Latest Entries
催眠術で女子高生!?(2) by 抹茶レモン
第一話はこちら
「ただいまー……」
タカスケとのあのやりとりから数十分後、俺は自宅にいた。もっというならば家のリビングにいた。
「おかえりなさい」
むかえてくれたのは白いエプロンを着た俺の母さん。
エプロンでわかるだろうが今は丁度夕飯の準備中らしい。
その母さんがふと、近くにある時計を見て、
「おそかったわね」と一言。
俺も見てみると時計は5時過ぎを示していた。
「今日は何かあったの?」と少し心配そうだ。
いつも通り帰れば今の30分ぐらい前に着けただろう。だが、あの面倒くさいやりとりで時間を浪費し、そのせいで遅くなってしまった。
「別に、友達から大切な話があるって言われたからそれに付き合ってただけだよ」
「大切な話ねぇ……」
事実を伝えたのに少しだけ不満そうだ。
(まぁ、そんなに大切ってわけでもなかったけどな)
「ねえ、その友達ってもしかして女の子?」
さっきまで何やら考えていたっぽい母さんが急に話しかけてきた。
「違うよ」
もちろん即答。
何を言い出すんだこの親は。
「告白されたのかと思ったのに……つまんないわ」
(実の息子に対してつまんないとは……)
「無理無理、モテるわけがない俺なんかが女子に告白されるわけがないだろ?」
そもそもモテるとか以前に俺は恋愛というものには興味が無い。無論、経験も無いしこれから経験するつもりも無い。
「そうよねぇ、昔から英ちゃんは異性に興味なかったものね」
片手を頬につけ、はぁと物憂げにため息をつく。
(なんだそのため息は)と、思いつつあえて口に出さない。
ちなみにわかっていると思うが英ちゃんとは俺のことだ。幼少期の俺は、男より女に見えるほど可愛かったということらしく、高校生になった今もちゃん付けで呼ばれている。無論、幼少期のころの自分の顔は覚えて無い。
「ねぇ、英ちゃんが女の子だったら少しは恋なんかしたのかしらねぇ?」
(また変なことを……)
母さんは俺が物心がついたときから(多分それより前からかもしれないが)、唐突に変なことを言って周りを困らせるというおかしい部分がある。
こういう人を天然系というのだろうか。俺にはさっぱりわからん。
「英ちゃんが女の子なら、可愛いお洋服をたくさん買ってあげていっぱいお洒落させてあげたのにねえ?」
「余計なお世話だ」と一言。
こういうときはなるべく言葉を短めにして、会話を早めに切り上げるのが得策だ。
「フリフリの服とか着せちゃって、あんなことやこんなことを……うふふふふ…………」
仕舞いには独り言を始める始末。
こうなったらもう何もできない。
(日曜の夜のことを伝えたほうがいいか?)
だが、変な妄想をしている母さんとは話したくない。
(後で伝えておこう)そう思い、俺は自分の部屋へと向かった。
〈続く〉
「ただいまー……」
タカスケとのあのやりとりから数十分後、俺は自宅にいた。もっというならば家のリビングにいた。
「おかえりなさい」
むかえてくれたのは白いエプロンを着た俺の母さん。
エプロンでわかるだろうが今は丁度夕飯の準備中らしい。
その母さんがふと、近くにある時計を見て、
「おそかったわね」と一言。
俺も見てみると時計は5時過ぎを示していた。
「今日は何かあったの?」と少し心配そうだ。
いつも通り帰れば今の30分ぐらい前に着けただろう。だが、あの面倒くさいやりとりで時間を浪費し、そのせいで遅くなってしまった。
「別に、友達から大切な話があるって言われたからそれに付き合ってただけだよ」
「大切な話ねぇ……」
事実を伝えたのに少しだけ不満そうだ。
(まぁ、そんなに大切ってわけでもなかったけどな)
「ねえ、その友達ってもしかして女の子?」
さっきまで何やら考えていたっぽい母さんが急に話しかけてきた。
「違うよ」
もちろん即答。
何を言い出すんだこの親は。
「告白されたのかと思ったのに……つまんないわ」
(実の息子に対してつまんないとは……)
「無理無理、モテるわけがない俺なんかが女子に告白されるわけがないだろ?」
そもそもモテるとか以前に俺は恋愛というものには興味が無い。無論、経験も無いしこれから経験するつもりも無い。
「そうよねぇ、昔から英ちゃんは異性に興味なかったものね」
片手を頬につけ、はぁと物憂げにため息をつく。
(なんだそのため息は)と、思いつつあえて口に出さない。
ちなみにわかっていると思うが英ちゃんとは俺のことだ。幼少期の俺は、男より女に見えるほど可愛かったということらしく、高校生になった今もちゃん付けで呼ばれている。無論、幼少期のころの自分の顔は覚えて無い。
「ねぇ、英ちゃんが女の子だったら少しは恋なんかしたのかしらねぇ?」
(また変なことを……)
母さんは俺が物心がついたときから(多分それより前からかもしれないが)、唐突に変なことを言って周りを困らせるというおかしい部分がある。
こういう人を天然系というのだろうか。俺にはさっぱりわからん。
「英ちゃんが女の子なら、可愛いお洋服をたくさん買ってあげていっぱいお洒落させてあげたのにねえ?」
「余計なお世話だ」と一言。
こういうときはなるべく言葉を短めにして、会話を早めに切り上げるのが得策だ。
「フリフリの服とか着せちゃって、あんなことやこんなことを……うふふふふ…………」
仕舞いには独り言を始める始末。
こうなったらもう何もできない。
(日曜の夜のことを伝えたほうがいいか?)
だが、変な妄想をしている母さんとは話したくない。
(後で伝えておこう)そう思い、俺は自分の部屋へと向かった。
〈続く〉
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/9482-65fdc1c1