警告
この作品は<R-18>です。
18歳未満の方は
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初めて入る教室
馴れない服装と初めて会う人々で僕の緊張感は増していく
高鳴る心臓の音
決してこの音は喜びの鐘ではない
僕の女装がばれた時点で全額負担は無くなる。
そうなってしまうと僕はこの高校に通えなくなってしまう
僕の席は真ん中の窓側から3列目の真ん中
丁度教室の真ん中に位置する席だ
僕は机の横に鞄を吊るし席に着く
椅子に座った時に椅子の冷たさお尻に伝わりブルッと身体が一瞬震えてしまった
椅子とお尻の間はパンツという布一枚しかなのだ
後ろの席にはまだ誰もいない
前の席にはポニーテールをした身長の高い女の子が一人
当然ながら同じ制服、同じスカート
右側の席には丸刈りの男の子左側にはモテそうな男の子がいた
教室はざわめいている
新しい教室・クラスに人々は喜びを覚えているのだ
教室に女の先生が入ってきた
「はーい、席に着いて」
全員が先生に方へ目線をやり、席に座る
それでも後ろには誰もいないままだった
先生が一瞬こちらにチラッと視線をやる
「まずは、入学おめでとう、これから入学式なのですみやかに廊下に出席番号順で並んでください」
全員席を立ち、廊下へと向かう
僕も席を立ち廊下へ行こうとしたとき
肩を叩かれた
「ねぇ?どこ中?」
話しかけてきたのは前の席に座っていたポニーテールの女の子だった
「さ、桟橋中・・・です」
桟橋中は県外にある中学で、僕はそこから来たという設定になっている
この設定を決めたのは理事長だった。
「へぇー・・・県外の学校?」
うん。と僕は軽く返事をした
声で男だとばれないか不安だったので声は小さめだった
「うちは里北中。名前は駿河美穂ね。席お互い近いし、よろしくね」
「笹原雪菜・・・よろしく」
なんか僕暗いキャラになっちゃってるな・・・
これが駿河美穂とのファーストコンタクトだった
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