次回は五エ門登場?ところで、エンディングのロリ不二子ちゃんのエピソードのアニメ化予定は無いんですか?
「妖狐×僕SS」に続き、ガンガンJOKER連載中のめいびい原作コミックをTVアニメ化。原作既読…と言うか、原作ファンなのでどうしてもバイアスがかかる見込み。1話は、ひょんな事から旧校舎の幽霊として噂されてる夕子さんに出会ってしまった主人公の貞一君の話…ではなく、原作の幕間的な小ネタと、夕子さん自身が知らない秘密に関する布石を打つエピソードを寄せ集めて、夕子さんが見えない怪異調査部・部員のももえちゃん視点のAパートと、その答え合わせとなるBパートの夕子さん視点とをザッピング手法で見せるというものでした。原作既読者を除き、夕子さんの容姿や性格を知らない状態でないと、今回のようなギミックは効果が激減してしまうので、キャラクター紹介も兼ねて、やるなら初回しかないよね。それでいて、夕子さんの存在を知覚できないレギュラーキャラを中心に据えようとすると、必然的にこの構成になったんだろうなあ。まあ、今後の展開に差し障りがあるのは、夕子さんの遺体の場所をさらっと言ってしまったことと、影夕子さんの存在を早速見せてしまったことぐらいかな?すでに霧江が同行してたのは、むしろご褒美です。と言うか、基本的に、とても中学生には見えない妖艶な夕子さんの嫉妬萌えにニヤニヤできれば万事オッケーな内容だしな!ところで、荷物用エレベーターの中での貞一君と夕子さんの密着情事が黒い影が多すぎてよく見えなかったんですが、BD/DVDで何か変わるんですか?次回のサブタイトルが『“邂逅”乙女』なので、時系列が戻って、ちゃんと貞一君と夕子さんの出会いからやってくれそう。
去年のテレビスペシャルから一新された新布陣の声優を引き続き迎えて、四半世紀ぶりに復活したルパン三世のTVアニメシリーズは、峰不二子視点で描かれる、若かりし頃のルパン一味の出会いのエピソードとなっていて、山本沙代×岡田麿里の異色コンビが挑む。事前情報の露出の低さと、昨今のテレビスペシャルの不発っぷりが相まって、前評判は決して良いものとは思えなかったし、不二子のエロティックを押し出しても、どうせ中途半端で生ぬるいんだろうなあと思いきや、少なくとも1話に限って言えば、良い意味で予想を裏切る出来だった。キャッチコピーに違わず、アダルトで、ハードボイルドで、それでいてコメディ要素も忘れていないサービス精神旺盛っぷりには感動。作画やキャラの性格がかなり原作寄りになったのかな?テクスチャの多用は賛否両論ありそうだけど、GONZOじゃなくてトムスがこれをやってくるとは驚きだ。内容としては、カルト教団の教祖が出す謎の力を盗みに入った不二子がルパンと出会い、盗み勝負になった結果、謎の力の秘密を暴いた挙げ句、教団を壊滅しちゃいました…ってだけなんだけど、不二子が行き当たりばったりのアホキャラではなく、自らの女の武器を駆使して、かつ頭もキレる女として描かれているため、今後、ルパンがご執心になる女性という説得力を持たせることに成功してる。あとは、なんと言っても不二子にしろ、敵側にしろ、出し惜しみをしないエロ攻勢が凄い。おっぱい、乳首は当たり前、押し倒されて乳揺れとか、スパンキングとか、フェラチオを想起させるカットとか、当たり前のようにやってくれるぜ。不二子は、おっぱいと乳首を丸出しにしてるシーンの方が多いぐらいだったんじゃないか?(笑)。これは、「ルパン」と言うブランドが確立されていて、麻薬やカルト宗教などを取り扱って、『子供は見るな、これは大人のためのアニメだ』と言う印象付けを徹底しているからこそ許されたのかもなあ。とにかく、大人向けを意識させる要素の徹底ぶりは、かつてOL向けを打ち出した初期の『ノイタミナ』以上だと思う。「聖闘士星矢Ω」vs「LUPIN the Third 〜峰不二子という女〜」と言う、四半世紀ぶりTVアニメシリーズ復活対決は、個人的にはルパンの圧勝だね。今後描かれるであろう、次元や五ヱ門の登場が楽しみだ。作画とエロスとシュールコメディの勢いが1話だけで失速は勘弁だぞ。