すれ違いメイド服
がんばって書きました。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。
これは私と碓氷が明確な男女交際を始め、しばらくした頃のこと・・・・・・・・。
・ ☆
鮎沢と俺が付き合い始めとても素晴らしい気持ちで毎日を送っていたある日のこと、そんなことも知らない(鮎沢が言うなって言うから言ってないだけ)馬鹿な娘がまた俺に告白してきた。
「あなたが好きです。付き合ってください。」
今までも何度も聞いた言葉。しかも、同じ場所。正直うざったい。
「今はそういう気分じゃない。」
これもお決まりの一言。それだけ言ってその場を去る。
「私、諦めません。」
俺の背中に言う。本当にうざったい。
☆
生徒会の仕事も一段落し、休憩ついでに外を見ていたら、碓氷と見慣れない女子の姿が。
(あぁ、またか・・・・・・。)
碓氷が振ればまたその娘が傷ついてしまう。だけど、個人的には浮気は嫌だ。碓氷に限ってそんなことは無いと思うが。やっぱり心配だ。
いつもは一緒に帰るわたしたちだったが、その日は碓氷が用事が在るらしく一人で帰った。
妙な胸騒ぎがする。
☆
朝が弱い俺は、毎日ギリギリ時間に起きる。鮎沢は生徒会の仕事があるためいつも一人で行く。その日もいつも道理に起きていつも道理にマンションを出る。
「・・・・・・・・・・・・。」
そこに居るはずの無い人が居る。
「おはようございます。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「何でここに居るの?」
当然の疑問。そこには昨日の娘がいた。
「おうちが近かったので一緒に登下校させていただこうと思いまして。」
「嫌だ」
即答。
「いいじゃないですか。お付き合いしてる人が居るわけでもないでしょう?」
「嫌、い・・・・。」
そうだった、鮎沢に止められてるんだった。
「どうしました?」
「いやべつに。」
「居ないなら良いじゃないですか。」
「そういう問題じゃない。それより何で家をしってる?」
「好きだからですよ。」
答えになってない・・・・。
「行っちゃだめなんですか?」
涙目になるその娘。
「好きにすればいい・・・・・。」
何でだろうな?昔だったら無視してたのに・・・。
鮎沢と会ってから、俺の何かが変わってる。
「ありがとうございます。」
彼女と話しながら、学校まで行く。その途中にいろんな話を聞いた(正確には勝手にしゃべり続けた)その話によると、その娘は奥山美月と言い、1つ下の1年生だそうだ。そのまま、学校に着き階段で別れる。
その日は休み時間ごとに美月は現れる。隙を見て鮎沢に会いに行こうと思ったが、無理だった。1度だけ会えたのも下校直前、交わした言葉も今日は一緒に帰れない位だ。
確か今日は、鮎沢はバイトだったはず。この娘は絶対家まで付いてくる。帰ったらすぐ行こう。
帰り道、話(というか一方的に喋ってる)をしながら帰ってたとき雨が降ってきた。そういえば、朝から雲行きが良くなかった。
しょうがないのでコンビニで100円の傘を買った、
「濡れてる碓氷さん、かっこいいです。」
「それは、どーも。」
こんな風に褒められるのも悪くない。
そんな事をしてるうちに、とてもよく見積もっても臨時バイト(多すぎて臨時じゃない)に間に合わない。電話でさつきさんには遅れると伝えておく。
それから2人で俺のマンションまで帰る。マンションの前までくると美月は
「碓氷さん、また明日」
明日も来るのか・・・・・。
急いで濡れた服を着替え、駅に走る。神様は俺が嫌いなのか・・・・・。
駅は帰宅途中の人の海。しかも、強風のため電車に遅れ・・・・・・。
(間に合うはずが無い。)
この状況をさつきさんに電話で伝える。
「もしもし、碓氷です。」
「碓氷君!大丈夫?来れそう?」
「そのことなんですが・・・、ちょっと行けそうに無いです。」
「そーなのぉ。わかったわ。」
「すいません。それと、鮎沢は?」
「心配なの?きゃ~~~~~~、そうよね心配よね!神様の悪戯のせいで引き離される2人・・・(以下略)」
いつもの調子で言う。本当に良い意味でも悪い意味でもやかましい人だ。
「大丈夫よ、碓氷君。 美咲ちゃんは私が送るわ!こんな大雨の中1人で帰す訳には行かないものね!」
「わかりました。お願いします。でわ。」
はぁ~。1人で帰るなら駅に来る。それなら、駅から送って行こうと思ったのだが・・・・・・。
今日もほとんど話せなっかた。しかたない、帰るか。
家に帰り、更なる悲劇・・・・。トイレに携帯が水没した・・・・・。
翌日朝
昨日と同じ時間。昨日と同じように起き、昨日のように外に出る。そこには、昨日の様にあの娘がいる。
「おはようございます。」
昨日と同じ。無視して歩き出す。
「昨日、帰ってから駅に行ってましたけど。どこに行ってたんですか?」
「・・・・・・・・・・・。なんでしってる?」
「好きだから、ですよ。」
答えになってない。こいつはセディに弟子入りでもしたか?
憂鬱だ。今日から1週間ほど珍しく鮎沢はシフトが入ってない・・・。こいつが居る限り余り会えないだろうな。
その日は、昨日のリプレイの様に同じだった。そんな日が1週間ほど続いたある日。
美月に改めて呼び出された。
☆
碓氷が告白された次の日。いつもの様に朝から生徒会の仕事を終わらせ、なんとなく外を見てると碓氷が昨日の女子と一緒に歩いている。
「えっ!?・・・・・いや。気のせいだ疲れてるんだ。」
動揺する自分に言い聞かせるように言う。
その日はいつもはしつこい位会いに来るあいつが今日は帰り際に一緒に帰れないの一言だけ・・・・・。
大丈夫だ。今日はバイトに来るはずだ。そこでさり気なく聞いてみよう。
しかし、碓氷は来なかった。今日はたまたまだ。きっと・・・・。
翌日
今日も早めにがっこうに着き、仕事を済ませ外を見る。やっぱりあの娘だ。
(浮気・・・。やっぱり私をからかっていただけ・・・・。)
そんな事を考えていたらドアが開いた。
「か、かかか、かか、会長!?」
幸村だ。
「何で泣いてるんですか?」
あれ・・・。泣いてた? いや泣いてない!私がこの程度で。
「泣いてない!欠伸しただけだ!」
「そ、そうですか。」
まだ浮気だと決まった訳じゃない。
何か理由があるはず。そう信じたかった。
何気なくトイレに行き出る直前の事。碓氷の声がした。
「俺も好きだよ。」
それは紛れも無い碓氷の声だった。しかも俺{も}だ。
それは私の中で浮気確定だった。
1週間ほどたった日曜日
この1週間はあの事を頭から追い出すため、勉強ばかりしていた。しかし、テストでは私は3位あいつは1位・・・・・。
あいつから電話があった。用件は今から家に来てくれ、というものだった。
呼ばれたからでわ無い
あいつに別れを言うために・・・・・・・。
碓氷の家のインターホンを押す。
「久しぶり、鮎沢。上がって。」
「久しぶり、じゃない!!この浮気もの!」
「落ち着いて鮎沢。痛いから。」
「落ち着いてられるか!・・・・・!?」
思いっきりグーで殴ってやろうかと思ったら、急に引き寄せられ半ば強引にキスをされる。
「いきなりキス・・・・するな・・・。」
「浮気なんてしてないよ。いまのが証拠。」
「信じ切れない。だけど、話だけは聞いてやる。」
碓氷からすべてを聞いた。この1週間の事、そして今あの娘がどうしているかを・・・・・。
☆
美月から呼び出され指定された場所に行く。
「すいません。いきなり来てくれなんて・・・。迷惑ですよね。」
そう思うならストーカーもそうなんじゃないか・・・。
「わたし、・・・・・引っ越すんです。」
・・・・・え?引っ越す。
「実は1ヶ月前から決まってたんです・・・・・・。」
じゃあ俺に会う前から・・・。
「この街で最後の思い出に、碓氷さんと一緒に居たかったんです。」
そういう事か。
「しつこく付き纏って迷惑でしたよね。すいませんでした。それと、色々ありがとうございました。」
「いや、俺も楽しかったよ。」
この言葉は嘘じゃない。ここまで近づいてきた人は初めてだった。
「ありがとうございます。そろそろ、電車が出るんで本当にありがとうございました。さようなら。」
そう言って彼女は去っていった。
☆
事情は大体わかった。だが・・・・・・・。納得できない事が1つある。
「お前は、あの娘に『俺も好き』と言っていたどう説明する気だ。」
「そんな事言ったかな?」
「とぼけるな。私はこの耳ではっきり聞いた!」
碓氷は少し考えて。
「うん、確かに言った。」
「やっぱり浮気だ。変態宇宙人!」
「話しは最後まで聞こうよ。」
「聞いてられるか!」
「俺が好きって言ったのはメイド服の事」
「?メイド服?」
「そう、あの娘もメイド好きなんだって。」
「ほんとか?」
「ほんとだよ」
「そうだったのか?すまん疑って。」
「許してくれた?」
「いや許さん。」
「えっ。」
「1週間、私だって・・・・・あの・・・・その・・・・寂しかった・・・・・。」
「何すれば許してくれる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・キス。」
「わかった。」
そういうと碓氷は私の唇にそっと触れるだけのキスを落とす。
「もっと・・・・。」
久しぶりのこの感じ。自然に声が出る。そして2回目のキス、さっきより深いキス。
3回4回とどんどん深くなる。愛を確かめるように何度も何度も・・・・・・・・・。
もう君を離さない。
見にくくてごめんなさい。
何かもう、妄想ぶちまけただけ・・・。
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