以下の問いに答えなさい。
『PKOとは何か、説明しなさい』
姫路瑞希と霧崎白夜の答え
『Peace-Keeping-Operations』
教師のコメント
そうですね。United Nations Peacekeeping Operationsとも呼ばれたりします。
余裕があれば覚えておくと良いでしょう。
土屋康太の答え
『Pants Koshi-tsuki Oppai の略。
世界中のスリーサイズを規定する下着メーカーのこと』
教師のコメント
君は世界の平和を何だと思っているのですか。
吉井明久の答え
『パウエル・金本・岡田 の略』
教師のコメント
それはセ界の平和を守る人達です。
島田葉月=葉月
ナンパ野郎=ナンパ野郎もしくは変態、しかし正体は後程、正体がわかったら変わります。
謎の女=正体がわかったら変わりますがわかるまでは謎の女です。
バカと女装メイドと裁きの鉄槌
秀吉「ただいま戻ったぞい・・・・・・ってあまり客はおらんようじゃの・・・・・・」
明久「あっ、お帰り二人とも。試合はどうだった?」
客があまりいないので、皆さんも暇そうだな。やはりさっきの妨害が痛かったか・・・・・・
秀吉「ばっちり勝ってきたぞい。そっちはどうじゃった?」
明久「無事勝ってきたよ」
秀吉「それは何よりじゃ。ところで、雄二の姿が見えんが?」
明久「うん。トイレに寄ってくるってさ」
白夜「あの後妨害はあったか?」
ム「・・・・・・・・・・・・あれから、営業妨害は来てない。ここ以外で何かが起きてる可能性が高い」
白夜「確かにな」
そうやって四人で考え込んでいると、
『お兄さん、すいませんです』
『いや。きにするな、チビッ子』
『チビッ子じゃなくて葉月ですっ』
ん? これは雄二と誰かさんの声だ。声の高さからまだ小学生くらいだろうか?
秀吉「雄二が戻ってきたようじゃな」
明久「あ、うん。そうみたいだね」
『んで、探してるのはどんなヤツだ?』
人捜しか? 後で手伝ってやるかな・・・・・・
『お、坂本。妹か?』
『可愛い子だな~。ねぇ、5年後にお兄さんと付き合わない?』
『俺はむしろ、今だからこそ付き合いたいなぁ』
最後のヤツ、ロリコンか?
『あ、あの、葉月はお兄ちゃんを探してるんですっ』
『お兄ちゃん? 名前はなんて言うんだ?』
『あぅ・・・・・・。わからないです・・・・・・』
『? 家族の兄じゃないのか? それなら、何か特徴は?』
特徴次第では多少特定しやすくなるんだが、
『えっと・・・・・・バカなお兄ちゃんでした!』
言葉を失うとは正にこのことだね。
『そうか』
流石に雄二でもこの特徴じゃあ・・・・・・
『・・・・・・沢山いるんだが?』
多すぎて特定できないだろう。
『あ、あの、そうじゃなくて、その・・・・・・』
『うん? 他に何か特徴があるのか?』
『その・・・・・・すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』
『『『吉井だな』』』 明久だな
あれ? 明久泣いてる?
明久「全く失礼な! 僕に小さな女の子の知り合いなんていないよ! 絶対に人違いーーー」
葉月「あっ! バカなお兄ちゃんだっ!」
葉月とか言う女の子が明久に抱きついた。凄い、あの女の子、的確に明久の鳩尾に頭突きをヒットさせている。
雄二「絶対に人違い、がどうした?」
明久「・・・・・・人違いだと、いいなぁ・・・・・・。って、キミは誰? 見たところ小学生だけど、僕にそんな知り合いはいないよ?」
明久キミは何てことを!
葉月「え? お兄ちゃん・・・・・・知らないって、ひどい・・・・・・」
泣かせてるし・・・・・・
葉月「バカなお兄ちゃんのバカぁっ! バカなお兄ちゃんに会いたくて、葉月、一生懸命『バカなお兄ちゃんを知りませんか?』って聞きながら来たのに!」
純粋とは、時に残酷なんだな・・・・・・
雄二「明久―――じゃなくて、バカなお兄ちゃんがバカでごめんな?」
秀吉「そうじゃな。バカなお兄ちゃんはバカなんじゃ。許してやってくれんかのう?」
白夜「後でバカなお兄ちゃんはこの人ですって皆に教えておくから、今は勘弁してやってね?」
葉月「でもでも、バカなお兄ちゃん、葉月と結婚の約束もしたのにーーー」
ガラッ!
あ、姫路さんと島田さんだ。
美波「瑞希!」
姫路「美波ちゃん!」
「「殺るわよ!」」
明久「ごぶぁっ!?」
凄いタイミングと連携で明久のライフポイントを一気に大幅に奪ったな。
雄二「姫路に島田か。どうやら勝ったようだな」
美波「瑞希。そのまま首を真後ろに捻って。ウチは膝を逆方向に曲げるから」
姫路「こ、こうですか?」
明久がやばそうだな。
明久「ちょっと待って! 結婚の約束なんて僕は全然―――」
葉月「ふえぇぇんっ! 酷いですっ! ファーストキスもあげたのにーっ!」
美波「坂本は包丁を持ってきて。五本あれば足りると思う」
姫路「吉井君、そんな悪いことをするのはこの口ですか?」
明久「お願いひまふっ! はなひをきいてくらはいっ!」
美波「仕方ないわね。二本刺したら聞いてあげるからちょっと待ってなさい」
明久「あのね、美波。包丁って一本でも刺さったら致命傷なんだよ?」
葉月「あ、お姉ちゃん。遊びに来たよっ!」
ん? お姉ちゃんってことはこの子は島田さんの妹?
明久「ああっ! あのときのぬいぐるみの子か!」
どうやら知り合いみたいだな。
葉月「ぬいぐるみの子じゃないです。葉月です」
明久「そっか、葉月ちゃんか。久しぶりだね。元気だった?」
葉月「はいですっ!」
明久「うんうん。それは良かった。それにしてもよく学校がわかったね?」
葉月「お兄ちゃん、この学校の制服着てましたから」
美波「あれ? 葉月ってアキと知り合いなの?」
明久「うん。去年ちょっとね。美波こそ葉月ちゃんのこと知ってるの?」
美波「知ってるも何も、ウチの妹だもの」
明久「へ?」
さっきそれらしきことを言ってたじゃん。
なんか姫路がブツブツ言っているが、聞かなかったことにしよう。
葉月「あ、あの時の綺麗なお姉ちゃん! ぬいぐるみありがとうでしたっ!」
礼儀正しい子だな。姫路とも知り合いだろうか?ん?ああの時のか。ニヤリいいこと思いついた。
姫路「こんにちは、葉月ちゃん。あの子、可愛がってくれてる?」
葉月「はいですっ! 毎日一緒に寝てるです」
姫路「良かった~。気に入ってくれたんだ」
雄二「ところで、この客の少なさはどういうことだ?」
そういえばそのことについて話し合ってたんだよね!
葉月「そういえば葉月、ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」
雄二「ん? どんな話だ?」
葉月「えっとね、中華喫茶は汚いから聞かない方がいい、って」
さっきの常夏コンビとやらの仕業かな? だとしたら、ボコボコにしてボロ雑巾のようにしてやる。
秀吉「ふむ・・・・・・。例の連中の妨害が続いてるんだろうな。探し出してシバき倒すか」
俺も同意見だ。
明久「例の連中って常夏コンビ? まさか、そこまで暇じゃないでしょ」
雄二「どうだかな。ひとまず様子を見に行く必要があるな」
明久「そうだね。少なくとも、噂が流れてどこまで広がっているかを確認しないと」
悪事千里を走るって言うしな。
葉月「お兄ちゃん、葉月と一緒にいこっ」
明久「ごめんね、葉月ちゃん。お兄ちゃんはどうしても喫茶店を成功させなきゃいけないから、あまり遊べないんだ」
なだすように明久が葉月ちゃんの頭を撫でる。
葉月「む~。折角会いに来たのに~」
雄二「それなら、そのチビッ子も連れて行けばいい。飲食店をやっている他のクラスを偵察する必要もあるからな」
偵察は戦略を立てるための基本中の基本だからね。
明久「ん~、そっか。それじゃ、一緒にお昼ご飯も食べに行く?」
葉月「うんっ」
嬉しそうだな。明久って結構もてるよね・・・・・・性別なんて関係なく。
美波「じゃあ葉月、お姉ちゃんも一緒に行くね」
秀吉「ワシも同行しても良いかの?」
雄二「構わんぞ」
白夜「いやダメだな、お前はあとで黒羽とまわってやってくれ。」
雄二「ああそういう事か、すまん、秀吉あとは任せたぞ」
ム「・・・・・・・・・・・・喫茶店なら任せておけ」
雄二「そうか。悪いな、ムッツリーニ」
秀吉「いいんですか? ありがとうございます。土屋君」
白夜「俺も行くよ」
これで合計6人。ちょっと多い気がするけどな。
雄二「それでチビッ子、さっきの話はどの辺で聞いたのか教えてくれるか?」
葉月「えっとですね・・・・・・短いスカートを穿いた綺麗なお姉さんが一杯いるお店―――」
そうを聞いた二人は走り去っていった。場所わかるのかなあの二人?
黒羽「お兄様、優子様よりお電話がありました。例の妨害行為の2人組はAクラスだそうです」
白夜「ん、了解。今から行くとメールで伝えといてくれ。礼は秀吉と2人きりで出歩けるようにしといた」
黒羽「そう思って先ほどメールをしておきました。それはうれしいことですね」
白夜「そうか、じゃああとは任したぞ」
備考:黒羽は秀吉が大好きなのであるw
そしてAクラス前・・・
雄二「頼む! ここだけは、Aクラスだけは勘弁してくれ!」
まさかと思ったが本当にここ(Aクラス)だったとは、
明久「そっか。ここって坂本の大好きな翔子のいるクラスだもんね」
「坂本君、女の子から逃げ回るなんてダメですよ?」
「雄二、これは敵情視察なんだ。決して趣味じゃないんだからーーー」
ム「・・・・・・・・・・・・(パシャパシャパシャパシャ!)」
さっき任せとけって言ってたばかりなのに・・・・・・
明久「・・・・・・ムッツリーニ?」
ム「・・・・・・・・・・・・人違い」
美波「どこからどう見ても土屋でしょうが。アンタ何してるの?」
ム「・・・・・・・・・・・・盗撮」
正直者め。
明久「ムッツリーニ、ダメじゃないか。盗撮とか、そんなことをしたら撮られてる女の子が可哀想だとーーー」
ム「・・・・・・・・・・・・一枚百円」
明久「もう少しまけてよーーー可哀想だと思わないのかい?」
あっ、ここにも正直者が1人いる。
美波「アキ、普通に注文してるわよ」
ム「・・・・・・・・・・・・それは無理、そろそろ当番だから戻る」
そしてさり気なく明久に写真を渡している。
いつの間にプリントアウトを済ませたんだ?
明久「まったく、ムッツリーニにも困ったものだね」
姫路「吉井君、その写真をどうするつもりなんですか?」
バレてるし。
明久「やだな~。もちろん処分するに決まってるじゃないか。それよりそろそろお店に入ろう? もうすごくお腹が減っちゃったよ」
姫路「あ、そうですね。入りましょうか」
姫路、騙されてるぞ?
明久「うんうん。早く敵情視察も済ませないとーーー写ってるのは男の足ばかりじゃないか畜生!」
姫路「やっぱり見てるじゃないですかっ!」
明久「ご、ごめんなひゃい! くひをひっぱらないで!」
美波「それじゃ、入るわよ。お邪魔しまーす」
翔子「・・・・・・おかえりなさいませ、お嬢様」
島田が開けたドアから出迎えてくれたのは、霧島だ。
美波「わぁ、綺麗・・・・・・」
思わず島田が感嘆の声を漏らすのも頷けるくらいによく似合っている。
明久「それじゃ、僕らも」
姫路「はい。失礼します」
葉月「お姉さん、きれ~!」
秀吉「邪魔になるぞい」
白亜「同じく」
翔子「・・・・・・おかえりなさいませ、ご主人様にお嬢様」
雄二「・・・・・・チッ」
渋々雄二も入店。
翔子「・・・・・・おかえりなさいませ。今夜は帰らせません、ダーリン」
かなりアレンジされていた。
姫路「霧島さん、大胆です・・・・・・!」
美波「ウチも見習わないとね・・・・・・」
白夜「あれはさすがに見習うなよ2人とも、お前たちにはまだ早い」
葉月「あのお姉さん、寝ないで一緒に遊ぶのかな?」
葉月ちゃん、キミはそのままでいいんだよ。
工藤「おかえりなさいませ。ご主人様、お嬢様」
工藤も出迎えてくれた。
工藤「お席にご案内します、と、言いたい所だけどさ、白夜君、あのバカ。殺っちゃっていいよ?」
翔子「・・・・・・優子が困ってる」
白夜「え? 誰かいるのか?」
霧島さんが指を指した方向を見ていると、
『な~良いだろ? 一緒に回ろうぜ?』
『あ、あの。そういうのはちょっと、』
『え~、彼氏とかと約束してんの?』
『っ! いえ、そういうわけではないんですが・・・・・・』
『じゃあ良いじゃん! ホラ、行こうぜ』
『あっ! そ、その、困ります! お店の方もあるので・・・・・・』
クソ野郎がいた。
白夜「成る程。わかった。直ちに処理する。悪いけど、ゴミ箱を用意しといて貰えるか?
皆は先に席に着いてて」
明久「あいあい」
そう言い残して、クソ野郎の元へ向かう。
アイツ、よくも優子に触ったな。しかもナンパ目的で。ブチ殺す!
白夜「唸れッ! 俺の小宇宙―!!」
ナンパ野郎「おごぁっ!?」
優子「あ、白夜」
全身全霊をかけた拳を顔面にたたき込む。
チッ! 後方に飛んで、打点をずらされたか。
白夜「優子、大丈夫か?」
優子「え、ええ。大丈夫よ」
白夜「特に何もされてない?」
優子「今、腕を掴まれたくらいよ」
白夜「くっ、よくも・・・・・・! 優子、後で保健室に行って消毒して貰おう?」
優子「う、うん。後、その・・・・・・」
白夜「何? 何かされた?」
優子「顔が近い」
白夜「え? あ! す、すまん」
いかんいかん。我を忘れていたとはいえ、確かに顔が近かったな。
白夜「すぐに焼却炉にぶち込んで来るからちょっと待ってろ」
優子「え? 焼却炉?」
さて、さっさとこいつをぶちのめすか。
ナンパ野郎「てめぇ、何しやがる!?」
白夜「黙れ、後方に飛んで、威力を弱めたくせに」
ナンパ野郎「それとこれとは話が別だろう!? それよりも先輩に向かって」
白夜「うるさいぞ。俺の中ではアンタはチンピラと変態を足して、2でかけたような存在なんだよ」
ナンパ野郎「かけるのか!? そこは普通2で割るんじゃないのか!?」
白夜「うるさいですよ。変態先輩」
変態「好き勝手言いやがって、やるか?」
白夜「上等だ」
多分読者の皆様はこいつ誰? という方もいらっしゃるでしょう。
仕方なく、俺がこいつの自己紹介を簡単にしてやろう。
こいつは斉藤剛毅。一応警察官、剣道5段の人間で、これでも強い方。(作者のイメージはREBO○Nの登場キャラのザクロ)
暇さえあれば、ナンパするような最低な人間。
それにしても、こいつに優子が触れられるなんて。許せない!
「「喰らえっ!」」
明久side
先ほど秀吉のお姉さんをナンパしようとしていたヤツは白夜と何の映画ですか? と聞かれてもいいくらいの激しい戦闘をしていた。白夜ってあんなに強かったの?。
工藤「改めて、お席にご案内します」
僕らは席に着くこととした。
翔子「・・・・・・では、メニューをどうぞ」
流石Aクラス、メニューも無駄に豪華なんだね。
美波「ウチは『ふわふわシフォンケーキ』で」
姫路「あ、私もそれがいいです」
葉月「葉月もー!」
明久「僕は『水』で。付け合わせに塩があると嬉しい」
雄二「んじゃ、俺はーーー」
翔子「・・・・・・ご注文を繰り返します」
うん? 雄二の言葉を遮るように霧島さんが注文を繰り返しているけど、良いのかな?
翔子「・・・・・・『ふわふわシフォンケーキ』を三つ、『水』を一つ、『アーモンドクッキー』を一つ、
『メイドとの婚姻届』が一つ。以上でよろしいでしょうか?」
雄二「全然よろしくねぇぞっ!?」
雄二は霧島さんに滅法弱いのか覚えておこう。
翔子「・・・・・・では食器をご用意致します」
それぞれ頼んだ物に合う食器が目の前に置かれる。
雄二「しょ、翔子! コレ本当にうちの実印だぞ! どうやって手に入れたんだ!?」
翔子「・・・・・・では、メイドとの新婚生活を想像しながらお待ち下さい」
雄二「・・・・・・明久。俺はどうしても召喚大会に優勝しないといけないんだ・・・・・・!」
明久「あ、うん。それはもちろん僕もそうだけど」
謎の女「あの~、ちょっといいかしら?」
すると、突然女性の声がする。
明久「あれ? 美由紀さん? どうしてここにいるんですか?」
あれ?なぜここに鈴木さんがいるんだろう。備考:1度だけ白夜とともにあっている。
美由紀「初めまして、皆さん。私は『鈴木 美由紀』です。あなた方は、白夜君のお友達ですか?」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
その場にいたわし以外の皆が同時に答える。
美由紀「そうでしたか、皆さん。これからも白夜と友達でいてくださいね? それと、私の連れのバカがご迷惑かけてすいません。きちんと言い聞かせておくので勘弁してくださいね?」
姫路「あの、失礼かもしれませんが、あなたは霧崎君の義理のお姉さんとかですか?」
姫路がふと疑問に思ったのか聞いておる。
確かにそれくらいの若さに見えるが、
美由紀「あら、そんなに若く見えるかしら?」
ちょっと嬉しそうに鈴木さんが言う。
明久「は、はい」
思わず敬語になってしまった。
美由紀「これでも私は30よ。さて、私はあのバカを回収して行きますね。それでは皆さん。白夜君のことをよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げて言う鈴木さん、礼儀正しい。
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
当然僕らは、はいと答える。
『おかえりなさいませ、ご主人様』
『おう。二人だ。中央付近の席は空いてるか?』
丁度その時、例の二人組が入ってきた。
「あ、あの人達だよ。さっき大声で『中華喫茶は汚い』って言ってたの」
さっきということは何度も来ているという事?
『それにしても、この中華喫茶は綺麗でいいな!』
『そうだな。さっきいった二―Fの中華喫茶は酷かったからな!』
『テーブルが腐った箱だったし、虫も沸いていたもんな!』
わざわざ大声で叫びあっている。マナーもへったくれもない。
TPOというものを知らないのかな?僕でも知ってるのに。
雄二「待て、明久」
雄二が僕を止めてきた。
明久「雄二、どうして止めるのさ! あの連中を早く止めないと!」
雄二「落ち着け。こんなところで殴り倒せば、悪評は更に広まるだけだ」
明久「でも、このまま見ているというのは」
雄二「いや、やるなら頭を使えということだ。おい、翔子」
翔子「・・・・・・何?」
雄二「あの連中がここに来たのは始めてか?」
翔子「・・・・・・さっき出て行ってまた入ってきた。話の内容もさっきとかわらない。ずっと同じようなことを言っている」
工藤「ホント、迷惑だよね」
優子「あんな事を言うためだけに入ってこないで欲しいわ」
工藤さんと秀吉のお姉さんが霧島と同じようにあの連中のことを迷惑そうに言う。
雄二「そうか・・・・・・。よし。とりあえず、メイド服を貸してくれ」
翔子「・・・・・・わかった」
メイド服を借りてどうするんだろう? まさか僕が着るの?島田さん達に殺されかけるから御免こうむりたいね。
姫路「し、翔子ちゃん!? こんなところで脱ぎ始めちゃダメですっ!」
美波「そうよ! ここにはケダモノが沢山いるのよ!?」
葉月「わぁ~。お姉さん、胸おっきいです~」
優子「だ、代表! いくら何でも」
工藤「代表大胆だね!」
成る程、大体の想像はついた。
翔子「・・・・・・雄二が欲しいって言ったから」
雄二「お、俺がいつお前の着ているメイド服が欲しいと言った!? 予備のヤツがあれば貸してくれって意味だ!」
翔子「・・・・・・今、持って来る」
工藤「その必要は無いみたいだよ?」
明久「どういうことなの? 工藤さん?」
優子「あそこを見なさい、白夜が既にやってるわよ」
「「「「「「「「えっ? どこで?」」」」」」」」
呆れている秀吉のお姉さん以外の皆は秀吉のお姉さんが指刺す方へ向いてみるが白夜らしき姿はどこにもない。
優子「今接触してるメイドさんよ」
『お客様、ちょっとよろしいでしょうか?』
『なんだ? ―――へぇ。こんなコもいたんだな』
『結構可愛いな』
雄二「おい、もしかして、あれか?」
優子「そうよ。なぜか憎いくらい女子に見えのよ。白夜の変装」
現在あの連中と銀髪の霧島と同じくらいの髪の長さをしたメイドが接触している。
『テーブルの下を掃除致しますので、少々席を立ってもらえないでしょうか?』
『掃除? さっさと済ませくれよな?』
二人とも席を立つ。
『ありがとうございます。それではーーー』
二人の方を向き直り―――
『だまし討ち!』
『ぐぼぉっ!?』
一人に向かって、肘打ちを入れる。
くらった一人は吹っ飛ぶ。
『なっ!? てめぇ! 何しやがt』
『もういっちょ!』
『おぶっ!?』
手を密着させたらいきなりもう一人もその場に崩れ落ちた。
何をしたのかよくここからではわからないが、あの二人をのしたのは事実じゃろう。
『きゃー! この人に今お尻を撫でられました!』
『ちょ、ちょっとまーーーぐぶぁっ!』
『こんな公衆の面前で痴漢行為とはこのゲス野郎が!』
『触られた方の身にもなってみるんだねこの変態どもが!』
チャンスは逃すまいと明久と雄二の二人が白夜? のもとへ向かって行った。
『な、何を見てーーー』
『黙れ! たった今、コイツはこのウェイトレスのお尻を撫でまくってただろうが! 俺の目は節穴ではないぞ!』
ごめん。正直節穴だと思うんだ。
『今のでこのコがどれだけ深い傷を負ったか考えてみろや!』
『だから・・・・・・傷を、負って・・・・・・いるのは、こっち・・・・・・』
『さて。抵抗しないのなら痴漢行為取り調べの為、ちょっと来てもらおうか』
白夜? にやられた痛みが相当痛むのだろう。随分一方的な会話に聞こえる。
『逃げる、ぞ。夏川』
『逃がすか! 追うぞ明久! 白夜ちゃん!』
『オッケー!』
『何言ってるんですかご主人様? 私の名前は長谷川京子ですよ?
それに、もうすぐ試合が始まるので、後は任せましたよご主人様!』
そう言って、こちらに戻ってくる長谷川さん。それに咄嗟に偽名を使うなんて、初めから考えていたの?
姫路「何なんでしょう? この敗北感」
美波「本当の敵は女子だと思ってたのに」
翔子「・・・・・・羨ましい」
工藤「ちょっと自信なくしちゃうなぁ」
優子「秀吉だけじゃなかったのが一番ショックだったわ」
こうして営業妨害は女装した白夜によって退治されたのであった。
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