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[PR] 広島 美容外科 オフィス家具 買取 Ferretアクセス解析 (cache) あむぁいおかし製作所 奇人変人の食卓(9) by.黒い枕

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奇人変人の食卓(9) by.黒い枕

本能で理解するが、これからどうなるのが予想できない。
ただ、完成したら状況が悪くなることだけは分かった。
焦る心。加速する事態。
そして、健児の疑問はあっけなく答えが浮かび上がる。
破れ上がった衣服断面が新しく自分を作っていく。
肩では羽のような形の飾り――フリルだ。
あまり見たことがないがフリルに間違いはない。
それが、本当の草花のように繁殖していく。
ここで健児は奇想天外な展開の顛末を理解した。
切れたところから背中へと伸ばし結合して出来上がったのは胸元を繰りぬいたフリル付きの青いワンピース。
感知するまもなく、胸を覆い隠している部分は上着とは完全に切り離された仕事用のスーツと化している。
肩も丸く膨れ上がっていた。
そこで一気にお腹の白の模様が行き成り飛び上がる。
見る見るうちに一つの物へと消化される意味不明な物体。
それは、清潔感の印、白き鎧エプロン。

「お、わぁっ、!!?」

完全なエプロンと化した元模様は生みの親であるワンピースに、つまりは健児の身体に絡みつく。
当たり前だが、健児にとっては冗談じゃない。
抗おうと体を動かす、手も暴れさせ、指を隙間に入れる。だが、無駄だった。
生き物のようにエプロンはあっという間に組み付くと、人間で言う両腕たる付け布を頑丈に縛り合い、本来の無機物へと戻る。

「くそっ!? 外れない………っ!」

言葉使いは男そのものだったが、外見はもはやウエイトレス。
それも、メイド喫茶でも応用できるぐらいのギリギリさの衣装である。
胸元が強調され、青と白の組み合わせが今現在の彼の魅力を何倍にも高めている。
早い話が異様に似合っているのだ。

「ふふふ、とてもお似合いですよ………でもそれで終わりじゃないんです」
「ひっ………く、来るなぁっ、来ないでくれっ!!」
「心外です、私はただ、この箱――」

何時の間に用意していた宝箱を手の載せながら健児のほうに掲げる。

「開けるだけですから……」

何かが飛び出し、健児の顔へ、足へ、首へと向かっていく。

「わぁ……っ?! …………えっ?」

身構え、バランスを崩し転倒する健児。 思わず目を瞑る。
だが、足に何かを覆われていく感触に耐え切れず恐れ、恐れ、開いた。
見れば、可愛らしいニーソックスとブーツが自分に付属されているではないか。

(本当に、これが………俺の……脚なのか…?)

身につけるものが違うだけで、綺麗なふくらはぎやラインがまるで異なる。
女にされてしまった彼にとってはありとあらゆる物が変わってしまったことを、より再確認される形となる。
無意識に立ち思考に埋もれていたが、呆けている暇すらない。
足に来たのはブーツだったが、残りの二つが分からない。

「どうですか? とてもお似合いですよ……」
「これ、が…俺?」

またしても手品のように出現させたのは姿見。
それを冷酷に彼の前へと置く。
2メートルぐらいの大きさで、今の姿なら余裕で入りきるサイズ。
そこに映し出されたのは少女と女性の中間ぐらいの女の子。
どこぞの、如何わしい店のウエイトレスの制服に身を包み込まれて困惑と恥辱に顔を赤らめ、涙目になっている姿は保護欲を駆り立てられる。

(こんな…の、この娘…が、……どこから見ても女の子じゃ、ない……か…っ)

成長した髪を青いリボンでテイルに決められて、半分近く細くなった首には漆黒のリボンのチーカ。
宝箱から発射された残りの二つに間違いないだろう。
いつの間に軽く化粧すらされている。
瞼や唇、頬などに、薄い色彩が散りばめられていた。
大きな瞳と後数日で成熟しそうな果実特有の瑞々しい唇に、それらの飾り付けが最高にマッチして魅せている。

kenji2_3.jpg
挿絵.うつき滄人

「おめでとう御座います。これで辻 健児さまは完璧なウエイトレスになりました」
「――っっ!! どう言うことだっ!? これが罰ゲームなのかぁ……っ!!?」
「はい、そうです。 今日から健児さまはウエイトレスなったのです。 それが連続で負けたペナルティーです。―――そして、もうあなたはそれ以外のことを禁止されました」
「……? 意味が、…よく分からないんだが……?」
「大丈夫です。後でイヤってほど、分かります。 文字通りその身で――」

急に身体がぐらつき、再度倒れる ――が、尻から痛覚は感じられずに振り向き地面を見やる。
紗千を飲み込んでいったように体が地べたに取り込まれていた。

「――――――のおぁっ?!! お、おい……って、いねエー――っ!??」

女にされた。
恋人も男にされた。
恋人を行方不明にされて、恥かしい衣服を着せられ、最後には地面に食われそうになっている。
もはや何から文句を言うべきなのかも、定まらない。
呪詛の一つか二つか言おうと女、アリサに向き合おうとするが、もう居なかった。

(どれだけ速いんだよ!!あの女!! や、やば…っ! 飲みこ……っっっ)

考える時間すらなく闇の底に引きつられるように床と同一化を果たし、彼は気を失った。

<つづく>

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