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1日1キロCO2削減言うならやって
テレビ・エアコンなしの真っ暗生活
ライター 福光 恵
そしてまた悪夢の電話はかかってきた。中国産を一切食べないチャイナフリー生活をしろだの、冷凍食品を食べるなだの、編集部からの電話にはロクな思い出がない。
だが、今回のお題をいただいたときは、正直拍子抜け。
「たった1キロでいいの?」
今思うと忌まわしいが、これが今回のお題「1日1キロカーボンフリー1週間」をもらったときの感想。環境省が昨年からやってる、「1人1日1キロのCO2削減」に挑戦してみろというミッションだ。
これは政府主導の「みんなで止めよう温暖化 チーム・マイナス6%」運動の一環で、国民の「私のチャレンジ宣言」も受け付けている。日本人全員が参加すれば、ここのところ逆に増えている家庭からのCO2を一気に削減できて京都議定書実現も夢じゃない、ヤッホー......とまあ、そんな運動らしい。
日本人1人のCO2排出量は1日約6キロ。しかも私の場合、テレビ、エアコン、タクシー大好きというCO2メタボ。「1キロのCO2の体積はサッカーボール100個分」という情報は気になったが、まさかこんな1週間が待っているとは。
■1日目
省エネ冷蔵庫、買い替えなくても、できますか?
金曜 晴れ 最高気温30度
まずルール作り。「めざせ1人1日1kg削減」などのサイトには、さまざまな事例が紹介されている。たとえばシャワーを1分短くするとCO2 74グラム削減とか。さらにネットにある様々なデータをもとに、「あえて我慢して削減したCO2」量をノートに記録することにした。
参考データをノートに写していくと、早くも暗雲が。冷房を1時間減らすと26グラム削減とか、冷蔵庫を整理して18グラム削減とか、地道なサンプルが多いのだ。たまに大きな数字を見つけると、自動車のふんわりアクセルで207グラムだったり、省エネタイプの冷蔵庫に買い替えると132グラムだったり。えー、買い替えられないよ。
イヤな予感を覚えつつ、まず午前中はエアコンとテレビ(うちのブラウン管式は1時間30グラムと計測)を我慢。いつもつけっぱなしのテレビがないと、世間から取り残されてるよう。防災袋から手回しラジオを探し出してきた。
午後の取材は、家から20キロ離れた会社。自転車は諦めて電車で向かい、駅から3キロ程度の道は炎天下を歩いた。以前取材のために買った水道水を濾過するタンブラーが活躍。途中公園の蛇口で水道水を補給。これでペットボトルを減らして6グラム削減する。
取材が終わると、同行したカメラマンが声をかけてくれた。
「駅まで僕の車で送りますよ」
はい!と言いかけるが、「事情がありまして」と辞退。これはカウントしてもいいよね。人の車に同乗しても、私の体重分だけCO2は増えるわけだし。てなわけで、自動車3キロ分450グラム削減。デカい。
帰り道、同じ公園で水道水を補給して、次の打ち合わせ先へ。22時に解散し、歩いて帰ろうかと思ったが、地下鉄2駅(約2キロ)で30グラム削減にしかならない。地下鉄で帰ろっと。
帰宅後、お待ちかねの集計作業。昼のお弁当をやめてトレー1枚4グラムを節約したり、冷蔵庫の開け閉め(10秒3グラム)を我慢するなど、頑張ったが、まだ合計で800グラム程度。
どうすっかなあ。見回すと、居間兼仕事場のダウンライトが煌々とついている。白熱灯60Wを1時間消すと20グラムの削減。3本あるから1時間に60グラム! 速攻で消して、真っ暗の中、手回しラジオを聞く。やっと削減量合計1002グラムを達成。ギリギリ。
■2日目
涼しい日はフードマイレージに活路あり
土曜 小雨 最高気温26度
今日はかなり涼しい。そもそもエアコンは要らないから、削減もできない。とにかく一日中テレビを消し、手回しラジオを聞く。10時間テレビを消して300グラム。足りない。今日は地下鉄で1駅先の動物病院で犬のシャンプーを予約していた。これに絡めて削減せねば。
帰りがけ、雨が強くなってきたので、夫に車で迎えに来てもらうことにした。もちろん犬だけ乗せて、私は徒歩で帰宅、300グラムくらいドーンと稼ごうという算段だ。
ところが、到着した夫が言う。
「足がつって、運転できない」
なぜこんなときに......。意味不明の罪悪感にさいなまれながら、仕方なく運転した。アクセルが重い。えっと、「ふんわりアクセル」ってどうやるの? 結局、ここでは削減0グラム。もう外は暗いのに、残り700グラム。ピンチ! そうだ。フードマイレージっていうのがあったっけ。外国産の食材を国産に切り替えると、輸送距離が減り、トラックや船や飛行機などが出すCO2が削減できる。
フードマイレージを計算できるサイトであれこれ試算。ここで注目した食材がパンだった。原料の小麦粉はカナダなど、遠いところから来ていることが多いから国産に切り替えると、削減量も大きい。これだ。
さっそく近所のあちこちのスーパーやパン屋に電話。国産小麦100%のパンを探してみるが、驚くほどどこにもない。ようやく地下鉄で2駅先の、大手自然食品店で発見。雨が激しくなってきたが、雨合羽を着て、自転車で出発する。往復140グラム削減。もちろんエコバッグ(1回60グラム削減)持参だ。
ついでに高級スーパーで、おじさんが紙に包んでくれる、トレーなしの国産黒毛和牛なども購入。夜10時にずれ込んだこの夕食で、カナダ産小麦のパンを国産小麦のパンにして、160グラムの削減。また豪産牛肉を国産牛にして75グラムの削減。さらにブロッコリーも国産で66グラム削減。
もたれた胃を抱えて集計すると、まだ足りない。昨日シャワーの時間を計って5分と判明したので、大急ぎで4分浴び、74グラム削減、ダウンライトも1時間消して、日付が変わる頃、ようやく1007グラムに到達した。前途多難です。
■3日目
暗がりのラジオで楽しむ五輪閉会式
日曜 大雨 最高気温29度
そうだ、今日は私の美容室を予約していた。地下鉄で二つ先の駅まで、大雨のなか自転車で移動。エコ仕様のショートにしてもらう。今日は北京オリンピック最終日。せっせと手回しで充電し、夜は真っ暗の中、閉会式をラジオで聞く。
「鈴の踊り子が出てきました」
とアナウンサー。意味わからん。テレビを11時間、ライトを4時間消し、それから昨日買った国産食品で、やっと合計1003グラムになった。危ねー。
■4日目
雨合羽も歯立たず暴風雨に自転車で300グラム
月曜 大雨 最高気温29度
今日は、家から8キロ離れた繁華街で取材。大雨だし、今回最大の難所だ。今日も涼しいのでエアコンはカウントできないから、雨合羽と自転車で1時間前に出発する。ちなみに地図は印刷せずに手書きにして、A4コピー紙2枚で、7グラム削減。小さいことからコツコツと。
途中、大雨は暴風雨と変わり、着く頃には全身ずぶ濡れに。時間もギリギリになったため、初対面の取材相手と水を滴らせつつ名刺交換するハメになる。先方は理由も聞かず、普通に対応してくれる。大人だ。
取材後、自分が座っていた椅子を見ると、水でお尻の形がくっきり。タクシーだったら、幽霊と間違われると思う。乗れないからいいけど。速攻で戻り、計算してみると300グラムの削減。おー。私頑張ったよ、地球。4分間シャワーを浴び、夜はうなぎ(中国産を国産に替えて130グラム削減)やしじみ(同15グラム削減)のみそ汁。テレビ我慢などを加えて、合計1122グラム。ベストスコア。
■5日目
小麦粉は香川産地球にやさしいうどんに舌つづみ
火曜 小雨 最高気温28度
またしても涼しい。そしてまたしても雨。3キロほど離れた会社に、資料のDVDをもらいに行く。もちろん雨合羽+自転車で、往復160グラムカット。
帰宅後、そのDVDをダビングしなくてはいけなくなり、久々にテレビをオン。ダビング中、土曜ワイド劇場の再放送を見る。テレビって、こんなにおもしろかったっけ。でも1時間ほどでダビング終了。犯人がどうなったか気になりつつ、コンセントごとスイッチを切る。
夕食に、香川産小麦のうどん(アメリカ産と比べて82グラム削減)や「真っ暗のなかでパソコン」を3時間半ほどやって、1017グラム達成。
■6日目
いよいよ猛暑日真っ暗闇の食卓を囲む事態に
水曜 晴れ 最高気温35度
一転、朝から晴天。今日は外出予定もないので、エアコンを我慢して削減量を稼ごう。パソコンに向かうが、35度の中集中できず。仕方なく、タオルをぬるい水道水でぬらして、首に巻くことにした。でもまさに焼け石に水。何だかお花畑が見えてきた。これで1時間たった26グラムの削減か。厳しい。
夜は、暑さ対策と削減を兼ねて、ダウンライトを消す。食事も、手回しラジオについているLEDの明かりだけで。ブロッコリーをゆでずにチンして、38グラム削減。夫婦で暗い中、サンマをほじくっていると、夫がポツリと言うのであった。
「破産したみてーだな」
本日の削減量1011グラム。
■7日目
排出権を買えば、キロたった5円也だったら......
木曜 曇り 最高気温33度
蒸し暑い。夫の部屋は冷房で冷え冷えだが、人が増えればエアコンのCO2も増えてしまう。我慢。暑いとラジオもうるさいし、字を読むのも億劫。再びお花畑が見えてきて、仕事も無理。犬と遊ぼうにも犬は夫の部屋から全然出てきやしない。
夜は友人とご飯。自転車で、2キロ先の繁華街に向かう。ネットで見つけた国産小麦だけを使ったお好み焼き店で、打ち上げ。1008グラム削減でミッション終了となった。それにしても、この過酷なチャレンジ、ほんとに実践できている人いるのかなあ。
ちなみにCO2排出権に置き換えると、現在個人が買えるものでは、1キロ5円前後が相場。てことは、1週間やって35円。これなら排出権を買ったほうが100倍いい。だからAERAの排出権付き定期購読がオトクです......ってもしかして、これを言わせたかったわけ?
そしてまた悪夢の電話はかかってきた。中国産を一切食べないチャイナフリー生活をしろだの、冷凍食品を食べるなだの、編集部からの電話にはロクな思い出がない。
だが、今回のお題をいただいたときは、正直拍子抜け。
「たった1キロでいいの?」
今思うと忌まわしいが、これが今回のお題「1日1キロカーボンフリー1週間」をもらったときの感想。環境省が昨年からやってる、「1人1日1キロのCO2削減」に挑戦してみろというミッションだ。
これは政府主導の「みんなで止めよう温暖化 チーム・マイナス6%」運動の一環で、国民の「私のチャレンジ宣言」も受け付けている。日本人全員が参加すれば、ここのところ逆に増えている家庭からのCO2を一気に削減できて京都議定書実現も夢じゃない、ヤッホー......とまあ、そんな運動らしい。
日本人1人のCO2排出量は1日約6キロ。しかも私の場合、テレビ、エアコン、タクシー大好きというCO2メタボ。「1キロのCO2の体積はサッカーボール100個分」という情報は気になったが、まさかこんな1週間が待っているとは。
■1日目
省エネ冷蔵庫、買い替えなくても、できますか?
金曜 晴れ 最高気温30度
まずルール作り。「めざせ1人1日1kg削減」などのサイトには、さまざまな事例が紹介されている。たとえばシャワーを1分短くするとCO2 74グラム削減とか。さらにネットにある様々なデータをもとに、「あえて我慢して削減したCO2」量をノートに記録することにした。
参考データをノートに写していくと、早くも暗雲が。冷房を1時間減らすと26グラム削減とか、冷蔵庫を整理して18グラム削減とか、地道なサンプルが多いのだ。たまに大きな数字を見つけると、自動車のふんわりアクセルで207グラムだったり、省エネタイプの冷蔵庫に買い替えると132グラムだったり。えー、買い替えられないよ。
イヤな予感を覚えつつ、まず午前中はエアコンとテレビ(うちのブラウン管式は1時間30グラムと計測)を我慢。いつもつけっぱなしのテレビがないと、世間から取り残されてるよう。防災袋から手回しラジオを探し出してきた。
午後の取材は、家から20キロ離れた会社。自転車は諦めて電車で向かい、駅から3キロ程度の道は炎天下を歩いた。以前取材のために買った水道水を濾過するタンブラーが活躍。途中公園の蛇口で水道水を補給。これでペットボトルを減らして6グラム削減する。
取材が終わると、同行したカメラマンが声をかけてくれた。
「駅まで僕の車で送りますよ」
はい!と言いかけるが、「事情がありまして」と辞退。これはカウントしてもいいよね。人の車に同乗しても、私の体重分だけCO2は増えるわけだし。てなわけで、自動車3キロ分450グラム削減。デカい。
帰り道、同じ公園で水道水を補給して、次の打ち合わせ先へ。22時に解散し、歩いて帰ろうかと思ったが、地下鉄2駅(約2キロ)で30グラム削減にしかならない。地下鉄で帰ろっと。
帰宅後、お待ちかねの集計作業。昼のお弁当をやめてトレー1枚4グラムを節約したり、冷蔵庫の開け閉め(10秒3グラム)を我慢するなど、頑張ったが、まだ合計で800グラム程度。
どうすっかなあ。見回すと、居間兼仕事場のダウンライトが煌々とついている。白熱灯60Wを1時間消すと20グラムの削減。3本あるから1時間に60グラム! 速攻で消して、真っ暗の中、手回しラジオを聞く。やっと削減量合計1002グラムを達成。ギリギリ。
■2日目
涼しい日はフードマイレージに活路あり
土曜 小雨 最高気温26度
今日はかなり涼しい。そもそもエアコンは要らないから、削減もできない。とにかく一日中テレビを消し、手回しラジオを聞く。10時間テレビを消して300グラム。足りない。今日は地下鉄で1駅先の動物病院で犬のシャンプーを予約していた。これに絡めて削減せねば。
帰りがけ、雨が強くなってきたので、夫に車で迎えに来てもらうことにした。もちろん犬だけ乗せて、私は徒歩で帰宅、300グラムくらいドーンと稼ごうという算段だ。
ところが、到着した夫が言う。
「足がつって、運転できない」
なぜこんなときに......。意味不明の罪悪感にさいなまれながら、仕方なく運転した。アクセルが重い。えっと、「ふんわりアクセル」ってどうやるの? 結局、ここでは削減0グラム。もう外は暗いのに、残り700グラム。ピンチ! そうだ。フードマイレージっていうのがあったっけ。外国産の食材を国産に切り替えると、輸送距離が減り、トラックや船や飛行機などが出すCO2が削減できる。
フードマイレージを計算できるサイトであれこれ試算。ここで注目した食材がパンだった。原料の小麦粉はカナダなど、遠いところから来ていることが多いから国産に切り替えると、削減量も大きい。これだ。
さっそく近所のあちこちのスーパーやパン屋に電話。国産小麦100%のパンを探してみるが、驚くほどどこにもない。ようやく地下鉄で2駅先の、大手自然食品店で発見。雨が激しくなってきたが、雨合羽を着て、自転車で出発する。往復140グラム削減。もちろんエコバッグ(1回60グラム削減)持参だ。
ついでに高級スーパーで、おじさんが紙に包んでくれる、トレーなしの国産黒毛和牛なども購入。夜10時にずれ込んだこの夕食で、カナダ産小麦のパンを国産小麦のパンにして、160グラムの削減。また豪産牛肉を国産牛にして75グラムの削減。さらにブロッコリーも国産で66グラム削減。
もたれた胃を抱えて集計すると、まだ足りない。昨日シャワーの時間を計って5分と判明したので、大急ぎで4分浴び、74グラム削減、ダウンライトも1時間消して、日付が変わる頃、ようやく1007グラムに到達した。前途多難です。
■3日目
暗がりのラジオで楽しむ五輪閉会式
日曜 大雨 最高気温29度
そうだ、今日は私の美容室を予約していた。地下鉄で二つ先の駅まで、大雨のなか自転車で移動。エコ仕様のショートにしてもらう。今日は北京オリンピック最終日。せっせと手回しで充電し、夜は真っ暗の中、閉会式をラジオで聞く。
「鈴の踊り子が出てきました」
とアナウンサー。意味わからん。テレビを11時間、ライトを4時間消し、それから昨日買った国産食品で、やっと合計1003グラムになった。危ねー。
■4日目
雨合羽も歯立たず暴風雨に自転車で300グラム
月曜 大雨 最高気温29度
今日は、家から8キロ離れた繁華街で取材。大雨だし、今回最大の難所だ。今日も涼しいのでエアコンはカウントできないから、雨合羽と自転車で1時間前に出発する。ちなみに地図は印刷せずに手書きにして、A4コピー紙2枚で、7グラム削減。小さいことからコツコツと。
途中、大雨は暴風雨と変わり、着く頃には全身ずぶ濡れに。時間もギリギリになったため、初対面の取材相手と水を滴らせつつ名刺交換するハメになる。先方は理由も聞かず、普通に対応してくれる。大人だ。
取材後、自分が座っていた椅子を見ると、水でお尻の形がくっきり。タクシーだったら、幽霊と間違われると思う。乗れないからいいけど。速攻で戻り、計算してみると300グラムの削減。おー。私頑張ったよ、地球。4分間シャワーを浴び、夜はうなぎ(中国産を国産に替えて130グラム削減)やしじみ(同15グラム削減)のみそ汁。テレビ我慢などを加えて、合計1122グラム。ベストスコア。
■5日目
小麦粉は香川産地球にやさしいうどんに舌つづみ
火曜 小雨 最高気温28度
またしても涼しい。そしてまたしても雨。3キロほど離れた会社に、資料のDVDをもらいに行く。もちろん雨合羽+自転車で、往復160グラムカット。
帰宅後、そのDVDをダビングしなくてはいけなくなり、久々にテレビをオン。ダビング中、土曜ワイド劇場の再放送を見る。テレビって、こんなにおもしろかったっけ。でも1時間ほどでダビング終了。犯人がどうなったか気になりつつ、コンセントごとスイッチを切る。
夕食に、香川産小麦のうどん(アメリカ産と比べて82グラム削減)や「真っ暗のなかでパソコン」を3時間半ほどやって、1017グラム達成。
■6日目
いよいよ猛暑日真っ暗闇の食卓を囲む事態に
水曜 晴れ 最高気温35度
一転、朝から晴天。今日は外出予定もないので、エアコンを我慢して削減量を稼ごう。パソコンに向かうが、35度の中集中できず。仕方なく、タオルをぬるい水道水でぬらして、首に巻くことにした。でもまさに焼け石に水。何だかお花畑が見えてきた。これで1時間たった26グラムの削減か。厳しい。
夜は、暑さ対策と削減を兼ねて、ダウンライトを消す。食事も、手回しラジオについているLEDの明かりだけで。ブロッコリーをゆでずにチンして、38グラム削減。夫婦で暗い中、サンマをほじくっていると、夫がポツリと言うのであった。
「破産したみてーだな」
本日の削減量1011グラム。
■7日目
排出権を買えば、キロたった5円也だったら......
木曜 曇り 最高気温33度
蒸し暑い。夫の部屋は冷房で冷え冷えだが、人が増えればエアコンのCO2も増えてしまう。我慢。暑いとラジオもうるさいし、字を読むのも億劫。再びお花畑が見えてきて、仕事も無理。犬と遊ぼうにも犬は夫の部屋から全然出てきやしない。
夜は友人とご飯。自転車で、2キロ先の繁華街に向かう。ネットで見つけた国産小麦だけを使ったお好み焼き店で、打ち上げ。1008グラム削減でミッション終了となった。それにしても、この過酷なチャレンジ、ほんとに実践できている人いるのかなあ。
ちなみにCO2排出権に置き換えると、現在個人が買えるものでは、1キロ5円前後が相場。てことは、1週間やって35円。これなら排出権を買ったほうが100倍いい。だからAERAの排出権付き定期購読がオトクです......ってもしかして、これを言わせたかったわけ?
2012/04/14 05:14:06
第三話:京葉線2012/04/12 11:17:19
"失われた桜台"に会える場所は2012/04/12 03:51:40
チェンジできず、7000円。2012/04/10 09:05:03
1.『吉原炎上』2012/04/10 02:32:27
葉山エレーヌさん見習いなさい2012/04/08 22:39:13
一行コピー:「みんな、そーおっしゃるねっと。」2012/04/03 12:57:56
19、母娘のスタート(最終回)
一行コピー, 内藤みか, 押切もえ, K野, AERA English, 中島かずき, 内田かずひろ, 木村恵子, 恋愛, ロダン, ハングリー, 食べ物, 福井洋平, 山田厚史, バルセロナ, 映画, japan photo project, Tina Bagué, ジャパン・フォト・プロジェクト, ティナ・バゲ, 森本徹, 飯島奈美, 尾木和晴, 結婚, ゆきちゃん, 田岡俊次, 高井正彦, aera english, ロダンのココロ句, 太田匡彦