Latest Entries
『愛玩メイド"KEI"』1-1
作.黒い枕
イラスト.神山
(1-1)
夢を――見ていました。
私がまだ、『** **』で、男だった頃――思い出と言う名の――夢を。
あの頃の私は、自分でもそう思うほどの最低な人間でした。
持ち前の美貌と乱暴ながらも巧みな話術で、女を騙してはお金を貢がせて、記憶通りなら、後少しで4億ぐらいまで貯まっていました。
唯一、ナンバーワンが自分でないのを不満に思いつつも、ホスト・クラブで思う存分、楽しんで――影で泣く人のことなども考えず、――毎日がお祭り騒ぎ。
我ながら――『** **』は悪党でした。
詐欺罪どころか、暴力、恐喝、レイプ。昔の悪行を加えれば刑務所に送られても、オカしくないほど。
――私は悪党だったのです。
けれども”KEI”にされた私だからこそ、――断言出来ます。
自分が、ちんけな小物だった――と。
身の程を思い知らされる、お方にお会いしたからです。
そして私はその人から逃れることが出来ません。
おそらく、……いえ。 一生。
何故なら、私はご主人さまに仕えることしか許されていない メイド。
それもただの――メイドでなく、”愛玩”メイド。
今日も起きたら、ご主人さまや先輩に間違いなくお仕置きされるから、本当は目覚めたくありませんでした。
けれども、私は眠ることや、起きることさえもご主人さまに決められている為、反射的に予定通りに起きてしまうのです。
愛玩メイドとして仕方ないとは、言え――やはり悲しいです。
そう思いつつ、夢の世界は意識の覚醒に合わせて、破損していきました。
唯一残された安全地帯が壊れる様を片時も――目が離せないまま、私のご主人さまに仕える一日が始まるのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ほら、起きなさい”KEI”っ!! まったくアンタは新入りの癖にあたしたちより、早く起きていないなんて――だからアンタは”愛玩”メイドなのよ」
朝っぱらのキツイ言葉を放つメイドの少女――ミラ。
「………―――――スミマセン。 ……ミラ先輩」
そんな悪態を無表情で受け流しながら謝罪を述べて、重い瞼を開けて覚醒した”KEI”。
ミラよりも年上の豊満な体をしていた彼女は少女の罵りに無関心を 『装い』覚醒した。
深い眠りに落ちていたのが嘘のように目を輝かせ、にらみ付けるミラにお辞儀を済ませて姿勢を正すも、乱れたピンクのネグリジェは正さない。
童顔気味の顔であったが、彼女の体は紛れもなく『大人』のモノ。
揺れる腰まで伸びた紫色の超過ロング・ヘヤーと、上半身のほとんどを占める実った弾力の塊――乳 を中心に熟した肉の風味を醸す。
化粧品を使ったように頭の毛は光沢を失わず、薄い桜色の布地を無視するかのように揺れ蠢く胸元。
他のパーツも十分過ぎるほど"雌"なのだが、”KEI”の第一印象を言い表すなら、童顔、ストレート・ロング、そして巨乳――なのは間違いない。
肩を少し垣間見せ、本人の意思に反して、胸部がいつもの1,2倍ぐらいエロチックだった。
そんなネグリジェ姿を恥かしく思いながら彼女は乱れた格好を包み隠さずさらけ出す。
これも――”仕事”の一つだから。
淫猥な姿をご主人さまと先輩たちに見て貰うのも仕事だったし、こうして罵倒に耐えていくのも―――”愛玩”メイドの仕事。
何、一つ言い返せない無様な自分を悔しく思いながらも――やはり何一つ、出来ない。
出来ないのだ。
「もぉ、ミラちゃん。ダメですよ。 “KEI”ちゃんは寝ることも仕事なんですから」
そんなやり取りをミラの横で見ていた、同じく少女メイド――レラが仲裁に入る。
ミラとレラは双子の姉妹で、姉がレラ、そして妹がミラ。
出合った瞬間に双子だと思えるほど瓜二つ――な少女たち。
違いと言えば、ミラの髪の毛がロングヘアーと青色で、レラがショートカットの淡い茶色。そして性格の違いからか、ツリ目とたれ目な部分だ。
あえて、どちらがどんな目をしているかは述べないが、想像は出来るだろう。
「そうだったわね。 寝ることしか満足に出来ないコイツにはピッタリな”お仕事”よね」
「こらこら、そんなこと言って。 私たちだって楽しんでいるんだから、無能や、失敗を責めちゃダメです」
「間違っちゃいないけど……――メイドとして間違ってるよ、姉さん」
――――フザケルナ。
そう心の中で擦り切れていた”元”自分のプライド――の残骸が叫ぶ。 が、やはり何も出来ずに”KEI”は細々とした腕でシーツを握り潰すしかない。
元来の三分の一ぐらい華奢で、力も微弱。
それでも親の仇を取るぐらい布にシワを刻み込んでいく。それが、まるで無機物にしか勝てないかのようで、――痛々しかった。
「…――そうそう、無抵抗はつまらないからアンタは”それ”ぐらいが、丁度良いの」
「―――――――――――っ!」
隠したつもりの感情が見破られて、彼女は思い出した。
どうして何も出来ないのかを。 それはどんなに”KEI”が頑張っても――彼女たちの、――”ご主人さま”の、思惑通りになってしまうからだ。
屈辱なのか、殺意なのか、分からないギスギスした気分に自分自身が壊れてしまいそうな激情。だが、彼女は堪えることしか出来ない。
そんな彼女の悔しさすらも――双子の少女は美味しそうに味わい――――。
「ふ、ひぁぁッ!? なっ何をするんですか!?」
肉体的にも――”KEI”を味わった。
ミラは後ろから、レラは横から、それぞれが――なんともイヤらしく舌先で舐めるように彼女を物色する。
「……生意気な乳しちゃって―――本当に元男かよ」
「ふふ、腰もお尻も羨ましいぐらい綺麗です。キュートです。 もう完璧な女の子です」
「んっ、やめて…ください。 い、いやあ」
二人は”KEI”以上に小さな、まさに少女の腕と呼ばれるほどのミニ・サイズのお手で、文字通り――"味わう"。
ミラは彼女の巨乳を鷲掴みし、レラは臀部を中心に、それぞれが彼女の体を絶妙な力で撫でていく。
(わ、私は、私はあぁぁ…うンっ……男なのにィィ)
自身の半分も生きていないような小娘に良いように弄ばれている現実と、女の痛みと悦びに翻弄されていることが”KEI”の心を傷つけていく。
振りほどこうとしても体に力が入らない。
細腕の腕力は微弱――どころか完璧に消失し、腰は芯を奪い取られたように操作不能。
足は必要以上に持ち上げられず、瞼も閉じれない。
彼女の意思に反して開けられた淡い金眼に、薄く涙が溜まる。
乳や臀部を撫でられる度に彼女の内部から快感が奔しり、体を弄られて肉欲に浸っていたのも事実だが、それで体を動かせなかった――のではない。
”KEI”と、言う存在は、――最初からそう作り出されていたからだ。
双子とご主人さまに如何なる理由があろうと逆らうことが出来ないように。彼女には、反抗する権利すらない。
涙することしか自由ではなく――それが愛玩メイド――”KEI”。
男だった証拠は『記憶』しかなく、メイドらしい口調しか喋れなくされた元"男"な女。
これが『** **』の成れの果て。
そう思うと恥辱と悲壮が忍ぶことすら叶わず、体に、心に――吹き荒れる。
しかし、心のプライドとは違いグラマーな体は、少女たちに難なく支配されて行く。
巨乳は柔らかさと弾力をチェックするように遊ばれ背面側のウエストは執拗に上へ、上へとなぞられる。
そんな双子の執拗な責めに苦痛にも襲われていたが――同時に"悦び"も体を 陵辱した。
泣き出し、吐かないだけでも自分を褒めたい気分になるほど――『自分』が悲しい。
本当の――否。 かつての名前すらも略奪された”彼”には”KEI”に成るしかなかった。
”KEI”として、ご主人さまに仕えることしか出来なかったのだ。
こうして女の体を弄られていることが、一番”そのこと”を痛感させられる。
自我を保とうとするが、双子は無慈悲に愛撫に力とテクニックを加え、あざ笑う。
「……もう、ほとんど女の子だなー、胸と背中を責められただけで感じているよ。この淫乱っ! メイドとして恥かしく思え!」
「違ぁい……ン、…ます!! わ、私……くぅン……か、んじて、…なんか」
「嘘吐きはいけないですよ、”KEI”ちゃん。 ――エイっ!」
「~~~~あ、ンンっ?!」
掛け声に臀部、そして乳首に痛みが激震する。
打ち合わせしたみたいに双子は、同時に自身が掴んでいる”KEI”の体を、強烈に刺激したのだ。
ミラは両方の乳首を上にぐぅいっ、と――まるでドアノブみたいに捻る。
そして姉の方は、背中からチェンジして、臀部の二つに分かれているプクプクした肉を妹と同レベルに歪ませた。
上下の柔らかな肉から走る快感に女の膣がほのかに、濡れ始める。
「ふふ、感じちゃっています。 感じちゃっていますぅ。 可愛いです、キュートです!!」
「うわ、やべぇ、今すぐイかせてえ、この女」
物騒なことを口走り、より過激な愛撫――否。
男性器がない雄雌の交じり合いのような激しい乱交に縺れ込もうとし、ミラは自身の方に傾け、レラは妹の力に協力するようにベッドに彼女を押し倒す。
そのまま欲望を暴走させようとした双子だったが、―――――――。
『へえぇ、レラにミラ、良いご身分ね。 私の愛玩メイドを許可なく遊んで――』
まるで、観客を盛り上げる映画のクライマックスシーンのごとく、男の淫心を滾らせる妖艶な女の声が響いた。
双子は勿論、”KEI”も――声の主に意識を向ける。
『……あなたたちが『オモチャ』で遊びたいのは分かるけど、まずは自分の仕事を片付けなさい』
「は、ハイィィィィ―――――」
双子のレラとミラは主のお仕置きがなかったことを、幸福に思いながら自身の 仕事場に戻っていく。
外見は少女でも、この大きなお屋敷を二人で管理しているだけあって、普通のメイドの十人分以上の働きをする彼女たち。
その能力は計り知れない。
――――だからなのかは不明だが、人外的な逃げ足で”KEI”はご主人さまと、二人きりにされた。
正確には声だけなのだが、ご主人さまは距離や物質など関係なく”KEI”を完璧に支配しているのだから、意味を成さない。
――言葉だけで熱かった体は冷め切り、汗が余計に気持悪くなる。
しかも、かなりお怒りだ。
短い期間しか一緒にいない彼女でも、感知出来るほどに。
『”KEI”も早く着替えて。……そうねぇ、 転ばずに私の部屋に来れたら、今のことは帳消しにしてあげるわ』
「ひィィっ!! いま…のは……私のせいじゃ……っ」
空気が震える、体も震える。 心が引き裂かれた。
ただの――”怒気”――だけで全てが恐怖する。
怒れるご主人さまの前に、吐き出したい言葉が押し殺される。
(今のも私の……せい、…なんです、ね)
”KEI”の事情など聞く必要すらないと、強行する絶対者に彼女の憤りが募るが、
――体と心が、意味不明なまま服従する。
心臓を鷲摑みにされたような不安、絶望が、彼女を”KEI”にする。
「私の、せいです。 ”KEI”……が、あ――”KEI”が……い…淫乱だった…ぐず…だから、…です」
『……――――分かってるなら、早くしなざい』
「ハイ―――」
冷たく命令を下し――ご主人さまの気配も消えた。
そして彼女自身、糸の切れたようにベッドに座ると同時に――崩れるように塞ぎ込み、
―――”KEI”は泣いた。
「うわぁーん、こ、…わいっ。 ごわいよぉ……ヒッくぅ……い、いやああ、許して!!」
彼女はその身体のグラマーさを、裏切るように子供のように泣き叫んだ。
膝を抱え、豊富な胸元と接触し圧迫感を感じながらも二の腕の力を緩めず泣き崩れる。
――まさに―― 彼女は本物の子供だった。
恥も外聞も、意地もプライドも――なく自身の安全のみを願うだけの無力な存在。
しかし、”KEI”の存在は違う。
彼女自身がそう望んでも、彼女自身のあり方は違ったのだ。
「ゆっ、…して、…くださ、い、――――ご主人さぁまあぁ」
どんなに泣こうが、許しを請おうが、
”KEI”が”KEI”で、ある限り――罰を与えられる『オモチャ』――それが”愛玩メイド”。
―――それが掃除すら碌に出来なくされた、彼女の存在意義だった。
<つづく>
イラスト.神山
(1-1)
夢を――見ていました。
私がまだ、『** **』で、男だった頃――思い出と言う名の――夢を。
あの頃の私は、自分でもそう思うほどの最低な人間でした。
持ち前の美貌と乱暴ながらも巧みな話術で、女を騙してはお金を貢がせて、記憶通りなら、後少しで4億ぐらいまで貯まっていました。
唯一、ナンバーワンが自分でないのを不満に思いつつも、ホスト・クラブで思う存分、楽しんで――影で泣く人のことなども考えず、――毎日がお祭り騒ぎ。
我ながら――『** **』は悪党でした。
詐欺罪どころか、暴力、恐喝、レイプ。昔の悪行を加えれば刑務所に送られても、オカしくないほど。
――私は悪党だったのです。
けれども”KEI”にされた私だからこそ、――断言出来ます。
自分が、ちんけな小物だった――と。
身の程を思い知らされる、お方にお会いしたからです。
そして私はその人から逃れることが出来ません。
おそらく、……いえ。 一生。
何故なら、私はご主人さまに仕えることしか許されていない メイド。
それもただの――メイドでなく、”愛玩”メイド。
今日も起きたら、ご主人さまや先輩に間違いなくお仕置きされるから、本当は目覚めたくありませんでした。
けれども、私は眠ることや、起きることさえもご主人さまに決められている為、反射的に予定通りに起きてしまうのです。
愛玩メイドとして仕方ないとは、言え――やはり悲しいです。
そう思いつつ、夢の世界は意識の覚醒に合わせて、破損していきました。
唯一残された安全地帯が壊れる様を片時も――目が離せないまま、私のご主人さまに仕える一日が始まるのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ほら、起きなさい”KEI”っ!! まったくアンタは新入りの癖にあたしたちより、早く起きていないなんて――だからアンタは”愛玩”メイドなのよ」
朝っぱらのキツイ言葉を放つメイドの少女――ミラ。
「………―――――スミマセン。 ……ミラ先輩」
そんな悪態を無表情で受け流しながら謝罪を述べて、重い瞼を開けて覚醒した”KEI”。
ミラよりも年上の豊満な体をしていた彼女は少女の罵りに無関心を 『装い』覚醒した。
深い眠りに落ちていたのが嘘のように目を輝かせ、にらみ付けるミラにお辞儀を済ませて姿勢を正すも、乱れたピンクのネグリジェは正さない。
童顔気味の顔であったが、彼女の体は紛れもなく『大人』のモノ。
揺れる腰まで伸びた紫色の超過ロング・ヘヤーと、上半身のほとんどを占める実った弾力の塊――乳 を中心に熟した肉の風味を醸す。
化粧品を使ったように頭の毛は光沢を失わず、薄い桜色の布地を無視するかのように揺れ蠢く胸元。
他のパーツも十分過ぎるほど"雌"なのだが、”KEI”の第一印象を言い表すなら、童顔、ストレート・ロング、そして巨乳――なのは間違いない。
肩を少し垣間見せ、本人の意思に反して、胸部がいつもの1,2倍ぐらいエロチックだった。
そんなネグリジェ姿を恥かしく思いながら彼女は乱れた格好を包み隠さずさらけ出す。
これも――”仕事”の一つだから。
淫猥な姿をご主人さまと先輩たちに見て貰うのも仕事だったし、こうして罵倒に耐えていくのも―――”愛玩”メイドの仕事。
何、一つ言い返せない無様な自分を悔しく思いながらも――やはり何一つ、出来ない。
出来ないのだ。
「もぉ、ミラちゃん。ダメですよ。 “KEI”ちゃんは寝ることも仕事なんですから」
そんなやり取りをミラの横で見ていた、同じく少女メイド――レラが仲裁に入る。
ミラとレラは双子の姉妹で、姉がレラ、そして妹がミラ。
出合った瞬間に双子だと思えるほど瓜二つ――な少女たち。
違いと言えば、ミラの髪の毛がロングヘアーと青色で、レラがショートカットの淡い茶色。そして性格の違いからか、ツリ目とたれ目な部分だ。
あえて、どちらがどんな目をしているかは述べないが、想像は出来るだろう。
「そうだったわね。 寝ることしか満足に出来ないコイツにはピッタリな”お仕事”よね」
「こらこら、そんなこと言って。 私たちだって楽しんでいるんだから、無能や、失敗を責めちゃダメです」
「間違っちゃいないけど……――メイドとして間違ってるよ、姉さん」
――――フザケルナ。
そう心の中で擦り切れていた”元”自分のプライド――の残骸が叫ぶ。 が、やはり何も出来ずに”KEI”は細々とした腕でシーツを握り潰すしかない。
元来の三分の一ぐらい華奢で、力も微弱。
それでも親の仇を取るぐらい布にシワを刻み込んでいく。それが、まるで無機物にしか勝てないかのようで、――痛々しかった。
「…――そうそう、無抵抗はつまらないからアンタは”それ”ぐらいが、丁度良いの」
「―――――――――――っ!」
隠したつもりの感情が見破られて、彼女は思い出した。
どうして何も出来ないのかを。 それはどんなに”KEI”が頑張っても――彼女たちの、――”ご主人さま”の、思惑通りになってしまうからだ。
屈辱なのか、殺意なのか、分からないギスギスした気分に自分自身が壊れてしまいそうな激情。だが、彼女は堪えることしか出来ない。
そんな彼女の悔しさすらも――双子の少女は美味しそうに味わい――――。
「ふ、ひぁぁッ!? なっ何をするんですか!?」
肉体的にも――”KEI”を味わった。
ミラは後ろから、レラは横から、それぞれが――なんともイヤらしく舌先で舐めるように彼女を物色する。
「……生意気な乳しちゃって―――本当に元男かよ」
「ふふ、腰もお尻も羨ましいぐらい綺麗です。キュートです。 もう完璧な女の子です」
「んっ、やめて…ください。 い、いやあ」
二人は”KEI”以上に小さな、まさに少女の腕と呼ばれるほどのミニ・サイズのお手で、文字通り――"味わう"。
ミラは彼女の巨乳を鷲掴みし、レラは臀部を中心に、それぞれが彼女の体を絶妙な力で撫でていく。
(わ、私は、私はあぁぁ…うンっ……男なのにィィ)
自身の半分も生きていないような小娘に良いように弄ばれている現実と、女の痛みと悦びに翻弄されていることが”KEI”の心を傷つけていく。
振りほどこうとしても体に力が入らない。
細腕の腕力は微弱――どころか完璧に消失し、腰は芯を奪い取られたように操作不能。
足は必要以上に持ち上げられず、瞼も閉じれない。
彼女の意思に反して開けられた淡い金眼に、薄く涙が溜まる。
乳や臀部を撫でられる度に彼女の内部から快感が奔しり、体を弄られて肉欲に浸っていたのも事実だが、それで体を動かせなかった――のではない。
”KEI”と、言う存在は、――最初からそう作り出されていたからだ。
双子とご主人さまに如何なる理由があろうと逆らうことが出来ないように。彼女には、反抗する権利すらない。
涙することしか自由ではなく――それが愛玩メイド――”KEI”。
男だった証拠は『記憶』しかなく、メイドらしい口調しか喋れなくされた元"男"な女。
これが『** **』の成れの果て。
そう思うと恥辱と悲壮が忍ぶことすら叶わず、体に、心に――吹き荒れる。
しかし、心のプライドとは違いグラマーな体は、少女たちに難なく支配されて行く。
巨乳は柔らかさと弾力をチェックするように遊ばれ背面側のウエストは執拗に上へ、上へとなぞられる。
そんな双子の執拗な責めに苦痛にも襲われていたが――同時に"悦び"も体を 陵辱した。
泣き出し、吐かないだけでも自分を褒めたい気分になるほど――『自分』が悲しい。
本当の――否。 かつての名前すらも略奪された”彼”には”KEI”に成るしかなかった。
”KEI”として、ご主人さまに仕えることしか出来なかったのだ。
こうして女の体を弄られていることが、一番”そのこと”を痛感させられる。
自我を保とうとするが、双子は無慈悲に愛撫に力とテクニックを加え、あざ笑う。
「……もう、ほとんど女の子だなー、胸と背中を責められただけで感じているよ。この淫乱っ! メイドとして恥かしく思え!」
「違ぁい……ン、…ます!! わ、私……くぅン……か、んじて、…なんか」
「嘘吐きはいけないですよ、”KEI”ちゃん。 ――エイっ!」
「~~~~あ、ンンっ?!」
掛け声に臀部、そして乳首に痛みが激震する。
打ち合わせしたみたいに双子は、同時に自身が掴んでいる”KEI”の体を、強烈に刺激したのだ。
ミラは両方の乳首を上にぐぅいっ、と――まるでドアノブみたいに捻る。
そして姉の方は、背中からチェンジして、臀部の二つに分かれているプクプクした肉を妹と同レベルに歪ませた。
上下の柔らかな肉から走る快感に女の膣がほのかに、濡れ始める。
「ふふ、感じちゃっています。 感じちゃっていますぅ。 可愛いです、キュートです!!」
「うわ、やべぇ、今すぐイかせてえ、この女」
物騒なことを口走り、より過激な愛撫――否。
男性器がない雄雌の交じり合いのような激しい乱交に縺れ込もうとし、ミラは自身の方に傾け、レラは妹の力に協力するようにベッドに彼女を押し倒す。
そのまま欲望を暴走させようとした双子だったが、―――――――。
『へえぇ、レラにミラ、良いご身分ね。 私の愛玩メイドを許可なく遊んで――』
まるで、観客を盛り上げる映画のクライマックスシーンのごとく、男の淫心を滾らせる妖艶な女の声が響いた。
双子は勿論、”KEI”も――声の主に意識を向ける。
『……あなたたちが『オモチャ』で遊びたいのは分かるけど、まずは自分の仕事を片付けなさい』
「は、ハイィィィィ―――――」
双子のレラとミラは主のお仕置きがなかったことを、幸福に思いながら自身の 仕事場に戻っていく。
外見は少女でも、この大きなお屋敷を二人で管理しているだけあって、普通のメイドの十人分以上の働きをする彼女たち。
その能力は計り知れない。
――――だからなのかは不明だが、人外的な逃げ足で”KEI”はご主人さまと、二人きりにされた。
正確には声だけなのだが、ご主人さまは距離や物質など関係なく”KEI”を完璧に支配しているのだから、意味を成さない。
――言葉だけで熱かった体は冷め切り、汗が余計に気持悪くなる。
しかも、かなりお怒りだ。
短い期間しか一緒にいない彼女でも、感知出来るほどに。
『”KEI”も早く着替えて。……そうねぇ、 転ばずに私の部屋に来れたら、今のことは帳消しにしてあげるわ』
「ひィィっ!! いま…のは……私のせいじゃ……っ」
空気が震える、体も震える。 心が引き裂かれた。
ただの――”怒気”――だけで全てが恐怖する。
怒れるご主人さまの前に、吐き出したい言葉が押し殺される。
(今のも私の……せい、…なんです、ね)
”KEI”の事情など聞く必要すらないと、強行する絶対者に彼女の憤りが募るが、
――体と心が、意味不明なまま服従する。
心臓を鷲摑みにされたような不安、絶望が、彼女を”KEI”にする。
「私の、せいです。 ”KEI”……が、あ――”KEI”が……い…淫乱だった…ぐず…だから、…です」
『……――――分かってるなら、早くしなざい』
「ハイ―――」
冷たく命令を下し――ご主人さまの気配も消えた。
そして彼女自身、糸の切れたようにベッドに座ると同時に――崩れるように塞ぎ込み、
―――”KEI”は泣いた。
「うわぁーん、こ、…わいっ。 ごわいよぉ……ヒッくぅ……い、いやああ、許して!!」
彼女はその身体のグラマーさを、裏切るように子供のように泣き叫んだ。
膝を抱え、豊富な胸元と接触し圧迫感を感じながらも二の腕の力を緩めず泣き崩れる。
――まさに―― 彼女は本物の子供だった。
恥も外聞も、意地もプライドも――なく自身の安全のみを願うだけの無力な存在。
しかし、”KEI”の存在は違う。
彼女自身がそう望んでも、彼女自身のあり方は違ったのだ。
「ゆっ、…して、…くださ、い、――――ご主人さぁまあぁ」
どんなに泣こうが、許しを請おうが、
”KEI”が”KEI”で、ある限り――罰を与えられる『オモチャ』――それが”愛玩メイド”。
―――それが掃除すら碌に出来なくされた、彼女の存在意義だった。
<つづく>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/6565-09d7af1e